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第四話「雪半」
「雪半」(13)
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ハンに覆い被さった状態で、ホーリーは薄目を開けた。
予想した終わりは、いつまでたっても訪れない。なかばから切り落とされたジュズの片腕は、束の間の滞空ののち、鋭く床に刺さっている。その鏡のごとき切断面から、鮮やかに火を吹きつつだ。
おお。
ふたりを襲ったジュズとの間に、何者かが立ち塞がっているではないか。大きく前に踏み込んだ姿勢のまま、その男は、右手一本でジュズの顔を掴んで止めていた。真っ赤に燃えるその掌こそが、すんでのところで必殺のレーザーカッターを切り飛ばし、ハンとホーリーを救ったのだ。
鼻先をかすめた火の粉を眺め、ハンは苦しげに笑った。
「やっと答えたね……ジェイス!」
「…………」
組織の捜査官……スティーブ・ジェイスに言葉はない。
代わりに、獰猛な金属音を残し、ジェイスの肘から、肩から、脚からは、荷電粒子式ロケットブースターの推進装置がいっせいに展開している。短い充填とともに、ジェイスの全身から放たれたのは爆発的な加速の炎だ。ジェイスに捕らえられた頭部を、体ごと地面へ叩きつけられ、ジュズはたちまち火だるまと化した。瞬殺だ。
外の雨音は、刻々と勢いを強めていた。
それに混じったのは、かすかなアラームの響きだ。発信源は、ハンの腕時計に他ならない。
体じゅうから戦闘の煙を漂わせ、ジェイスは肩越しになにかを投げて寄越した。うまいこと手の中に納まったそれを一瞥し、顔をしかめたのはハンだ。
「ようやく現れたかと思ったら、やっぱり血清の配達かい?」
「…………」
「わかったよ、打ちゃいいんだろ、打ちゃ。助けてもらった借りもあるしね」
ジェイスに渡された抑制剤〝青虫〟を、ハンはしかたなく首に注射した。意識が飛びかけるのを必死にこらえる。何重にも増えてぶれる視界に迷いながら、ハンはかたわらのホーリーを紹介した。
「こ……このお嬢ちゃんの経緯は、これから説明する。ひとまずタクシーに乗っけてよ」
倉庫の闇に、光が差したのはそのときだった。
ハンの背中の裂傷は、さっきジュズに負わされたものだ。そのダメージは驚くべきスピードで……あたかも映像を早送りするかのように完治してしまっている。
「〝超時間の影〟……」
優しい輝きを発するのは、かざされたホーリーの細腕だった。ハンは動揺した面持ちでジェイスをうかがったが、タクシー運転手は眉ひとつ動かさない。その凍えた刀身のような眼差しは、見返すホーリーを黙って射ている。
硬い口調で、ハンは割り込んだ。
「とまあ、こういうわけさ。本部までふたり、安全運転で連れてっておくれ」
「子供料金はない」
「!」
ハンの嫌な予感は当たった。
ホーリーめがけて、ジェイスが歩き始めたのだ。脱力したその掌からは、すでに荷電粒子のかげろうが立ち昇っている。
ホーリーをあわてて背後へ隠し、ハンは噛みついた。
「ヘイ、タクシー。そんな手でおんぶしちゃ、お嬢ちゃんがヤケドしちゃうよ?」
「どけ」
「なるほど、政府の決定だね。危険だって言うんだろ、こんな、まだろくに世間の汚さも知らない子どもが。たしかにそうだ。もし敵に回れば、これだけ厄介な能力もない。ちなみにあたしゃ、いまから精一杯、あんたの邪魔をしようと思う。そしたら、あたしごと消しちまえって命令かい?」
「ああ」
「やっぱり過去の復讐か」
ハンのその一言は、ジェイスの動きを止めるという奇跡を起こした。
握り締められたジェイスの拳の内側で、炎だけは激しく揺らいでいる。熱気に汗を浮かべつつ、ハンは質問した。
「聞くが、ジェイス。この娘がなにをした?」
「これからする」
「そう、これからさ」
ハンの訴えは切実だった。
「これからこの娘は、ほっといても大人になる。学校へ行って勉強して、かしましく仲間と大笑いして、世の中にはこんな美味い料理があるんだなって感動して、ときには気象庁に注文して、シェルター都市の天井に映してもらった綺麗な星空に涙する。たぶんぜんぶ組織の監視つきだとは思うが、かまやしない。聞きゃあこの娘、この歳まで地獄しか見てないっていう。だけど、ぎりぎりで取り戻せる範囲内だ。この娘には、まだやることが残ってる。この子には、人並みの生活が待ってる。あんたがいま、この娘の将来を焼き払わないかぎりはね、ジェイス?」
「…………」
「異星人が憎くてしょうがないのは、あたしも一緒さ。悲しいね。あたしらエージェントはみんな、年がら年中いつも、なにもない夜空に動く光ばかり探してる。だからって、たまに通った〝可能性〟って名前のほうき星まで撃ち落としちまっていいのかい? あたしゃゴメンだよ。わかるだろ、機械より冷たいあんたの心でも?」
「…………」
「どうしても見逃さないつもりだね?」
宣戦布告として、ハンは静かに身構えた。
だが、このエージェント・ジェイスに抵抗を企てたのは運の尽きだ。速い。ハンにフットワークのひとつを踏む暇も与えず、ジェイスの右手は紅蓮の軌跡を描いている。その超高熱の手刀は、ハンの頬をかすめ、背後に忍び寄ったジュズの心臓部をそのまま貫いた。
炎上して踊るジュズを横目に、困惑顔をこしらえたのはハンだ。
「な、なんでまだ繋がってんだい、あたしの首?」
ハンではなく、ジェイスは腕時計の通信機にたずねた。
「どうだ?」
通信機の向こう側で、不満げにうなったのはネイ・メドーヤの声だった。
〈うむ……実験ナンバーD10・ホーリーの希少価値や安全性は、ジェイス、きみの体を張った下調べでおおむね把握した。きみを配備して正解だったのかもな。うまく組織で保護して囲い込めれば、娘は今後の戦いに有効活用できるかもしれん。よかろう、生かしたままリンフォンともども連れてきたまえ〉
「了解。通信終了」
銀時計との会話を終えたジェイスを、ハンは呆然と見直した。
「あんた、娘を始末しろっていう課長の命令を、曲げて説得するためにわざわざ……」
「タクシーは、埠頭の入口に停めてある」
ハンの推察を、ジェイスは無感情に切って捨てた。
ジュズを撃退した腕は、まだハンの顔の隣に置いたままだ。その間にも、重なり合うふたりを狙い、倉庫の暗がりからは続々とジュズの巨体が湧いてくる。ハンとホーリーへ順番に瞳を移し、ジェイスはささやいた。
「行け。本部までは自分で運転しろ」
夢か幻か、ハンは見た気がした。
ジェイスが、この冷徹無比の戦闘マシンが、一瞬だけ浮かべた不思議な顔色を。コンマ数ミリにも満たないが、それは微笑みと呼ばれる感情表現だったのかもしれない。だからホーリーは、ジェイスの鉄面皮へ明るく笑い返した。
「ありがとう、おにいさん!」
「運転するのはおねえさんらしいよ、ホーリー。ところであんたは、ジェイス?」
ハンの問いに、ジェイスは返事をした。燃える裏拳を、無言で横のジュズの顔へ打ち込んだのだ。装甲の破片を散らして吹っ飛ぶジュズを前に、ジェイスはつぶやいた。
「客だ。ここで食い止める」
「……こんど一杯、奢らせてよ」
駆け出すふたりを背後に、ジェイスは床を蹴った。
予想した終わりは、いつまでたっても訪れない。なかばから切り落とされたジュズの片腕は、束の間の滞空ののち、鋭く床に刺さっている。その鏡のごとき切断面から、鮮やかに火を吹きつつだ。
おお。
ふたりを襲ったジュズとの間に、何者かが立ち塞がっているではないか。大きく前に踏み込んだ姿勢のまま、その男は、右手一本でジュズの顔を掴んで止めていた。真っ赤に燃えるその掌こそが、すんでのところで必殺のレーザーカッターを切り飛ばし、ハンとホーリーを救ったのだ。
鼻先をかすめた火の粉を眺め、ハンは苦しげに笑った。
「やっと答えたね……ジェイス!」
「…………」
組織の捜査官……スティーブ・ジェイスに言葉はない。
代わりに、獰猛な金属音を残し、ジェイスの肘から、肩から、脚からは、荷電粒子式ロケットブースターの推進装置がいっせいに展開している。短い充填とともに、ジェイスの全身から放たれたのは爆発的な加速の炎だ。ジェイスに捕らえられた頭部を、体ごと地面へ叩きつけられ、ジュズはたちまち火だるまと化した。瞬殺だ。
外の雨音は、刻々と勢いを強めていた。
それに混じったのは、かすかなアラームの響きだ。発信源は、ハンの腕時計に他ならない。
体じゅうから戦闘の煙を漂わせ、ジェイスは肩越しになにかを投げて寄越した。うまいこと手の中に納まったそれを一瞥し、顔をしかめたのはハンだ。
「ようやく現れたかと思ったら、やっぱり血清の配達かい?」
「…………」
「わかったよ、打ちゃいいんだろ、打ちゃ。助けてもらった借りもあるしね」
ジェイスに渡された抑制剤〝青虫〟を、ハンはしかたなく首に注射した。意識が飛びかけるのを必死にこらえる。何重にも増えてぶれる視界に迷いながら、ハンはかたわらのホーリーを紹介した。
「こ……このお嬢ちゃんの経緯は、これから説明する。ひとまずタクシーに乗っけてよ」
倉庫の闇に、光が差したのはそのときだった。
ハンの背中の裂傷は、さっきジュズに負わされたものだ。そのダメージは驚くべきスピードで……あたかも映像を早送りするかのように完治してしまっている。
「〝超時間の影〟……」
優しい輝きを発するのは、かざされたホーリーの細腕だった。ハンは動揺した面持ちでジェイスをうかがったが、タクシー運転手は眉ひとつ動かさない。その凍えた刀身のような眼差しは、見返すホーリーを黙って射ている。
硬い口調で、ハンは割り込んだ。
「とまあ、こういうわけさ。本部までふたり、安全運転で連れてっておくれ」
「子供料金はない」
「!」
ハンの嫌な予感は当たった。
ホーリーめがけて、ジェイスが歩き始めたのだ。脱力したその掌からは、すでに荷電粒子のかげろうが立ち昇っている。
ホーリーをあわてて背後へ隠し、ハンは噛みついた。
「ヘイ、タクシー。そんな手でおんぶしちゃ、お嬢ちゃんがヤケドしちゃうよ?」
「どけ」
「なるほど、政府の決定だね。危険だって言うんだろ、こんな、まだろくに世間の汚さも知らない子どもが。たしかにそうだ。もし敵に回れば、これだけ厄介な能力もない。ちなみにあたしゃ、いまから精一杯、あんたの邪魔をしようと思う。そしたら、あたしごと消しちまえって命令かい?」
「ああ」
「やっぱり過去の復讐か」
ハンのその一言は、ジェイスの動きを止めるという奇跡を起こした。
握り締められたジェイスの拳の内側で、炎だけは激しく揺らいでいる。熱気に汗を浮かべつつ、ハンは質問した。
「聞くが、ジェイス。この娘がなにをした?」
「これからする」
「そう、これからさ」
ハンの訴えは切実だった。
「これからこの娘は、ほっといても大人になる。学校へ行って勉強して、かしましく仲間と大笑いして、世の中にはこんな美味い料理があるんだなって感動して、ときには気象庁に注文して、シェルター都市の天井に映してもらった綺麗な星空に涙する。たぶんぜんぶ組織の監視つきだとは思うが、かまやしない。聞きゃあこの娘、この歳まで地獄しか見てないっていう。だけど、ぎりぎりで取り戻せる範囲内だ。この娘には、まだやることが残ってる。この子には、人並みの生活が待ってる。あんたがいま、この娘の将来を焼き払わないかぎりはね、ジェイス?」
「…………」
「異星人が憎くてしょうがないのは、あたしも一緒さ。悲しいね。あたしらエージェントはみんな、年がら年中いつも、なにもない夜空に動く光ばかり探してる。だからって、たまに通った〝可能性〟って名前のほうき星まで撃ち落としちまっていいのかい? あたしゃゴメンだよ。わかるだろ、機械より冷たいあんたの心でも?」
「…………」
「どうしても見逃さないつもりだね?」
宣戦布告として、ハンは静かに身構えた。
だが、このエージェント・ジェイスに抵抗を企てたのは運の尽きだ。速い。ハンにフットワークのひとつを踏む暇も与えず、ジェイスの右手は紅蓮の軌跡を描いている。その超高熱の手刀は、ハンの頬をかすめ、背後に忍び寄ったジュズの心臓部をそのまま貫いた。
炎上して踊るジュズを横目に、困惑顔をこしらえたのはハンだ。
「な、なんでまだ繋がってんだい、あたしの首?」
ハンではなく、ジェイスは腕時計の通信機にたずねた。
「どうだ?」
通信機の向こう側で、不満げにうなったのはネイ・メドーヤの声だった。
〈うむ……実験ナンバーD10・ホーリーの希少価値や安全性は、ジェイス、きみの体を張った下調べでおおむね把握した。きみを配備して正解だったのかもな。うまく組織で保護して囲い込めれば、娘は今後の戦いに有効活用できるかもしれん。よかろう、生かしたままリンフォンともども連れてきたまえ〉
「了解。通信終了」
銀時計との会話を終えたジェイスを、ハンは呆然と見直した。
「あんた、娘を始末しろっていう課長の命令を、曲げて説得するためにわざわざ……」
「タクシーは、埠頭の入口に停めてある」
ハンの推察を、ジェイスは無感情に切って捨てた。
ジュズを撃退した腕は、まだハンの顔の隣に置いたままだ。その間にも、重なり合うふたりを狙い、倉庫の暗がりからは続々とジュズの巨体が湧いてくる。ハンとホーリーへ順番に瞳を移し、ジェイスはささやいた。
「行け。本部までは自分で運転しろ」
夢か幻か、ハンは見た気がした。
ジェイスが、この冷徹無比の戦闘マシンが、一瞬だけ浮かべた不思議な顔色を。コンマ数ミリにも満たないが、それは微笑みと呼ばれる感情表現だったのかもしれない。だからホーリーは、ジェイスの鉄面皮へ明るく笑い返した。
「ありがとう、おにいさん!」
「運転するのはおねえさんらしいよ、ホーリー。ところであんたは、ジェイス?」
ハンの問いに、ジェイスは返事をした。燃える裏拳を、無言で横のジュズの顔へ打ち込んだのだ。装甲の破片を散らして吹っ飛ぶジュズを前に、ジェイスはつぶやいた。
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