196 / 512
黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
血と苦悩
じゃが芋を潰しているヴィオラの口に、焼けたクッキーを端からホイホイ入れていると、トレイの反対からひょいひょいなくなっていく。
「いや!今食うなよ!またなくなるって!」
「何よ、ヴィオラには食べさせてるじゃない。」
「これは味見だって!一気に5枚6枚持ってくなよ!」
遠征中、好評だったナッツとドライフルーツのペーストを使ったソースを、今日は豚ヒレに合わせて焼いていく。
甘辛いフルーツソースは癖のある肉に良く合う。
ヴィオラが温室で採れたプチトマトを洗っていると、デイビッドが見たことの無い物を水切りカゴに開けた。
赤くてモサモサした植物のような不思議な物体だ。
「野菜ですか…?」
「これはダルス。キリフの海辺の方で良く食べられてる海藻の仲間だよ。乾燥させてあるのを水で戻したとこだ。」
「シャキシャキコリコリしてて面白い!」
「サラダやスープにも使えるし、体にもいいから流通させてぇんだよなぁ…」
助手がいると料理が捗る。
それだけではない、隣にヴィオラがいるというだけで、もう充分幸せだ。
デイビッドはこれ以上をいつも望まない。
真面目な話、貴族同士で仮婚約中の間柄ならば、本来これでも距離が近過ぎる程だ。
所謂、“節度”というものに従えば、この壁は望ましいものなのだろう。
翻弄されている様に見えて、案外こういう所は良く見極めている。
逆にヴィオラはそれが不満で仕方がない。
なんとか進展させようと、実はいつも躍起になって空回っている。
そしてその様子に外野の2人はそろそろ気が付き始めていた。
「ねぇ…思ったんだけど、もしかして…アイツのアレって、照れてんじゃなくて、耐えてんのかしら…?」
「その可能性、一理あるかもですね。祖父君もお父上も超が付く愛妻家で、家系上の誰しも一度惚れると暴走するのはお約束みたいな話ですから。」
「え?なに、じゃぁ豚の皮被った獣ケダモノだったってこと?」
「豚も獣じゃないですか?」
「迂闊だったわ…なら余計に見張ってないとじゃない!?」
「この半年近くずっと見張ってたようなモンでしたけどね。」
「それにしても耐性なさ過ぎよね。そんなに女性との関わり無かったの?」
「ないでしょうねぇ。そもそも幼少時から話せる相手すら居なかったって話ですし。お茶会で女の子にはっきり「田舎臭い豚と友達になるなんて無理」って言われたそうですよ?」
「……あ……そ…そう…そんな事があったのねぇ…」
どこか狼狽えるシェルリアーナを他所に、エリックはそろそろ出来上がった料理のつまみ食いに向かい、フライ返しで叩かれていた。
「ご飯が出来ました!」
「人手があるとやっぱ早いな。」
トマトと海藻の赤が映えて、見た目もなかなか良い食事ができた。
「ヴィオラの作った料理が食べられるなんて幸せね!」
「このお肉パンに挟むと美味しぃですね!」
「おイモもサンドイッチにすると止まりません!ホクホクとふわふわとこってりで良く合います!」
今週はいよいよ卒業に向けた論文の仕上げに向けて、シェルリアーナは資料室、ヴィオラは図書室で作業することが多い。
デイビッドも魔法学棟の研究室に籠もり、少しでも作業を進めようと実験道具とにらめっこの日が続いた。
