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プロローグ 勇者召喚
第九話 判明と呆然と
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エリザベスと分かれた後、早速颯太はイヴァンの部屋で魔法の修行を開始した。
颯太は、魔法を学ぶ上で最初に躓いてしまうであろうと思われていた「魔力の感覚を知る」事を、いとも簡単に達成させたのだ。
これだけで最低でも一ヶ月はかかるだろうと考えていたイヴァンは、もう開いた口が塞がらない。
「?師匠、どうしました?」
当の本人は小首を傾げ、何も言うことが出来なくなっている師匠の顔を覗き込んだ。
イヴァンは頭を振り、気を取り直す。
(そうだった。彼は異世界人なんだ。あまりこちらの常識で考えるのは良くないな。しかし、実に面白い…)
それだけではないのだが、イヴァンはこれ以上考えることを辞め颯太に言った。
「いや、思ったよりも早く自分の魔力を感じ取ることが出来ているようだったから驚いてね」
「じゃあ、ほんとにこれが魔力、なんですか?」
「ああ。魔力を感じ取る事が出来たら、次はそれを操作してみるんだ」
「魔力を操作…具体的にはどうやれば良いんでしょうか?」
「詠唱で強制的に操作する方法が習得するのに手っ取り早いけど、利便性では自力で動かす〈無詠唱〉の方が良いと私は思う。まあそれは、自分で考える事だね。人から余計な事を言われて、そればかり意識してしまって駄目だった、という事もあるから」
「…分かりました」
イヴァン自身がそうだった。
まだ魔術師の卵だった時、学園で教わった詠唱を使ったやり方では全く駄目だった。
呪文を覚え、詠唱で魔法を使用する方法は彼には合わなかったのだ。
だが、独自で一からやり方を見直し、自分にあった〈無詠唱〉というやり方を見つけた。
そして現在、宮廷魔術師長という役職につけている。
あの場で諦めなくて良かったと、彼は心底そう思っている。
一方颯太は試行錯誤を繰り返し、どうしたらこの身体中を巡る暖かなエネルギーを自力で効率よく、かつ迅速に動かせるか思案していた。
魔力を感じる事は、似ているのを武術の修行でもやってきた。
ものは違うが、よく師匠である祖父に、「身体を巡る自分の力を感じ取れ!」と言われてきたからだ。
だが動かすとなると、彼にとっても初めてであった。
(取り敢えず、やってみるしかないよな)
颯太は手始めに、右手に意識を集中させた。
この瞬間部屋の空気が、変わった。
イヴァンの背中を冷や汗が滑り落ちる。
何か強大な力が蠢いているのを、肌で感じたのだ。
しかもその力は、今目の前にいる異世界の少年から流れて出ている。
力は颯太の身体から右手に集まっていこうとしているが、途中で散ってしまっていた。
「~!」
(駄目だ!上手くいかねぇ!)
集中力が切れ、颯太は唸った。
思っていた以上に難しい。
魔力が右手に向かって動いているのは分かるが、そこから収束しきれていない。
目を凝らすと、ボンヤリだが魔力の光が見える。
自分の身体から漏れている魔力の光は、収束時に空気中に逃げてしまっている。
(もっと完璧に、魔力を散らさずに収束させるにはどうしたら良いんだ?)
