13 / 21
第13話「依頼と魔法屋」
しおりを挟む
鉱山から鍛治屋に帰って来た少年達は、報酬の確認の為に規定の鉱石を机に並べた。
「久しぶりに見るのぅ。ほれ、武具を作ってやるから何か欲しいのかこの中から選んでくれ。」
ガンケルは1枚の用紙を渡した。
用紙にはこの様に書いてあった。
・刀 マグネタイト10
銀貨20枚。
帝国産のスタンダードな武器。切れ味抜群低価格。
・太刀 マグネタイト15
銀貨50枚。
刀身の長い反りが特徴の曲刀。背中で担ぐほど大きい。
・ロングソード マグネタイト20
銀貨25枚。
世界共通のスタンダードな武器。切るより叩き斬るほうが切れる。
・ショートソード マグネタイト5
銀貨15枚。
低燃費低価格でお届けできる刃物初心者向けの武器。
・防具総合 マグネタイト30
各防具銀貨10枚。
別々で頭防具(5)、胸防具(5)、腕防具左右(5)、足防具左右(5)。
腕の良い鍛治師の作る一般的な防具達、初心者にはもってこいの一品。
と、こんな具合で商品名とマグネタイトの数、金額と説明文が書いてあった。
「金額は気にするな。今日は選んだら帰ってくれ。できるまでに1週間以上はかかるからな。」
マグネタイトを手作業で観察しているガンケルはそう言った。
「主人よ、主人は防具を依頼してはどうでしょう? 少し、心細いというか、胸と腕と足だけでも。」
今の少年の防具は今は亡きアグルガスの私物を使っておりアグルガスが着けていた以上にボロボロになっており、ほとんど、防具として機能しないほどだった。
コクリ、と少年はコルディスの提案を受けた。
「1人1つじゃぞ? 3つ作るならもっと依頼こなしてもらうことになるんじゃが?」
「その心配は無用。我ら3人我が主人のために使わせてもらおう。」
「嬢ちゃんは武器はいらないのかい?」
「私は刀剣より杖ですから。」
エスティは自信満々に杖を見せびらかす。
「エルフにしては杖とは珍しいのぅ。」
「そうなの?」
「エルフは本来、人族を毛嫌いして死角から攻撃のできる弓を愛用すると聞いておるんじゃが、嬢ちゃんは人族に理解がある様じゃな。」
「えぇ、私は魔法使いで利用出来る物はして行くタイプだから。」
「エルフの魔法使いねぇ。なら、すぐ近くにある魔法屋を紹介してやる。」
ガンケルはもう1枚紙を取り出し何か、書き始めた。
「魔法屋!? なにそれ!?」
エスティの目の色が変わり、飛び跳ね大喜びした。
「魔法屋は魔法使いに有益な物資を販売する所じゃ。杖に魔導書、水晶なんかも売っておるぞ。ほれ、紹介状じゃ。」
ガンケルはエスティに1枚の紹介状を渡した。
「それじゃ、防具3点で良いんじゃな?」
ガンケルの問いに3人は笑顔で頷いた。
天ノ鍛治屋を出た3人はガンケルから紹介してもらった魔法屋に行くことになった。
「えっと、この曲がり角を右に曲がった3軒目。お、ここだな。」
紹介状に書かれた通りに道を進み魔法屋に着いた。
看板には『箒星ノ魔法』、と書かれてあった。
「きっと、可愛い品物に、綺麗なお姉さんの店なんだろうな!」
少年とコルディスは店の前で待ち、エスティは期待を膨らませて魔法屋に入って行った。
そして、その期待はことごとく打ち砕かれた。
「あぁ? なんなのさ、あんたら?」
エスティ見るなり、鬼の形相で睨みつける女性が1人いた。
「ここは、一見さんお断りなんだよ! 紹介状とかがなけりゃ帰りな!」
威圧、女性の放つオーラは凄まじかった。
よほど新規の客が嫌いなのかわからないが、その顔が物語っていた。
「あ、あの、これ。」
エスティは恐る恐る紹介状を女性に渡す。
「紹介状あるじゃないか。チッ、ガンケルからか。」
女性の舌打ちに更に恐怖が重なった。
「まぁ、いい。私はカルネって言うんだい。エルフの嬢ちゃん。今日はなんの様だ?」
「私の杖を新調しようかと。」
「杖? あんたエルフだろ? 弓とかじゃないのかい?」
「えぇ、私は魔法使いなので!」
カルネの問いに調子を戻す様に元気に答える。
「なるほど、じゃ今からテストするから待ってなさい。」
「は、はい!」
カルネは店の奥に入って行き、何やらゴソゴソと物音を立てて数本の杖を持って来た。
「この中から1本選びな。1番高価な物を当てられたらこの店の客として正式に認めようじゃないか。」
カルネはエスティを試す様にニヤけた。
なぜならば、このテストを合格した物はここ数年いなかったからだ。
そして、数本の杖どれもが輝いていた。
「ぜ、全部高そう。」
「持って見てもいいぞ?」
エスティは1本持ち上げた。
それは、ただの木を杖にした様な平凡な色の杖だった。
「すごい、この杖魔力が流れて生きてるみたい。」
「ほぅ。」
そして、エスティは次の杖を持った。
金に輝く杖を。
「高価そうだけど、さっきとは違う。私が持ってるのと同じ感じ。」
エスティは次々に杖を持ち換え、最終的にエスティが選んだのは。
「私、これだと思う。」
そう言って最初に持った平凡な杖だった。
「本当にそれでいいのかい?」
「えぇ、もちろんよ!」
自信満々にエスティは答える。
「フッフハハッ、フハハハハッ!」
カルネは腹を抱えて笑った。
「正解だ! 正解だよ! あんたは本物の魔法使いに、いや、魔導師になれるわ!」
「本当!? やったー!!」
エスティは魔法屋のテストに合格し、見事に客としてカルネから認めてもらうことができた。
「その杖は数百年前に存在した世界樹の原木を使った杖なのさ。」
「そんな一級品の品物がこの店に。」
「しかも、それが最後の一本よ。」
「本当!? 凄いわ。でも、この杖高いんじゃない?」
「一本で白金貨300枚ね。」
「白金貨300枚!?」
銅貨、銀貨、金貨、と並ぶ上で金貨よりも更に高価のある白金貨。
世界中で持ってる人は手で数えるほどしかいないと言われている。
「まぁ、テストだから買わないけど魅力的ね。」
エスティは世界樹の杖を元に戻した。
「何言ってんのよ。それは合格祝いであげるわ。」
「え? でも、お金。」
「出世払いでいいわよ。ツケてあげる。」
「本当!? ありがとう!!」
エスティは世界樹の杖を大事に抱えカルネに頭を下げ、『箒星ノ魔法』を出た。
「あの子、いつか強くなるわ絶対。」
去り際のエスティの背中を見たカルネは後に語った。
店の前で待っていた少年達と合流した彼女は満遍の笑みを浮かべていた。
「少女よ、何か嬉しい事でもあったのか?」
「別に。」
ニヤけた顔でエスティ達は宿に帰ろうとした。
その時だった。
後ろから駆け足でこちらに向かってくる音が聞こえたのは。
「主人よ、何か来ます!」
「わかってる。」
相手に悟られぬ様念話で話す。
段々と足音が大きくなり、近づいている。
そして、タッ、という足音と共に少しの間が空いた。
「成敗!!」
上から刀を振り下ろす者が1人。
少年はギリギリの所で受け流した。
そして、そこには顔を黒い布で覆った青年が刀を構えて着地していた。
「お前ら! 人族ではないな!!」
いきなり斬りかかったと思えば、突然の発言で少年達一同唖然とした。
「何を根拠に言ってんのよ!」
青年の主張にエスティが返す。
「俺は見たんだ。あのグレートシュタイン鉱山でワイバーン2匹を瞬殺で仕留めた奴らだ。お前らは人間じゃねぇ。だからこの『疾風のイツキ』が始末する!」
イツキは刀を少年に向け斬りかかる。
「【刀技】! 〈抜刀・風華滅裂〉!!」
イツキの技は鋭い風の斬撃を刀と共に乗せる技だった。
(【太刀技】〈曲刀・刹那〉)
少年はイツキの技に技を加え跳ね返した。
「痛った! やはり、お前ら人間じゃないな!!」
その瞬間、イツキの顔を覆っていた布がハラリ、と地面に落ちた。
「え!? お、女?」
エスティが声を上げるほど、イツキの顔は女性と間違えるほど整っていた。
「久しぶりに見るのぅ。ほれ、武具を作ってやるから何か欲しいのかこの中から選んでくれ。」
ガンケルは1枚の用紙を渡した。
用紙にはこの様に書いてあった。
・刀 マグネタイト10
銀貨20枚。
帝国産のスタンダードな武器。切れ味抜群低価格。
・太刀 マグネタイト15
銀貨50枚。
刀身の長い反りが特徴の曲刀。背中で担ぐほど大きい。
・ロングソード マグネタイト20
銀貨25枚。
世界共通のスタンダードな武器。切るより叩き斬るほうが切れる。
・ショートソード マグネタイト5
銀貨15枚。
低燃費低価格でお届けできる刃物初心者向けの武器。
・防具総合 マグネタイト30
各防具銀貨10枚。
別々で頭防具(5)、胸防具(5)、腕防具左右(5)、足防具左右(5)。
腕の良い鍛治師の作る一般的な防具達、初心者にはもってこいの一品。
と、こんな具合で商品名とマグネタイトの数、金額と説明文が書いてあった。
「金額は気にするな。今日は選んだら帰ってくれ。できるまでに1週間以上はかかるからな。」
マグネタイトを手作業で観察しているガンケルはそう言った。
「主人よ、主人は防具を依頼してはどうでしょう? 少し、心細いというか、胸と腕と足だけでも。」
今の少年の防具は今は亡きアグルガスの私物を使っておりアグルガスが着けていた以上にボロボロになっており、ほとんど、防具として機能しないほどだった。
コクリ、と少年はコルディスの提案を受けた。
「1人1つじゃぞ? 3つ作るならもっと依頼こなしてもらうことになるんじゃが?」
「その心配は無用。我ら3人我が主人のために使わせてもらおう。」
「嬢ちゃんは武器はいらないのかい?」
「私は刀剣より杖ですから。」
エスティは自信満々に杖を見せびらかす。
「エルフにしては杖とは珍しいのぅ。」
「そうなの?」
「エルフは本来、人族を毛嫌いして死角から攻撃のできる弓を愛用すると聞いておるんじゃが、嬢ちゃんは人族に理解がある様じゃな。」
「えぇ、私は魔法使いで利用出来る物はして行くタイプだから。」
「エルフの魔法使いねぇ。なら、すぐ近くにある魔法屋を紹介してやる。」
ガンケルはもう1枚紙を取り出し何か、書き始めた。
「魔法屋!? なにそれ!?」
エスティの目の色が変わり、飛び跳ね大喜びした。
「魔法屋は魔法使いに有益な物資を販売する所じゃ。杖に魔導書、水晶なんかも売っておるぞ。ほれ、紹介状じゃ。」
ガンケルはエスティに1枚の紹介状を渡した。
「それじゃ、防具3点で良いんじゃな?」
ガンケルの問いに3人は笑顔で頷いた。
天ノ鍛治屋を出た3人はガンケルから紹介してもらった魔法屋に行くことになった。
「えっと、この曲がり角を右に曲がった3軒目。お、ここだな。」
紹介状に書かれた通りに道を進み魔法屋に着いた。
看板には『箒星ノ魔法』、と書かれてあった。
「きっと、可愛い品物に、綺麗なお姉さんの店なんだろうな!」
少年とコルディスは店の前で待ち、エスティは期待を膨らませて魔法屋に入って行った。
そして、その期待はことごとく打ち砕かれた。
「あぁ? なんなのさ、あんたら?」
エスティ見るなり、鬼の形相で睨みつける女性が1人いた。
「ここは、一見さんお断りなんだよ! 紹介状とかがなけりゃ帰りな!」
威圧、女性の放つオーラは凄まじかった。
よほど新規の客が嫌いなのかわからないが、その顔が物語っていた。
「あ、あの、これ。」
エスティは恐る恐る紹介状を女性に渡す。
「紹介状あるじゃないか。チッ、ガンケルからか。」
女性の舌打ちに更に恐怖が重なった。
「まぁ、いい。私はカルネって言うんだい。エルフの嬢ちゃん。今日はなんの様だ?」
「私の杖を新調しようかと。」
「杖? あんたエルフだろ? 弓とかじゃないのかい?」
「えぇ、私は魔法使いなので!」
カルネの問いに調子を戻す様に元気に答える。
「なるほど、じゃ今からテストするから待ってなさい。」
「は、はい!」
カルネは店の奥に入って行き、何やらゴソゴソと物音を立てて数本の杖を持って来た。
「この中から1本選びな。1番高価な物を当てられたらこの店の客として正式に認めようじゃないか。」
カルネはエスティを試す様にニヤけた。
なぜならば、このテストを合格した物はここ数年いなかったからだ。
そして、数本の杖どれもが輝いていた。
「ぜ、全部高そう。」
「持って見てもいいぞ?」
エスティは1本持ち上げた。
それは、ただの木を杖にした様な平凡な色の杖だった。
「すごい、この杖魔力が流れて生きてるみたい。」
「ほぅ。」
そして、エスティは次の杖を持った。
金に輝く杖を。
「高価そうだけど、さっきとは違う。私が持ってるのと同じ感じ。」
エスティは次々に杖を持ち換え、最終的にエスティが選んだのは。
「私、これだと思う。」
そう言って最初に持った平凡な杖だった。
「本当にそれでいいのかい?」
「えぇ、もちろんよ!」
自信満々にエスティは答える。
「フッフハハッ、フハハハハッ!」
カルネは腹を抱えて笑った。
「正解だ! 正解だよ! あんたは本物の魔法使いに、いや、魔導師になれるわ!」
「本当!? やったー!!」
エスティは魔法屋のテストに合格し、見事に客としてカルネから認めてもらうことができた。
「その杖は数百年前に存在した世界樹の原木を使った杖なのさ。」
「そんな一級品の品物がこの店に。」
「しかも、それが最後の一本よ。」
「本当!? 凄いわ。でも、この杖高いんじゃない?」
「一本で白金貨300枚ね。」
「白金貨300枚!?」
銅貨、銀貨、金貨、と並ぶ上で金貨よりも更に高価のある白金貨。
世界中で持ってる人は手で数えるほどしかいないと言われている。
「まぁ、テストだから買わないけど魅力的ね。」
エスティは世界樹の杖を元に戻した。
「何言ってんのよ。それは合格祝いであげるわ。」
「え? でも、お金。」
「出世払いでいいわよ。ツケてあげる。」
「本当!? ありがとう!!」
エスティは世界樹の杖を大事に抱えカルネに頭を下げ、『箒星ノ魔法』を出た。
「あの子、いつか強くなるわ絶対。」
去り際のエスティの背中を見たカルネは後に語った。
店の前で待っていた少年達と合流した彼女は満遍の笑みを浮かべていた。
「少女よ、何か嬉しい事でもあったのか?」
「別に。」
ニヤけた顔でエスティ達は宿に帰ろうとした。
その時だった。
後ろから駆け足でこちらに向かってくる音が聞こえたのは。
「主人よ、何か来ます!」
「わかってる。」
相手に悟られぬ様念話で話す。
段々と足音が大きくなり、近づいている。
そして、タッ、という足音と共に少しの間が空いた。
「成敗!!」
上から刀を振り下ろす者が1人。
少年はギリギリの所で受け流した。
そして、そこには顔を黒い布で覆った青年が刀を構えて着地していた。
「お前ら! 人族ではないな!!」
いきなり斬りかかったと思えば、突然の発言で少年達一同唖然とした。
「何を根拠に言ってんのよ!」
青年の主張にエスティが返す。
「俺は見たんだ。あのグレートシュタイン鉱山でワイバーン2匹を瞬殺で仕留めた奴らだ。お前らは人間じゃねぇ。だからこの『疾風のイツキ』が始末する!」
イツキは刀を少年に向け斬りかかる。
「【刀技】! 〈抜刀・風華滅裂〉!!」
イツキの技は鋭い風の斬撃を刀と共に乗せる技だった。
(【太刀技】〈曲刀・刹那〉)
少年はイツキの技に技を加え跳ね返した。
「痛った! やはり、お前ら人間じゃないな!!」
その瞬間、イツキの顔を覆っていた布がハラリ、と地面に落ちた。
「え!? お、女?」
エスティが声を上げるほど、イツキの顔は女性と間違えるほど整っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる