10 / 17
市民カード
しおりを挟む
発行された市民カードには、名前、年齢、職業、村、冒険者ランク、商業ランクが記載されていた。
ちなみに、俺のカードはこんな感じだった。
なまえ しょう
とし 20
しょくぎょう
むら じめ
ぼうけんしゃらんく
しょうぎょうらんく
職業は、冒険者ギルドや商業ギルドへの加盟、もしくは農作物による納税などで決まるようで、現在空欄、そう無職です。
村は、滞在もしくは出村した時に記載されるので今いるジメの村でした。
当然、冒険者ギルドにも商業ギルドにも加盟していないので空欄・・・
「ありがとうございました。ガルフ辺境伯」
そうお礼を言った後、金貨1枚をもらい、どうにかこの世界の住人として認められた。
「市民カードの登録も終わったし、ショウさんアイテムボックスに入れてくれた荷物を出してもらっていいかの?」
市民カードの登録に気を取られていて、忘れていた馬車などを村長宅の馬車置き場に出した。
改めて見ると、ブラックウルフに襲われ、転倒した馬車は修理出来るのかと思うくらいに車軸が折れ曲がっていた。
「うーん、これでは修理も難しいのう。村で新しい馬車を用意するかの。サム、商業ギルドで馬車の手配を」
「へい、旦那様」
ガルム辺境伯は、馬車を改めて用意し、自分の町へ帰宅するようだ。
俺はというと、行商をするためには、商業ギルドへの登録が必要だと、そして村々を旅するのであれば、護衛をつけるか、武器を購入し自衛をし、乗り合い馬車で移動するかという選択に迫られていた。
また行商で売買する商品も仕入れと売りでは利益率が低いため、自分で素材など売り物を入手した方が良いと、そして両方のギルドに登録してはどうかというアドバイスをもらった。
「ショウさん、冒険者ギルドと商業ギルドに登録してからじゃが。
この壊れた馬車を儂の家まで運んではくれまいか?
むろん、依頼として報酬も出すがの」
「ええ、とりあえずまだまだよくわかってないし、ご迷惑でなければそうさせてください。」
ガルム辺境伯は、何かを隠しているようだったが、金貨1枚で何日過ごせるのかという貨幣価値の問題が残っており、その申し出をうけ、ギルドへ登録するために冒険者ギルドへとやってきた。
なぜか、娘のリナージュちゃんが一緒に行くと言って効かないので、同行してきたのだが・・・
早速、二人で冒険者ギルドに入っていくと、頭をそった頬に傷のあるごっついおっさんがリナージュちゃんに声をかけてきた。
「そんな綺麗なお洋服着てちゃ冒険はできないよ。」
リナージュちゃんが、人見知り全開で俺の陰に隠れてしまうと、ごっついおっさんは俺に声をかけてきた。
「おい、あんちゃん。あんたの娘か?
隠れるとは、俺に怯えてんのかよ。こちとらこんな荒くれ者が多い冒険者ギルドにきたから和ませようと声かけてやってんのによ」
悪い奴ではなさそうだが、人見知りの子供に恩着せがましいのもどうかと。
まさか、冒険者ギルドに入ると絡まれるというテンプレを体験するとは思ってもみなかった。
ちなみに、俺のカードはこんな感じだった。
なまえ しょう
とし 20
しょくぎょう
むら じめ
ぼうけんしゃらんく
しょうぎょうらんく
職業は、冒険者ギルドや商業ギルドへの加盟、もしくは農作物による納税などで決まるようで、現在空欄、そう無職です。
村は、滞在もしくは出村した時に記載されるので今いるジメの村でした。
当然、冒険者ギルドにも商業ギルドにも加盟していないので空欄・・・
「ありがとうございました。ガルフ辺境伯」
そうお礼を言った後、金貨1枚をもらい、どうにかこの世界の住人として認められた。
「市民カードの登録も終わったし、ショウさんアイテムボックスに入れてくれた荷物を出してもらっていいかの?」
市民カードの登録に気を取られていて、忘れていた馬車などを村長宅の馬車置き場に出した。
改めて見ると、ブラックウルフに襲われ、転倒した馬車は修理出来るのかと思うくらいに車軸が折れ曲がっていた。
「うーん、これでは修理も難しいのう。村で新しい馬車を用意するかの。サム、商業ギルドで馬車の手配を」
「へい、旦那様」
ガルム辺境伯は、馬車を改めて用意し、自分の町へ帰宅するようだ。
俺はというと、行商をするためには、商業ギルドへの登録が必要だと、そして村々を旅するのであれば、護衛をつけるか、武器を購入し自衛をし、乗り合い馬車で移動するかという選択に迫られていた。
また行商で売買する商品も仕入れと売りでは利益率が低いため、自分で素材など売り物を入手した方が良いと、そして両方のギルドに登録してはどうかというアドバイスをもらった。
「ショウさん、冒険者ギルドと商業ギルドに登録してからじゃが。
この壊れた馬車を儂の家まで運んではくれまいか?
むろん、依頼として報酬も出すがの」
「ええ、とりあえずまだまだよくわかってないし、ご迷惑でなければそうさせてください。」
ガルム辺境伯は、何かを隠しているようだったが、金貨1枚で何日過ごせるのかという貨幣価値の問題が残っており、その申し出をうけ、ギルドへ登録するために冒険者ギルドへとやってきた。
なぜか、娘のリナージュちゃんが一緒に行くと言って効かないので、同行してきたのだが・・・
早速、二人で冒険者ギルドに入っていくと、頭をそった頬に傷のあるごっついおっさんがリナージュちゃんに声をかけてきた。
「そんな綺麗なお洋服着てちゃ冒険はできないよ。」
リナージュちゃんが、人見知り全開で俺の陰に隠れてしまうと、ごっついおっさんは俺に声をかけてきた。
「おい、あんちゃん。あんたの娘か?
隠れるとは、俺に怯えてんのかよ。こちとらこんな荒くれ者が多い冒険者ギルドにきたから和ませようと声かけてやってんのによ」
悪い奴ではなさそうだが、人見知りの子供に恩着せがましいのもどうかと。
まさか、冒険者ギルドに入ると絡まれるというテンプレを体験するとは思ってもみなかった。
0
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる