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黒豚令息の領地開拓編
偽者
大きな繭を見て服飾部の従業員達は非常に驚き喜んだ。
「これがビッグモスの繭ですか!?」
「大きくて、しかもこの糸の強さ、美しさ!!」
「早速、布に仕立ててヴィオラ様のドレスに…」
「いえいえいえ!私なんてとても!そんな高価なドレス着られません!!」
「何を仰っておいでですか!世界一美しく着飾ってもよろしいのですよ!?」
「そんなの無理です!無理!」
「そう言わずに、作るだけならいいじゃないですか!」
「もったいないから止めてください!!」
そんなやり取りを他所に、デイビッドは魔物肉の市場価格と売れ行きを確認し、早速クーロン商会から届けられた品を開け、帰り支度を始めた。
そこへ体中さっぱり洗われてお洒落着に着替えさせられたヴィオラが現れ、照れながらデイビッドの前でトパーズ色のスカートの端をつまんで見せた。
「ど…どうでしょう?この夏の新作だそうです…」
「ああ、よく似合ってる。帽子もあったら合わせてみたいな。」
「はい、直ちに作ります!」
従業員達がサッと下がると、その隙にデイビッドもヴィオラを連れて店を出た。
「キュ~ルルル…」
「なんだ、もう飛びたくないってか?」
「キュルルルル……」
「緊張し過ぎるとダメになるのかお前…」
大勢の人の眼に晒されたせいか、珍しく飛ぶのを拒否したファルコを仕方なく引いて歩くと、直ぐに憲兵が飛んで来た。
「そこの魔獣を連れた男!止まれ!!」
「ほら見ろ面倒なことになった…」
「王都に許可なく魔獣を連れ込むとは重罪だぞ!?」
「重罪になるのは違法に魔獣を持ち込んで被害を出した場合。使役獣の規制はこの王都じゃまだ出来てねぇよ。」
「なんだとぉ!?」
「そもそも結界に阻まれて魔物の類は入れなかったからな。その辺の取り決めが出来てねぇんだよ。コイツは俺の従魔だ。資格持ちが伴ってれば町中を歩かせるだけなら問題は無いはずだ。」
「それは貴様が決めることでは無い!」
「アンタが決めることでもねぇだろ?これは特殊魔法生物取り扱い資格の要項にも書いてある事だ。何の違反もしてねぇぜ?」
「くっ…生意気な…貴様、名は何と言う?!」
「デイビッド・デュロック、そこの商会の関係者だよ。」
その途端、憲兵はデイビッドの腕を掴み警棒を喉に突き当てた。
「おい、なにしやがる!」
「それはこっちの台詞だ!貴族の名を騙る不届き者め!それこそ重罪だぞ?!」
「名を騙るだぁ?」
「本物の黒豚令息がこんな昼間に大通りで魔獣など連れ歩くものか!」
「マジか…」
どうやら街の方へあまり来なかったせいで、デイビッドの顔はすっかり忘れられているようだ。
面倒な事になり、一度商会へ戻って証明してもらおうかなどと考えていると、横から澄んだ声が聞こえた。
「その手をお離しなさい。この方は王立学園の講師でありデュロック家の当主代理デイビッド・デュロック様に間違いございません!」
堂々と前に出たヴィオラは、憲兵の手を魔法で払い除けた。
「あだっ!」
「いつまでも手を離さないからです!」
「だ、だがこの男は確かに偽物で…」
「なぜそう言い切れるのですか?」
「何故って、本物と似ても似つかないからだ!確かに色は黒いがそれだけだ!私は本物の黒豚令息に会ったことがある!こんなこざっぱりした男ではなかったぞ?!」
「「マジか…」」
ついにデイビッドとヴィオラの言葉が重なった。
次の言葉が出て来なくなる程、2人はショックを受けていた。
「あの…この方は、本当に本物のデイビッド様なんですけど…」
「まだ言うか?!」
「えーと…家章のカフスにギルドカード、城の出入り章に学園の教員章…何見せたら信じるんだ?」
ポケットから次々と出されるデイビッドの身分証に、今度は憲兵が青褪めていく。
「こ…これ…は…」
「これが偽造だと言われたら終わりなんだけどな。あとはそこの商会に面通しさせてくれりゃ一発で分かると思うんだがよ?」
「いえ…間違いありません…これは王家から信頼のある者にのみ渡される個人専用の記章です。」
大使館や王城を出入りする際に使っている名前入りのエンブレムを見て、憲兵は頭を下げた。
(アーネストの奴、そんなもんくれたのか…)
「ほら見なさい!デイビッド様!これは由々しき問題ですよ!?」
「いいさ別に、人違いくらい…」
「デイビッド様の偽物が出たんですよ!?とっ捕まえて懲らしめてやらないと!」
「あ、そっち!?」
冷や汗の止まらない中年の憲兵が平謝りするので、本来なら厳罰ものの失態を帳消しにする条件で、一行はデイビッドの偽物を捕まえに行くことになった。
憲兵の案内で本通りを過ぎて路地裏を抜け、更に奥へ進むと、街の雰囲気が一気に変わる。
「こちらです。いつもこの時間にはこの辺りの酒場を飲み歩いているかと…」
「なんだか治安の悪そうな所ですね…」
「この辺りはウチが関わってないからな。それで名前も使いたい放題なんだろう。」
「金払いは悪くないそうなのですが、酔って他の客とトラブルを起こしたり、女性に絡んだりとやりたい放題で…何度か対処に向かったので顔を覚えたと思っていたのですが…まさか別人だったとは…」
「その人…どんな人なんです?」
「腹の出たデ…あ、いや…」
「デブでいいよ別に。そこまで気にしてねぇからよ。」
「とにかく太った浅黒い肌の男ですよ。黒豚の噂に相応しく、飲み食いも品がなく酒浸って周りに暴力を振るうので、出禁の店もあるとかで…」
「デイビッド様とは真逆な人ですね。」
「ヴィオラにそう言ってもらえて何よりだよ…」
憲兵は何件か酒場に聞き込み、例の偽物がいる店を突き止めると、外に若手を数名配置し、中に入って行った。
「え?ご一緒に来られるのですか?!」
「はい!私、偽物見てみたい!」
「俺も、どんな奴と間違われてたのか気になるな。」
薄暗く安酒と煙草の臭いのこもる半地下の酒場には、昼だというのにもう客が何人も来ていて、各々好きにグラスを空けている。
その奥の広いスペースから、ゲラゲラと下卑た笑い声が聞こえ、いきなり人が通路に倒れて来た。
「テメェ、今俺の顔を見て笑ったな?!」
「ヒィィ!そんな、滅相もありません!」
「いいや?確かに笑った!どいつもこいつも、人をバカにしやがって!ふざけんじゃねぇ!」
「ぐえっ!がはっ!!」
蹴り出された店員が這々の体で逃げて行くのとすれ違い、デイビッドは先ほどの好奇心を後悔した。
「いや!ホントにただのデブじゃねぇかよ!!」
思わず声に出る程に…
「俺、こんなんと間違われてたのか!?いい迷惑通り越して訴訟レベルだろ!?なんだコイツ?これがブタってブタに失礼じゃねぇの?!見た事ねぇよ、こんな贅肉の塊みたいな生き物!!」
「デイビッド様が珍しく狼狽えてる…」
しかし、ヴィオラもこれはあまりにも酷過ぎると感じていた。
腹の肉はだらしなく垂れ下がり、身なりは良さげだが清潔感は欠片も無く、顔はニキビとデキモノだらけ、オマケに首が見えなくなるほど顎の下に肉がついて、どこもかしこもぶよぶよで脂ぎっている。浅黒い肌も酒で体を壊し皮膚が黒ずんでいるだけの様だ。
そして何より、明らかに10代ではないその見た目である。
どう見ても成人してかなり経っているようにしか見えない。
歯は何本も抜けてガタガタ、無精髭に、頭の毛も幾分か寂しくなっている。
(キモチワルイ…)
うら若い乙女には決して受け入れられないだろう。
「オイ、そこのテメェ、今なんつった…?」
「声も酒焼けでガッサガサじゃねぇか!めっちゃ聞き取りづらい!」
「ブッ殺すぞデブ!」
「オメーにだけは言われたくねーよ!!」
「もう許さねぇ!ここでギタギタにしてやる!」
そう言うと偽物はガチャンとテーブルの上の物を薙ぎ払い、割れた瓶を片手にデイビッドに向かって攻撃魔法を放った。
「おまけに魔力持ちとか、もう似てるトコどこもねーじゃねーか!!」
「デイビッド様危ないっ!」
ヴィオラの展開した結界に阻まれて、炎の塊が音を立てて消えていく。
「生意気なクソガキ共が!オイ、今ならその女置いてさっさといなくなりゃ、許してやらないこともねぇぞ!?憂さ晴らしに丁度いい!」
「発想も言動もなんもかんも気持ち悪ぃっ!!なんだコイツ!?ホントにドコのどいつだ!?」
「うるせぇな!このデイビッド・デュロック様の言う事が聞けねぇのか!?」
