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五章 在処ニ捧グ這生ノ炎
41.不信
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目を開けると暗闇。
違う。
赤い光がちらつく。
横に目を向けると、よく見る焚火の光。
そうだ!
「エルメラ!?」
私は思い出すと勢いよく起き上がった。
「何っ?エルメラ!?」
焚火の前で男が、私と同じ様にエルメラの名前を叫んで起き上がった。
私は近くにあった鞄から短刀を取り出すと構えて男を見据える。
「まてまて、恩人に物騒なモンを向けんじゃねぇ・・・」
明らかに嫌そうな顔で男が言った。
状況がわからない。
だから、その嫌そうな顔が腹立たしい。
「誰?」
「まぁ、初対面だしな、そうなるわな。」
男は焚火に身体を向けて胡坐をかくと、面倒そうに言った。
状況のわからない私に、面倒そうな態度とか、私の方こそ面倒。
「死ぬ?」
「なんでそうなんだよ!俺を殺したらエルメラに怒られんぞ。」
「怪しい。」
エルメラは恐いから怒らせたくはない。
けれど、目の前の不精髭を生やした男の方が胡散臭い。
「あのな、とりあえず話しを聞け。」
「黙っていればバレない。」
そうしよう。
「そうかもしれないけどな・・・ってそうじゃねぇよ、殺す前提で考えてんじゃねぇ!」
うるさい。
「それとな、あの城で待ち合わせしてたんだ。来なかったらバレんだろうが。」
「大丈夫、私は遭ってないから。」
「おいコラ・・・」
男は呆れた様に目を細める。
まるで私が悪いみたい。
「早く話して。あと此処はどこ?」
待ち伏せの件もあった。エルメラを知っているからと言って信用は出来ない。
でも何も情報が無いのは困る。
とりあえず聞いてから判断する事にした。
「・・・」
え、さっきまで五月蠅かったのに何故無言。
「まぁいい。順を追って話すわ。」
「お願い。」
「お前が無茶な魔法の使い方をして倒れた。ちょうどそこに駆け付けた俺が助けた。つまり命の恩人だな、感謝しろ。」
・・・
急に恩着せがましい。
「エルメラと合流しようとしたのにあの状況だ。一応、天馬が距離を取った事を確認してから、後で合流と考えたわけだ。」
なるほど。
エルメラは逃げれた様で良かった。
それは、気になっていたから。
「そこでだ。この後合流しようにも何処に行けばいいかわからねぇ。だからお前が起きるのを待っていた。血生臭い城より、人目に付かない場所の方が安全だろうと思って此処に移動しただけだ。」
なるほど。
言っている事はわかった。
「人攫い?」
「違うわ!聞いてたんじゃねぇのかよ!」
状況はわかったからいい。
エルメラが無事なら、きっとデダリオの屋敷に居るはず。
合流しなきゃ。
その前に、血で汚れ焦げた服が気持ち悪いから着替えよう。
「おいぃぃ!」
「なに?うるさいんだけど。」
「なんでここで脱ぎだしてんだよ!」
「着替えるから。」
「男の前で脱ぐんじゃねぇ・・・」
今更そんな事を言われても。
でもなんか。
「気にするなら見なければいい。何処か行ってもいいし。」
「まるで俺が悪いみたいじゃねぇか。」
と言いつつも背中を向ける。
「お前、名前は?」
「アリアーラン。アリアでいいわ。」
「全部言え。」
・・・
言いたくないのに。
「俺は、グエルウェン・トルシュ・セ・フラフーエヌだ。グエンでいい。」
「塵・・・」
なるほど。それでエルメラと合流って言ってたのね。
やっとわかった。
「そうだ、お前もだろう?」
「ハ。」
「・・・まぁいい。」
何かを思ったようだが、言わずにそれだけ言った。
「状況はわかった。でも、エルメラが抱えたのは本人を含め私で四人と言っていた。」
塵が全員、エルメラに協力的かどうかは聞いてない。
「そりゃ俺はエルメラの配下じゃねぇからな。協力関係ではあるが。」
そういう事。
そういえば、把握しているのは五人、当初そう聞いたっけ。
「納得した。けど、エルメラに会うまでは信用しない。」
「それでいいと思うぜ。行先知ってんだろ?」
グエンは振り向いて言うと、変な顔をした。
「なんで着てねぇんだよ!」
慌てて顔を逸らすとまた叫ぶ。
そうか。
違和感の正体がやっとわかった。
グエンの反応にずっと変な感じがしていて、それが違和感だったけど。
ガリウだ。
反応が、ガリウに似てる。
「鞄に、服が入って無かったの。」
「知るか!」
いつも入れいるからその感覚でいた。
でも、今日は別邸を見てそのまま帰るつもりだったから入れてなかった。
「グエンの貸して。」
「お前なぁ・・・」
なんか震えてる。
「寒いの?」
「違うわっ!!」
叫びながら勢いよく立つと、自分の荷物を漁って、取り出した服を私を見ずに放り投げる。
シャツとズボン。
大きさが合わないけど、汚れているよりいい。
「着た。」
「後で返せよ。」
グエンは私に向き直って、力無く言う。
「ぶかぶか。」
「文句があるなら着るな。」
グエンは焚火の前に胡坐で座りながら言う。
「でも、ありがとう。」
「お、おぅ。」
お礼を言ったら、顔をそらしてそれだけ言った。
本当・・・
「子供みたい。」
「お前に言われたくねぇわ!」
「で、行先だったわね。」
私も座ると、受けていた質問を確認するように口にした。
「そうだ。」
「サリュヘンリオに拠点があるの。案内するね。」
「あぁ。頼む。ただ馬も馬車もないから歩きになるがな。」
そっか。
当然、借りた馬車も使えないわよね。
馬も逃げちゃっただろうし。
「ん、慣れてるから大丈夫。」
「そうか。」
貴族街からサリュヘンリオまで馬車で半日。
徒歩で休みなしだったら、一日で行けない事も無い。
ただ、この場所が何処か。
私を抱えてそんな遠くに移動したとも思えない。
お城の近くだろう事を考えても、一回は野宿が必要そうね。
思えば、長い間リリエルとばかりの旅だった。
こんな私でも、誰かと一緒に旅が出来て、それも楽しいと思えた。
それはリリエルだったからかもしれないけれど。
今後、どうなるかわからない。
お母さんへの報告も、いつになるかわからない。
でも、エルメラの所に居れば、それは大丈夫だと思わされる。
復讐が終わった今、この不精髭とでも旅は楽しめる・・・
気はあまりしないな。
と思って見たら、不満そうな顔を向けられる。
なんか納得できない。
「普通の人間なら、ここまでじゃなくても死んでいるわ。」
「でも、起きないね。」
マリウテリアの不安に、リリエルも続く。
「普通、であればな。顕現した時点で普通の人間とは構造が変わるのじゃろう。でなければ膨張して、異常に高まる膂力や耐久性の説明がつかん。」
「えぇ、その通りだわ。」
「覚醒しないのは生命維持に身体の機能の殆どを消費している、と考えれば合点がいくかも知れぬ。」
「それは、現時点で確かめる事は出来ないわね。」
「確かに、その通りじゃな。」
「ただ、あながち的外れという事もないと思うわ。」
マリウテリアは冷えたウリカの身体を確認しながら言う。
「生命力だけで言えば、塵の方が高いじゃろうが。」
「そうね。滓は人間が強化された延長、くらいに考える方がいいかもしれない。この状態だと、多分生き残れない。あまり時間に余裕は無いかもしれないわ。」
ウリカの状態を確認したマリウテリアは険しい表情をする。
「それって、助からないの?」
「いいえ。残ったアリアちゃんのために、やってみるわ。」
「当り前。」
「ただ、アリアちゃんには、帰ってきたらちょっと文句言いたいかなぁ。」
「・・・」
目だけ笑ってない満面の笑みに、リリエルは少し後退った。
「さて、余が居っても助けは出来ぬ。余は余のやるべき事をする。」
「わかってるわ。」
マリウテリアが返事をすると、エルメデウスはウリカの部屋を後にした。
「まずは、左手からやってみるわ。状況によっては温度調節してもらうから。」
影響の少なそうな左手から試そうと考えて伝える。
「うん、わかってる。そのためにいるから。」
「問題がなかったら両足、身体、顔の順番で、右手が最後。」
左手が問題無ければ、同じ要領で問題無いだろうが、切断された右手だけはどうなるかわからない。
マリウテリアはリリエルが頷くのを見ると、そう考えて目を瞑り顔を上に向ける。
(御託を並べても何も変わらない。出来るかどうか、それだけ・・・)
目を開けると、右手をゆっくりウリカの左手に添えた。
違う。
赤い光がちらつく。
横に目を向けると、よく見る焚火の光。
そうだ!