あれから出来上がった薬の数は7本。
日に10本から15本は仕上げる他のメンバーの横で、牛の歩みの作業は続く。
各工程が抽出や濾過など待ち時間を要する間、一息つこうと椅子に掛けた鞄を引き寄せると、中身が無い。
落としたかと思って視線を動かすと、気配を消したイヴェットが部屋の隅で丸まって、ボトルに詰めたお茶と卵のサンドイッチを抱え込んでいた。
「また猫になるぞ?」
「もうならないよ。油断しなければ大丈夫…」
「もう姿勢と行動が猫だろ…」
「君さ、なんでこんなすごいの飲んでるの?昨日のより強いよ、これ…」
「…俺には元々魔性の隠蔽を見破る力は無くてな、いずれこの目はアリーもヒュリスを映さなくなる。ベルダが言うには、その前に霊質の補給ができれば多少それが遅らせられるかも知れないそうだ。ドライアドとアルラウネの花は魔物素材の中じゃ特に霊質が高いからな。あと単純に香りが良くて栄養価と薬効が豊富だから使ってるってのもある。」
「…言ってることはわかるのに、めちゃくちゃなはなしだね。」
イヴェットはボトルの中身をカップに注ぎ、ゴクゴク飲んでサンドイッチを口いっぱい頬張った。
「霊質は、僕らようせいけっとうにも、ひつようふかけつなようそなんだ。いつもはまっずいポーションか、ヘドがでそうになるあんていざいで、ごまかしてしのいでる…」
「イヴェット?」
「アナもおなじさ。まじょのけっとうはとくに、ししゅんきにふあんていになりやすくて、きょねんまであんていざいがてばなせなかった…」
「イヴェット、おい、イヴェット!」
「あんていざいをのむと、しばらくたべものがうけつけられなくなって、けっきょくからだをこわすヒトも、おおぜいいて…」
「なぁ、頭。耳出てる!」
「に゙ゃぁぁっ!!」
イヴェットは猫の耳を押さえてまた丸まった。
「気づけよ!さっきはならねぇとか言ってたクセによ。」
「おさえがきかないんだよぉぉ!こんなにつよいれいしつはじめてで…アルラウネはうちでもつかってるよ!でもなんでこんなにちがうのぉぉ?!」
「アリーの花だからか?前に成体になる時、魔素が足りなくて枯渇しそうになって、焦って精霊樹の実を丸ごと食わせたことがあってな。以来他の個体とはなんか違うらしいぞ?」
あと考えられるのは鮮度と量くらいだろうか?
使い切らない程あるので、試しに手頃な茶葉と煮出してみたら上手くいったのが始めだった気がする。
そこまで聞くとイヴェットは、いきなり立ち上がって威嚇してきた。
「はぁ?!なにやってんの?!せいれいじゅの実なんて魔物に食わせる馬鹿がこの世にいるとか考えらんない!それ一つで遺伝性の魔力暴走に悩む特殊血統が何人救えると思ってんの?!魔術師と魔法医学に対する冒涜だ!冒涜!!そもそもアルラウネを育てようなんて気が触れてるとしか思えない!ホント君なんなのっ?!」
「お、戻った。」
フゥフゥ言いながら毛を逆立てていたイヴェットの耳が、だんだん元に戻っていく。
肩で息をしていたイヴェットは、またカップの中身を飲み干して大きく深呼吸した。
「…ん…なんかちょっと、スッキリした…」
「そうか、良かったな…」
「はぁ…君の隣は居心地がいいね。息がしやすくて、気持ちがとても軽くて、まるで重りから解放された気分だ…」
「今ガーって叫んだからじゃねぇの?」
イヴェットは残りのサンドイッチを口に詰め込むと、サンドイッチとボトルが入っていた紙袋を折り畳んでぼんやり窓の外を眺めていた。
そこへエドワードがやって来た。
「進んでる?」
「ぼちぼちだな。」
「珍しいな、イヴェットが呆けてるなんて。」
「さっきまで俺の弁当盗み食いして猫になりかけてたぞ?」
「あー…美味しかったもんね、デイビッド君のご飯。だからって…」
「猫なら仕方ねぇかって思った。」
「…彼女を見て猫ならって割り切れる君がすごいよ?」
そんなやり取りがあってから、イヴェットはちょくちょくデイビッドの周りに現れるようになった。
この日はもう温室も行かず、部屋で焼き菓子のストックを増やそうと考えていると、中から話し声がした。
「…って友達が言ってたんです。だからデイビッド様はダウナー系なんだと思います!」
「アレは単に捻くれて表情筋が死んでるだけよ。中身は割とフツーの男共と変わんないでしょ。ダウナーなんじゃなくてくたびれてやさぐれてんのよ。」
「本物のダウナーには色気もあるんですよ!あの人には欠片もないから違いますね。」
「でも笑うとかわいいですよ?」
「そうかしら?いつ見てもあんま変わんなくない?」
「表情のわかんない生き物も、飼ってみるとかわいく見えて来るって言いますからね。」
「何の話だ?!」
テーブルには何故か山盛りの豆が置かれている。
豆を選り分けながら談笑する3人の目が、それぞれの表情でデイビッドの方を見ていた。
「いや!今食うなよ!またなくなるって!」
「何よ、ヴィオラには食べさせてるじゃない。」
「これは味見だって!一気に5枚6枚持ってくなよ!」
遠征中、好評だったナッツとドライフルーツのペーストを使ったソースを、今日は豚ヒレに合わせて焼いていく。
甘辛いフルーツソースは癖のある肉に良く合う。
ヴィオラが温室で採れたプチトマトを洗っていると、デイビッドが見たことの無い物を水切りカゴに開けた。
赤くてモサモサした植物のような不思議な物体だ。
「野菜ですか…?」
「これはダルス。キリフの海辺の方で良く食べられてる海藻の仲間だよ。乾燥させてあるのを水で戻したとこだ。」
「シャキシャキコリコリしてて面白い!」
「サラダやスープにも使えるし、体にもいいから流通させてぇんだよなぁ…」
助手がいると料理が捗る。
それだけではない、隣にヴィオラがいるというだけで、もう充分幸せだ。
デイビッドはこれ以上をいつも望まない。
真面目な話、貴族同士で仮婚約中の間柄ならば、本来これでも距離が近過ぎる程だ。
所謂、“節度”というものに従えば、この壁は望ましいものなのだろう。
翻弄されている様に見えて、案外こういう所は良く見極めている。
逆にヴィオラはそれが不満で仕方がない。
なんとか進展させようと、実はいつも躍起になって空回っている。
そしてその様子に外野の2人はそろそろ気が付き始めていた。
「ねぇ…思ったんだけど、もしかして…アイツのアレって、照れてんじゃなくて、耐えてんのかしら…?」
「その可能性、一理あるかもですね。祖父君もお父上も超が付く愛妻家で、家系上の誰しも一度惚れると暴走するのはお約束みたいな話ですから。」
「え?なに、じゃぁ豚の皮被った獣ケダモノだったってこと?」
「豚も獣じゃないですか?」
「迂闊だったわ…なら余計に見張ってないとじゃない!?」
「この半年近くずっと見張ってたようなモンでしたけどね。」
「それにしても耐性なさ過ぎよね。そんなに女性との関わり無かったの?」
「ないでしょうねぇ。そもそも幼少時から話せる相手すら居なかったって話ですし。お茶会で女の子にはっきり「田舎臭い豚と友達になるなんて無理」って言われたそうですよ?」
「……あ……そ…そう…そんな事があったのねぇ…」
どこか狼狽えるシェルリアーナを他所に、エリックはそろそろ出来上がった料理のつまみ食いに向かい、フライ返しで叩かれていた。
「ご飯が出来ました!」
「人手があるとやっぱ早いな。」
トマトと海藻の赤が映えて、見た目もなかなか良い食事ができた。
「ヴィオラの作った料理が食べられるなんて幸せね!」
「このお肉パンに挟むと美味しぃですね!」
「おイモもサンドイッチにすると止まりません!ホクホクとふわふわとこってりで良く合います!」
今週はいよいよ卒業に向けた論文の仕上げに向けて、シェルリアーナは資料室、ヴィオラは図書室で作業することが多い。
デイビッドも魔法学棟の研究室に籠もり、少しでも作業を進めようと実験道具とにらめっこの日が続いた。
あれから出来上がった薬の数は7本。
日に10本から15本は仕上げる他のメンバーの横で、牛の歩みの作業は続く。
各工程が抽出や濾過など待ち時間を要する間、一息つこうと椅子に掛けた鞄を引き寄せると、中身が無い。
落としたかと思って視線を動かすと、気配を消したイヴェットが部屋の隅で丸まって、ボトルに詰めたお茶と卵のサンドイッチを抱え込んでいた。
「また猫になるぞ?」
「もうならないよ。油断しなければ大丈夫…」
「もう姿勢と行動が猫だろ…」
「君さ、なんでこんなすごいの飲んでるの?昨日のより強いよ、これ…」
「…俺には元々魔性の隠蔽を見破る力は無くてな、いずれこの目はアリーもヒュリスを映さなくなる。ベルダが言うには、その前に霊質の補給ができれば多少それが遅らせられるかも知れないそうだ。ドライアドとアルラウネの花は魔物素材の中じゃ特に霊質が高いからな。あと単純に香りが良くて栄養価と薬効が豊富だから使ってるってのもある。」
「…言ってることはわかるのに、めちゃくちゃなはなしだね。」
イヴェットはボトルの中身をカップに注ぎ、ゴクゴク飲んでサンドイッチを口いっぱい頬張った。
「霊質は、僕らようせいけっとうにも、ひつようふかけつなようそなんだ。いつもはまっずいポーションか、ヘドがでそうになるあんていざいで、ごまかしてしのいでる…」
「イヴェット?」
「アナもおなじさ。まじょのけっとうはとくに、ししゅんきにふあんていになりやすくて、きょねんまであんていざいがてばなせなかった…」
「イヴェット、おい、イヴェット!」
「あんていざいをのむと、しばらくたべものがうけつけられなくなって、けっきょくからだをこわすヒトも、おおぜいいて…」
「なぁ、頭。耳出てる!」
「に゙ゃぁぁっ!!」
イヴェットは猫の耳を押さえてまた丸まった。
「気づけよ!さっきはならねぇとか言ってたクセによ。」
「おさえがきかないんだよぉぉ!こんなにつよいれいしつはじめてで…アルラウネはうちでもつかってるよ!でもなんでこんなにちがうのぉぉ?!」
「アリーの花だからか?前に成体になる時、魔素が足りなくて枯渇しそうになって、焦って精霊樹の実を丸ごと食わせたことがあってな。以来他の個体とはなんか違うらしいぞ?」
あと考えられるのは鮮度と量くらいだろうか?
使い切らない程あるので、試しに手頃な茶葉と煮出してみたら上手くいったのが始めだった気がする。
そこまで聞くとイヴェットは、いきなり立ち上がって威嚇してきた。
「はぁ?!なにやってんの?!せいれいじゅの実なんて魔物に食わせる馬鹿がこの世にいるとか考えらんない!それ一つで遺伝性の魔力暴走に悩む特殊血統が何人救えると思ってんの?!魔術師と魔法医学に対する冒涜だ!冒涜!!そもそもアルラウネを育てようなんて気が触れてるとしか思えない!ホント君なんなのっ?!」
「お、戻った。」
フゥフゥ言いながら毛を逆立てていたイヴェットの耳が、だんだん元に戻っていく。
肩で息をしていたイヴェットは、またカップの中身を飲み干して大きく深呼吸した。
「…ん…なんかちょっと、スッキリした…」
「そうか、良かったな…」
「はぁ…君の隣は居心地がいいね。息がしやすくて、気持ちがとても軽くて、まるで重りから解放された気分だ…」
「今ガーって叫んだからじゃねぇの?」
イヴェットは残りのサンドイッチを口に詰め込むと、サンドイッチとボトルが入っていた紙袋を折り畳んでぼんやり窓の外を眺めていた。
そこへエドワードがやって来た。
「進んでる?」
「ぼちぼちだな。」
「珍しいな、イヴェットが呆けてるなんて。」
「さっきまで俺の弁当盗み食いして猫になりかけてたぞ?」
「あー…美味しかったもんね、デイビッド君のご飯。だからって…」
「猫なら仕方ねぇかって思った。」
「…彼女を見て猫ならって割り切れる君がすごいよ?」
そんなやり取りがあってから、イヴェットはちょくちょくデイビッドの周りに現れるようになった。
この日はもう温室も行かず、部屋で焼き菓子のストックを増やそうと考えていると、中から話し声がした。
「…って友達が言ってたんです。だからデイビッド様はダウナー系なんだと思います!」
「アレは単に捻くれて表情筋が死んでるだけよ。中身は割とフツーの男共と変わんないでしょ。ダウナーなんじゃなくてくたびれてやさぐれてんのよ。」
「本物のダウナーには色気もあるんですよ!あの人には欠片もないから違いますね。」
「でも笑うとかわいいですよ?」
「そうかしら?いつ見てもあんま変わんなくない?」
「表情のわかんない生き物も、飼ってみるとかわいく見えて来るって言いますからね。」
「何の話だ?!」
テーブルには何故か山盛りの豆が置かれている。
豆を選り分けながら談笑する3人の目が、それぞれの表情でデイビッドの方を見ていた。
あなたにおすすめの小説
【完結】魔女令嬢はただ静かに生きていたいだけ
⚪︎
恋愛
公爵家の令嬢として傲慢に育った十歳の少女、エマ・ルソーネは、ちょっとした事故により前世の記憶を思い出し、今世が乙女ゲームの世界であることに気付く。しかも自分は、魔女の血を引く最低最悪の悪役令嬢だった。
待っているのはオールデスエンド。回避すべく動くも、何故だが攻略対象たちとの接点は増えるばかりで、あれよあれよという間に物語の筋書き通り、魔法研究機関に入所することになってしまう。
ひたすら静かに過ごすことに努めるエマを、研究所に集った癖のある者たちの脅威が襲う。日々の苦悩に、エマの胃痛はとどまる所を知らない……
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
何もしなかっただけです
希臘楽園
ファンタジー
公爵令嬢であり王太子の婚約者であった私は、「地味だ」という理由で婚約を破棄され、王宮を去った。
それまで私が担っていた役目を、誰も知らないまま。
――ただ何もしなくなっただけで、すべては静かに崩れていく。
AIに書かせてみた第14弾は、「追放ざまぁ」系の短編。
どうぞお好きに
音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。
王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。
なんでも奪っていく妹に、婚約者まで奪われました
ねむ太朗
恋愛
伯爵令嬢のリリアーナは、小さい頃から、妹のエルーシアにネックレスや髪飾りなどのお気に入りの物を奪われてきた。
とうとう、婚約者のルシアンまでも妹に奪われてしまい……
誘拐された公爵令嬢ですが、なぜか皇帝に溺愛されています』
富士山麓
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
ある王国の王室の物語
朝山みどり
恋愛
平和が続くある王国の一室で婚約者破棄を宣言された少女がいた。カップを持ったまま下を向いて無言の彼女を国王夫妻、侯爵夫妻、王太子、異母妹がじっと見つめた。
顔をあげた彼女はカップを皿に置くと、レモンパイに手を伸ばすと皿に取った。
それから
「承知しました」とだけ言った。
ゆっくりレモンパイを食べるとお茶のおかわりを注ぐように侍女に合図をした。
それからバウンドケーキに手を伸ばした。
カクヨムで公開したものに手を入れたものです。