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黒豚辺境伯爵令息
出たくなかった夜会
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「まぁ!あんな所に豚がいるわ!」
「イヤだわ。気持ちの悪い…」
「田舎者は引っ込んでいればいいものを。目障りだわ!」
「早く何処かへ行ってくれないかしら?」
きらびやかな王家所有のホールの隅で、色とりどりのドレスをまとった令嬢達が、顔をしかめて何やらヒソヒソと話をしている。
目線の先にいるのは、浅黒い肌のでっぷりとしたひとりの令息だった。
ラムダ王国の辺境伯爵デュロック家の長男、デイビッド・デュロックは自他ともに認める醜男だ。
目は離れぎみの細目のつり目。鼻先は上を向き、とにかく人相が悪い。
おまけに、南方諸国出身の祖母の血を色濃く受け継ぎ、肌は薄黒くおまけに傷だらけ。
背も低く、少し背の高い令嬢がヒールを履いたら抜かされてしまう。
黒髪黒目もあまり受けが良くない。
極めつけはでんと突き出たでかい腹。
全体的に太ましく、ぜい肉がまんべんなくついているが、腹の肉の存在感はどうやってもごまかせない。
おかげでついたあだ名は“黒豚”。
18歳とは思えない見た目も相まって、同世代からは常に侮蔑と嘲笑の対象にされてきた。
貴族の令嬢が一番相手にしたくない豚男とは彼のこと。
会場に足を踏み入れた瞬間から、冷たい視線と嫌悪感を隠しもしない侮蔑の目に晒され、ひとり隅の方で大人しく友人の到着を待っていた。
(だから来たくなかったんだ…)
断りたかった夜会。
いや、断ったはずの夜会だった。
3回も欠席の手紙を謝罪と共に送ったが、最後は王太子が自ら召喚状を持って押しかけて来て、必ず参加する様にと退路を断たれ、致し方なく十年近くぶりに王都の社交界に顔を出した次第だ。
両親は来賓の接待があるため、早々に離れてしまい、話せる相手もまだ来ない。
(時間の無駄だ…用が済んだらさっさと帰ろう…)
なるべく人気の少ない階段の陰の壁際に寄り、行き交う人やワゴンを眺めながら時間を潰していると、不意に女性の短い叫び声とグラスの割れる音がした。
何事かと思って辺りを見回すと、いきなり目の前に女性が倒れ込み、ドカドカと人の足音が集まって来る。
(しまった!逃げ遅れた…)
慌てて場所を変えようとしたが、階段脇の角にいたことが災いして、どう動いても道が無い。
人混みをかき分ければ目立ってしまう。
デイビッドは観念して、その場で気配を消しつつ事の成り行きを見守ることにした。
「ヴィオラ・ランドール!貴様は我が婚約者であり、この国の聖女である妹のリリアに嫉妬し、日頃から陰で虐げていたそうだな?!」
(なんか始まった!?)
声高に叫んでいるのはこの国の第二王子クロード・エル・ラムダだった。その隣にはハニーブロンドにアクアマリンの瞳の、見た目可憐な令嬢をぶら下げている。
「心優しいリリアが誰にも言わないことを良いことに、持ち物を奪い、妹の名前を使って遊び歩き、メイドを使って嫌がらせをしていたことも報告が上がっている!」
「お姉様…どうか罪をお認めになって…」
悲しげに目を伏せ、涙を浮かべているが、本心では無いだろう。
本当に心優しい人間は、他人の夜会で衆目の中断罪なんかしない。
床に倒れた令嬢は、身動ぎもせず、ただ頬を押さえて虚空を見つめていた。
第二王子とその取り巻きに囲まれ、なじられる彼女に味方は居ないようだ。
(なんなんだ一体…)
倒れた令嬢は左の頬が腫れ、口元から血も出ているようだ。
派手なだけのドレスはブカブカで、装飾もちぐはぐ。化粧もべったり塗っただけの安物で、髪も肌もとても貴族の令嬢とは思えないほど傷んでいる。
「いい加減罪を認めろ!ひざまずいてリリア様に謝罪するんだ!」
「いつまで呆けている!弱った演技など、殿下の前で通用すると思うな!」
「なんとか言ったらどうだ!この悪女め!」
取り巻き達ががなりながら責め立て、中の一人がついに痺れを切らして倒れた令嬢に手を掛けた。
「いつまでそうしているつもりだ!?」
「うぅっ……」
乱暴に髪をつかまれ、無理やり引き起こされた令嬢のうめき声と苦しげな顔が晒される。
「さっさと立て!この…うぎゃぁぁっ!!」
突然、令嬢の髪をつかんでいた男の悲鳴が辺りに響いた。
「な…なんだ貴様はっ!?」
令嬢が再び床に倒れ、その場の目線が叫ぶ男の後ろに一斉に集まった。
(あぁ……やめときゃいいのに動いちまうのは性分か…)
デイビッドは、令嬢の髪を鷲づかむ男の手首を握り潰し、会場の視線にうんざりしながら、泣きわめく男を遠くへ放り投げ、前へ出た。
(あーあ…面倒なことになっちまったな…)
周りの怒りの矛先が自分に変わるのがわかる。
「なんだこの醜い化け物は!?」
「恐ろしいですわ…殿下…」
「貴様!フレッドに何をした!!」
「殿下、お下がり下さい!不審な男が暴れております!」
(暴れてねぇよ!)
辺りを見回すが、友人はまだ来ていない。
せっかく重い腰を上げて来た宴だったが、無駄足に終わるのが少しだけ残念だ。
腹を括ったデイビッドは令嬢の前にゆっくり進み出ると、第二王子を睨みつけた。
「おい、この茶番はいつまで続けるつもりだ…?」
「イヤだわ。気持ちの悪い…」
「田舎者は引っ込んでいればいいものを。目障りだわ!」
「早く何処かへ行ってくれないかしら?」
きらびやかな王家所有のホールの隅で、色とりどりのドレスをまとった令嬢達が、顔をしかめて何やらヒソヒソと話をしている。
目線の先にいるのは、浅黒い肌のでっぷりとしたひとりの令息だった。
ラムダ王国の辺境伯爵デュロック家の長男、デイビッド・デュロックは自他ともに認める醜男だ。
目は離れぎみの細目のつり目。鼻先は上を向き、とにかく人相が悪い。
おまけに、南方諸国出身の祖母の血を色濃く受け継ぎ、肌は薄黒くおまけに傷だらけ。
背も低く、少し背の高い令嬢がヒールを履いたら抜かされてしまう。
黒髪黒目もあまり受けが良くない。
極めつけはでんと突き出たでかい腹。
全体的に太ましく、ぜい肉がまんべんなくついているが、腹の肉の存在感はどうやってもごまかせない。
おかげでついたあだ名は“黒豚”。
18歳とは思えない見た目も相まって、同世代からは常に侮蔑と嘲笑の対象にされてきた。
貴族の令嬢が一番相手にしたくない豚男とは彼のこと。
会場に足を踏み入れた瞬間から、冷たい視線と嫌悪感を隠しもしない侮蔑の目に晒され、ひとり隅の方で大人しく友人の到着を待っていた。
(だから来たくなかったんだ…)
断りたかった夜会。
いや、断ったはずの夜会だった。
3回も欠席の手紙を謝罪と共に送ったが、最後は王太子が自ら召喚状を持って押しかけて来て、必ず参加する様にと退路を断たれ、致し方なく十年近くぶりに王都の社交界に顔を出した次第だ。
両親は来賓の接待があるため、早々に離れてしまい、話せる相手もまだ来ない。
(時間の無駄だ…用が済んだらさっさと帰ろう…)
なるべく人気の少ない階段の陰の壁際に寄り、行き交う人やワゴンを眺めながら時間を潰していると、不意に女性の短い叫び声とグラスの割れる音がした。
何事かと思って辺りを見回すと、いきなり目の前に女性が倒れ込み、ドカドカと人の足音が集まって来る。
(しまった!逃げ遅れた…)
慌てて場所を変えようとしたが、階段脇の角にいたことが災いして、どう動いても道が無い。
人混みをかき分ければ目立ってしまう。
デイビッドは観念して、その場で気配を消しつつ事の成り行きを見守ることにした。
「ヴィオラ・ランドール!貴様は我が婚約者であり、この国の聖女である妹のリリアに嫉妬し、日頃から陰で虐げていたそうだな?!」
(なんか始まった!?)
声高に叫んでいるのはこの国の第二王子クロード・エル・ラムダだった。その隣にはハニーブロンドにアクアマリンの瞳の、見た目可憐な令嬢をぶら下げている。
「心優しいリリアが誰にも言わないことを良いことに、持ち物を奪い、妹の名前を使って遊び歩き、メイドを使って嫌がらせをしていたことも報告が上がっている!」
「お姉様…どうか罪をお認めになって…」
悲しげに目を伏せ、涙を浮かべているが、本心では無いだろう。
本当に心優しい人間は、他人の夜会で衆目の中断罪なんかしない。
床に倒れた令嬢は、身動ぎもせず、ただ頬を押さえて虚空を見つめていた。
第二王子とその取り巻きに囲まれ、なじられる彼女に味方は居ないようだ。
(なんなんだ一体…)
倒れた令嬢は左の頬が腫れ、口元から血も出ているようだ。
派手なだけのドレスはブカブカで、装飾もちぐはぐ。化粧もべったり塗っただけの安物で、髪も肌もとても貴族の令嬢とは思えないほど傷んでいる。
「いい加減罪を認めろ!ひざまずいてリリア様に謝罪するんだ!」
「いつまで呆けている!弱った演技など、殿下の前で通用すると思うな!」
「なんとか言ったらどうだ!この悪女め!」
取り巻き達ががなりながら責め立て、中の一人がついに痺れを切らして倒れた令嬢に手を掛けた。
「いつまでそうしているつもりだ!?」
「うぅっ……」
乱暴に髪をつかまれ、無理やり引き起こされた令嬢のうめき声と苦しげな顔が晒される。
「さっさと立て!この…うぎゃぁぁっ!!」
突然、令嬢の髪をつかんでいた男の悲鳴が辺りに響いた。
「な…なんだ貴様はっ!?」
令嬢が再び床に倒れ、その場の目線が叫ぶ男の後ろに一斉に集まった。
(あぁ……やめときゃいいのに動いちまうのは性分か…)
デイビッドは、令嬢の髪を鷲づかむ男の手首を握り潰し、会場の視線にうんざりしながら、泣きわめく男を遠くへ放り投げ、前へ出た。
(あーあ…面倒なことになっちまったな…)
周りの怒りの矛先が自分に変わるのがわかる。
「なんだこの醜い化け物は!?」
「恐ろしいですわ…殿下…」
「貴様!フレッドに何をした!!」
「殿下、お下がり下さい!不審な男が暴れております!」
(暴れてねぇよ!)
辺りを見回すが、友人はまだ来ていない。
せっかく重い腰を上げて来た宴だったが、無駄足に終わるのが少しだけ残念だ。
腹を括ったデイビッドは令嬢の前にゆっくり進み出ると、第二王子を睨みつけた。
「おい、この茶番はいつまで続けるつもりだ…?」
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