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黒豚令息の領地開拓編
ヴィオラの我儘
調査員のリーダーらしい女性が進み出て、ヴィオラに小さな紙を手渡した。
「今回の調査はこれで終了とします。しかし、数件の情報提供があった事から、今後も調査を進めさせて頂く事にはなるでしょう。次回までには必ず事実確認も致します。何かありましたらこちらへご連絡下さい。相談や万が一の際の保護なども行っております。それではまた…」
キビキビとした動きの女性達は、廊下にヒールの音を響かせながらようやく去って行った。
「やっと行ったか…」
「もうっ!失礼過ぎますよ!お昼の時間半分も過ぎちゃって!本当にいい迷惑ですっ!!」
キーキー怒るヴィオラを見て、デイビッドは少しだけホッとした。
(ああ…いつものヴィオラだ…)
ライラがいなくて助かったと思っていると、ジュートの上がぐにゃっと揺らぎ、視界が歪んでシェルリアーナとエリックがライラを抱いて現れた。
「やっと終わったの?!」
「いやー面倒なのに目をつけられましたね!」
「たーーう!」
「なんだ、お前等いたのか?!」
「隠蔽と音声遮断の結界よ。変なのがいるからこっそり入って様子見てたの。なにアレ?失礼どころの話じゃないでしょ!?」
「俺は…慣れてるけど、ヴィオラに対しては少し腹が立ったな。」
「改名した経緯すら禄に調べもしないで押しかけてきたのよ?あり得ないわ!」
「チクった奴が余程信頼のある奴だったんだろうな。しかしまぁ…ランドールの連中、まだ諦めてねぇのか…」
腕組みするデイビッドの不意を突いて、ヴィオラがギュッと抱き着いた。
「デイビッド様…」
「ヴィオラ…不安か?大丈夫、すぐに手出しはできないよう手は打ってある。そんなに心配…」
「お腹空きました…」
「だな!?わかった!なんか作ろう!」
取り敢えず汚れた服だけ着替えてから、保冷庫の作り置きや寝かせてあった生地など全部出して、今日の昼は、時短簡単窯焼き料理。
まずはピザにトマトソースと好きな具材をてんこ盛り。チーズをこれでもかと掛けて熱した釜の中へ滑り込ませていく。
熱々ソーセージと野菜のディップ、隣で芋も茹で上がる。
「なんやかんや、こういうのがおいしいわ!」
「手抜きじゃねぇの…?」
「ジャンクさが堪らないんですよ。」
「あむー!」
手早く出来てお腹もいっぱいになるが、栄養面で躓きがあると、デイビッドが夕飯の献立にしばし何を作るか悩んでいるとヴィオラがコテンともたれ掛かってきた。
「ヴィオラ…?」
「ちょっとだけ、気持ちがささくれちゃいました。」
「そうだな、俺も良い気は一つもしなかった。」
「少し甘えても良いですか?」
「ああ、なんでも言ってみな。」
「週末、また2人でギルドの依頼受けに行きたいです。」
「そんなんでいいのか?」
「私だけ見てて欲しいんです。デイビッド様は周りが見えてしまうから、いろんな物に気が行ってしまうので…」
「う…ごめん…」
「いいんです。でも1日だけ、ワガママ言わせて下さい。」
「わかった…」
(つまり週末は僕ひとりで赤ん坊と猫の世話しながら留守番してろってコトか!!)
(そのくらいしなさいよ!)
(猫はさて置き、ライラはデイビッド様が連れてきたクセに!!)
(アンタ自分が誰の従者だと思ってんのよ!)
(だぁだぁ!!)
ウキウキのヴィオラが午後の授業へ向かうと、デイビッドはようやく体の汚れを落としにシャワー室へと向かって行った。
(お、ここにも妖精…)
洗い場の中にヒラヒラと黒い羽の蝶のような妖精が紛れ込んで来た。
気にせず身体を洗っていると、シャワーヘッドの上に留まってじっとデイビッドを見下ろしている。
(気が散るな…)
時々ハタハタと羽を動かし、やがて勢い良くシャワーから湯が出ると、またどこかへ飛んで行ってしまった。
(人の裸なんか見て楽しいのか…?)
