239 / 297
鬼界編
閑話 ―side.柊士:祭りの後―
しおりを挟む
フッと大岩様の向こうから、奏太の声が途絶えた。
意識的に注いだわけではないので陽の気の減りは然程でもない。徐々に引き出されて行くのはあまり心地の良いものではないが、奏太の被っている苦痛に比べればこんなもの蚊に刺されたのと同じだ。
話を聞く限り、今の奏太の状況はかなり危うい。それでも、無事に生きていた、それを知れただけで苦しくて仕方がなかった重圧がふっと軽くなったように感じられた。
柊士はフウと息を吐き出す。
……少なくとも、手遅れにはなっていない。助けようと思えば助けられるはずだ。
「柊士様」
不意に淕に声をかけられ周囲を見ると、那槻と葛が周囲に目眩ましの結界を張り、粟路が難しい顔で側に立っていた。
「人の祭りの席です。不審に思われるような行動をなさるなど、らしくないではございませんか」
「……悪かった」
柊士が詫びると、粟路は少しだけ片方の眉を上げる。
目眩ましのおかげで、結界の向こうに見える祭りは問題なく執り行われているように見える。粟路が機転を利かせてくれたのだろう。
「それで、奏太様はご無事でいらっしゃいましたか?」
「今のところは、だ。護衛役、案内役とも逸れて鬼に囚えられているらしい」
「亘達と逸れたのですか!? それでは、鬼界にお一人でいらっしゃるとおっしゃっていたのは……」
淕がたまらず声を上げた。
どうやら、柊士の声は聞こえていても、奏太の声までは聞こえていなかったようだ。側にいた者達の視線が柊士に集中する。
「鬼に囚えられてはいるが、害を与えられているわけではないようだ。陽の気が必要な奴らの為に陽の気を搾取されているらしい。限度を超えたり余計な騒ぎを起こしたりしなければ、しばらくは大丈夫だろう」
ほっと息を吐いた淕に、柊士は厳しい視線を送る。
「他のやつらと逸れた状況にかわりはない。この扱いがいつまで続くかも分からない。武官を追加で送ってでも奏太を人界に戻す。次はお前が指揮をとれ、淕」
柊士の為に奏太を差し出した淕を、本人達がどう考えているかは分からない。信用ならないと拒絶する可能性もある。
ただ柊士からしてみれば、柊士自身の命がかかってさえいなければ、これほど信頼のおける武官がいないのも確かだ。汚名を返上し贖罪の機会にもなる。何より、この件は淕にきっちり責任を持たせたい。
「しかし、私が向かいあちらでお会い出来たとて、奏太様に受け入れていただけるか……」
「受け入れてもらえるようにするのも、お前の務めだ。俺が赦すのは、奏太の赦しを得てからだと言ったはずだぞ。今は処分を保留にしているだけだ。この機会をふいにするつもりか?」
「……承知いたしました。お心遣いに感謝申し上げます」
淕は言いたいことを飲み込むように膝をついて頭を垂れた。
「しかし、淕、亘、柾が不在で、さらにこれ以上武官を派遣するとなると、人界の護りが心許なくなりますが、どのようになさるおつもりで?」
粟路は怪訝そうに眉根を寄せる。
「派兵は妖界側にも協力させる。そもそも、奏太を巻き込んだのはあちらだ。奏太の置かれた現状を訴えて責任を追及し要求を飲ませる。それに、白月のためにもあちらは力を貸さざるをえないだろう」
「……では、そのように手配いたしましょう」
完全に納得したわけでは無さそうだが、突っぱねるほどではなかったのだろう。粟路は恭しく頭を下げた。
「書状は用意する。あちらの対応は、俺の代わりに粟路に任せる。俺は動かない方がいいんだろう?」
「ええ。守り手様は、今やこの人界に御一人きり。貴方様には今まで以上に周囲にお気をつけいただかねばなりません。新たな守り手様を迎える気がないのなら尚の事」
粟路はそう言うと、結界の向こう側、喧騒の中に目を向けた。未だ、手を光らせた少年の取り込みを諦めていないらしい。
柊士はそれを、フンと鼻を鳴らして受け流す。
「人界側の編成は淕に任せる。例の呪物の研究者が何やら作っていたから、そっちも確認しとけ」
「仰せの通りに。それにしても、亘が奏太様を見失う様な失態をおかすとは、あちらで何があったのでしょう」
「詳細は聞いていないが、襲撃を受けたようだ。不意を突かれた可能性もある」
詳しい話は、もう一度奏太からの聞き取りが必要だ。相手の狙いが奏太の力であったことは不幸中の幸いだった。相手の目的によっては、すでに殺されていてもおかしくなかっただろう。
「亘が暴走していなければよいのですが……」
淕は難しい表情でポツリと呟く。
奏太の護衛役を任された当初、亘の意識はあくまで結の護衛役のままだった。結の後継として奏太が相応しいか見定めるような態度もあったと聞いている。
しかし、近頃の亘の奏太への入れ込みようは、どこか危うさを感じる程だった。安定感のあった白月を遼から救った直後の関係性から、拓眞の襲撃、白月への過失、転換の儀の偽装、湊の刺客、その後に起こる一つひとつの出来事を、天秤の片側に錘として乗せていくように。
「後先考えず行動していてもおかしくありません。万が一、周囲の状況も顧みず術でも行使していれば、味方も無事では済まない可能性があります。結様や奏太様が抑止力であったのに、そのお二方が側にいらっしゃらないとなると、どうにも不安です」
柊士は亘が術を使うところを見たことがない。使い勝手が悪いと本人がこぼしていたと聞いた事はあったが……
「人里に被害をもたらし監視対象として里に連れてこられる程に強大な力ですから……自制がきいていればよいのですが……」
淕は困ったように頭を振ったが、柊士の方は今まで耳にしたことのない話が出てきたことに眉根を寄せた。
「……あいつは外で何かやらかして里に連れてこられたのか?」
淕は、柊士の反応が意外だったのか、あ、と小さく声を漏らしてから、粟路の方に気まずそうな視線をむけた。
「……え、ええと……もう百五十年以上前の話ですが……」
そんな話は初耳だ。そういえば、淕達と違い亘は里の外から来た者達が住む南側に居があるが、どうやって里に来ることになったのかは聞いたことがなかった。
粟路は淕の視線にハアと息を吐いた。
「守り手様には忠実に尽くすので、わざわざお耳に入れる程の事でもなかったというだけのことです」
「亘に重大な過失があるなら、そもそも守り手の護衛役になんてなれなかったはずだ」
「半分以上は柾が亘の強さに興味を持ち周囲の被害も鑑みずに挑んだことが要因でしたから」
……なるほど。
その状況がありありと目に浮かぶようだ。
「……あいつらは、昔からああだったってことか」
呆れた声しか出てこない。何度、里の中に被害を撒き散らしたことか。まさかそれを、術まで使い人里近くでやっていたとは。
「でもそれなら、榮が黙っていないだろう。特に守り手の護衛役になんて」
「重大事ではありましたが、亀島には知らせず私と当時の当主様で処理を行いました。当時から雀野を飲み込み里の筆頭の座に野心を燃やしていたことで当主様も亀島に手を焼いていたものですから」
亀島も昔から相変わらずだったらしい。
「幸い、ほとんどの被害が山中に集中し、人家まばらな農村の田畑や蔵の一部に損壊があった程度だった為、自然災害として片付けられました。一方で、その山中は酷い有様だったこともあり、亘を野放しにするのは危険だと判断して里に取り込み、柾には相応の罰を与えることで決着をつけたのです」
里の問題児はやはり問題児だったことを再認識させられた気分だ。そして、その問題児が二人揃って鬼界におり、一方は最初から制御不能、もう一方は制御できる主を失っている状態だと。
「…………いずれにせよ、現状把握と情報収集からだな…………」
見通しなんて最初から立っていない。しかしそれ以上に事態を引っ掻き回しそうな者達を抱えていることに気づき、柊士は頭を抱えた。
意識的に注いだわけではないので陽の気の減りは然程でもない。徐々に引き出されて行くのはあまり心地の良いものではないが、奏太の被っている苦痛に比べればこんなもの蚊に刺されたのと同じだ。
話を聞く限り、今の奏太の状況はかなり危うい。それでも、無事に生きていた、それを知れただけで苦しくて仕方がなかった重圧がふっと軽くなったように感じられた。
柊士はフウと息を吐き出す。
