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黒豚令息と訳あり令嬢の学園生活〜怒涛の進学編〜
王太子伝説
その様子をデイビッド達は城のポーチの上からずっと眺めていた。
「どうしましょう!?このままじゃ、また怪我人が出ますよ?!」
「怪我で済めば良い方だろ、あれじゃ犠牲者が必ず出るぞ…」
「どうする!どうしたらいい!なぁ、デイビッド!!」
「俺に聞くな!考えろよ、お前次期国王だろ?!」
「そうですわお兄様!父上が貴族達を抑えている今、民を導くのはお兄様の約目ですよ!?」
狼狽えるアーネストをデイビッドとアリスティアが叱咤する。
「そもそも、何故結界に穴など空いたのでしょうか…?」
「そうねぇ、結界の装置を見てみないと何とも言えないわ…」
「じゃ、見に行っちゃう?」
「行けるものなの?!」
「だって今、人いないんでしょ?アタシ、一度でいいから見てみたかったんだよね!結界の魔術装置!!」
「確かに…よし、アーネスト!お前、先に降りてあの集団止めて来い。」
「止まるか??僕が出てって止まるもんか?!」
「なんか目立つもんで気を引いて、まずは向こうの言い分を聞いてやれ!まだ勢いは序の口だ、放っといたら更に人が増えて暴徒化するぞ?そうなってからじゃ遅い!」
「だったら、こんなのどうですか…?」
アリスティアがコショコショと兄に耳打ちすると、アーネストは明らかに嫌そうな顔をした。
「そんなんで本当に上手くいくと思うか!?」
「やってみなければわかりません!ガンバです、お兄様!」
アーネストは一瞬泣きそうな顔をすると、階段を駆け下りて行った。
「さ、私達は今の内に教会へ!」
「アリスはここに残ってろ!」
「そんな、私も王女として一緒に…」
「だからこそ、ここにいる王族の対応は全部任せた。なんせじっとしてらんねぇ輩ばっかり集まった問題児集団だからな!1人も城の外に出すなよ!?頼むぜお姫様。」
「…っわかりました!アザーレア様達のことは私にお任せ下さい!!」
そう言うとアリスティアも階下へと走って行く。
「俺達も急ぐか!」
「デイビッド様も行くんですか?!」
「俺、あの教会の中って入ったことねぇからよ。この期に一度見てみたい。」
「確かに、僕も無関係だから入ったこと無いな。」
「僕も、一応反教会派閥だったし…」
「私は入ってすぐに追い出されました!」
無論エリックとシェルリアーナにもあるわけがない。
「なんだ、みんな無いの?アタシは魔導具の設置で何度かあるよ?!」
「だったらリズ、案内頼む!」
「了~解っ!!」
魔力持ち達の邪魔にならないよう、他の6人と共にデイビッドも教会を目指した。
焼け焦げた広場を抜け、壊された教会の扉から中に入ると、祭壇や広間はまだ荒らされていない。
「で、どこにあるんだ?その装置ってのは!?」
「最上階の鐘の下、ステンドグラスに覆われた部屋だよ!」
「そこで少しずつ魔力を足しながら結界を維持してるんだってね。」
「なんだ、結界って聖女が張るんじゃねぇのか!」
「聖女の役目は仕上げだけ。あんな大きな結界、1人じゃ維持すら出来ないわよ!」
「毎日何人もの神官や魔術師が魔力を込めてやっと張れるものなんだよ。」
ようやく最上階に辿り着くと、ドアに厳重に張られた防壁を無視して亀裂の入った壁を壊し中へ入る。
「見張りすらいなかったわね…」
「もうおしまいだと思ったんじゃねぇのか?女神信仰はラムダじゃほとんど王都限定だ。今ここまでの事態を治められる程の力は残ってねぇんだろう。」
「信者も貴族がほとんどで、その後ろ盾無しではほぼ無力に近いですからね。」
壁を打ち壊すと、もう一枚結界が張られていたが、それも呆気なく壊された。
部屋の中央には、ひび割れた窓から注ぐ光を受けて、人間1人分はある巨大な魔石がギラギラと光っていた。
その周りを時計のように複雑な装置が、カチカチと絶え間なく動きながら廻っている。
「おっ…きぃ魔石…」
「壊れては…いないみたいだけど…?」
「ちょっと待ってて…装置がどっか止まってないか見てみる!」
魔石を幾重も覆う魔術式に綻びや切れ目がないか、エリザベスが確認する間、シェルリアーナとイヴェットが魔力の流れに異常がないか見ていく。
「うーん…壊れてる感じはしないなぁ…」
「魔力の流れにもおかしな所はないわ…何が原因かしら?」
「僕達にはわからない不具合でもあるのかな?」
あれこれ話し合っていると、じっと魔石を見つめていたデイ ビッドが口を開いた。
「……汝、安寧を望む者、穢れ無き魂にて我に祈らん…」
「え?なんですって?」
「ここに書いてある。え…と…刻に択れし魂の顕る御代に、悠久の誓い果たされん事を…なんの事だ?」
デイビッドは魔石の端に彫り込まれた古い文字を追っていた。
「読めるの?!だって…これ古代語だよ!?」
「古代語にも種類があってな、これなら読める…これはかつての亡国ガロが遺した古代文字だ。」
「なんで?!それじゃおかしいじゃない!ガロって200年も前に滅んだガロ帝国の事でしょ?!アレ確か元魔族の国よ!?」
「正確には滅びたんじゃねぇ、この地を見限って大陸を去ったんだ。その時逃げ遅れて残された魔族が、長い事人間の国で討伐対象なんかになってて問題視されてな。その扇動をしたのがこの教会だ…」
「だったら…教会とは敵対関係のはずよね…?」
「何故その亡国の装置が教会に?」
「ずっと国も民衆も騙し続けて来たんだろうね。余所ん家の装置を都合良く使って、奇跡を起こしてる様に見せかけて…これどうしようか?」
「今の内に運び出しちゃいます?」
「どうやって!?」
「まぁまぁそこは任せてよ!」
崩れかけの教会の中で、エリザベス達が何やら仕掛けている間、街の広場ではアーネストが捨て身の奇跡を起こしていた。
光り輝く翼を生やし、荒ぶる民衆の前に降り立ち、その怒りを鎮めようと必死の演説を振っている。
「我が国の尊き民達よ!どうか静まり給え!」
「あれは?!」
「王太子様だ!!」
「王太子様!お願いです!我等をお導き下さい!!」
「神に代わり、王家の血を受け継ぐ私がそなた達を導こう!傷ついた者達は皆城に参れ!街の復興も急がねばなるない。魔導師も魔術師も、今こそこの国を支える時だ。話なら私が聞く!さぁ共に来るが良い!」
わぁぁっと湧き上がる群衆の前で、アーネストは緊張で汗だくになり手足が震えていた。
(人が惑う時は縋る物があれば良いとアリスは言っていたが、本当だった…こんな自分でも何言ってんのか分からん演説でも、人の意識は逸らせたぞ…後は教会の処分なんかは父上に任せよう…)
これが後にアーネストの伝説となり、過去一の黒歴史となる。
城へ連れて行った人々には、手厚い治療や物資の補填など約束し、その間に街に魔導師を送り出して瓦礫の片付けに向かわせ、ひとまず目先の問題解決に当たると、次第に人々の気持ちも落ち着いて、いきなり暴徒と化すような事態は避けられた。
その様子をアデラの兄妹とシャーリーン妃がポーチから眺めている。
「ハハハハハ!見事だな!アーネストの奴やるじゃないか!?」
「他国故、私共には口出しできませんからね。」
「しかし驚いた!兄上も無事でよかったですよ!」
「我が愛しの姫君が守ってくれたからな!ありがとうシャーリーン!」
「もうっ!直ぐ身を乗り出してしまわれるから困りましたよ?!お怪我が無くて本当に良かった!」
「可愛くて美しい上に魔法にも長けているなんて!本当に完璧だな君は…」
「後にして!皆見てますわ!?」
隣の窓からもエルムの義姉弟とアリスティアが顔を出し、ほっと胸を撫で下ろしていた
「なんとかなりましたね…一時はどうなるかと思いました…」
「羽を生やして民の気を引くとは、アーネストも随分思い切ったなぁ!」
「空を飛んでるモノとか光るモノには、自然と人の目が集まりますから、意識さえこちらに逸らせれば、あとはお兄様の無駄に整った目立つ顔と、お得意の口先で何とかなると思いました!」
「アリス様…意外と毒舌…」
教会の処分や今後の対応は全て上の者達に任せ、今は目先の復興に集中すべきだろう。
ひとつひとつ不安が解消されれば、街も民も落ち着くはずだ。
問題は逃げた教会関係者と、教会と癒着の強かった貴族達、そして聖女だが、それはもう後回しにするしかない。
つい半日前まで栄華を誇っていた教会の広場には、焦げた女神像だけが虚しく打ち捨てられていた。
「どうしましょう!?このままじゃ、また怪我人が出ますよ?!」
「怪我で済めば良い方だろ、あれじゃ犠牲者が必ず出るぞ…」
「どうする!どうしたらいい!なぁ、デイビッド!!」
「俺に聞くな!考えろよ、お前次期国王だろ?!」
「そうですわお兄様!父上が貴族達を抑えている今、民を導くのはお兄様の約目ですよ!?」
狼狽えるアーネストをデイビッドとアリスティアが叱咤する。
「そもそも、何故結界に穴など空いたのでしょうか…?」
「そうねぇ、結界の装置を見てみないと何とも言えないわ…」
「じゃ、見に行っちゃう?」
「行けるものなの?!」
「だって今、人いないんでしょ?アタシ、一度でいいから見てみたかったんだよね!結界の魔術装置!!」
「確かに…よし、アーネスト!お前、先に降りてあの集団止めて来い。」
「止まるか??僕が出てって止まるもんか?!」
「なんか目立つもんで気を引いて、まずは向こうの言い分を聞いてやれ!まだ勢いは序の口だ、放っといたら更に人が増えて暴徒化するぞ?そうなってからじゃ遅い!」
「だったら、こんなのどうですか…?」
アリスティアがコショコショと兄に耳打ちすると、アーネストは明らかに嫌そうな顔をした。
「そんなんで本当に上手くいくと思うか!?」
「やってみなければわかりません!ガンバです、お兄様!」
アーネストは一瞬泣きそうな顔をすると、階段を駆け下りて行った。
「さ、私達は今の内に教会へ!」
「アリスはここに残ってろ!」
「そんな、私も王女として一緒に…」
「だからこそ、ここにいる王族の対応は全部任せた。なんせじっとしてらんねぇ輩ばっかり集まった問題児集団だからな!1人も城の外に出すなよ!?頼むぜお姫様。」
「…っわかりました!アザーレア様達のことは私にお任せ下さい!!」
そう言うとアリスティアも階下へと走って行く。
「俺達も急ぐか!」
「デイビッド様も行くんですか?!」
「俺、あの教会の中って入ったことねぇからよ。この期に一度見てみたい。」
「確かに、僕も無関係だから入ったこと無いな。」
「僕も、一応反教会派閥だったし…」
「私は入ってすぐに追い出されました!」
無論エリックとシェルリアーナにもあるわけがない。
「なんだ、みんな無いの?アタシは魔導具の設置で何度かあるよ?!」
「だったらリズ、案内頼む!」
「了~解っ!!」
魔力持ち達の邪魔にならないよう、他の6人と共にデイビッドも教会を目指した。
焼け焦げた広場を抜け、壊された教会の扉から中に入ると、祭壇や広間はまだ荒らされていない。
「で、どこにあるんだ?その装置ってのは!?」
「最上階の鐘の下、ステンドグラスに覆われた部屋だよ!」
「そこで少しずつ魔力を足しながら結界を維持してるんだってね。」
「なんだ、結界って聖女が張るんじゃねぇのか!」
「聖女の役目は仕上げだけ。あんな大きな結界、1人じゃ維持すら出来ないわよ!」
「毎日何人もの神官や魔術師が魔力を込めてやっと張れるものなんだよ。」
ようやく最上階に辿り着くと、ドアに厳重に張られた防壁を無視して亀裂の入った壁を壊し中へ入る。
「見張りすらいなかったわね…」
「もうおしまいだと思ったんじゃねぇのか?女神信仰はラムダじゃほとんど王都限定だ。今ここまでの事態を治められる程の力は残ってねぇんだろう。」
「信者も貴族がほとんどで、その後ろ盾無しではほぼ無力に近いですからね。」
壁を打ち壊すと、もう一枚結界が張られていたが、それも呆気なく壊された。
部屋の中央には、ひび割れた窓から注ぐ光を受けて、人間1人分はある巨大な魔石がギラギラと光っていた。
その周りを時計のように複雑な装置が、カチカチと絶え間なく動きながら廻っている。
「おっ…きぃ魔石…」
「壊れては…いないみたいだけど…?」
「ちょっと待ってて…装置がどっか止まってないか見てみる!」
魔石を幾重も覆う魔術式に綻びや切れ目がないか、エリザベスが確認する間、シェルリアーナとイヴェットが魔力の流れに異常がないか見ていく。
「うーん…壊れてる感じはしないなぁ…」
「魔力の流れにもおかしな所はないわ…何が原因かしら?」
「僕達にはわからない不具合でもあるのかな?」
あれこれ話し合っていると、じっと魔石を見つめていたデイ ビッドが口を開いた。
「……汝、安寧を望む者、穢れ無き魂にて我に祈らん…」
「え?なんですって?」
「ここに書いてある。え…と…刻に択れし魂の顕る御代に、悠久の誓い果たされん事を…なんの事だ?」
デイビッドは魔石の端に彫り込まれた古い文字を追っていた。
「読めるの?!だって…これ古代語だよ!?」
「古代語にも種類があってな、これなら読める…これはかつての亡国ガロが遺した古代文字だ。」
「なんで?!それじゃおかしいじゃない!ガロって200年も前に滅んだガロ帝国の事でしょ?!アレ確か元魔族の国よ!?」
「正確には滅びたんじゃねぇ、この地を見限って大陸を去ったんだ。その時逃げ遅れて残された魔族が、長い事人間の国で討伐対象なんかになってて問題視されてな。その扇動をしたのがこの教会だ…」
「だったら…教会とは敵対関係のはずよね…?」
「何故その亡国の装置が教会に?」
「ずっと国も民衆も騙し続けて来たんだろうね。余所ん家の装置を都合良く使って、奇跡を起こしてる様に見せかけて…これどうしようか?」
「今の内に運び出しちゃいます?」
「どうやって!?」
「まぁまぁそこは任せてよ!」
崩れかけの教会の中で、エリザベス達が何やら仕掛けている間、街の広場ではアーネストが捨て身の奇跡を起こしていた。
光り輝く翼を生やし、荒ぶる民衆の前に降り立ち、その怒りを鎮めようと必死の演説を振っている。
「我が国の尊き民達よ!どうか静まり給え!」
「あれは?!」
「王太子様だ!!」
「王太子様!お願いです!我等をお導き下さい!!」
「神に代わり、王家の血を受け継ぐ私がそなた達を導こう!傷ついた者達は皆城に参れ!街の復興も急がねばなるない。魔導師も魔術師も、今こそこの国を支える時だ。話なら私が聞く!さぁ共に来るが良い!」
わぁぁっと湧き上がる群衆の前で、アーネストは緊張で汗だくになり手足が震えていた。
(人が惑う時は縋る物があれば良いとアリスは言っていたが、本当だった…こんな自分でも何言ってんのか分からん演説でも、人の意識は逸らせたぞ…後は教会の処分なんかは父上に任せよう…)
これが後にアーネストの伝説となり、過去一の黒歴史となる。
城へ連れて行った人々には、手厚い治療や物資の補填など約束し、その間に街に魔導師を送り出して瓦礫の片付けに向かわせ、ひとまず目先の問題解決に当たると、次第に人々の気持ちも落ち着いて、いきなり暴徒と化すような事態は避けられた。
その様子をアデラの兄妹とシャーリーン妃がポーチから眺めている。
「ハハハハハ!見事だな!アーネストの奴やるじゃないか!?」
「他国故、私共には口出しできませんからね。」
「しかし驚いた!兄上も無事でよかったですよ!」
「我が愛しの姫君が守ってくれたからな!ありがとうシャーリーン!」
「もうっ!直ぐ身を乗り出してしまわれるから困りましたよ?!お怪我が無くて本当に良かった!」
「可愛くて美しい上に魔法にも長けているなんて!本当に完璧だな君は…」
「後にして!皆見てますわ!?」
隣の窓からもエルムの義姉弟とアリスティアが顔を出し、ほっと胸を撫で下ろしていた
「なんとかなりましたね…一時はどうなるかと思いました…」
「羽を生やして民の気を引くとは、アーネストも随分思い切ったなぁ!」
「空を飛んでるモノとか光るモノには、自然と人の目が集まりますから、意識さえこちらに逸らせれば、あとはお兄様の無駄に整った目立つ顔と、お得意の口先で何とかなると思いました!」
「アリス様…意外と毒舌…」
教会の処分や今後の対応は全て上の者達に任せ、今は目先の復興に集中すべきだろう。
ひとつひとつ不安が解消されれば、街も民も落ち着くはずだ。
問題は逃げた教会関係者と、教会と癒着の強かった貴族達、そして聖女だが、それはもう後回しにするしかない。
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