不意に思いついた方法を試す。
すると今度は、最初に比べると魔力が集まりやすくなったが、まだまだ完璧には程遠いものとなった。
これを見て、颯太は思わずほくそ笑む。
考えては試し、失敗しては考え直してまた試す。
今までやってきた修行と同じだ。
試行錯誤と実験を繰り返し、感覚を掴んでいく。
颯太は再び集中しながら、自分の魔力操作が完璧に近づいていく手応えを感じ心躍らせた。
完全に一人の世界に入り込んでいる彼は気が付いていなかった。
側で師匠が口をあんぐりと開け、絶句している事に。
(…なんて事だ…たった一日、しかも一度で魔力操作を成功させるとは…)
これは普通、天才と呼ばれる者でも何週間何ヶ月と修行を重ね、ようやく魔力を大まかに動かす事が出来る程難しいのだ。
細かい制御はおろか、一日やそこらで取得出来るものではない。
しかし颯太は初めて魔力というものを扱うのにも関わらず、すでに魔力を動かす事に成功してしまった。
これだけでも十分凄い、というか凄すぎるが、そんな常識なぞ颯太本人が知る由もなく、自分のあまりにもお粗末な魔力の扱い方に頭を抱えていた。
(また失敗だ…それにしても難しい…この世界の魔術師の人達は凄いな…一体どうやれば…)
思案を繰り返していく内に、どんどん練度が増してくる。
それも凄まじい速度で。
「…制御するよりも、まずはもっと、魔力を感じる事から、始めると良い…」
「…え?あ、はい。分かりました」
気がつけばイヴァンは、そうアドバイスをしていた。
冷静になると、恐怖よりも好奇心が勝ってきた。
異世界の知識だけでなく、この少年がどこまでやれるのか、興味が湧いてきたのだ。
颯太は言われた通り、一度魔力を動かすのを止め先程の失敗で焦った心を落ち着けるために、床に腰を下ろし座禅での精神統一をする。
すると、先程よりも更に濃密な魔力が部屋の中に流れた。
魔力が濃密なのは、彼が操作を止め、ただ魔力の流れを感じる事だけに徹しているからである。
垂れ流すだけならばどこかに収束させているのとは違い、身体の外に放出するだけなのである程度魔力を感じられればすぐに出来る。
制御はなしの、純粋な魔力を。
「っ!」
イヴァンは知らずの内に鳥肌が立っていた。
(…ただの魔力の放出で、ここまでの圧を感じさせるとは…)
気を抜くと気圧されそうな圧力。
とても魔法を学び始めたばかりだとは信じがたい程だ。
イヴァンの頬が緩む。
一体この少年には、どれ程の素質が備わっているか。
実に興味を掻き立てられる。
「力を入れ過ぎたり、気負いすぎたりすると上手くいかないんだ。魔力は自分自身のエネルギーなのだから、水の流れのように動かすんだ」
「…はい」
もう一度颯太は右手に集中する。
最初の頃とは比べ物にならない位にスムーズに魔力が集まってくる。
そして右手が、淡くはあるが確かな光に包まれた。
「…わぁ…」
「!…成功だ…」
「…いえ、まだまだです。まだ僅かだけど散ってる」
「自分に厳しいな、君は。…これだけでも十分に凄いというのに……じゃあ次は、魔力を纏った状態を維持するんだ。これは【身体強化】の魔法を使う時に特に重要となる」
「分かりました。操作の精度を上げながら、やってみます」
そう言って上げた颯太の顔は、新しい発見をして喜ぶ子どもそのものだ。
すぐにまた集中して修行に没頭する。
彼はどういう風に化けるのだろう。
今からそれが楽しみで仕方がないイヴァンだった。
颯太は、魔法を学ぶ上で最初に躓いてしまうであろうと思われていた「魔力の感覚を知る」事を、いとも簡単に達成させたのだ。
これだけで最低でも一ヶ月はかかるだろうと考えていたイヴァンは、もう開いた口が塞がらない。
「?師匠、どうしました?」
当の本人は小首を傾げ、何も言うことが出来なくなっている師匠の顔を覗き込んだ。
イヴァンは頭を振り、気を取り直す。
(そうだった。彼は異世界人なんだ。あまりこちらの常識で考えるのは良くないな。しかし、実に面白い…)
それだけではないのだが、イヴァンはこれ以上考えることを辞め颯太に言った。
「いや、思ったよりも早く自分の魔力を感じ取ることが出来ているようだったから驚いてね」
「じゃあ、ほんとにこれが魔力、なんですか?」
「ああ。魔力を感じ取る事が出来たら、次はそれを操作してみるんだ」
「魔力を操作…具体的にはどうやれば良いんでしょうか?」
「詠唱で強制的に操作する方法が習得するのに手っ取り早いけど、利便性では自力で動かす〈無詠唱〉の方が良いと私は思う。まあそれは、自分で考える事だね。人から余計な事を言われて、そればかり意識してしまって駄目だった、という事もあるから」
「…分かりました」
イヴァン自身がそうだった。
まだ魔術師の卵だった時、学園で教わった詠唱を使ったやり方では全く駄目だった。
呪文を覚え、詠唱で魔法を使用する方法は彼には合わなかったのだ。
だが、独自で一からやり方を見直し、自分にあった〈無詠唱〉というやり方を見つけた。
そして現在、宮廷魔術師長という役職につけている。
あの場で諦めなくて良かったと、彼は心底そう思っている。
一方颯太は試行錯誤を繰り返し、どうしたらこの身体中を巡る暖かなエネルギーを自力で効率よく、かつ迅速に動かせるか思案していた。
魔力を感じる事は、似ているのを武術の修行でもやってきた。
ものは違うが、よく師匠である祖父に、「身体を巡る自分の力を感じ取れ!」と言われてきたからだ。
だが動かすとなると、彼にとっても初めてであった。
(取り敢えず、やってみるしかないよな)
颯太は手始めに、右手に意識を集中させた。
この瞬間部屋の空気が、変わった。
イヴァンの背中を冷や汗が滑り落ちる。
何か強大な力が蠢いているのを、肌で感じたのだ。
しかもその力は、今目の前にいる異世界の少年から流れて出ている。
力は颯太の身体から右手に集まっていこうとしているが、途中で散ってしまっていた。
「~!」
(駄目だ!上手くいかねぇ!)
集中力が切れ、颯太は唸った。
思っていた以上に難しい。
魔力が右手に向かって動いているのは分かるが、そこから収束しきれていない。
目を凝らすと、ボンヤリだが魔力の光が見える。
自分の身体から漏れている魔力の光は、収束時に空気中に逃げてしまっている。
(もっと完璧に、魔力を散らさずに収束させるにはどうしたら良いんだ?)
不意に思いついた方法を試す。
すると今度は、最初に比べると魔力が集まりやすくなったが、まだまだ完璧には程遠いものとなった。
これを見て、颯太は思わずほくそ笑む。
考えては試し、失敗しては考え直してまた試す。
今までやってきた修行と同じだ。
試行錯誤と実験を繰り返し、感覚を掴んでいく。
颯太は再び集中しながら、自分の魔力操作が完璧に近づいていく手応えを感じ心躍らせた。
完全に一人の世界に入り込んでいる彼は気が付いていなかった。
側で師匠が口をあんぐりと開け、絶句している事に。
(…なんて事だ…たった一日、しかも一度で魔力操作を成功させるとは…)
これは普通、天才と呼ばれる者でも何週間何ヶ月と修行を重ね、ようやく魔力を大まかに動かす事が出来る程難しいのだ。
細かい制御はおろか、一日やそこらで取得出来るものではない。
しかし颯太は初めて魔力というものを扱うのにも関わらず、すでに魔力を動かす事に成功してしまった。
これだけでも十分凄い、というか凄すぎるが、そんな常識なぞ颯太本人が知る由もなく、自分のあまりにもお粗末な魔力の扱い方に頭を抱えていた。
(また失敗だ…それにしても難しい…この世界の魔術師の人達は凄いな…一体どうやれば…)
思案を繰り返していく内に、どんどん練度が増してくる。
それも凄まじい速度で。
「…制御するよりも、まずはもっと、魔力を感じる事から、始めると良い…」
「…え?あ、はい。分かりました」
気がつけばイヴァンは、そうアドバイスをしていた。
冷静になると、恐怖よりも好奇心が勝ってきた。
異世界の知識だけでなく、この少年がどこまでやれるのか、興味が湧いてきたのだ。
颯太は言われた通り、一度魔力を動かすのを止め先程の失敗で焦った心を落ち着けるために、床に腰を下ろし座禅での精神統一をする。
すると、先程よりも更に濃密な魔力が部屋の中に流れた。
魔力が濃密なのは、彼が操作を止め、ただ魔力の流れを感じる事だけに徹しているからである。
垂れ流すだけならばどこかに収束させているのとは違い、身体の外に放出するだけなのである程度魔力を感じられればすぐに出来る。
制御はなしの、純粋な魔力を。
「っ!」
イヴァンは知らずの内に鳥肌が立っていた。
(…ただの魔力の放出で、ここまでの圧を感じさせるとは…)
気を抜くと気圧されそうな圧力。
とても魔法を学び始めたばかりだとは信じがたい程だ。
イヴァンの頬が緩む。
一体この少年には、どれ程の素質が備わっているか。
実に興味を掻き立てられる。
「力を入れ過ぎたり、気負いすぎたりすると上手くいかないんだ。魔力は自分自身のエネルギーなのだから、水の流れのように動かすんだ」
「…はい」
もう一度颯太は右手に集中する。
最初の頃とは比べ物にならない位にスムーズに魔力が集まってくる。
そして右手が、淡くはあるが確かな光に包まれた。
「…わぁ…」
「!…成功だ…」
「…いえ、まだまだです。まだ僅かだけど散ってる」
「自分に厳しいな、君は。…これだけでも十分に凄いというのに……じゃあ次は、魔力を纏った状態を維持するんだ。これは【身体強化】の魔法を使う時に特に重要となる」
「分かりました。操作の精度を上げながら、やってみます」
そう言って上げた颯太の顔は、新しい発見をして喜ぶ子どもそのものだ。
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