12 / 53
プロローグ 勇者召喚
第十二話 圧力と涙と
しおりを挟む
「「…ごめんなさい…」」
「……」
ここは颯太と政人の部屋。
颯太は真顔で部屋の椅子に腰掛けて足を組み、平伏し土下座状態で内心冷や汗ダラダラの綾乃と大輝を目だけで見下ろしている。
「……で?」
「「「!?」」」
「なんであんな事になったか、説明してくれる?」
そう二人に問いかける颯太の声は冷え切っていた。
聞いている人達の身体が凍りそうな程だ。
側で聞いている政人も、自分が言われているわけではないのに冷や汗が出てきた。
顔も若干青ざめている。
「えぇっと…それは…」
「説明、してくれるよな?」
先程よりも圧力のかかった声音に三人とも肩を飛び上がらせた。
一応颯太は、本気ではないとはいえ、この圧への耐性がない政人は威圧の対象外にしてある。
こういった威圧のコントロールも祖父から学んでいた。
あまり関係のない人を巻き込まないためだ、と言われて身につけてはいたが、使用したのは今回が初めてだ。
幼い頃から彼に怒られてきた二人には真っ向から圧をぶつけているが、政人が居るので殺気は出していない。
対象外にはしているが、感じる人は感じ取れるものだ。
「…俺、本気を出すなって、言ったよな?」
「「…おっしゃるとおりにございます…」」
「じゃあ、あれ、何?」
「「私めの全力全開でございます、はい」」
「なんで?」
「「……」」
((…まさか有本に挑発されてキレたからなんて言えねぇ…!))
何故この二人が、今颯太に怒られているのか。
話は数十分ほど前に遡る。
~~
勇者同士で相手を組まされた綾乃と大輝、そして良輔の三人は颯太やジョン、クラスメイトの皆が見守る中で模擬戦を始めようとしていた。
しかし綾乃は同じ勇者であるというだけで、無理矢理良輔と組まされた事に腹を立てていた。
大輝も不服だったが、そこは従っておこうと不満を顕にしないように努めていたが、綾乃は全く隠そうとはしなかった。
綾乃だってここで反発するのは良くないと分かっていた。
これでは颯太の「目立たないように情報収集」という目的の邪魔をしてしまうという事も。
どうにかして不満な気持ちを抑えようとしている綾乃と大輝に、良輔の口から特大の爆弾が投下された。
「ねぇ一宮さん。さっき立花、だっけ?なんで話しかけてたの?アイツ、一宮さんと話す事ないよね?」
「…」
(話しかけんなゴミが)
「あんな根暗そうな奴足手まといだし、下手したらこの世界で死ぬかもね」
「「‼」」
ニヤニヤ笑っているので多分冗談なのだろうが、これは二人には絶対に言ってはいけないことだった。
その瞬間に、二人の心が一字一句違えることなくが一致した。
((…アイツ、殺っちゃって良い?))
後の記憶は二人にはない。
良輔を吹き飛ばして空中に跳ね上げ、二人で滅多打ちにしていたことなんて颯太に聞いてから知った程だ。
殺気も出ていて、ジョンや周りのクラスメイト達が二人の動きに驚愕していた。
地面に叩きつけた良輔に、追撃で上から木刀を突き立てようとする二人を止めたのはジョンだそうだ。
この会話が聞こえていない颯太は内心、何故か出すなと言っていた本気を初っ端で出しているのか怒りながらも、本当にヤバいと思えばそこの騎士団長様が止めるだろうと分かっていたので敢えて自分では止めなかった。
後の説教はその場で確定していたが。
ちなみに突然割り込んできたジョンの事も敵と認識して、まるで戦闘ロボかのように息ぴったりで攻撃を繰り出していた。
だがジョンは、曲がりなりにもこの国の騎士団長だ。
たかだか高校生の子ども相手に負けるような人ではない。
すぐさま二人の背後に回り込み、手刀を首筋に打ち込んで二人の無力化を図った。
大輝の気絶には成功したが、その攻撃でも綾乃は沈まなかった。
背後に回り込んだジョンを追って身体を反転し薙ぎ払う。
だが普通の女子高生より少し強いぐらいの綾乃の腕力では毎日二十四時間鍛えている筋肉ダルマのジョンを吹き飛ばすことは出来ず、木刀を掴まれ投げ飛ばされた。
地面に叩きつけられ流石の綾乃も気絶。
一同騒然。
ジョンは更に驚いていたそうな。
「この二人の将来は期待出来るぞ」と。
良輔はボロ雑巾のようになってその場で失神していた所を友達の正岡と中島に拾われて、ジョンの案内で医務室に連れて行かれていったそうな。
二人を運んだのは颯太と、颯太に運ぶ手伝いを頼まれた政人だ。
クラスメイト達を説き伏せるのが大変だったが、なんとかあの場を逃げ出してきて二人が目を覚ますのを待った。
そして目が覚めた二人に、颯太が速やかに正座するように命令して、今この何とも言えない状況になっている。
~~
「政人に礼言っとけよ」
「「ありがとうございました」」
平伏したまま政人の方を向き、二人同時に礼を言った。
政人は少し気の毒そうに二人を見て、可哀相だろ、と言おうとしたが颯太の顔を見て、ただ会釈するだけしか出来なかった。
政人は怒った時の颯太を見るのは初めてだ。
そりゃあ恐ろしいだろう。
これに慣れれば、多分どんなヤバい状況に陥っても怖くないだろう。
例えそれが、魔王と一騎打ちの時であろうとしても。
「で、説明は?」
(((怖い怖い怖い怖い!)))
