貴方とは対等な恋がしたい

神崎桜

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ここ3日間で随分と不安を払拭してもらった私は、次の日の朝すっきりと目覚めることができた。

今度こそ家から出る時になっても、父親達はもう私を止めることはなかった。むしろ、笑顔で私を送り出してくれた。

『行ってきます!』

そう元気よく言った私に三人が、

「気をつけて行ってくるんだよ。」

「寂しくなったからって戻ってくるなよ。」

「おう、行って来い。」

と返してくれたところで私は屋敷をあとにした。

とりあえず私は領地内の街にむかって歩きだした。領地内と言ってもうちの屋敷は領地の端の方にあるので、馬で飛ばしても3時間はかかる。

いつもなら転移魔法を使って移動するのだが、パートナー探しの旅なので基本的に移動は徒歩だ。

余談だが、父親達がどこかへ行きたい時は私が転移魔法で連れて行ったり、ある程度魔力が安定してきた頃からは魔力を付与して父親達自身が転移魔法を使えるようにしたりしていた。


まぁ焦ってもしょうがないので、普段あまり見ることのない景色を眺めながら日が暮れる前には着けばいいな、などと考えていた。



ゆっくりと歩いていたので、疲労があまり溜まることがなく途中飲み物を飲んだりするだけの休憩しかとらなかったため予定よりも早く街に着くことができた。

街についてまずしたことといえば宿の確保だった。街の様子や気になる店などを先に見ても良かったのだが、ひとしきり街を堪能して宿に向かったら部屋が空いてないとなった場合洒落にならないし、初日から野宿なんて幸先が良くないにもほどがある。

旅がどのくらいの期間におよぶか見当がつかないので贅沢なんて言ってられないし、別にそこそこのところで構わないため比較的リーズナブルな宿で手をうって部屋をとった。

この先どのようなことが待ち受けているのか少しドキドキしている私であった。





※この世界は、1日24時間で12か月、365日です。
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