……少なくとも、手遅れにはなっていない。助けようと思えば助けられるはずだ。
「柊士様」
不意に淕に声をかけられ周囲を見ると、那槻と葛が周囲に目眩ましの結界を張り、粟路が難しい顔で側に立っていた。
「人の祭りの席です。不審に思われるような行動をなさるなど、らしくないではございませんか」
「……悪かった」
柊士が詫びると、粟路は少しだけ片方の眉を上げる。
目眩ましのおかげで、結界の向こうに見える祭りは問題なく執り行われているように見える。粟路が機転を利かせてくれたのだろう。
「それで、奏太様はご無事でいらっしゃいましたか?」
「今のところは、だ。護衛役、案内役とも逸れて鬼に囚えられているらしい」
「亘達と逸れたのですか!? それでは、鬼界にお一人でいらっしゃるとおっしゃっていたのは……」
淕がたまらず声を上げた。
どうやら、柊士の声は聞こえていても、奏太の声までは聞こえていなかったようだ。側にいた者達の視線が柊士に集中する。
「鬼に囚えられてはいるが、害を与えられているわけではないようだ。陽の気が必要な奴らの為に陽の気を搾取されているらしい。限度を超えたり余計な騒ぎを起こしたりしなければ、しばらくは大丈夫だろう」
ほっと息を吐いた淕に、柊士は厳しい視線を送る。
「他のやつらと逸れた状況にかわりはない。この扱いがいつまで続くかも分からない。武官を追加で送ってでも奏太を人界に戻す。次はお前が指揮をとれ、淕」
柊士の為に奏太を差し出した淕を、本人達がどう考えているかは分からない。信用ならないと拒絶する可能性もある。
ただ柊士からしてみれば、柊士自身の命がかかってさえいなければ、これほど信頼のおける武官がいないのも確かだ。汚名を返上し贖罪の機会にもなる。何より、この件は淕にきっちり責任を持たせたい。
「しかし、私が向かいあちらでお会い出来たとて、奏太様に受け入れていただけるか……」
「受け入れてもらえるようにするのも、お前の務めだ。俺が赦すのは、奏太の赦しを得てからだと言ったはずだぞ。今は処分を保留にしているだけだ。この機会をふいにするつもりか?」
「……承知いたしました。お心遣いに感謝申し上げます」
淕は言いたいことを飲み込むように膝をついて頭を垂れた。
「しかし、淕、亘、柾が不在で、さらにこれ以上武官を派遣するとなると、人界の護りが心許なくなりますが、どのようになさるおつもりで?」
粟路は怪訝そうに眉根を寄せる。
「派兵は妖界側にも協力させる。そもそも、奏太を巻き込んだのはあちらだ。奏太の置かれた現状を訴えて責任を追及し要求を飲ませる。それに、白月のためにもあちらは力を貸さざるをえないだろう」
「……では、そのように手配いたしましょう」
完全に納得したわけでは無さそうだが、突っぱねるほどではなかったのだろう。粟路は恭しく頭を下げた。
「書状は用意する。あちらの対応は、俺の代わりに粟路に任せる。俺は動かない方がいいんだろう?」
「ええ。守り手様は、今やこの人界に御一人きり。貴方様には今まで以上に周囲にお気をつけいただかねばなりません。新たな守り手様を迎える気がないのなら尚の事」
粟路はそう言うと、結界の向こう側、喧騒の中に目を向けた。未だ、手を光らせた少年の取り込みを諦めていないらしい。
柊士はそれを、フンと鼻を鳴らして受け流す。
「人界側の編成は淕に任せる。例の呪物の研究者が何やら作っていたから、そっちも確認しとけ」
「仰せの通りに。それにしても、亘が奏太様を見失う様な失態をおかすとは、あちらで何があったのでしょう」
「詳細は聞いていないが、襲撃を受けたようだ。不意を突かれた可能性もある」
詳しい話は、もう一度奏太からの聞き取りが必要だ。相手の狙いが奏太の力であったことは不幸中の幸いだった。相手の目的によっては、すでに殺されていてもおかしくなかっただろう。
「亘が暴走していなければよいのですが……」
淕は難しい表情でポツリと呟く。
奏太の護衛役を任された当初、亘の意識はあくまで結の護衛役のままだった。結の後継として奏太が相応しいか見定めるような態度もあったと聞いている。
しかし、近頃の亘の奏太への入れ込みようは、どこか危うさを感じる程だった。安定感のあった白月を遼から救った直後の関係性から、拓眞の襲撃、白月への過失、転換の儀の偽装、湊の刺客、その後に起こる一つひとつの出来事を、天秤の片側に錘として乗せていくように。
「後先考えず行動していてもおかしくありません。万が一、周囲の状況も顧みず術でも行使していれば、味方も無事では済まない可能性があります。結様や奏太様が抑止力であったのに、そのお二方が側にいらっしゃらないとなると、どうにも不安です」
柊士は亘が術を使うところを見たことがない。使い勝手が悪いと本人がこぼしていたと聞いた事はあったが……
「人里に被害をもたらし監視対象として里に連れてこられる程に強大な力ですから……自制がきいていればよいのですが……」
淕は困ったように頭を振ったが、柊士の方は今まで耳にしたことのない話が出てきたことに眉根を寄せた。
「……あいつは外で何かやらかして里に連れてこられたのか?」
淕は、柊士の反応が意外だったのか、あ、と小さく声を漏らしてから、粟路の方に気まずそうな視線をむけた。
「……え、ええと……もう百五十年以上前の話ですが……」
そんな話は初耳だ。そういえば、淕達と違い亘は里の外から来た者達が住む南側に居があるが、どうやって里に来ることになったのかは聞いたことがなかった。
粟路は淕の視線にハアと息を吐いた。
「守り手様には忠実に尽くすので、わざわざお耳に入れる程の事でもなかったというだけのことです」
「亘に重大な過失があるなら、そもそも守り手の護衛役になんてなれなかったはずだ」
「半分以上は柾が亘の強さに興味を持ち周囲の被害も鑑みずに挑んだことが要因でしたから」
……なるほど。
その状況がありありと目に浮かぶようだ。
「……あいつらは、昔からああだったってことか」
呆れた声しか出てこない。何度、里の中に被害を撒き散らしたことか。まさかそれを、術まで使い人里近くでやっていたとは。
「でもそれなら、榮が黙っていないだろう。特に守り手の護衛役になんて」
「重大事ではありましたが、亀島には知らせず私と当時の当主様で処理を行いました。当時から雀野を飲み込み里の筆頭の座に野心を燃やしていたことで当主様も亀島に手を焼いていたものですから」
亀島も昔から相変わらずだったらしい。
「幸い、ほとんどの被害が山中に集中し、人家まばらな農村の田畑や蔵の一部に損壊があった程度だった為、自然災害として片付けられました。一方で、その山中は酷い有様だったこともあり、亘を野放しにするのは危険だと判断して里に取り込み、柾には相応の罰を与えることで決着をつけたのです」
里の問題児はやはり問題児だったことを再認識させられた気分だ。そして、その問題児が二人揃って鬼界におり、一方は最初から制御不能、もう一方は制御できる主を失っている状態だと。
「…………いずれにせよ、現状把握と情報収集からだな…………」
見通しなんて最初から立っていない。しかしそれ以上に事態を引っ掻き回しそうな者達を抱えていることに気づき、柊士は頭を抱えた。
0
あなたにおすすめの小説
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜 あやめ
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
異世界で農業を -異世界編-
半道海豚
SF
地球温暖化が進んだ近未来のお話しです。世界は食糧難に陥っていますが、日本はどうにか食糧の確保に成功しています。しかし、その裏で、食糧マフィアが暗躍。誰もが食費の高騰に悩み、危機に陥っています。
そんな世界で自給自足で乗り越えようとした男性がいました。彼は農地を作るため、祖先が残した管理されていない荒れた山に戻ります。そして、異世界への通路を発見するのです。異常気象の元世界ではなく、気候が安定した異世界での農業に活路を見出そうとしますが、異世界は理不尽な封建制社会でした。
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる