46 / 297
妖界編
協力の要請①
しおりを挟む
相変わらず手枷がついたまま、兵士二人に連れられて行った先は、地面にぽっかり口を開けた土の洞穴だった。
たくさんの兵がその周りで警備にあたったり、忙しなく周囲を行き来している。
「あの、ここは……」
「地を掘るのに長けた者達が避難場所を掘ったのだ。白月様は烏天狗を頼れと仰ったらしいが、あちらも京の者達を受け入れられるような余裕はない。ここならば、例え空の結界がとけたとしても、陽の気に晒されることはない。」
なるほど。
きっと和麻も協力したのだろう。臨時の防空壕でも、複数の妖の力を使えば京の住民が丸ごと逃げ込めるような穴くらい簡単に掘れそうだ。
俺達が穴に近づくと、周囲を行き来していた兵達がピタリと足を止め、警戒態勢をとるのがわかった。
妖界では見ない服装だ。見た目だけで人界の者だと主張してるようなものだと思えば、当たり前の反応だろう。
物凄く厳しい視線に晒されている。
そんな中で、
「話を通しに行ってくる。ここで待て。」
と、兵士の片割れが言い残して中に入っていき、もう一人と共に外で待たされた。
……その場にとどまっているだけで、周囲が針の筵のようで逃げ出したくなってくる……
「おい、なんだ、こいつ等は。」
不意に、一人のかなり大柄な男が怪訝な表情をくっきり浮かべてこちらに近づいてきて、俺達を見下ろすようにそう言った。
「白月様の居処の情報を持っているらしい。軍団の大将殿にお目通り願うのだ。」
俺達を連れてきた兵士が答えると、大男は一層訝しげに片眉を下げる。
「わざわざ、大将殿に? 拷問でもして情報を引き出せばよかろう。そのような者らをこちらに引き入れるなど、どのような混乱を招くか分からぬ。」
「だから、手枷をつけたままなのだ。我ら軍団が捕えた者だ。近衛には黙っていてもらおう。」
大男が近衛、俺達を連れてきた兵士が軍団の者なのだろうが、両者は物凄く険悪な雰囲気だ。
「軍団の者は眼が曇っているのか? それは人界の者だろうが。」
「そのような事、百も承知だ。」
「分かっていながら連れてきたのなら、頭が弱いとしか言い様がない。これだから、軍団は京の外の異変を事前に抑えることもできぬのだ。危険をここにまで持ち込むな。」
大男の歯に衣着せぬ言葉に、周囲の兵の一部がピクっと反応し、ガチャガチャと武器を鳴らす。きっと軍団の者達なのだろう。
俺達のそばについている軍の兵士もまた、不快そうに眉根を寄せ、物怖じすることなく大男に食って掛かる。
「こちらにはこちらの考えがある。白月様をお護りしきれなかった近衛は黙っていろと言っているのだ。」
「何を!?」
今度は周囲にいた残りの兵から物凄く剣呑な雰囲気が放たれた。周囲は張り詰めたようなピリピリした空気に包まれている。
一触即発だ。
そう思ったときだった。突然周囲に、
「やめろ!!」
という地を震わすような大声が響き渡った。
ドキぃっと肩を震わせて、声が響いてきた方を見る。
そこには、兵士の片割れに案内されてやってきた蒼穹が穴の入り口に立ち、その場にいた者全てを牽制するように睨みつけている姿があった。
「内輪揉めなどしている場合ではなかろう。そのような事も分からぬのか!」
怒鳴るような蒼穹の声に、周囲が一瞬にしてシンと静まり返る。
「責任を押し付け合い、喧嘩を売る前にやるべきことを成せ! 持ち場に戻れ!」
そう一喝されると、それぞれが顔を見合わる。
そして、ギリギリと悔しそうに近衛と軍団が互いににらみ合いながら、三々五々に散っていった。
蒼穹はそれを見届けると、ハアと一つ息を吐き、こちらに歩み寄ってくる。
「悪いな。白月様を失い、皆気が立っているのだ。」
「……いえ、無理もないです。」
自分達が原因で始まった喧嘩の行方をハラハラしながら見守っていたのだが、ようやくほっと胸をなでおろす。
皆、きっと不安なのだろう。だから、イライラして、些細なことでも喧嘩になるのだ。酷く心許なくて、少しでも不安を吐き出したい気持ちはよくわかる。
「それにしても、翠雨様が、またかと溜め息をついていたぞ。」
蒼穹は俺を見て苦笑した。きちんと覚えてくれていたらしい。
まあ、ハクが居なくなるたびに現れるのだから、あまりいい覚え方ではないのだろうが。
「……俺も同じ気持ちです。」
そう呟くように言うと、慰めるように肩をポンと叩かれた。
「それで、そっちは?」
「従兄です。人界から一緒に連れてこられたんです。」
「従兄か。名は?」
「柊士だ。」
短くそう答える柊士を、蒼穹はまじまじと見つめる。
「……柊士? 白月様の代わりに本来こちらに遣わされるはずだったという?」
「何処で聞いたのか知らないが、そういう可能性もあったってだけだ。そいう意味では奏太も同じだ。もしもの話に意味はない。」
柊士がきっぱりとそう言い切ると、蒼穹は一つ頷いた。
「そうか。では、翠雨様がお待ちだ。白月様が不在の今、我らを導いてくださる方に何かがあっては困る。枷をつけたままで悪いが、そのまま共に来てもらうぞ。」
俺達は、蒼穹の後を追いながら、薄暗い穴の中を進んでいく。
突貫工事で作られた穴は土壁が剥き出しで、点々と松明が灯されている。
天井には時折換気口のような穴が見え、ところどころに横に抜ける道にも遭遇した。
そして、その横道の度に、警備の兵が立っている。
薄暗い中で黙って立っているところに遭遇するので、凄く不気味に思えてしまう。
不意に、ここに立つ兵は本当に味方なのだろうか、という不安が過ぎった。
もし万が一、化けの皮を被ったままの敵がこの中の警備を担っていたとしたらひとたまりもない。
「……あ、あの……」
「なんだ?」
どうしても不安を抱えていられず、蒼穹に声を潜めて問いかける。
「……ここの人たちは、本当に味方ばかりですか?」
「どういう意味だ?」
蒼穹は、責めるでもなく、落ち着いた口調でそう問い返した。
「……信じていた軍の人が、あちら側にいたんです。それに、他にも仮面を着けた、たくさんの武装した人たちが……顔がわかったのは一人だけですけど、もしかしたら、他にもそうやって正体を隠している人がいるんじゃないかって……」
「その者の名は?」
「……青嗣さんです。」
そう言うと、周囲を取り囲んでいた者たちが一気にざわめく。
「……青嗣か。」
蒼穹の声が固くなった。
「このような者の言をそのまま信じても良いものでしょうか。」
蒼穹の側にいた一人が緊張したような声音でそう蒼穹に問いかける。
枷を着けられたような者の言葉が信用出来ないのは理解できる。ましてや、ずっと一緒に戦ってきたであろう仲間を名指しで裏切り者扱いされたのだ。
でも、事実は事実だ。
俺自身も、青嗣以外の者が本当に潜んでいるかは確信が持てないが、青嗣がそうであった以上、調べないで放って置くのはどうにも怖い。
「わざわざ、青嗣さんを陥れるようなことをする理由がありません。信じてください。」
俺がそう言うと、先程、声を上げた兵が、こちらも見ずに蒼穹に訴えかける。
「我らの中に不和を呼び込む目的かもしれません。」
「そ……そんなことしません!」
俺が半ば叫ぶように言うと、洞窟の中で声が反響した。
蒼穹は俺と兵を交互に見ながら、小さく息を吐く。
「まあ、落ち着け。どちらの言い分も分かる。だが、調査をしてみるにこしたことはないだろう。白なら白でそれでいい。」
「しかし……」
「幻妖京が焼かれ、皆が辛辛森に逃げた時、一時的に姿の見えなくなった者達がいた。青嗣もその一人だ。散り散りに走ったせいかとも思っていたが、もし万が一黒だった場合には、我らの脅威となり得る存在だ。どんなに小さな疑惑であっても、放っては置けないだろう。」
蒼穹の落ち着いた声音に、異を唱えた兵は、そのまま黙り込む。
「……あ、あの、ちなみに、ここに居る人たちは皆?」
周囲を見回しながら恐る恐る尋ねると、蒼穹も同じように周りを見回してコクリと頷いた。
「京が焼かれた時に、近くに居た顔ばかりだ。」
俺はそれにほっと息を吐く。
「藤嵩、瑛怜様への使いに行ってくれ。なるべく内密に事情を御説明した上で、あの時、京や宮中に居なかった者に念の為警戒頂くようにと。あの方であれば、すぐに動いてくださるだろう。」
「承知しました。」
蒼穹の後ろに控えていた藤嵩が頭を下げ、すぐに踵を返して来た道を戻って行った。
「今、青嗣さん達はここに居るんですか?」
「中や周囲の警備に当たっているのは、あの時直ぐに居場所の判明した者ばかりだ。ここの守りを固めることが最優先だったからな。
青嗣を含め、行方がしばらく分からなかった者達は、同じように行方の分からぬ者達の捜索に加わらせた。」
蒼穹のその言葉に、サァっと血の気が引くような思いがした。
もし、あの時に俺達を見つけていたのが敵方だったら、一体どうなっていたんだろう。
それに、この中に居ないのは安心できる要素ではあるが、ある意味では、青嗣達に自由を与えていることにもなる。
「一度、すべてを一処に集めて、余計なことが出来ないようにしたほうが良くないか?」
柊士も同じ事を思ったのだろう。眉根を寄せてそう言う。
蒼穹はそれに、顎に手を当てて考え込んだ。
「ふむ。事態が急変したとでも言って、招集をかけてみるか。橘、悪いが、藤嵩を追いかけて伝えてくれ。瑛怜様にも御相談したほうがよかろう。」
たくさんの兵がその周りで警備にあたったり、忙しなく周囲を行き来している。
「あの、ここは……」
「地を掘るのに長けた者達が避難場所を掘ったのだ。白月様は烏天狗を頼れと仰ったらしいが、あちらも京の者達を受け入れられるような余裕はない。ここならば、例え空の結界がとけたとしても、陽の気に晒されることはない。」
なるほど。
きっと和麻も協力したのだろう。臨時の防空壕でも、複数の妖の力を使えば京の住民が丸ごと逃げ込めるような穴くらい簡単に掘れそうだ。
俺達が穴に近づくと、周囲を行き来していた兵達がピタリと足を止め、警戒態勢をとるのがわかった。
妖界では見ない服装だ。見た目だけで人界の者だと主張してるようなものだと思えば、当たり前の反応だろう。
物凄く厳しい視線に晒されている。
そんな中で、
「話を通しに行ってくる。ここで待て。」
と、兵士の片割れが言い残して中に入っていき、もう一人と共に外で待たされた。
……その場にとどまっているだけで、周囲が針の筵のようで逃げ出したくなってくる……
「おい、なんだ、こいつ等は。」
不意に、一人のかなり大柄な男が怪訝な表情をくっきり浮かべてこちらに近づいてきて、俺達を見下ろすようにそう言った。
「白月様の居処の情報を持っているらしい。軍団の大将殿にお目通り願うのだ。」
俺達を連れてきた兵士が答えると、大男は一層訝しげに片眉を下げる。
「わざわざ、大将殿に? 拷問でもして情報を引き出せばよかろう。そのような者らをこちらに引き入れるなど、どのような混乱を招くか分からぬ。」
「だから、手枷をつけたままなのだ。我ら軍団が捕えた者だ。近衛には黙っていてもらおう。」
大男が近衛、俺達を連れてきた兵士が軍団の者なのだろうが、両者は物凄く険悪な雰囲気だ。
「軍団の者は眼が曇っているのか? それは人界の者だろうが。」
「そのような事、百も承知だ。」
「分かっていながら連れてきたのなら、頭が弱いとしか言い様がない。これだから、軍団は京の外の異変を事前に抑えることもできぬのだ。危険をここにまで持ち込むな。」
大男の歯に衣着せぬ言葉に、周囲の兵の一部がピクっと反応し、ガチャガチャと武器を鳴らす。きっと軍団の者達なのだろう。
俺達のそばについている軍の兵士もまた、不快そうに眉根を寄せ、物怖じすることなく大男に食って掛かる。
「こちらにはこちらの考えがある。白月様をお護りしきれなかった近衛は黙っていろと言っているのだ。」
「何を!?」
今度は周囲にいた残りの兵から物凄く剣呑な雰囲気が放たれた。周囲は張り詰めたようなピリピリした空気に包まれている。
一触即発だ。
そう思ったときだった。突然周囲に、
「やめろ!!」
という地を震わすような大声が響き渡った。
ドキぃっと肩を震わせて、声が響いてきた方を見る。
そこには、兵士の片割れに案内されてやってきた蒼穹が穴の入り口に立ち、その場にいた者全てを牽制するように睨みつけている姿があった。
「内輪揉めなどしている場合ではなかろう。そのような事も分からぬのか!」
