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気付いたら転生してました。
22.バラを貴女に
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「それでは、3日後にデザイン案をいくつかお持ちしますね!」
そういうと、ピーターさんは大変良い笑顔で帰って行った。
「お母様、大丈夫かしら?」
「どうだろ?なんとか気力で耐えていたところ、姉さんがとどめを刺したからね…。」
「とどめだなんて、私は少しでも場が盛り上がればと思って…。」
「…うん、そうだね。」
レイモンドが溜息をこぼしす。
私のお見合いパーティー発言を受け、お母様は気を失ってしまい、メイド長とメイド達により、部屋へと運ばれて行った。
まさかこんなことになるとは思わず…。
レイモンドと部屋にもどろうと廊下を歩いていると、一輪のバラを持ったメイド長のエダが前からやってきた。
「あらエダ、そのバラどうしたの?」
「メリーラント様、これは旦那様が奥様に送られたものですよ。…このバラとともに、パーティーの準備で忙しく、しばらく城から帰れないとの言づてを受けました。」
「お父様、逃げたな!あぁ、姉さんは、お母様にとどめを刺すし…。」
レイモンドの方から舌打ちのような音が聞こえた気がした。
…うん、気のせい。
「奥様も明日には元気になられますよ。レイモンド様、私どもも精一杯サポートしますから、ご安心くださいね。」
「ありがとう、エダ。頼りにしてるね。」
レイモンドが力無く笑う。
「わ、私だって、がんばるわ!!」
「ありがとう、姉さん。そうだね、まずはダンスのステップを覚えてくれると嬉しいな。」
「わかったわ!!」
「メリーラント様、こちらが届いております。」
意気込む私に声をかけてきたのは、1本青いバラを持ったレミだった。
「あら、今度は私に?」
「はい。」
「お父様から?」
「違うよ、姉さん。青いバラなんて、シャロンでしょ?」
「はい。シャロン様からです。」
「シャロンから?」
「最近、いらっしゃってませんものね。」
「おじ様の手伝いで忙しいのよ。」
子どもながらに膨大な魔力、期待された将来を持つシャロンは、12歳になった時から、父親に付いて魔法院の仕事を手伝いだした。
国一番の魔導師に向け順調に歩を進めているようだ。
もし、エメラルドちゃんのパートナーになっても将来安泰!
バラ送ってきてくれるぐらいだし、私とシャロンと良好な関係を築けている。
もちろん私がエメラルドちゃんをいじめるわけも無いので、どんなエンディングでも、シャロンに殺されることは無いだろう。
思わず頬が緩んでしまう。
「では、お部屋に飾っておきますね。」
「ありがとう。お願い。ねえ、レイモンド。最近は自分の代わりにバラを1本送るのが流行ってるのかしら?」
「さぁね。それより、もう少しダンスの練習しよ!」
「そうね!」
エダの言ったように、お母様は翌日には復活した。
私の一言で倒れるようなお母様はもういない。
公爵家を立派に取り仕切る女主人の姿があるのみだ。
そういうと、ピーターさんは大変良い笑顔で帰って行った。
「お母様、大丈夫かしら?」
「どうだろ?なんとか気力で耐えていたところ、姉さんがとどめを刺したからね…。」
「とどめだなんて、私は少しでも場が盛り上がればと思って…。」
「…うん、そうだね。」
レイモンドが溜息をこぼしす。
私のお見合いパーティー発言を受け、お母様は気を失ってしまい、メイド長とメイド達により、部屋へと運ばれて行った。
まさかこんなことになるとは思わず…。
レイモンドと部屋にもどろうと廊下を歩いていると、一輪のバラを持ったメイド長のエダが前からやってきた。
「あらエダ、そのバラどうしたの?」
「メリーラント様、これは旦那様が奥様に送られたものですよ。…このバラとともに、パーティーの準備で忙しく、しばらく城から帰れないとの言づてを受けました。」
「お父様、逃げたな!あぁ、姉さんは、お母様にとどめを刺すし…。」
レイモンドの方から舌打ちのような音が聞こえた気がした。
…うん、気のせい。
「奥様も明日には元気になられますよ。レイモンド様、私どもも精一杯サポートしますから、ご安心くださいね。」
「ありがとう、エダ。頼りにしてるね。」
レイモンドが力無く笑う。
「わ、私だって、がんばるわ!!」
「ありがとう、姉さん。そうだね、まずはダンスのステップを覚えてくれると嬉しいな。」
「わかったわ!!」
「メリーラント様、こちらが届いております。」
意気込む私に声をかけてきたのは、1本青いバラを持ったレミだった。
「あら、今度は私に?」
「はい。」
「お父様から?」
「違うよ、姉さん。青いバラなんて、シャロンでしょ?」
「はい。シャロン様からです。」
「シャロンから?」
「最近、いらっしゃってませんものね。」
「おじ様の手伝いで忙しいのよ。」
子どもながらに膨大な魔力、期待された将来を持つシャロンは、12歳になった時から、父親に付いて魔法院の仕事を手伝いだした。
国一番の魔導師に向け順調に歩を進めているようだ。
もし、エメラルドちゃんのパートナーになっても将来安泰!
バラ送ってきてくれるぐらいだし、私とシャロンと良好な関係を築けている。
もちろん私がエメラルドちゃんをいじめるわけも無いので、どんなエンディングでも、シャロンに殺されることは無いだろう。
思わず頬が緩んでしまう。
「では、お部屋に飾っておきますね。」
「ありがとう。お願い。ねえ、レイモンド。最近は自分の代わりにバラを1本送るのが流行ってるのかしら?」
「さぁね。それより、もう少しダンスの練習しよ!」
「そうね!」
エダの言ったように、お母様は翌日には復活した。
私の一言で倒れるようなお母様はもういない。
公爵家を立派に取り仕切る女主人の姿があるのみだ。
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