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第3章
第二十五話「悩み」
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アルバータは静かに手を挙げた。
「ど、どうしたんだ? アルバータ」
「主人様、不満と言いますか、これは悩みです」
「お、おう。い、言ってみろ!」
「主人様……学院の筆記試験は大丈夫なのでしょうか?」
「……あ」
今更ながら学院には2つの入学方法がある。
1つは貴族推薦。
これは貴族なら誰しもが持っている権利だ。
貴族であるならば使わない手はない。
例えば、俺の弟ヒョウはローフォルデ家の後継のため貴族推薦が難なく使える。
俺の場合は、追い出された身だ。当然、使えるわけがない。
この貴族推薦は筆記試験の必要がない。
何故ならば貴族は家庭教師を雇って当然だからだ。
家庭教師がいる限り学院の筆記試験は必要ないと言うわけだ。
だからといって合格な訳がない。
貴族推薦は筆記試験はないが実技試験もある。
技能、魔力量、魔法技術などの試験がある。
これはこの世界では普通の試験らしい。
2つ目は一般受験。
俺が受ける方だ。
一般は筆記に実技に魔力測定、それに貴族推薦にはない面接がある。
毎年学院には貴族と一般を含めて1000人以上の受験者がいるのだが、学院の規定により貴族はほぼ確実に合格ができる仕組みになっている。
そして一般は毎年約20人前後の合格率だ。
かなり範囲が狭まる。
だから、本当は今のうちから受験対策をしなければいけないのだが……
「忘れてた! どうしようアルバータ!」
「落ち着いてください主人様!」
「お、おう」
「いいですか? とりあえず参考書を買いに行きましょう!」
「わかった!」
「今はもう遅いですので、明日にしましょう」
「わかった!!」
俺はすぐに寝た。
翌日
俺は朝一で起きて参考書を買いに出かけた。
商店街には様々な店がある……のだが、、、
「ない」
「これはまずいですね」
「なんで参考書がないんだよォォォォ!」
国民が暮らす商店街に参考書が売っているわけはなく俺は途方に暮れていた。
「まぁ、今は昼ですので主人様、飯にしましょう」
「わかった。とりあえずドーブルに行くか」
俺は腹ごしらえにドーブルによった。
「お、いらっしゃい! 今日は何を食べるんだ?」
ドーブルの店主は陽気そうに聞いてきたが、ドーブル自体はかなりの人気で行列だった。
「店の横で座らせてもらうよ」
「わかった、後で食いたいものを言えよ」
店主は何かを察したように肉を焼き始めた。
「お前さん何か悩んでんだろ?」
「まぁね。」
「俺でよければ焼きながら聞いてやろうか?」
「うん……」
俺は店主に学院の入学試験のことを話した。
「そうか、お前さん学院に入りたいのか」
「まぁ、行ければいいんだけどな」
「なら、お前さんがうちの店に来る前にできた店に行ってみるか?」
「どこだ? そこ」
「あそこを突っ切れば怪しい店がある。そこに行ってみろ。あと、ほれ、串焼きも持っていきな」
店主が指を刺したのは薄暗い路地裏だった。
「ありがとう、行ってみるよ」
俺は薄暗い路地裏を真っ直ぐ歩いた。
その突き当たりに1つの店が見えた。
「なんだ? ここ」
その店の名前は万屋エーカム。
「ど、どうしたんだ? アルバータ」
「主人様、不満と言いますか、これは悩みです」
「お、おう。い、言ってみろ!」
「主人様……学院の筆記試験は大丈夫なのでしょうか?」
「……あ」
今更ながら学院には2つの入学方法がある。
1つは貴族推薦。
これは貴族なら誰しもが持っている権利だ。
貴族であるならば使わない手はない。
例えば、俺の弟ヒョウはローフォルデ家の後継のため貴族推薦が難なく使える。
俺の場合は、追い出された身だ。当然、使えるわけがない。
この貴族推薦は筆記試験の必要がない。
何故ならば貴族は家庭教師を雇って当然だからだ。
家庭教師がいる限り学院の筆記試験は必要ないと言うわけだ。
だからといって合格な訳がない。
貴族推薦は筆記試験はないが実技試験もある。
技能、魔力量、魔法技術などの試験がある。
これはこの世界では普通の試験らしい。
2つ目は一般受験。
俺が受ける方だ。
一般は筆記に実技に魔力測定、それに貴族推薦にはない面接がある。
毎年学院には貴族と一般を含めて1000人以上の受験者がいるのだが、学院の規定により貴族はほぼ確実に合格ができる仕組みになっている。
そして一般は毎年約20人前後の合格率だ。
かなり範囲が狭まる。
だから、本当は今のうちから受験対策をしなければいけないのだが……
「忘れてた! どうしようアルバータ!」
「落ち着いてください主人様!」
「お、おう」
「いいですか? とりあえず参考書を買いに行きましょう!」
「わかった!」
「今はもう遅いですので、明日にしましょう」
「わかった!!」
俺はすぐに寝た。
翌日
俺は朝一で起きて参考書を買いに出かけた。
商店街には様々な店がある……のだが、、、
「ない」
「これはまずいですね」
「なんで参考書がないんだよォォォォ!」
国民が暮らす商店街に参考書が売っているわけはなく俺は途方に暮れていた。
「まぁ、今は昼ですので主人様、飯にしましょう」
「わかった。とりあえずドーブルに行くか」
俺は腹ごしらえにドーブルによった。
「お、いらっしゃい! 今日は何を食べるんだ?」
ドーブルの店主は陽気そうに聞いてきたが、ドーブル自体はかなりの人気で行列だった。
「店の横で座らせてもらうよ」
「わかった、後で食いたいものを言えよ」
店主は何かを察したように肉を焼き始めた。
「お前さん何か悩んでんだろ?」
「まぁね。」
「俺でよければ焼きながら聞いてやろうか?」
「うん……」
俺は店主に学院の入学試験のことを話した。
「そうか、お前さん学院に入りたいのか」
「まぁ、行ければいいんだけどな」
「なら、お前さんがうちの店に来る前にできた店に行ってみるか?」
「どこだ? そこ」
「あそこを突っ切れば怪しい店がある。そこに行ってみろ。あと、ほれ、串焼きも持っていきな」
店主が指を刺したのは薄暗い路地裏だった。
「ありがとう、行ってみるよ」
俺は薄暗い路地裏を真っ直ぐ歩いた。
その突き当たりに1つの店が見えた。
「なんだ? ここ」
その店の名前は万屋エーカム。
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