怒鳴るような蒼穹の声に、周囲が一瞬にしてシンと静まり返る。
「責任を押し付け合い、喧嘩を売る前にやるべきことを成せ! 持ち場に戻れ!」
そう一喝されると、それぞれが顔を見合わる。
そして、ギリギリと悔しそうに近衛と軍団が互いににらみ合いながら、三々五々に散っていった。
蒼穹はそれを見届けると、ハアと一つ息を吐き、こちらに歩み寄ってくる。
「悪いな。白月様を失い、皆気が立っているのだ。」
「……いえ、無理もないです。」
自分達が原因で始まった喧嘩の行方をハラハラしながら見守っていたのだが、ようやくほっと胸をなでおろす。
皆、きっと不安なのだろう。だから、イライラして、些細なことでも喧嘩になるのだ。酷く心許なくて、少しでも不安を吐き出したい気持ちはよくわかる。
「それにしても、翠雨様が、またかと溜め息をついていたぞ。」
蒼穹は俺を見て苦笑した。きちんと覚えてくれていたらしい。
まあ、ハクが居なくなるたびに現れるのだから、あまりいい覚え方ではないのだろうが。
「……俺も同じ気持ちです。」
そう呟くように言うと、慰めるように肩をポンと叩かれた。
「それで、そっちは?」
「従兄です。人界から一緒に連れてこられたんです。」
「従兄か。名は?」
「柊士だ。」
短くそう答える柊士を、蒼穹はまじまじと見つめる。
「……柊士? 白月様の代わりに本来こちらに遣わされるはずだったという?」
「何処で聞いたのか知らないが、そういう可能性もあったってだけだ。そいう意味では奏太も同じだ。もしもの話に意味はない。」
柊士がきっぱりとそう言い切ると、蒼穹は一つ頷いた。
「そうか。では、翠雨様がお待ちだ。白月様が不在の今、我らを導いてくださる方に何かがあっては困る。枷をつけたままで悪いが、そのまま共に来てもらうぞ。」
俺達は、蒼穹の後を追いながら、薄暗い穴の中を進んでいく。
突貫工事で作られた穴は土壁が剥き出しで、点々と松明が灯されている。
天井には時折換気口のような穴が見え、ところどころに横に抜ける道にも遭遇した。
そして、その横道の度に、警備の兵が立っている。
薄暗い中で黙って立っているところに遭遇するので、凄く不気味に思えてしまう。
不意に、ここに立つ兵は本当に味方なのだろうか、という不安が過ぎった。
もし万が一、化けの皮を被ったままの敵がこの中の警備を担っていたとしたらひとたまりもない。
「……あ、あの……」
「なんだ?」
どうしても不安を抱えていられず、蒼穹に声を潜めて問いかける。
「……ここの人たちは、本当に味方ばかりですか?」
「どういう意味だ?」
蒼穹は、責めるでもなく、落ち着いた口調でそう問い返した。
「……信じていた軍の人が、あちら側にいたんです。それに、他にも仮面を着けた、たくさんの武装した人たちが……顔がわかったのは一人だけですけど、もしかしたら、他にもそうやって正体を隠している人がいるんじゃないかって……」
「その者の名は?」
「……青嗣さんです。」
そう言うと、周囲を取り囲んでいた者たちが一気にざわめく。
「……青嗣か。」
蒼穹の声が固くなった。
「このような者の言をそのまま信じても良いものでしょうか。」
蒼穹の側にいた一人が緊張したような声音でそう蒼穹に問いかける。
枷を着けられたような者の言葉が信用出来ないのは理解できる。ましてや、ずっと一緒に戦ってきたであろう仲間を名指しで裏切り者扱いされたのだ。
でも、事実は事実だ。
俺自身も、青嗣以外の者が本当に潜んでいるかは確信が持てないが、青嗣がそうであった以上、調べないで放って置くのはどうにも怖い。
「わざわざ、青嗣さんを陥れるようなことをする理由がありません。信じてください。」
俺がそう言うと、先程、声を上げた兵が、こちらも見ずに蒼穹に訴えかける。
「我らの中に不和を呼び込む目的かもしれません。」
「そ……そんなことしません!」
俺が半ば叫ぶように言うと、洞窟の中で声が反響した。
蒼穹は俺と兵を交互に見ながら、小さく息を吐く。
「まあ、落ち着け。どちらの言い分も分かる。だが、調査をしてみるにこしたことはないだろう。白なら白でそれでいい。」
「しかし……」
「幻妖京が焼かれ、皆が辛辛森に逃げた時、一時的に姿の見えなくなった者達がいた。青嗣もその一人だ。散り散りに走ったせいかとも思っていたが、もし万が一黒だった場合には、我らの脅威となり得る存在だ。どんなに小さな疑惑であっても、放っては置けないだろう。」
蒼穹の落ち着いた声音に、異を唱えた兵は、そのまま黙り込む。
「……あ、あの、ちなみに、ここに居る人たちは皆?」
周囲を見回しながら恐る恐る尋ねると、蒼穹も同じように周りを見回してコクリと頷いた。
「京が焼かれた時に、近くに居た顔ばかりだ。」
俺はそれにほっと息を吐く。
「藤嵩、瑛怜様への使いに行ってくれ。なるべく内密に事情を御説明した上で、あの時、京や宮中に居なかった者に念の為警戒頂くようにと。あの方であれば、すぐに動いてくださるだろう。」
「承知しました。」
蒼穹の後ろに控えていた藤嵩が頭を下げ、すぐに踵を返して来た道を戻って行った。
「今、青嗣さん達はここに居るんですか?」
「中や周囲の警備に当たっているのは、あの時直ぐに居場所の判明した者ばかりだ。ここの守りを固めることが最優先だったからな。
青嗣を含め、行方がしばらく分からなかった者達は、同じように行方の分からぬ者達の捜索に加わらせた。」
蒼穹のその言葉に、サァっと血の気が引くような思いがした。
もし、あの時に俺達を見つけていたのが敵方だったら、一体どうなっていたんだろう。
それに、この中に居ないのは安心できる要素ではあるが、ある意味では、青嗣達に自由を与えていることにもなる。
「一度、すべてを一処に集めて、余計なことが出来ないようにしたほうが良くないか?」
柊士も同じ事を思ったのだろう。眉根を寄せてそう言う。
蒼穹はそれに、顎に手を当てて考え込んだ。
「ふむ。事態が急変したとでも言って、招集をかけてみるか。橘、悪いが、藤嵩を追いかけて伝えてくれ。瑛怜様にも御相談したほうがよかろう。」
0
あなたにおすすめの小説
神木さんちのお兄ちゃん!
雪桜 あやめ
キャラ文芸
✨ キャラ文芸ランキング週間・月間1位&累計250万pt突破、ありがとうございます!
神木家の双子の妹弟・華と蓮には"絶世の美男子"と言われるほどの金髪碧眼な『兄』がいる。
美人でカッコよくて、その上優しいお兄ちゃんは、常にみんなの人気者!
だけど、そんな兄には、何故か彼女がいなかった。
幼い頃に母を亡くし、いつも母親代わりだったお兄ちゃん。もしかして、お兄ちゃんが彼女が作らないのは自分達のせい?!
そう思った華と蓮は、兄のためにも自立することを決意する。
だけど、このお兄ちゃん。実は、家族しか愛せない超拗らせた兄だった!
これは、モテまくってるくせに家族しか愛せない美人すぎるお兄ちゃんと、兄離れしたいけど、なかなか出来ない双子の妹弟が繰り広げる、甘くて優しくて、ちょっぴり切ない愛と絆のハートフルラブ(家族愛)コメディ。
果たして、家族しか愛せないお兄ちゃんに、恋人ができる日はくるのか?
これは、美人すぎるお兄ちゃんがいる神木一家の、波乱万丈な日々を綴った物語である。
***
イラストは、全て自作です。
カクヨムにて、先行連載中。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
異世界で農業を -異世界編-
半道海豚
SF
地球温暖化が進んだ近未来のお話しです。世界は食糧難に陥っていますが、日本はどうにか食糧の確保に成功しています。しかし、その裏で、食糧マフィアが暗躍。誰もが食費の高騰に悩み、危機に陥っています。
そんな世界で自給自足で乗り越えようとした男性がいました。彼は農地を作るため、祖先が残した管理されていない荒れた山に戻ります。そして、異世界への通路を発見するのです。異常気象の元世界ではなく、気候が安定した異世界での農業に活路を見出そうとしますが、異世界は理不尽な封建制社会でした。
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる