泥中の光

RRMR

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四十五話

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 光陰矢の如しとはよく言ったもので、俺は八王子にあるアパートに戻る為の長距離移動中である。
 天気は旅日和の雲一つない快晴で、バスに揺られながら車窓から流れる景色をぼんやりと眺める。
 朝一にお医者さんに「完治したねえ」と宣言して貰えたので、あのくっせえ塗り薬とも無事おさらばだ。
 村役場前のバス停には静弥の他に両親と真凜が見送りに来て、真凜はずっとバスの後を追いながら
「にぃに、行っちゃやだー!」と、泣いていた。
 俺、こういうの弱いんだよ。自分までもらい泣きしちゃって、バスに乗っている婆さんにキャラメルとかバナナまで貰ってしまった。
 父親は何世代も前のポケモンのポチ袋を「新幹線代」と言いながら、俺に手渡して来た。
 沼黒家を出る前に虎婆さんにも挨拶したが、虎婆さんは「さっさと、帰りな。アタシは湿っぽいのは、嫌いなんだよ」と、半ば強制的に送り出されてしまった。
 餞別に風呂敷に包まれた畑で採れた野菜達と、この時期に餅と、あざやかな色のちりめん布で作られたにおい袋と、ナートゥダンスで大ブレイクしたインド映画のDVDを貰ってしまった。
 ちゃっかり、宣伝してんじゃねえ。
 真凜の手作りブレスレットをお守り代わりに左手首に、腕時計と一緒につけている。
 静弥の左手首にも。
 お互いの首に、ペアネックレスも二人でつけ合った。
 バスに乗る前に「また東京で」と、静弥と抱き合うだけで、涙が流れてしまった。
 あいつの泣き虫が、伝染ったのかもしれない。






 出発前。静弥にお願いされて、静弥のお母さんの部屋に一緒に入った。
 静弥のお母さんの部屋は綺麗に片付けられていて、定期的に掃除をされていることが分かった。
 キャバクラのドレスを仕舞っていると思われる、横三列の積み重ねられた半透明のフィッツケース。
 壁に一面に貼られた静弥の写真や、静弥が描いた絵や、作文達。
 ベビーチェアに座って顔中汚しながら、離乳食を頬張る静弥の写真とか、幼稚園の芋掘りで採れた長芋を満面の笑顔で掲げている静弥の写真とか、眉すらも笑っていない中学校の入学式の写真とか、とにかくたくさんの写真があった。
 絵もたくさんあって、見応え抜群だった。写真と一緒で、一種の成長記録だと思う。
 あ、この絵知ってる。学級新聞に、載ったやつだ。確か小学校二年の社会見学で、鉄道博物館に行った時のやつ。
 子供の頃は漠然と「上手いなぁ」くらいしか思わなかったけど、今見たら迫力がある機関車がどこまでも駆け抜けて行きそうな躍動感がある。
 絵なのに、生きている感じがする。と言うか。機関車に対して抱く感想としてはおかしいかもしれないけど。
 他の作品も見ていると、こちらの胸まで暖かくなった。
 壁の作品達を見終わり、部屋の隅に置かれた上品なライトブラウンの三面鏡ドレッサーに吸い寄せられるように近付く。
 ドレッサーの上には、淡い水色のA4封筒が置かれていた。
 しっかりと糊付けされた、未開封のもの。
 涙で手を震わせながら書いたのか、丸みのあるフォントで「静弥へ」と書かれた宛名は少し崩れていた。
 封筒には厚みがあり、中に何か入っているのは分かる。
 静弥に促されて持ち上げてみると、予想に反して軽い。
 中に入っているプレゼントは、布製の物だろうか? タオルとか……?
「ぼ、僕、頑張って開けるから、見守ってて欲しい」
 静弥は握りしめたペーパーナイフの鞘を、シャキンと音を立てながら抜く。
 ハサミじゃなくペーパーナイフなあたり、静弥の几帳面さが伺える。
 俺は静弥に微笑みながら、頷いた。
 静弥は恐る恐る、ペーパーナイフで封筒の口の線を切り開いていく。
 まるで、これからの自身の未来のように。
 急がず、丁寧に、慎重に、大事に。
 出て来たのは、一通の手紙。罫線が引かれた、桜の花びらが描かれた愛らしい便箋だった。
『大好きな静弥へ
私の元へ生まれて来てくれてありがとう。生きていてくれてありがとう。私がもっと頭がよくて勉強が出来てたら静弥に苦労かけなかったよね。ごめんね。私自身が普通じゃないクセに静弥に普通になってよ!とか一番難しいコトをお願いしてごめんね。まともな人と結婚出来てたらツラい思いもさせなかったよね。静弥が好きな人のことを、今度教えてね。静弥が生きていてくれるだけで、私はうれしいよ。母親らしいことしてあげられなかったけど静弥に会えたのがお母さん人生で一番嬉しかったよ』
 ボールペンで書かれたであろう文章の始めは女の人らしい、可愛い文字だった。文章が進むにつれて歪になっていく文字は、泣きながら書いたからだろう。
 手紙を読んでいる静弥の瞳から、大粒の涙が溢れ出す。
 俯き、嗚咽を上げる静弥。
 静弥が雲雀丘の母親に言った『子供は親に嫌われることを、一番恐れていますから』と言った言葉に、色と重みが今になってついた気がする。
 ずしん。鉛のように、俺の心臓に、沈んでいく。
 それと同時に、静弥の母ちゃんも、普通に苦しめられていたのか……。と言う親近感と言って良いのか分からない、無茶苦茶な苦しみも植え付けられた。
「ひっ、お、お母さん、ぼ、ぼぼ、僕が、じ、じさッ! 自殺未遂なんてしなければ、死ななかったかもしれない……!」
 きっと静弥の最後の心のつっかえは、これだったのだろう。
 村を出る選択を取れなかった、静弥の足枷。
 母親はこの村で死んだのに自分はこの村を出て、神に沢井に母親に赦されるのか? という、自問自答。
 静弥が言っていることは、一つの可能性の話だ。
 息子の自殺未遂など関係なく、息子の身に起きたことのショックに、押し潰されたのかもしれない。
 静弥が閉鎖病棟に居る間にあの父親に母親が相談していて、酷いことを言われたのかもしれない。
 だけどバカな俺は、なんて言ったら良いか分からない。
 静弥の薄い背中を、強く抱きしめた。
 静弥は震える手で便箋と、封筒を握りしめている。
 そうだ。封筒には、厚みがあった。まだ何か、入っている。
 静弥の母さんが、静弥へ残したものが。
 静弥が封筒に手を入れて、取り出したものは手作りの布製の文庫本サイズのブックカバーだった。
 コバルトブルーの水面柄のブックカバー。
 本の表紙となる位置の真ん中には、魚が二匹横並びで泳いでいるかのように、刺繍されている。
 一匹は黒い体に、沢山のカラフルな色が宿っている魚。もう一匹は、細長いクリーム色の魚。
「……コレ!」
 静弥が作った、工作の深海魚だ。
 俺がそう声を上げるより前に、静弥は 
「お母さん。僕の好きな人、分かってたのかも」
 俺は首で頷いてから、言う。
「あー。さっきの話だけどさ。お母さんが弱かったとか、静弥の所為じゃないよ。本当に、巡り合わせが悪かったんだと思う」
 一度呼吸を吐いて吸い直して、喋り出す。
「なんだっけ。お前が、昔貸してくれた小説。自分の年齢すら忘れる探偵のやつあるじゃん。その探偵の台詞で『子供はいつだって幸せでいなくちゃならない』って、言うのあったよな?読んだ時はさ、毎日を無意味に過ごさず何かしら楽しいことを見つけろ。ってことかな? とか、思ってた。大人になった今は、作者が大人に向けたメッセージだと思うんだよな。そういう社会を、大人が作れ的な。だから、えーっと、静弥が幸せになることがお母さんへの恩返しにも、作者のメッセージに応えることにもなるんじゃないかな」
 本が読めない俺すら、夢中で読めた児童向けの推理小説。
 もう一回、読みたいな。
「晄君のそういうところ、本当に救われる。僕の光だよ」
「え、あ、何それ。あ、写真撮ろ」
 急に照れ臭くなり、静弥にそう提案した。
 はにかみながら「いいね」と、頷く静弥。
 二人で身を寄せて、自撮りカメラアプリでカメラのシャッターを切る。
 静弥に写真を共有すると、秒でチャットアプリとエンスタのアイコンに設定しやがった。
 まぁいいか。スピーカー雲雀丘に知られてる時点で、村中に知れ渡っているようなもんだしな。
 てかおじいちゃんなら、アイコン設定に手こずれよ。
 原始人はアイコンを設定出来たのが余程嬉しかったのか、自身のエンスタ垢に写真を大量に投稿し始めた。
 さっきの今までROM専だった垢に、急に自我が芽生えて俺は戸惑いを隠せなかった。
 新手のスパムかよ、怖……。
「お前さ、変な写真あげるなよ。マジで何処で嗅ぎつけられるか、分から……消せやーーッ!!」
 俺の太ももの黒子の写真とか、裏庭に木の枝で描いた化け物みたいな猫型ロボットの絵とか、本気で真凜と変身女児アニメのEDダンスを踊っている様子とか、珍獣先輩とか匿名掲示板の開設者の物真似の様子とか、芋穴に落ちた瞬間とか、酔っ払って「ケツの呼吸ーー壱の型。腸内ガス霧嵐」とか言いながら放屁してる様子とか、とにかく恥ずかしい写真や動画ばかり上げられていた。
 案の定。鍵垢のやり方すら分かっていなかったので、鍵垢にさせた上で俺が許可を出した写真だけ投稿させた。
 ユーザーネームは、hikarukunlove0515。だから、中坊かよ。






 天谷市まではバスで行き、天谷市からは地方線の電車で県庁所在地まで出て、県庁所在地の駅からはJRで京都まで出て、京都からは新幹線で東京駅まで乗り、東京からまたJRで八王子駅へと乗り換えて、やっとの帰宅。
 キャリーケースを、引っ提げての大移動。帰省する時は、単純だから毎回冒険をしているような気分になる。
 乗り継ぎ回数を重ねるに連れて、電車内のイントネーションが標準語寄りになっていくのを聞いて、そうそう。コレコレ。と、一人頷いていた。
 総移動時間は、なんやかんや七時間近く。
マジで、ケツが割れるかと思った。
 時刻は夕方六時過ぎで、やっとアスファルトに照らされた熱が落ち着いた時間帯だ。五月でこんだけ暑いなら、夏はどうなんだよ。
夜行バスにすれば良かったかな? とも思うけど、夜行バスにしたならば、到着が明日の朝になってしまう。
 一日でも、早く大学に戻りたいし。
 一カ月近く放置したので、さぞ酷い有様になっているだろう。と、覚悟していたけど、埃一つ落ちてない。なんなら、風呂も洗われていて、湯まで沸かされている。
 キッチンからは、カレーのいい香するし……。
 しかもまるで俺が帰って来るタイミングを見計らったかのように、エアコンは風を踊らせてくれている。
 わあ~。涼し~い。きもちいい~。
 下駄箱の上に見慣れないメモスタンドが、置いてある。
 寿司のネタの上からクリップがついた棒が生えていて、俺は金色で縁取られた白色のメッセージカードを見た。
『一カ月間、家を死守しといたぞ。ミッション・インポッシブル 智顕、歩夢』
 インポッシブルは、不可能だろ! 言いたいだけだろ! と思いつつ、二人の優しさに咽び泣く。
 即座にトリニティのグループチャットを開き、二人にお礼のメッセージを送った。
 タイミングを見計らったように、静弥から
『もう、お家着いた?』とメッセージが来たので、自撮りと『うん。無事着いたよ』と言うメッセージとスタンプを、送る。
 静弥からはアプリにデフルトで入っている、クマが紙吹雪を撒き散らかしてあかるスタンプが送られて来た。
 荷解きをしながら、父親がくれたポチ袋を開封する。
 うぉ。三万も、入ってんじゃん……。家計苦しいのにニートなのに、要らん見栄張るなよ。
 そう思っていたら、ひらりと黄色い付箋が床に落ちた。
 付箋を拾い上げて書かれた文字を見ると、父親の字で
『ごめんな、晄』だけ、書かれていた。
 なんだよ、付箋って。謝る相手が違うだろ。働け、クソニート。色々言いたいことはあるけど、父親に『お金、ありがとう』だけ、メッセージを入れておく。
 兄弟達、大学の友人、沢井、雲雀丘、相澤犬山コンビ、虎婆さん、配信者仲間にもメッセージを順に返していく。
 静弥は相変わらずメッセージを連投げして来ていて、写真の共有か? 俺と離れて病んだんか? って思いつつ、トーク画面を開く。
 すると、俺への愛のポエムを十編ほど送って来ていた。
 いやだから、お前は風俗の痛客かって。
『俺も好き』
 それだけ返すと、自動返信のような速度で『毎日送るね』と、返信が来た。
 ガチで要らねぇ~~~。
 いや一編くらいは欲しいけど、十編は要らん。
 そう伝えておこう。
 どうしてだろう。東京の方が山南村より、自動車の排気ガスや密集した人々の生活臭で空気は濁ってる筈なのに。
 以前より少しだけ息が、しやすくなった気がする。
 一人東京に戻って何より不安なのは、沢井と静弥がよりを戻さないかだ。
 相手はあの聖人君主、沢井 蒼真。いつ静弥の子宮が恋愛するか、分からない(ポチャーン)。
 あいつマジで、なんか欠点ないんか? ケツのホクロから毛生えてるとか、方向音痴とか、ハンドル握ったら性格変わるとか、プレゼントのセンスが終わってるとかそういうの!
 こういうこと考えてる時点で、俺の負けかもしれねぇ……。
 そんな俺の念を受け取ったのか、沢井からメッセージの返信が来た。写真も、添付されている。
「何……コレ」
 添付された写真は、アメトークの絵心ない芸人が描いたような絵が描かれていた。
 人間を描こうとしている意図は、読み取れる。
 絵の下には小学校の先生のような文字の手本のような沢井の字で、篠塚君と沼黒君と書かれていた。
「ぶわっはははは!! 絵、下手すぎだろ!! ウケる!!」
 たまらなくおかしくて、俺は床で笑い転がった。
 そのままベランダまで行き、窓を開けて外の風に当たる。
 静弥にも同じ写真が送られていたようで、みんなで笑い合った。
 左手の薬指の爪は指の腹からニミリのところまで伸び、どこからかやって来た葉桜の葉っぱが指先だけ触れたのだった。

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