デイビッドはこの時悟った。
恐らくだが、自分の変な噂の半分くらいはコイツが元凶だ…と。
「これがビッグモスの繭ですか!?」
「大きくて、しかもこの糸の強さ、美しさ!!」
「早速、布に仕立ててヴィオラ様のドレスに…」
「いえいえいえ!私なんてとても!そんな高価なドレス着られません!!」
「何を仰っておいでですか!世界一美しく着飾ってもよろしいのですよ!?」
「そんなの無理です!無理!」
「そう言わずに、作るだけならいいじゃないですか!」
「もったいないから止めてください!!」
そんなやり取りを他所に、デイビッドは魔物肉の市場価格と売れ行きを確認し、早速クーロン商会から届けられた品を開け、帰り支度を始めた。
そこへ体中さっぱり洗われてお洒落着に着替えさせられたヴィオラが現れ、照れながらデイビッドの前でトパーズ色のスカートの端をつまんで見せた。
「ど…どうでしょう?この夏の新作だそうです…」
「ああ、よく似合ってる。帽子もあったら合わせてみたいな。」
「はい、直ちに作ります!」
従業員達がサッと下がると、その隙にデイビッドもヴィオラを連れて店を出た。
「キュ~ルルル…」
「なんだ、もう飛びたくないってか?」
「キュルルルル……」
「緊張し過ぎるとダメになるのかお前…」
大勢の人の眼に晒されたせいか、珍しく飛ぶのを拒否したファルコを仕方なく引いて歩くと、直ぐに憲兵が飛んで来た。
「そこの魔獣を連れた男!止まれ!!」
「ほら見ろ面倒なことになった…」
「王都に許可なく魔獣を連れ込むとは重罪だぞ!?」
「重罪になるのは違法に魔獣を持ち込んで被害を出した場合。使役獣の規制はこの王都じゃまだ出来てねぇよ。」
「なんだとぉ!?」
「そもそも結界に阻まれて魔物の類は入れなかったからな。その辺の取り決めが出来てねぇんだよ。コイツは俺の従魔だ。資格持ちが伴ってれば町中を歩かせるだけなら問題は無いはずだ。」
「それは貴様が決めることでは無い!」
「アンタが決めることでもねぇだろ?これは特殊魔法生物取り扱い資格の要項にも書いてある事だ。何の違反もしてねぇぜ?」
「くっ…生意気な…貴様、名は何と言う?!」
「デイビッド・デュロック、そこの商会の関係者だよ。」
その途端、憲兵はデイビッドの腕を掴み警棒を喉に突き当てた。
「おい、なにしやがる!」
「それはこっちの台詞だ!貴族の名を騙る不届き者め!それこそ重罪だぞ?!」
「名を騙るだぁ?」
「本物の黒豚令息がこんな昼間に大通りで魔獣など連れ歩くものか!」
「マジか…」
どうやら街の方へあまり来なかったせいで、デイビッドの顔はすっかり忘れられているようだ。
面倒な事になり、一度商会へ戻って証明してもらおうかなどと考えていると、横から澄んだ声が聞こえた。
「その手をお離しなさい。この方は王立学園の講師でありデュロック家の当主代理デイビッド・デュロック様に間違いございません!」
堂々と前に出たヴィオラは、憲兵の手を魔法で払い除けた。
「あだっ!」
「いつまでも手を離さないからです!」
「だ、だがこの男は確かに偽物で…」
「なぜそう言い切れるのですか?」
「何故って、本物と似ても似つかないからだ!確かに色は黒いがそれだけだ!私は本物の黒豚令息に会ったことがある!こんなこざっぱりした男ではなかったぞ?!」
「「マジか…」」
ついにデイビッドとヴィオラの言葉が重なった。
次の言葉が出て来なくなる程、2人はショックを受けていた。
「あの…この方は、本当に本物のデイビッド様なんですけど…」
「まだ言うか?!」
「えーと…家章のカフスにギルドカード、城の出入り章に学園の教員章…何見せたら信じるんだ?」
ポケットから次々と出されるデイビッドの身分証に、今度は憲兵が青褪めていく。
「こ…これ…は…」
「これが偽造だと言われたら終わりなんだけどな。あとはそこの商会に面通しさせてくれりゃ一発で分かると思うんだがよ?」
「いえ…間違いありません…これは王家から信頼のある者にのみ渡される個人専用の記章です。」
大使館や王城を出入りする際に使っている名前入りのエンブレムを見て、憲兵は頭を下げた。
(アーネストの奴、そんなもんくれたのか…)
「ほら見なさい!デイビッド様!これは由々しき問題ですよ!?」
「いいさ別に、人違いくらい…」
「デイビッド様の偽物が出たんですよ!?とっ捕まえて懲らしめてやらないと!」
「あ、そっち!?」
冷や汗の止まらない中年の憲兵が平謝りするので、本来なら厳罰ものの失態を帳消しにする条件で、一行はデイビッドの偽物を捕まえに行くことになった。
憲兵の案内で本通りを過ぎて路地裏を抜け、更に奥へ進むと、街の雰囲気が一気に変わる。
「こちらです。いつもこの時間にはこの辺りの酒場を飲み歩いているかと…」
「なんだか治安の悪そうな所ですね…」
「この辺りはウチが関わってないからな。それで名前も使いたい放題なんだろう。」
「金払いは悪くないそうなのですが、酔って他の客とトラブルを起こしたり、女性に絡んだりとやりたい放題で…何度か対処に向かったので顔を覚えたと思っていたのですが…まさか別人だったとは…」
「その人…どんな人なんです?」
「腹の出たデ…あ、いや…」
「デブでいいよ別に。そこまで気にしてねぇからよ。」
「とにかく太った浅黒い肌の男ですよ。黒豚の噂に相応しく、飲み食いも品がなく酒浸って周りに暴力を振るうので、出禁の店もあるとかで…」
「デイビッド様とは真逆な人ですね。」
「ヴィオラにそう言ってもらえて何よりだよ…」
憲兵は何件か酒場に聞き込み、例の偽物がいる店を突き止めると、外に若手を数名配置し、中に入って行った。
「え?ご一緒に来られるのですか?!」
「はい!私、偽物見てみたい!」
「俺も、どんな奴と間違われてたのか気になるな。」
薄暗く安酒と煙草の臭いのこもる半地下の酒場には、昼だというのにもう客が何人も来ていて、各々好きにグラスを空けている。
その奥の広いスペースから、ゲラゲラと下卑た笑い声が聞こえ、いきなり人が通路に倒れて来た。
「テメェ、今俺の顔を見て笑ったな?!」
「ヒィィ!そんな、滅相もありません!」
「いいや?確かに笑った!どいつもこいつも、人をバカにしやがって!ふざけんじゃねぇ!」
「ぐえっ!がはっ!!」
蹴り出された店員が這々の体で逃げて行くのとすれ違い、デイビッドは先ほどの好奇心を後悔した。
「いや!ホントにただのデブじゃねぇかよ!!」
思わず声に出る程に…
「俺、こんなんと間違われてたのか!?いい迷惑通り越して訴訟レベルだろ!?なんだコイツ?これがブタってブタに失礼じゃねぇの?!見た事ねぇよ、こんな贅肉の塊みたいな生き物!!」
「デイビッド様が珍しく狼狽えてる…」
しかし、ヴィオラもこれはあまりにも酷過ぎると感じていた。
腹の肉はだらしなく垂れ下がり、身なりは良さげだが清潔感は欠片も無く、顔はニキビとデキモノだらけ、オマケに首が見えなくなるほど顎の下に肉がついて、どこもかしこもぶよぶよで脂ぎっている。浅黒い肌も酒で体を壊し皮膚が黒ずんでいるだけの様だ。
そして何より、明らかに10代ではないその見た目である。
どう見ても成人してかなり経っているようにしか見えない。
歯は何本も抜けてガタガタ、無精髭に、頭の毛も幾分か寂しくなっている。
(キモチワルイ…)
うら若い乙女には決して受け入れられないだろう。
「オイ、そこのテメェ、今なんつった…?」
「声も酒焼けでガッサガサじゃねぇか!めっちゃ聞き取りづらい!」
「ブッ殺すぞデブ!」
「オメーにだけは言われたくねーよ!!」
「もう許さねぇ!ここでギタギタにしてやる!」
そう言うと偽物はガチャンとテーブルの上の物を薙ぎ払い、割れた瓶を片手にデイビッドに向かって攻撃魔法を放った。
「おまけに魔力持ちとか、もう似てるトコどこもねーじゃねーか!!」
「デイビッド様危ないっ!」
ヴィオラの展開した結界に阻まれて、炎の塊が音を立てて消えていく。
「生意気なクソガキ共が!オイ、今ならその女置いてさっさといなくなりゃ、許してやらないこともねぇぞ!?憂さ晴らしに丁度いい!」
「発想も言動もなんもかんも気持ち悪ぃっ!!なんだコイツ!?ホントにドコのどいつだ!?」
「うるせぇな!このデイビッド・デュロック様の言う事が聞けねぇのか!?」
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