部屋に戻ると、頭を適当に拭きながらデスクに置いてあった髪留めで乱暴に後ろ髪をまとめる。
あれからデイビッドの後ろ髪はまたそこそこ伸びて縛れるほどになっていた。
「あー!またろくに拭きもしないで!」
「別にいいだろ…」
「また伸びたわねぇ。そろそろ切ってもいいんじゃない?」
「んー…なんか縛ってないと落ち着かねぇっつーか…」
「目障りだから切りなさいよ!」
「目障りて!?」
デイビッドはデスク脇の瓶に新しく葉の生えた精霊樹の木の枝を挿すと、芋虫達を移動させ、食い尽くされた枝を別の花瓶に差し替えた。
こうしておくとどんどん葉が伸びてくるので何度も使えて餌がなくならなくていい…と、デイビッドは思っているが、エリックは貴重な素材を気にもせず虫に与えているデイビッドに引いていた。
「まだ飼うんですか…それ!」
「連れて来ちまったんだから、ちゃんと羽化させてやらないとかわいそうだろ?」
「虫ですよ?!なんか毒とかあったらどうするんです?!」
「触っても何ともなかったから大丈夫だろ?」
「触ったんかい!よく平気でいられますね?!」
「なんで成虫は良いのに幼虫はダメなんだ…?」
「見た目!!」
来た時より2回りほど大きくなった芋虫達は今日もコショコショと木の葉を食べている。
「デイビッド先生!辺境地からの空路輸送が始まるって本当ですか?!」
「あー、有翼馬の繁殖と調教に成功したとかで、今試験段階らしい。まだエルムの専門牧場程上手くはいってないが、近い内に式典で王家に献上が決まった個体も来るから、もしかしたら将来空輸が日常化するなんて事もあるかもな。」
「いいなぁペガサス!」
「アイツ等、馬より獰猛で特殊な鞍付けなきゃだから乗りにくいんだよなぁ…」
「ヒポグリフより飼い慣らしやすいって話聞きましたけど?!」
「そのうちペガサスに乗って学園に通うなんて夢も叶うんじゃないかしら?!」
「輸送も凄く速くなるだろうね!」
「俺にはファルコがいるし…いいや。」
「ひでー!マウントだ!」
「制空権先に手にしたからって先生がマウント取ってる!!」
賑やかな商業科の授業が終わると、そこからは放課後だ。
「今年はテスト期間が延期だってな!?夏休み削れるから覚悟しろよー!?」
「もー!こっちはいいとばっちりですよ!!」
「真面目に毎日授業出てたのに!なんで出席組と休学組に分けてくれないんですか!?」
「そこは俺に言われてもなぁ…」
部屋に戻り、食事の支度をしていると外の風が気持ちいい。
窓の外から暮れなずむ空と月が見え、その横に青い星が光っている。
まだ淡い光だが、このディルケの星が一番輝きを放つ頃に夏が来る。
ヴィオラが学園に来てからもう1年が経とうとしているのだ。
次の日は朝から大忙し。
米を炊き、ライラのための握り飯を作り、卵とプチトマトを添えて彩り良く箱に詰めて弁当にして見せると、とても喜んでいた。
エリック用にカツレツと卵のサンドイッチ。
シェルリアーナのリクエスト、チョコレートケーキと大きなプリン。
どっしり系のエリックの好みとは違う、ふわとろなめらかやわらかプリン。
デイビッドは握り飯やサンドイッチとケーキを一切れバスケットに詰め、水筒に冷たいハーブティーを入れるとファルコの鞍に新しく女性用の手綱を取り付けた。
やがて駆け出しの新人冒険者が、大きな鞄を肩にかけて走って来たので、二度寝しているライラを起こさないよう後のことをエリックに任せてファルコを飛ばした。
「行って来まーす!」
「夕方までには戻る。」
「はーい、気をつけてぇ~!」
手を振るエリックを下に見ながら、ファルコは雲の上を目指して上昇して行った。
「早過ぎます!!」
「早い方がいいだろ?」
「もっと空のデート楽しみたかった…!」
ファルコが調子良く気流をつかんで 飛んだので、10分と掛からずコンラッド領へ着いてしまったヴィオラは、少しだけ文句を言っていた。
ファルコをコンラッド領の外に放し、目指すは冒険者ギルドトレビス。
掲示板の依頼書を見ていくと、ヴィオラの横でデイビッドがひょいひょいと何かの依頼を数枚手に取っていた。
「なんですか?それ。」
「配達系の依頼だよ。少し離れた山岳の山小屋に物資を届ける仕事だ。木こりや猟師のための休み場以外にも、山間を通る旅人の助けになってるらしい。商会の知り合いにちょっと相談されてな。受けてみようと思う。」
「すごい!正しく人の役に立つ仕事って感じがします!」
ヴィオラも自分にできる依頼がないか、貼られた紙を見つめていた。
「今回の調査はこれで終了とします。しかし、数件の情報提供があった事から、今後も調査を進めさせて頂く事にはなるでしょう。次回までには必ず事実確認も致します。何かありましたらこちらへご連絡下さい。相談や万が一の際の保護なども行っております。それではまた…」
キビキビとした動きの女性達は、廊下にヒールの音を響かせながらようやく去って行った。
「やっと行ったか…」
「もうっ!失礼過ぎますよ!お昼の時間半分も過ぎちゃって!本当にいい迷惑ですっ!!」
キーキー怒るヴィオラを見て、デイビッドは少しだけホッとした。
(ああ…いつものヴィオラだ…)
ライラがいなくて助かったと思っていると、ジュートの上がぐにゃっと揺らぎ、視界が歪んでシェルリアーナとエリックがライラを抱いて現れた。
「やっと終わったの?!」
「いやー面倒なのに目をつけられましたね!」
「たーーう!」
「なんだ、お前等いたのか?!」
「隠蔽と音声遮断の結界よ。変なのがいるからこっそり入って様子見てたの。なにアレ?失礼どころの話じゃないでしょ!?」
「俺は…慣れてるけど、ヴィオラに対しては少し腹が立ったな。」
「改名した経緯すら禄に調べもしないで押しかけてきたのよ?あり得ないわ!」
「チクった奴が余程信頼のある奴だったんだろうな。しかしまぁ…ランドールの連中、まだ諦めてねぇのか…」
腕組みするデイビッドの不意を突いて、ヴィオラがギュッと抱き着いた。
「デイビッド様…」
「ヴィオラ…不安か?大丈夫、すぐに手出しはできないよう手は打ってある。そんなに心配…」
「お腹空きました…」
「だな!?わかった!なんか作ろう!」
取り敢えず汚れた服だけ着替えてから、保冷庫の作り置きや寝かせてあった生地など全部出して、今日の昼は、時短簡単窯焼き料理。
まずはピザにトマトソースと好きな具材をてんこ盛り。チーズをこれでもかと掛けて熱した釜の中へ滑り込ませていく。
熱々ソーセージと野菜のディップ、隣で芋も茹で上がる。
「なんやかんや、こういうのがおいしいわ!」
「手抜きじゃねぇの…?」
「ジャンクさが堪らないんですよ。」
「あむー!」
手早く出来てお腹もいっぱいになるが、栄養面で躓きがあると、デイビッドが夕飯の献立にしばし何を作るか悩んでいるとヴィオラがコテンともたれ掛かってきた。
「ヴィオラ…?」
「ちょっとだけ、気持ちがささくれちゃいました。」
「そうだな、俺も良い気は一つもしなかった。」
「少し甘えても良いですか?」
「ああ、なんでも言ってみな。」
「週末、また2人でギルドの依頼受けに行きたいです。」
「そんなんでいいのか?」
「私だけ見てて欲しいんです。デイビッド様は周りが見えてしまうから、いろんな物に気が行ってしまうので…」
「う…ごめん…」
「いいんです。でも1日だけ、ワガママ言わせて下さい。」
「わかった…」
(つまり週末は僕ひとりで赤ん坊と猫の世話しながら留守番してろってコトか!!)
(そのくらいしなさいよ!)
(猫はさて置き、ライラはデイビッド様が連れてきたクセに!!)
(アンタ自分が誰の従者だと思ってんのよ!)
(だぁだぁ!!)
ウキウキのヴィオラが午後の授業へ向かうと、デイビッドはようやく体の汚れを落としにシャワー室へと向かって行った。
(お、ここにも妖精…)
洗い場の中にヒラヒラと黒い羽の蝶のような妖精が紛れ込んで来た。
気にせず身体を洗っていると、シャワーヘッドの上に留まってじっとデイビッドを見下ろしている。
(気が散るな…)
時々ハタハタと羽を動かし、やがて勢い良くシャワーから湯が出ると、またどこかへ飛んで行ってしまった。
(人の裸なんか見て楽しいのか…?)
部屋に戻ると、頭を適当に拭きながらデスクに置いてあった髪留めで乱暴に後ろ髪をまとめる。
あれからデイビッドの後ろ髪はまたそこそこ伸びて縛れるほどになっていた。
「あー!またろくに拭きもしないで!」
「別にいいだろ…」
「また伸びたわねぇ。そろそろ切ってもいいんじゃない?」
「んー…なんか縛ってないと落ち着かねぇっつーか…」
「目障りだから切りなさいよ!」
「目障りて!?」
デイビッドはデスク脇の瓶に新しく葉の生えた精霊樹の木の枝を挿すと、芋虫達を移動させ、食い尽くされた枝を別の花瓶に差し替えた。
こうしておくとどんどん葉が伸びてくるので何度も使えて餌がなくならなくていい…と、デイビッドは思っているが、エリックは貴重な素材を気にもせず虫に与えているデイビッドに引いていた。
「まだ飼うんですか…それ!」
「連れて来ちまったんだから、ちゃんと羽化させてやらないとかわいそうだろ?」
「虫ですよ?!なんか毒とかあったらどうするんです?!」
「触っても何ともなかったから大丈夫だろ?」
「触ったんかい!よく平気でいられますね?!」
「なんで成虫は良いのに幼虫はダメなんだ…?」
「見た目!!」
来た時より2回りほど大きくなった芋虫達は今日もコショコショと木の葉を食べている。
「デイビッド先生!辺境地からの空路輸送が始まるって本当ですか?!」
「あー、有翼馬の繁殖と調教に成功したとかで、今試験段階らしい。まだエルムの専門牧場程上手くはいってないが、近い内に式典で王家に献上が決まった個体も来るから、もしかしたら将来空輸が日常化するなんて事もあるかもな。」
「いいなぁペガサス!」
「アイツ等、馬より獰猛で特殊な鞍付けなきゃだから乗りにくいんだよなぁ…」
「ヒポグリフより飼い慣らしやすいって話聞きましたけど?!」
「そのうちペガサスに乗って学園に通うなんて夢も叶うんじゃないかしら?!」
「輸送も凄く速くなるだろうね!」
「俺にはファルコがいるし…いいや。」
「ひでー!マウントだ!」
「制空権先に手にしたからって先生がマウント取ってる!!」
賑やかな商業科の授業が終わると、そこからは放課後だ。
「今年はテスト期間が延期だってな!?夏休み削れるから覚悟しろよー!?」
「もー!こっちはいいとばっちりですよ!!」
「真面目に毎日授業出てたのに!なんで出席組と休学組に分けてくれないんですか!?」
「そこは俺に言われてもなぁ…」
部屋に戻り、食事の支度をしていると外の風が気持ちいい。
窓の外から暮れなずむ空と月が見え、その横に青い星が光っている。
まだ淡い光だが、このディルケの星が一番輝きを放つ頃に夏が来る。
ヴィオラが学園に来てからもう1年が経とうとしているのだ。
次の日は朝から大忙し。
米を炊き、ライラのための握り飯を作り、卵とプチトマトを添えて彩り良く箱に詰めて弁当にして見せると、とても喜んでいた。
エリック用にカツレツと卵のサンドイッチ。
シェルリアーナのリクエスト、チョコレートケーキと大きなプリン。
どっしり系のエリックの好みとは違う、ふわとろなめらかやわらかプリン。
デイビッドは握り飯やサンドイッチとケーキを一切れバスケットに詰め、水筒に冷たいハーブティーを入れるとファルコの鞍に新しく女性用の手綱を取り付けた。
やがて駆け出しの新人冒険者が、大きな鞄を肩にかけて走って来たので、二度寝しているライラを起こさないよう後のことをエリックに任せてファルコを飛ばした。
「行って来まーす!」
「夕方までには戻る。」
「はーい、気をつけてぇ~!」
手を振るエリックを下に見ながら、ファルコは雲の上を目指して上昇して行った。
「早過ぎます!!」
「早い方がいいだろ?」
「もっと空のデート楽しみたかった…!」
ファルコが調子良く気流をつかんで 飛んだので、10分と掛からずコンラッド領へ着いてしまったヴィオラは、少しだけ文句を言っていた。
ファルコをコンラッド領の外に放し、目指すは冒険者ギルドトレビス。
掲示板の依頼書を見ていくと、ヴィオラの横でデイビッドがひょいひょいと何かの依頼を数枚手に取っていた。
「なんですか?それ。」
「配達系の依頼だよ。少し離れた山岳の山小屋に物資を届ける仕事だ。木こりや猟師のための休み場以外にも、山間を通る旅人の助けになってるらしい。商会の知り合いにちょっと相談されてな。受けてみようと思う。」
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