「エルメラ!?」
私は思い出すと勢いよく起き上がった。
「何っ?エルメラ!?」
焚火の前で男が、私と同じ様にエルメラの名前を叫んで起き上がった。
私は近くにあった鞄から短刀を取り出すと構えて男を見据える。
「まてまて、恩人に物騒なモンを向けんじゃねぇ・・・」
明らかに嫌そうな顔で男が言った。
状況がわからない。
だから、その嫌そうな顔が腹立たしい。
「誰?」
「まぁ、初対面だしな、そうなるわな。」
男は焚火に身体を向けて胡坐をかくと、面倒そうに言った。
状況のわからない私に、面倒そうな態度とか、私の方こそ面倒。
「死ぬ?」
「なんでそうなんだよ!俺を殺したらエルメラに怒られんぞ。」
「怪しい。」
エルメラは恐いから怒らせたくはない。
けれど、目の前の不精髭を生やした男の方が胡散臭い。
「あのな、とりあえず話しを聞け。」
「黙っていればバレない。」
そうしよう。
「そうかもしれないけどな・・・ってそうじゃねぇよ、殺す前提で考えてんじゃねぇ!」
うるさい。
「それとな、あの城で待ち合わせしてたんだ。来なかったらバレんだろうが。」
「大丈夫、私は遭ってないから。」
「おいコラ・・・」
男は呆れた様に目を細める。
まるで私が悪いみたい。
「早く話して。あと此処はどこ?」
待ち伏せの件もあった。エルメラを知っているからと言って信用は出来ない。
でも何も情報が無いのは困る。
とりあえず聞いてから判断する事にした。
「・・・」
え、さっきまで五月蠅かったのに何故無言。
「まぁいい。順を追って話すわ。」
「お願い。」
「お前が無茶な魔法の使い方をして倒れた。ちょうどそこに駆け付けた俺が助けた。つまり命の恩人だな、感謝しろ。」
・・・
急に恩着せがましい。
「エルメラと合流しようとしたのにあの状況だ。一応、天馬が距離を取った事を確認してから、後で合流と考えたわけだ。」
なるほど。
エルメラは逃げれた様で良かった。
それは、気になっていたから。
「そこでだ。この後合流しようにも何処に行けばいいかわからねぇ。だからお前が起きるのを待っていた。血生臭い城より、人目に付かない場所の方が安全だろうと思って此処に移動しただけだ。」
なるほど。
言っている事はわかった。
「人攫い?」
「違うわ!聞いてたんじゃねぇのかよ!」
状況はわかったからいい。
エルメラが無事なら、きっとデダリオの屋敷に居るはず。
合流しなきゃ。
その前に、血で汚れ焦げた服が気持ち悪いから着替えよう。
「おいぃぃ!」
「なに?うるさいんだけど。」
「なんでここで脱ぎだしてんだよ!」
「着替えるから。」
「男の前で脱ぐんじゃねぇ・・・」
今更そんな事を言われても。
でもなんか。
「気にするなら見なければいい。何処か行ってもいいし。」
「まるで俺が悪いみたいじゃねぇか。」
と言いつつも背中を向ける。
「お前、名前は?」
「アリアーラン。アリアでいいわ。」
「全部言え。」
・・・
言いたくないのに。
「俺は、グエルウェン・トルシュ・セ・フラフーエヌだ。グエンでいい。」
「塵・・・」
なるほど。それでエルメラと合流って言ってたのね。
やっとわかった。
「そうだ、お前もだろう?」
「ハ。」
「・・・まぁいい。」
何かを思ったようだが、言わずにそれだけ言った。
「状況はわかった。でも、エルメラが抱えたのは本人を含め私で四人と言っていた。」
塵が全員、エルメラに協力的かどうかは聞いてない。
「そりゃ俺はエルメラの配下じゃねぇからな。協力関係ではあるが。」
そういう事。
そういえば、把握しているのは五人、当初そう聞いたっけ。
「納得した。けど、エルメラに会うまでは信用しない。」
「それでいいと思うぜ。行先知ってんだろ?」
グエンは振り向いて言うと、変な顔をした。
「なんで着てねぇんだよ!」
慌てて顔を逸らすとまた叫ぶ。
そうか。
違和感の正体がやっとわかった。
グエンの反応にずっと変な感じがしていて、それが違和感だったけど。
ガリウだ。
反応が、ガリウに似てる。
「鞄に、服が入って無かったの。」
「知るか!」
いつも入れいるからその感覚でいた。
でも、今日は別邸を見てそのまま帰るつもりだったから入れてなかった。
「グエンの貸して。」
「お前なぁ・・・」
なんか震えてる。
「寒いの?」
「違うわっ!!」
叫びながら勢いよく立つと、自分の荷物を漁って、取り出した服を私を見ずに放り投げる。
シャツとズボン。
大きさが合わないけど、汚れているよりいい。
「着た。」
「後で返せよ。」
グエンは私に向き直って、力無く言う。
「ぶかぶか。」
「文句があるなら着るな。」
グエンは焚火の前に胡坐で座りながら言う。
「でも、ありがとう。」
「お、おぅ。」
お礼を言ったら、顔をそらしてそれだけ言った。
本当・・・
「子供みたい。」
「お前に言われたくねぇわ!」
「で、行先だったわね。」
私も座ると、受けていた質問を確認するように口にした。
「そうだ。」
「サリュヘンリオに拠点があるの。案内するね。」
「あぁ。頼む。ただ馬も馬車もないから歩きになるがな。」
そっか。
当然、借りた馬車も使えないわよね。
馬も逃げちゃっただろうし。
「ん、慣れてるから大丈夫。」
「そうか。」
貴族街からサリュヘンリオまで馬車で半日。
徒歩で休みなしだったら、一日で行けない事も無い。
ただ、この場所が何処か。
私を抱えてそんな遠くに移動したとも思えない。
お城の近くだろう事を考えても、一回は野宿が必要そうね。
思えば、長い間リリエルとばかりの旅だった。
こんな私でも、誰かと一緒に旅が出来て、それも楽しいと思えた。
それはリリエルだったからかもしれないけれど。
今後、どうなるかわからない。
お母さんへの報告も、いつになるかわからない。
でも、エルメラの所に居れば、それは大丈夫だと思わされる。
復讐が終わった今、この不精髭とでも旅は楽しめる・・・
気はあまりしないな。
と思って見たら、不満そうな顔を向けられる。
なんか納得できない。
「普通の人間なら、ここまでじゃなくても死んでいるわ。」
「でも、起きないね。」
マリウテリアの不安に、リリエルも続く。
「普通、であればな。顕現した時点で普通の人間とは構造が変わるのじゃろう。でなければ膨張して、異常に高まる膂力や耐久性の説明がつかん。」
「えぇ、その通りだわ。」
「覚醒しないのは生命維持に身体の機能の殆どを消費している、と考えれば合点がいくかも知れぬ。」
「それは、現時点で確かめる事は出来ないわね。」
「確かに、その通りじゃな。」
「ただ、あながち的外れという事もないと思うわ。」
マリウテリアは冷えたウリカの身体を確認しながら言う。
「生命力だけで言えば、塵の方が高いじゃろうが。」
「そうね。滓は人間が強化された延長、くらいに考える方がいいかもしれない。この状態だと、多分生き残れない。あまり時間に余裕は無いかもしれないわ。」
ウリカの状態を確認したマリウテリアは険しい表情をする。
「それって、助からないの?」
「いいえ。残ったアリアちゃんのために、やってみるわ。」
「当り前。」
「ただ、アリアちゃんには、帰ってきたらちょっと文句言いたいかなぁ。」
「・・・」
目だけ笑ってない満面の笑みに、リリエルは少し後退った。
「さて、余が居っても助けは出来ぬ。余は余のやるべき事をする。」
「わかってるわ。」
マリウテリアが返事をすると、エルメデウスはウリカの部屋を後にした。
「まずは、左手からやってみるわ。状況によっては温度調節してもらうから。」
影響の少なそうな左手から試そうと考えて伝える。
「うん、わかってる。そのためにいるから。」
「問題がなかったら両足、身体、顔の順番で、右手が最後。」
左手が問題無ければ、同じ要領で問題無いだろうが、切断された右手だけはどうなるかわからない。
マリウテリアはリリエルが頷くのを見ると、そう考えて目を瞑り顔を上に向ける。
(御託を並べても何も変わらない。出来るかどうか、それだけ・・・)
目を開けると、右手をゆっくりウリカの左手に添えた。
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