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黒豚令息の領地開拓編
デイビッドの秘密工場
ようやく自分の失態の大きさを理解したシェルリアーナが青褪めていると、2人のサインを確認したデイビッドが事業主印に自分のサインを添えて封筒にしまい込んだ。
「あ…あの…ごめんなさい…私、なんにも知らなくて…」
「少しは勉強になったろ?物を作るってのはそう簡単な事じゃねぇんだよ。ましてや他国の王族絡み、余計に気を使わなきゃならなくなる。相手が俺で良かったな。」
「本当にいいの?すごい大損になるんだよ?」
「この先海難事故で失う船と人命を天秤に掛けたら、こんな程度何でもない。むしろ俺が主導で動こうとしたらそれこそ何百枚金貨があっても足りねぇ騒ぎだろうよ。渡りに船って言葉があるが、正にその通りだな。今回は利害の一致で片がつく。次は気をつけろよ。」
「はぁぁ…もう度量が深過ぎて怖いくらい…デビィってホントにそういう所でドキドキさせてくるよね。」
「そもそもリズとはもう雇用関係で、シェルは事業の宣伝に関わってんだ。なんかありゃ俺が出るのは当たり前だろ?」
それを聞いてホッとするシェルリアーナに、エリザベスが追い打ちをかける
「デビィはああ言ってるケド、そんなワケないからね?フツーは良くて解雇か懲罰モノだからね?!ものすごーく甘やかされてるって自覚、しっかり持ってよね?!」
「う…わかったわよ…これからは気をつけるってば!」
しなくてもいい緊張から解放され、エリザベスはカップの中身を飲み干すとそのままチェアに倒れ込み、眠ってしまった。
「お風呂にも入らないでよく寝られるわね!」
「そのくらい疲れてんだろ?!お前が仕事投げちまったから1人で精出してたんだ、労ってやれよ!」
「私…魔道具って基礎の魔法式さえ組み上がればすぐできるものだと思ってた…」
「なわけあるか。職人が何十年かけてやっとモノになる世界だ。ちょっとかじった程度で手ぇ出されちゃ敵わねぇよ。」
「本当にごめんなさい!反省してるわ…師匠にも合わせる顔がないわよ…」
「元々顔なんざ知らねぇだろ?そうそう、通信具の件はちゃんと報告しとけよ?俺が手紙で知らせるよか早ぇんだからよ。」
「わかってる…」
「あ、それでなんだけどよ、次あのジジィと話す時、俺にも声かけてくれよ。ちょっと話したい事があるんで。」
「今日はエリザベスが目を覚ましたら一度帰るから、明日でもいい?」
「ああ、頼んだ。」
それだけ言うと、デイビッドは展開しかけていたキッチンの食材庫を片付け始めた。
(持って来た分がそろそろなくなるな…商会に用もできたし、一度買いに行くか…)
そこへ虹を追いかけて草むらで歩き草達と走り回っていたヴィオラが戻って来た。
「はぁ、はぁ…課題出して来るの忘れました!」
「あぁ行って来いよ。」
「ぜぇ、ぜぇ…デイビッド様が鞄持ってる!さてはどこかお出かけですか!?」
「いや、商会に行くついでに市場の方見て来ようかと…」
「すぐに戻るので待ってて下さい!!」
「わかったから、まずはその草まみれの服をどうにかしろよ?」
自分の鞄を抱き寄せ、慌てて転移門に飛び込むヴィオラを見送ると、デイビッドはすっかりダラてけ寝転がりながら草を食んでいたムスタを起こした。
「おい、少し出るから荷車引いてくれよ。お前…動物ってのは外に出たら野生に戻るのかと思ったら、その真逆で驚いたわ…」
「ブヒヒン!」
壊れて使い物にならなくなった罠カゴや、ガラス製の不用品を箱に入れ、久々に財布を鞄に突っ込むと、夕飯はどうしようか考えながら買う物をメモしてヴィオラを待つ。
すると、エリックも自分の鞄を手に帽子を被って荷馬車に乗り込んでいた。
「なんだ、お前も来るのか。」
「はい!2年分の積ん読全部読み倒しちゃったもので、新しい本でも買いに行こうかなぁと。」
「俺はお前に休暇を与えた記憶はないんだけどな…」
「じゃぁ、エリック君の代わりに僕が留守番してるよ!市場へ行くならついでにシナモンスティックもお願い。アレでコーヒー掻き回して飲むの好きなんだ。」
「わかりました。シェル様も何か買う物ありますか?」
「おいしいもの!」
((ブレないな…))
そこへ全力で戻って来たヴィオラが息を切らせながら荷車にしがみついてきた。
「ぜぇ、はぁ…戻りました!!」
「置いていかねぇから一旦落ち着け!」
御者台でムスタを進ませるデイビッドの背中にもたれ、ヴィオラは澄み渡る空を眺めて物思いに耽っていた。
来た時の轍はすっかり消え去り、草に隠れたぬかるみを避けながら新たな車輪の跡を付けて行くと、草がまばらに低く刈り取られている所が目についた。
(ここを食ってくれたのか…)
草原にグランドシェーブルの群れが食べた跡がはっきりと分かり、そこだけ草が開けている。
(今度は道も作らねぇとな…)
実は開拓らしい開拓は一切行っていないため、やる事は山積みのままだ。
それにも何か考えがあるらしく、デイビッドは1人頷きながら領地を出た。
雨上がりの市場はテントを畳んでいた所が多く、これから再開するらしい。
デイビッドが先に建物にある店に寄り、野菜と少なくなった調味料などを買い込む間、ヴィオラとエリックは本屋へ行き、好きな本をあれこれ話をしながら選んでいた。
「あー!このシリーズ、最新刊出てた!」
「これもオススメですよ!恋愛ものですけど、戦闘シーンがカッコいいんです!」
「アクションの描写が鮮明なの良いですよね!」
「最近は虐げられてた令嬢の玉の輿溺愛結婚みたいなのが多くなりましたね。」
「(自分の事は棚に上げて?)そうですねぇそろそろマンネリ化してきてますけど…次はアレかな、1周してまた下剋上系が来ますかね?」
2人が新しい本をどっさり抱えて店を出ると、商会の支部に書類を預けに行っていたデイビッドがなにやら大荷物を抱えて戻って来た。
「何ですか?それ…」
「アデラから届いた荷物だよ。これから職人のとこに持ってくんだ。ヴィオラも…良ければついてこないか?」
「いいんですか?!」
「そうだな、少し見といてもらいたいってのもある…」
「行きます!それじゃエリック様、お買い物よろしくお願いしますね!」
「ええ、気をつけて。」
デイビッドからの目配せで行き先を察したエリックは、にこやかにヴィオラに手を振った。
荷車に乗せた荷物からは甘い香りが漂い、中身が果物だとすぐに分かった。
「いい匂い!」
「これから行く所で使うんだ。」
「デイビッド様のお仕事場ですか?」
「チョコレートの工場だよ。」
「チョコレート!!!」
「正確にはグロッグマンの製菓工房なんだけど…」
「お菓子の工房!!!」
デイビッドが荷車を止めたのは、郊外の先にある農場だった。
広い放牧地に牛が放され、奥では鶏も歩き回っている。
「旦那様!良くお越し下さいました。本日のオススメはミセス・フォルティシモですが、いかがなさいますか?」
「ああ、じゃぁ一本詰めといてくれ。俺は工房の方に行ってるよ。」
進み出てきた男性は顔に大きなアザがあり、目深にフードを被っていた。
「ミセス・フォルティシモ?」
「牛の名前だよ。あの人はここの牧場の管理者で、全部の牛に名前付けて一頭一頭可愛がってんだ。」
デイビッドは牧場の先に広がる畑を抜け、更にその奥の大きな建物へヴィオラを案内した。
入口で靴を履き替え、手を良く洗うと真っ白な作業着を着込み、2人はいざ工場の中へと入って行った。
扉の中は蒸し暑く、甘い香りに満ちていて思わずクラクラしてしまう。
大きな機械の中では、炒られたカカオが砕かれ、薄皮と選り分けられて巨大なすり鉢の中で何段階にも分けてドロドロになるまですり潰されている。
そこから取り出された液体に砂糖や香料が加えられ、温度を調整しながら滑らかになるまで撹拌し、職人がタイミングを見極めて型に流し入れ冷やし固めていく。
ヴィオラは一連の作業に集中する職人達をじっと見つめていた。
「これ全部チョコレート…」
「あぁ、工場だからな。」
「チョコレートがこんなにたくさん!!」
基礎となる板チョコから、キラキラと美しいガナッシュクリームを詰めたトリュフ、薄く伸ばしてくるりと丸めたシガー型、とろりとやわらかな生チョコに、動物や花を型抜いた可愛らしい物まで、出来上がったチョコが今正に箱に詰められようとしている。
デイビッドが荷物を持って奥へ進むと、気が付いた職人の1人が駆け寄って来た。
「あ…あの…ごめんなさい…私、なんにも知らなくて…」
「少しは勉強になったろ?物を作るってのはそう簡単な事じゃねぇんだよ。ましてや他国の王族絡み、余計に気を使わなきゃならなくなる。相手が俺で良かったな。」
「本当にいいの?すごい大損になるんだよ?」
「この先海難事故で失う船と人命を天秤に掛けたら、こんな程度何でもない。むしろ俺が主導で動こうとしたらそれこそ何百枚金貨があっても足りねぇ騒ぎだろうよ。渡りに船って言葉があるが、正にその通りだな。今回は利害の一致で片がつく。次は気をつけろよ。」
「はぁぁ…もう度量が深過ぎて怖いくらい…デビィってホントにそういう所でドキドキさせてくるよね。」
「そもそもリズとはもう雇用関係で、シェルは事業の宣伝に関わってんだ。なんかありゃ俺が出るのは当たり前だろ?」
それを聞いてホッとするシェルリアーナに、エリザベスが追い打ちをかける
「デビィはああ言ってるケド、そんなワケないからね?フツーは良くて解雇か懲罰モノだからね?!ものすごーく甘やかされてるって自覚、しっかり持ってよね?!」
「う…わかったわよ…これからは気をつけるってば!」
しなくてもいい緊張から解放され、エリザベスはカップの中身を飲み干すとそのままチェアに倒れ込み、眠ってしまった。
「お風呂にも入らないでよく寝られるわね!」
「そのくらい疲れてんだろ?!お前が仕事投げちまったから1人で精出してたんだ、労ってやれよ!」
「私…魔道具って基礎の魔法式さえ組み上がればすぐできるものだと思ってた…」
「なわけあるか。職人が何十年かけてやっとモノになる世界だ。ちょっとかじった程度で手ぇ出されちゃ敵わねぇよ。」
「本当にごめんなさい!反省してるわ…師匠にも合わせる顔がないわよ…」
「元々顔なんざ知らねぇだろ?そうそう、通信具の件はちゃんと報告しとけよ?俺が手紙で知らせるよか早ぇんだからよ。」
「わかってる…」
「あ、それでなんだけどよ、次あのジジィと話す時、俺にも声かけてくれよ。ちょっと話したい事があるんで。」
「今日はエリザベスが目を覚ましたら一度帰るから、明日でもいい?」
「ああ、頼んだ。」
それだけ言うと、デイビッドは展開しかけていたキッチンの食材庫を片付け始めた。
(持って来た分がそろそろなくなるな…商会に用もできたし、一度買いに行くか…)
そこへ虹を追いかけて草むらで歩き草達と走り回っていたヴィオラが戻って来た。
「はぁ、はぁ…課題出して来るの忘れました!」
「あぁ行って来いよ。」
「ぜぇ、ぜぇ…デイビッド様が鞄持ってる!さてはどこかお出かけですか!?」
「いや、商会に行くついでに市場の方見て来ようかと…」
「すぐに戻るので待ってて下さい!!」
「わかったから、まずはその草まみれの服をどうにかしろよ?」
自分の鞄を抱き寄せ、慌てて転移門に飛び込むヴィオラを見送ると、デイビッドはすっかりダラてけ寝転がりながら草を食んでいたムスタを起こした。
「おい、少し出るから荷車引いてくれよ。お前…動物ってのは外に出たら野生に戻るのかと思ったら、その真逆で驚いたわ…」
「ブヒヒン!」
壊れて使い物にならなくなった罠カゴや、ガラス製の不用品を箱に入れ、久々に財布を鞄に突っ込むと、夕飯はどうしようか考えながら買う物をメモしてヴィオラを待つ。
すると、エリックも自分の鞄を手に帽子を被って荷馬車に乗り込んでいた。
「なんだ、お前も来るのか。」
「はい!2年分の積ん読全部読み倒しちゃったもので、新しい本でも買いに行こうかなぁと。」
「俺はお前に休暇を与えた記憶はないんだけどな…」
「じゃぁ、エリック君の代わりに僕が留守番してるよ!市場へ行くならついでにシナモンスティックもお願い。アレでコーヒー掻き回して飲むの好きなんだ。」
「わかりました。シェル様も何か買う物ありますか?」
「おいしいもの!」
((ブレないな…))
そこへ全力で戻って来たヴィオラが息を切らせながら荷車にしがみついてきた。
「ぜぇ、はぁ…戻りました!!」
「置いていかねぇから一旦落ち着け!」
御者台でムスタを進ませるデイビッドの背中にもたれ、ヴィオラは澄み渡る空を眺めて物思いに耽っていた。
来た時の轍はすっかり消え去り、草に隠れたぬかるみを避けながら新たな車輪の跡を付けて行くと、草がまばらに低く刈り取られている所が目についた。
(ここを食ってくれたのか…)
草原にグランドシェーブルの群れが食べた跡がはっきりと分かり、そこだけ草が開けている。
(今度は道も作らねぇとな…)
実は開拓らしい開拓は一切行っていないため、やる事は山積みのままだ。
それにも何か考えがあるらしく、デイビッドは1人頷きながら領地を出た。
雨上がりの市場はテントを畳んでいた所が多く、これから再開するらしい。
デイビッドが先に建物にある店に寄り、野菜と少なくなった調味料などを買い込む間、ヴィオラとエリックは本屋へ行き、好きな本をあれこれ話をしながら選んでいた。
「あー!このシリーズ、最新刊出てた!」
「これもオススメですよ!恋愛ものですけど、戦闘シーンがカッコいいんです!」
「アクションの描写が鮮明なの良いですよね!」
「最近は虐げられてた令嬢の玉の輿溺愛結婚みたいなのが多くなりましたね。」
「(自分の事は棚に上げて?)そうですねぇそろそろマンネリ化してきてますけど…次はアレかな、1周してまた下剋上系が来ますかね?」
2人が新しい本をどっさり抱えて店を出ると、商会の支部に書類を預けに行っていたデイビッドがなにやら大荷物を抱えて戻って来た。
「何ですか?それ…」
「アデラから届いた荷物だよ。これから職人のとこに持ってくんだ。ヴィオラも…良ければついてこないか?」
「いいんですか?!」
「そうだな、少し見といてもらいたいってのもある…」
「行きます!それじゃエリック様、お買い物よろしくお願いしますね!」
「ええ、気をつけて。」
デイビッドからの目配せで行き先を察したエリックは、にこやかにヴィオラに手を振った。
荷車に乗せた荷物からは甘い香りが漂い、中身が果物だとすぐに分かった。
「いい匂い!」
「これから行く所で使うんだ。」
「デイビッド様のお仕事場ですか?」
「チョコレートの工場だよ。」
「チョコレート!!!」
「正確にはグロッグマンの製菓工房なんだけど…」
「お菓子の工房!!!」
デイビッドが荷車を止めたのは、郊外の先にある農場だった。
広い放牧地に牛が放され、奥では鶏も歩き回っている。
「旦那様!良くお越し下さいました。本日のオススメはミセス・フォルティシモですが、いかがなさいますか?」
「ああ、じゃぁ一本詰めといてくれ。俺は工房の方に行ってるよ。」
進み出てきた男性は顔に大きなアザがあり、目深にフードを被っていた。
「ミセス・フォルティシモ?」
「牛の名前だよ。あの人はここの牧場の管理者で、全部の牛に名前付けて一頭一頭可愛がってんだ。」
デイビッドは牧場の先に広がる畑を抜け、更にその奥の大きな建物へヴィオラを案内した。
入口で靴を履き替え、手を良く洗うと真っ白な作業着を着込み、2人はいざ工場の中へと入って行った。
扉の中は蒸し暑く、甘い香りに満ちていて思わずクラクラしてしまう。
大きな機械の中では、炒られたカカオが砕かれ、薄皮と選り分けられて巨大なすり鉢の中で何段階にも分けてドロドロになるまですり潰されている。
そこから取り出された液体に砂糖や香料が加えられ、温度を調整しながら滑らかになるまで撹拌し、職人がタイミングを見極めて型に流し入れ冷やし固めていく。
ヴィオラは一連の作業に集中する職人達をじっと見つめていた。
「これ全部チョコレート…」
「あぁ、工場だからな。」
「チョコレートがこんなにたくさん!!」
基礎となる板チョコから、キラキラと美しいガナッシュクリームを詰めたトリュフ、薄く伸ばしてくるりと丸めたシガー型、とろりとやわらかな生チョコに、動物や花を型抜いた可愛らしい物まで、出来上がったチョコが今正に箱に詰められようとしている。
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