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五章 在処ニ捧グ這生ノ炎
50.黒翼
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誰にも見つからない。
そう思っていたからなのか、グエンは驚きの表情で声を上げた。
「うるさい、静かにして。」
「見つかったって事かしら?」
「わからない。」
それは現地を確認しないと。
でも、簡単には進ませてくれないようね。
「急がないと・・・」
「動かないで。」
私が静かに言うと、グエンは私を見て止まった。
多分、私はリリエルから言われている眼をしているんだろうと思う。
「二人・・・ウリカ、わかる?」
「ウン。」
「同時に行こう、一人お願い。」
ウリカが頷くと同時に、私とウリカは静かに地面を蹴った。
「わかるか?」
「いいえ・・・」
蹴った直後、そんな会話が遠くに聞こえた。
隠れている木の裏側に回り込むと、弓を構えていた男が直ぐに弓を捨て剣の柄に手を掛けた。
抜き始めたところで、短刀で手首を切断。
そのまま勢いを殺さず返して、顎から脳に向かって短刀を突き入れる。
声を出されても困るから。
もう一人も剣を抜く間も無く、ウリカが首を掴んでそのまま頸椎ごと握りつぶした。
そこでふと思った。
前、山での戦闘でもそうだったが、滓特融の巨大化をしていない。
にもかかわらずあの力。
どういう事だろう。
まぁいい、それは後。
今は現状の確認を急がなければ。
戻ると、血に塗れた私たちを見てグエンが引く。
見慣れてない事もないでしょうに。
「急ぐんでしょ。」
「あ、あぁ、そうだったな。こっちだ。」
駆け出すグエンに続き、私たちも後を追って走った。
暫く走ると小さい木造の小屋が見えた。
「あそこだ。」
って、本当に小さい。
物置かと思う。
「外に二人、私とウリカでやる。グエンはそのまま中へ行って。」
「助かる。」
頷くグエンを見て、私とウリカは速度を上げた。
小屋の前に居る二人が私たちに気付くと、矢を番え放つ。
躊躇は一切無いし、誰何の声も無い。
矢は軌道さえわかれば、逸らすのも避けるのも難しくは無い。
殺す事を考えれば、短刀を抜きつつ弾いて逸らすのが一番良い。
私が弾いた横では、ウリカが矢を掴んで投げ返した。
え?
返った矢は放った男の右眼を貫き、小屋の壁に突き刺さって男を縫い留めた。
どんな威力なの・・・
しかし、掴む発想は無かった。
いやいや、それ以前に掴むとか無理だし。
矢で仕留められないとわかると、もう一人が抜剣。
でも遅い。
距離を詰めていた私は、男の突きを避けて首を斬り裂いた。
「レウ!」
その横を通り抜けて小屋に入ったグエンの叫びが聞こえた。
死んでいるんでしょうね。
私たちを躊躇なく殺す気で攻撃してきた。
生きているとは思えない。
そう思いながら私も続いた。
・・・
「ああああぁぁぁっ!」
起き上がって薄ら笑いを浮かべる男の右目に指を突き入れ、眼窩を掴んで引き摺り倒す。
抜き取った眼球を壁に叩きつけ潰して、右手の甲に短剣を突き刺す。
右膝を踏み抜いて砕く。
左手首を焼きって、左足の足首も踏み潰した。
絶叫が連鎖する中、次は右手の親指から爪を剥がす。
「お前らはっ!」
剥がす。
「お前らはぁっ!」
剥がす!
「うるさいな・・・って、グエンじゃないか。遅かっ・・・」
地下から出て来た知らない男がウリカに殴られ、小屋の壁を突き破って外に投げ出された。
私はグエンの胸座を掴むと壁に叩きつける。
「なんで黙って突っ立ってんだ!」
何も言わないグエンを殴り倒して地下室に飛び込む。
穴を掘っただけの小さな地下室には、血塗れの子供が横たわっていた。
何処に行っても・・・
腹部に痛みを感じたが、気にせず近寄って来た男の頭部に手を近づけると、炎刃で股間まで焼き斬り割いた。
何処にいっても・・・
左から来た男は、炎刃をそのまま左に移動させ、左腕から胴を抜け、右肩まで斬り割いた。
塵はこの扱い・・・
塵に寄り添った人も同じ扱い・・・
「あぁ・・・」
何処に行っても・・・そうか、塵に居場所は無い。
なんで?
烙印があるから。
何処に行っても・・・だから、扱いなんて変わるわけがない。
なんで?
人間がその歴史を作ったから。
「あ・・・あぁ・・・」
女神が堕としたのは塵だけ。
堕ちた人間に烙印を与えただけ。
この扱いは女神が行っている?
違う。
自分の意志で、自分の手で、嬉々として、愉悦を浮かべ、快楽を得るために、弄んで・・・
それは女神の所為?
違う。
恐れを理由に、迫害して、拷問して、快楽の道具にしているのは人間・・・
「あぁ。」
女神を屠ったところで塵の扱いが変わる?
この現状を見て、何が変わると思える?
塵が生まれない保証は無い。
烙印が消える保証も無い。
心の奥底まで沈んで溜まり切った黒い汚泥が無くなるわけなんてない。
女神が居ようが居まいが人間が塵に行う行動は変わらない。
「あぁ!」
そうだよ。
一番簡単な方法があるじゃない。
復讐が終わった?
はは、何も終わってなんかなかった。
人間、みんな殺さないとね。
居るかもわからない女神を殺すより確実じゃない。
でも、お母さんを陥れた奴等を先に殺した事だけは良かった。
私の気持ちに区切りは必要だもの。
だから、後は選別する必要が無い。
探しまわる必要もない。
居たら、殺せばいいだけだもの。
「・・・」
身体の奥底から黒い何かが溢れ出て来るよう。
身体が熱い。
身体中が痛い。
背中が、激しく痛い。
視界が暗い。
暗い?
黒い光がちらついている感じがする。
背中の痛みと熱がさらに激しくなる。
身体の中から何かが噴き出しそうな感じがした。
(黒翼・・・そう)
アリーシャ。
これが、そうなのね。
後は、口に出せばいいだけ。
「こ・・・」
違う!!
アリーシャは自分を解放するために使ったんだ。
そうじゃない。
それじゃ逃げただけだ。
私は赦さない!
絶対に赦さない!!
身体から溢れ出た黒い光が、炎となって天を衝いた。
身体中を駆け巡っていた熱と痛みが少し引いた気がする。
そう、これでいい。
まだ、私は死なない。
これが、始まり。
「おねぇ!裏切るの!」
例え大きなうねりに飲まれる結果になっても。
「またワタシをヒトリにするのっ!?」
力尽きるまで、殺してやる。
「またワタシを・・・コロスの?・・・」
私のすべてを掛けて殺す・・・コロス?
誰?
ウリカ・・・
振り向くと、大粒の涙を流しながら私を睨んでいるウリカが居た。
私の、大切な妹。
私を、大切にしてくれたお母さん。
「う・・・うぅ・・・」
涙が溢れて来る。
同じになるところだった。
私とお母さんを殺した奴等と。
そう思った途端、全身から力が抜け膝から崩れた。
床に膝を付いたところで、ウリカが駆け寄って来て抱き着いてくる。
「バカ!バカ!二度は許さないから!」
「うん・・・」
お母さんだけじゃなく、ウリカにも助けれた。
私の生きる意味は此処にあるじゃない。
既に見つけているのに、今更囚われるなんて弱すぎる。
「ごめんねウリカ。」
「もういいよ、戻って来たし。」
凄く、疲れた。
「それより、剣刺さったままだよ。こんなんで死なないでよ。」
え・・・
そう思って、お腹を見ると右脇腹に剣が刺さっていた。
ここに居た奴に刺されたのか。
気付いたら、痛みが急に襲ってくる。
「っ!!」
剣を抜いて、傷口を焼いて止血する。
今できるのは、これしかない。
「なんでマリアに頼まないの。」
「マリアの魔法は、治癒じゃないから。」
「え・・・そうなんだ。」
説明してなかったかな。
覚えてない。
「とりあえず、上に戻って二人に言おう。あの子も助けないといけないし。」
「わかった。ワタシが運ぶから、おねぇは先に上がって。」
ウリカの言葉に甘え、私はお腹を押さえながら上に戻った。
そう思っていたからなのか、グエンは驚きの表情で声を上げた。
「うるさい、静かにして。」
「見つかったって事かしら?」
「わからない。」
それは現地を確認しないと。
でも、簡単には進ませてくれないようね。
「急がないと・・・」
「動かないで。」
私が静かに言うと、グエンは私を見て止まった。
多分、私はリリエルから言われている眼をしているんだろうと思う。
「二人・・・ウリカ、わかる?」
「ウン。」
「同時に行こう、一人お願い。」
ウリカが頷くと同時に、私とウリカは静かに地面を蹴った。
「わかるか?」
「いいえ・・・」
蹴った直後、そんな会話が遠くに聞こえた。
隠れている木の裏側に回り込むと、弓を構えていた男が直ぐに弓を捨て剣の柄に手を掛けた。
抜き始めたところで、短刀で手首を切断。
そのまま勢いを殺さず返して、顎から脳に向かって短刀を突き入れる。
声を出されても困るから。
もう一人も剣を抜く間も無く、ウリカが首を掴んでそのまま頸椎ごと握りつぶした。
そこでふと思った。
前、山での戦闘でもそうだったが、滓特融の巨大化をしていない。
にもかかわらずあの力。
どういう事だろう。
まぁいい、それは後。
今は現状の確認を急がなければ。
戻ると、血に塗れた私たちを見てグエンが引く。
見慣れてない事もないでしょうに。
「急ぐんでしょ。」
「あ、あぁ、そうだったな。こっちだ。」
駆け出すグエンに続き、私たちも後を追って走った。
暫く走ると小さい木造の小屋が見えた。
「あそこだ。」
って、本当に小さい。
物置かと思う。
「外に二人、私とウリカでやる。グエンはそのまま中へ行って。」
「助かる。」
頷くグエンを見て、私とウリカは速度を上げた。
小屋の前に居る二人が私たちに気付くと、矢を番え放つ。
躊躇は一切無いし、誰何の声も無い。
矢は軌道さえわかれば、逸らすのも避けるのも難しくは無い。
殺す事を考えれば、短刀を抜きつつ弾いて逸らすのが一番良い。
私が弾いた横では、ウリカが矢を掴んで投げ返した。
え?
返った矢は放った男の右眼を貫き、小屋の壁に突き刺さって男を縫い留めた。
どんな威力なの・・・
しかし、掴む発想は無かった。
いやいや、それ以前に掴むとか無理だし。
矢で仕留められないとわかると、もう一人が抜剣。
でも遅い。
距離を詰めていた私は、男の突きを避けて首を斬り裂いた。
「レウ!」
その横を通り抜けて小屋に入ったグエンの叫びが聞こえた。
死んでいるんでしょうね。
私たちを躊躇なく殺す気で攻撃してきた。
生きているとは思えない。
そう思いながら私も続いた。
・・・
「ああああぁぁぁっ!」
起き上がって薄ら笑いを浮かべる男の右目に指を突き入れ、眼窩を掴んで引き摺り倒す。
抜き取った眼球を壁に叩きつけ潰して、右手の甲に短剣を突き刺す。
右膝を踏み抜いて砕く。
左手首を焼きって、左足の足首も踏み潰した。
絶叫が連鎖する中、次は右手の親指から爪を剥がす。
「お前らはっ!」
剥がす。
「お前らはぁっ!」
剥がす!
「うるさいな・・・って、グエンじゃないか。遅かっ・・・」
地下から出て来た知らない男がウリカに殴られ、小屋の壁を突き破って外に投げ出された。
私はグエンの胸座を掴むと壁に叩きつける。
「なんで黙って突っ立ってんだ!」
何も言わないグエンを殴り倒して地下室に飛び込む。
穴を掘っただけの小さな地下室には、血塗れの子供が横たわっていた。
何処に行っても・・・
腹部に痛みを感じたが、気にせず近寄って来た男の頭部に手を近づけると、炎刃で股間まで焼き斬り割いた。
何処にいっても・・・
左から来た男は、炎刃をそのまま左に移動させ、左腕から胴を抜け、右肩まで斬り割いた。
塵はこの扱い・・・
塵に寄り添った人も同じ扱い・・・
「あぁ・・・」
何処に行っても・・・そうか、塵に居場所は無い。
なんで?
烙印があるから。
何処に行っても・・・だから、扱いなんて変わるわけがない。
なんで?
人間がその歴史を作ったから。
「あ・・・あぁ・・・」
女神が堕としたのは塵だけ。
堕ちた人間に烙印を与えただけ。
この扱いは女神が行っている?
違う。
自分の意志で、自分の手で、嬉々として、愉悦を浮かべ、快楽を得るために、弄んで・・・
それは女神の所為?
違う。
恐れを理由に、迫害して、拷問して、快楽の道具にしているのは人間・・・
「あぁ。」
女神を屠ったところで塵の扱いが変わる?
この現状を見て、何が変わると思える?
塵が生まれない保証は無い。
烙印が消える保証も無い。
心の奥底まで沈んで溜まり切った黒い汚泥が無くなるわけなんてない。
女神が居ようが居まいが人間が塵に行う行動は変わらない。
「あぁ!」
そうだよ。
一番簡単な方法があるじゃない。
復讐が終わった?
はは、何も終わってなんかなかった。
人間、みんな殺さないとね。
居るかもわからない女神を殺すより確実じゃない。
でも、お母さんを陥れた奴等を先に殺した事だけは良かった。
私の気持ちに区切りは必要だもの。
だから、後は選別する必要が無い。
探しまわる必要もない。
居たら、殺せばいいだけだもの。
「・・・」
身体の奥底から黒い何かが溢れ出て来るよう。
身体が熱い。
身体中が痛い。
背中が、激しく痛い。
視界が暗い。
暗い?
黒い光がちらついている感じがする。
背中の痛みと熱がさらに激しくなる。
身体の中から何かが噴き出しそうな感じがした。
(黒翼・・・そう)
アリーシャ。
これが、そうなのね。
後は、口に出せばいいだけ。
「こ・・・」
違う!!
アリーシャは自分を解放するために使ったんだ。
そうじゃない。
それじゃ逃げただけだ。
私は赦さない!
絶対に赦さない!!
身体から溢れ出た黒い光が、炎となって天を衝いた。
身体中を駆け巡っていた熱と痛みが少し引いた気がする。
そう、これでいい。
まだ、私は死なない。
これが、始まり。
「おねぇ!裏切るの!」
例え大きなうねりに飲まれる結果になっても。
「またワタシをヒトリにするのっ!?」
力尽きるまで、殺してやる。
「またワタシを・・・コロスの?・・・」
私のすべてを掛けて殺す・・・コロス?
誰?
ウリカ・・・
振り向くと、大粒の涙を流しながら私を睨んでいるウリカが居た。
私の、大切な妹。
私を、大切にしてくれたお母さん。
「う・・・うぅ・・・」
涙が溢れて来る。
同じになるところだった。
私とお母さんを殺した奴等と。
そう思った途端、全身から力が抜け膝から崩れた。
床に膝を付いたところで、ウリカが駆け寄って来て抱き着いてくる。
「バカ!バカ!二度は許さないから!」
「うん・・・」
お母さんだけじゃなく、ウリカにも助けれた。
私の生きる意味は此処にあるじゃない。
既に見つけているのに、今更囚われるなんて弱すぎる。
「ごめんねウリカ。」
「もういいよ、戻って来たし。」
凄く、疲れた。
「それより、剣刺さったままだよ。こんなんで死なないでよ。」
え・・・
そう思って、お腹を見ると右脇腹に剣が刺さっていた。
ここに居た奴に刺されたのか。
気付いたら、痛みが急に襲ってくる。
「っ!!」
剣を抜いて、傷口を焼いて止血する。
今できるのは、これしかない。
「なんでマリアに頼まないの。」
「マリアの魔法は、治癒じゃないから。」
「え・・・そうなんだ。」
説明してなかったかな。
覚えてない。
「とりあえず、上に戻って二人に言おう。あの子も助けないといけないし。」
「わかった。ワタシが運ぶから、おねぇは先に上がって。」
ウリカの言葉に甘え、私はお腹を押さえながら上に戻った。
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