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黒豚辺境伯爵令息
手紙とブローチ
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夜会から5日目。
デイビッドは逃げ回るように所用を見つけては外に出ていた。
家の中にいても落ち着かず、常に動き回っている。
エリックも呆れながら、デイビッドに言われるがまま手伝っていた。
「いい加減うっとおしくなってきました。」
「うるせぇ!」
今は山積みのハーブをすりおろし、香りを確認しながら薬効を組み合わせている所らしい。
「なんです?その青苦臭いへドロは……」
「なんだろうな…やたら臭いし感触も最悪なのに、一番手がスベスベツルツルになる物体だ……」
「くっっさ!!謎の刺激臭!なのに手荒れの酷かったデイビッド様の手がプルプルツヤツヤのスベスベに!!くっっっさ!!ニンニク背負ったカメムシみたいな臭いがする!!」
「どんな例えだ?!洗って来りゃいいだろ!!」
デイビッドが手を洗って戻ると、商会の者が手紙の束を持って来た。
「えー!臭い落ちませんねぇ…これで人に会うとかなったらどうするんです?女性は臭いに敏感な方も多いのに…」
「安心しろ!俺に会いに来る女性なんざ家族と店の関係者くら…い………」
「どうされました?」
エリックが覗き込むと、雑に広げられた手紙の中に、花の押し花を漉き込んだ白い封筒があり、柔らかな字でこう書かれていた。
『私の騎士様へ、ヴィオラより』
普段アーネストからの手紙すらペーパーナイフの端を引っ掛けてビリビリに開けるデイビッドが、慎重な手つきでナイフを滑らせ、丁寧に封を外して手紙を開けた。
『デイビッド・デュロック令息様へ、突然のお手紙、失礼します。私はヴィオラ・ローベルと申します。あの夜、名乗りもしなかった事をお許し下さい。助けて頂いて本当にありがとうございました。養父より婚約のお話を聞き、本当に嬉しく思いました。まだまだ未熟者ですが、どうかよろしくお願いします。この運命の糸がいつまでも切れませんように。どうか貴方様が私と同じ気持ちでいて下さることを祈っております。』
デイビッドは、手紙を読むとそのまま動かなくなってしまった。
「デイビッド様?」
虚な目で空を見つめながら、微動だにしないデイビッド。
そこへ陽気に鼻歌を歌いながら、デュロック伯爵が現れた。
「やぁ、元気してるか?デイビッド!喜べ、ローベル子爵にアポ取って許可取って令嬢に会って婚約の仮決定してきたぞ!?後は本人同士が会って話して書類にサインしたら本決まりだ!!しかし臭いな?なんの臭いだ?!まぁいい、その臭いのをどうにかしたら出かける支度をしなさい。」
「旦那様、どちらへ参りますか?」
「決まっているだろう!?ローベル子爵の屋敷だ!」
「(相変わらず思い立ったら疾風の如く動く方だな…)わかりました。デイビッド様の支度が済んだら馬車へ向かわせますので少々お待ち下さい。」
エリックは、引きずるようにデイビッドを洗面台へ連れて行くと、ボサボサの髪を撫でつけ、長い部分を後ろで結び、着替えを持って来た。
「デイビッド様、シャツは何色に…てか凄い勢いですね…」
我に返ったデイビッドは、洗面台に向かい手の皮が擦りむける勢いで石鹸を泡立てていた。
商会で出している中でも一番高級な化粧石鹸を三分の一も使って、ひたすら臭いの染み込んだ手を洗っている。
ようやく洗い終えた手は、真っ赤にはなったが以前より少し滑らかになっていた。
「エリック!どうだ?まだ臭うか?!」
「えぇ~…なんか、鼻がバカになっちゃって、良くわからないです。フローラルな香りもするけど、カメムシも残ってるような…」
「クソッ…なんでこのタイミングであんなの始めちまったんだ…」
「商品の開発中でした~で済みませんかね?」
「豚がカメムシ臭かったらただの地獄だろ!!」
「仕方ない、旦那様に確認してもらいましょう。」
シャツにベストに汚れていないよそ行きのジャケット、ズボンも履き替え急いで馬車まで走って行くと、外にいるはずの父はおらず、屋敷の中からデイビッドを呼ぶ声がした。
「おーーい、デイビッド!」
声はさっきの部屋からで、エリックとデイビッドがドアを開けると激臭が噴き出してきた。
「コレどうしようか…」
「くっっさぁ!!親父?!触ったのかそれ??」
部屋の中では、青緑色のヘドロを両手にまとわせ、デュロック伯爵が戸惑っていた。
「なんで触ったんだよ!!自分でも臭いつってたろ?!」
「いやぁ、ちょっと気になってなぁ!しかし臭いは酷いが、効果は絶大のようだ!見ろ!手のシワまでこんなに減ったぞ!?母さんに渡してみたらどうかな?」
「止めろ!離婚問題になっても知らねぇぞ?!!」
「確かに、とんでもなく臭いものなぁ…コレじゃ子爵の所へ行けないか…すまんデイビッド、手を洗ってからすぐ後を追うから、エリックと二人で先に向かっててくれ!」
ドロドロの手を振るデュロック伯爵に見送られ、デイビッドは馬車に飛び乗った。
が、すぐに飛び出して商会の倉庫へ走って行ってしまう。
「デイビッド様!?どうしたんですか??」
「忘れ物だ!!すぐ戻る!」
ずらりと並んだ倉庫には、あらゆる品物が納められ、沢山の人足が行き来している。
デイビッドは宝飾品を扱う職人の作業場に来ると、箱詰めをしていた従業員を捕まえ、何かをコソコソ伝える。
すると、従業員は満面の笑顔で一礼し、奥から小箱を持って来た。
「デイビッド様、こちらでございます。超特急で作りましたが品質は保証致します。間違いなく最高級品ですよ?!」
箱の中には、紫色の石をスミレの形にカットしたカメオのブローチが入っていた。
台座も淡い紫色で、白い縁取りがついている。
華やかさはないが清楚で可愛らしい。
「なんだ!ちゃんと贈り物も用意してたんじゃないですか!」
「茶化すな!こうなったら腹くくるしかないだろ!!」
デイビッドは威勢よく馬車に乗り込んだが、そのまま再び黙り込んでしまうのだった。
(こりゃそうとう緊張してるなぁ……)
馬車はゴトゴトと、ローベル子爵の仮屋敷目指して進んで行った。
デイビッドは逃げ回るように所用を見つけては外に出ていた。
家の中にいても落ち着かず、常に動き回っている。
エリックも呆れながら、デイビッドに言われるがまま手伝っていた。
「いい加減うっとおしくなってきました。」
「うるせぇ!」
今は山積みのハーブをすりおろし、香りを確認しながら薬効を組み合わせている所らしい。
「なんです?その青苦臭いへドロは……」
「なんだろうな…やたら臭いし感触も最悪なのに、一番手がスベスベツルツルになる物体だ……」
「くっっさ!!謎の刺激臭!なのに手荒れの酷かったデイビッド様の手がプルプルツヤツヤのスベスベに!!くっっっさ!!ニンニク背負ったカメムシみたいな臭いがする!!」
「どんな例えだ?!洗って来りゃいいだろ!!」
デイビッドが手を洗って戻ると、商会の者が手紙の束を持って来た。
「えー!臭い落ちませんねぇ…これで人に会うとかなったらどうするんです?女性は臭いに敏感な方も多いのに…」
「安心しろ!俺に会いに来る女性なんざ家族と店の関係者くら…い………」
「どうされました?」
エリックが覗き込むと、雑に広げられた手紙の中に、花の押し花を漉き込んだ白い封筒があり、柔らかな字でこう書かれていた。
『私の騎士様へ、ヴィオラより』
普段アーネストからの手紙すらペーパーナイフの端を引っ掛けてビリビリに開けるデイビッドが、慎重な手つきでナイフを滑らせ、丁寧に封を外して手紙を開けた。
『デイビッド・デュロック令息様へ、突然のお手紙、失礼します。私はヴィオラ・ローベルと申します。あの夜、名乗りもしなかった事をお許し下さい。助けて頂いて本当にありがとうございました。養父より婚約のお話を聞き、本当に嬉しく思いました。まだまだ未熟者ですが、どうかよろしくお願いします。この運命の糸がいつまでも切れませんように。どうか貴方様が私と同じ気持ちでいて下さることを祈っております。』
デイビッドは、手紙を読むとそのまま動かなくなってしまった。
「デイビッド様?」
虚な目で空を見つめながら、微動だにしないデイビッド。
そこへ陽気に鼻歌を歌いながら、デュロック伯爵が現れた。
「やぁ、元気してるか?デイビッド!喜べ、ローベル子爵にアポ取って許可取って令嬢に会って婚約の仮決定してきたぞ!?後は本人同士が会って話して書類にサインしたら本決まりだ!!しかし臭いな?なんの臭いだ?!まぁいい、その臭いのをどうにかしたら出かける支度をしなさい。」
「旦那様、どちらへ参りますか?」
「決まっているだろう!?ローベル子爵の屋敷だ!」
「(相変わらず思い立ったら疾風の如く動く方だな…)わかりました。デイビッド様の支度が済んだら馬車へ向かわせますので少々お待ち下さい。」
エリックは、引きずるようにデイビッドを洗面台へ連れて行くと、ボサボサの髪を撫でつけ、長い部分を後ろで結び、着替えを持って来た。
「デイビッド様、シャツは何色に…てか凄い勢いですね…」
我に返ったデイビッドは、洗面台に向かい手の皮が擦りむける勢いで石鹸を泡立てていた。
商会で出している中でも一番高級な化粧石鹸を三分の一も使って、ひたすら臭いの染み込んだ手を洗っている。
ようやく洗い終えた手は、真っ赤にはなったが以前より少し滑らかになっていた。
「エリック!どうだ?まだ臭うか?!」
「えぇ~…なんか、鼻がバカになっちゃって、良くわからないです。フローラルな香りもするけど、カメムシも残ってるような…」
「クソッ…なんでこのタイミングであんなの始めちまったんだ…」
「商品の開発中でした~で済みませんかね?」
「豚がカメムシ臭かったらただの地獄だろ!!」
「仕方ない、旦那様に確認してもらいましょう。」
シャツにベストに汚れていないよそ行きのジャケット、ズボンも履き替え急いで馬車まで走って行くと、外にいるはずの父はおらず、屋敷の中からデイビッドを呼ぶ声がした。
「おーーい、デイビッド!」
声はさっきの部屋からで、エリックとデイビッドがドアを開けると激臭が噴き出してきた。
「コレどうしようか…」
「くっっさぁ!!親父?!触ったのかそれ??」
部屋の中では、青緑色のヘドロを両手にまとわせ、デュロック伯爵が戸惑っていた。
「なんで触ったんだよ!!自分でも臭いつってたろ?!」
「いやぁ、ちょっと気になってなぁ!しかし臭いは酷いが、効果は絶大のようだ!見ろ!手のシワまでこんなに減ったぞ!?母さんに渡してみたらどうかな?」
「止めろ!離婚問題になっても知らねぇぞ?!!」
「確かに、とんでもなく臭いものなぁ…コレじゃ子爵の所へ行けないか…すまんデイビッド、手を洗ってからすぐ後を追うから、エリックと二人で先に向かっててくれ!」
ドロドロの手を振るデュロック伯爵に見送られ、デイビッドは馬車に飛び乗った。
が、すぐに飛び出して商会の倉庫へ走って行ってしまう。
「デイビッド様!?どうしたんですか??」
「忘れ物だ!!すぐ戻る!」
ずらりと並んだ倉庫には、あらゆる品物が納められ、沢山の人足が行き来している。
デイビッドは宝飾品を扱う職人の作業場に来ると、箱詰めをしていた従業員を捕まえ、何かをコソコソ伝える。
すると、従業員は満面の笑顔で一礼し、奥から小箱を持って来た。
「デイビッド様、こちらでございます。超特急で作りましたが品質は保証致します。間違いなく最高級品ですよ?!」
箱の中には、紫色の石をスミレの形にカットしたカメオのブローチが入っていた。
台座も淡い紫色で、白い縁取りがついている。
華やかさはないが清楚で可愛らしい。
「なんだ!ちゃんと贈り物も用意してたんじゃないですか!」
「茶化すな!こうなったら腹くくるしかないだろ!!」
デイビッドは威勢よく馬車に乗り込んだが、そのまま再び黙り込んでしまうのだった。
(こりゃそうとう緊張してるなぁ……)
馬車はゴトゴトと、ローベル子爵の仮屋敷目指して進んで行った。
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