「…おい綾乃、覚悟を決めよう」
「え、でも…」
「大丈夫、死にはしないさ。嘘ついても颯太にはすぐ分かるんだから意味ねぇよ」
「…うん。そうだね」
二人は顔を上げて颯太の目を真っ直ぐ見て、事のあらましを嘘偽りなく白状した。
颯太は二人の事情を聞き、暫く黙り込んだ。
内容を整理しているのは分かるが、それを彼がどう感じているかは表情では読み取れない。
考えが纏まったのか、やがて颯太はゆっくりと口を開いた。
「…そういう事か。事情は分かった。…だがな、二人共…」
綾乃と大輝、そして何故か政人も一緒になって生唾を飲み込み、颯太の次の言葉を待った。
「割り切れ」
「「「え?」」」
ただ一言そう言った颯太に、三人とも驚きが隠せずに思わず間抜けな声が出た。
「割り切れって言ったんだよ。俺がそんな風に言われるのなんて、いつもの事だろうが」
「「……」」
「?」
綾乃と大輝は黙り込み俯く。
政人はまだ颯太との付き合いが浅いためピンとこないようだが、小学校時代から基本的陰キャラを貫き通してきた颯太が、学年一の美少女の綾乃とイケメンでクラスの人気者の大輝とよく一緒に居るという事は、周りからの反感や嫉妬などの負の念を嫌でも受けるのだ。
持ち物を隠されたり大きな声で言われもない嘲笑をされたりするのは序の口で、時には直接暴力行為に及ぼうとする輩も居た。
颯太は全く気にしないし、暴力はすべて躱して相手にも自分にも怪我を負わせないようにして何の害もなかったが、綾乃と大輝は大事な親友がそういう目に合うというだけで嫌だった。
本当は俺達なんかより、颯太の方が凄いのに。
側に置いてくれているのは彼の方なのに。
何も分かっていないお前らが、手を出すな!
高校は出身の中学より遠い所に来たので、そういう事は減ったがなくなったわけではない。
颯太に迷惑をかけてばかりな自分達が嫌になる。
綾乃の目には涙が溜まり、大輝も唇を引き結び言葉を詰まらせていた。
良輔に言われて、想像してしまったのだ。
自分達を庇って傷つく颯太の姿を。
だからこそ怒りが沸いた。
殺してやりたいと、本気で思った。
「綾乃、大輝」
不意に呼ばれて見上げると、颯太が椅子から降りて自分達の側に膝をついてこちらを見据えていた。
「あまり俺を舐めるなよ」
言葉の意味が分からない。
途方に暮れたような顔をする二人に颯太は威圧を解いてニヤッと笑った。
「お前らを庇った所で俺は死なないし、お前らも今更俺が庇うまでもないだろ?」
「「……あ……」」
「もう昔のお前らじゃない。それは俺が保証してやるよ」
「「…颯太!」」
「!おいおい、重いって…」
パッと顔を輝かせた二人は、二人して同時に颯太に飛びついた。
流石の颯太も突然の事に驚いたが、二人があまりにも嬉しそうだったので避けずに受け止めた。
政人は感動して目から滝のような涙を流し号泣していた。
颯太はそんな三人の様子がおかしくて、つい笑ってしまう。
綾乃と大輝は改めて心から思った。
この人と対等な立場で有りたいと。
「……」
ここは颯太と政人の部屋。
颯太は真顔で部屋の椅子に腰掛けて足を組み、平伏し土下座状態で内心冷や汗ダラダラの綾乃と大輝を目だけで見下ろしている。
「……で?」
「「「!?」」」
「なんであんな事になったか、説明してくれる?」
そう二人に問いかける颯太の声は冷え切っていた。
聞いている人達の身体が凍りそうな程だ。
側で聞いている政人も、自分が言われているわけではないのに冷や汗が出てきた。
顔も若干青ざめている。
「えぇっと…それは…」
「説明、してくれるよな?」
先程よりも圧力のかかった声音に三人とも肩を飛び上がらせた。
一応颯太は、本気ではないとはいえ、この圧への耐性がない政人は威圧の対象外にしてある。
こういった威圧のコントロールも祖父から学んでいた。
あまり関係のない人を巻き込まないためだ、と言われて身につけてはいたが、使用したのは今回が初めてだ。
幼い頃から彼に怒られてきた二人には真っ向から圧をぶつけているが、政人が居るので殺気は出していない。
対象外にはしているが、感じる人は感じ取れるものだ。
「…俺、本気を出すなって、言ったよな?」
「「…おっしゃるとおりにございます…」」
「じゃあ、あれ、何?」
「「私めの全力全開でございます、はい」」
「なんで?」
「「……」」
((…まさか有本に挑発されてキレたからなんて言えねぇ…!))
何故この二人が、今颯太に怒られているのか。
話は数十分ほど前に遡る。
~~
勇者同士で相手を組まされた綾乃と大輝、そして良輔の三人は颯太やジョン、クラスメイトの皆が見守る中で模擬戦を始めようとしていた。
しかし綾乃は同じ勇者であるというだけで、無理矢理良輔と組まされた事に腹を立てていた。
大輝も不服だったが、そこは従っておこうと不満を顕にしないように努めていたが、綾乃は全く隠そうとはしなかった。
綾乃だってここで反発するのは良くないと分かっていた。
これでは颯太の「目立たないように情報収集」という目的の邪魔をしてしまうという事も。
どうにかして不満な気持ちを抑えようとしている綾乃と大輝に、良輔の口から特大の爆弾が投下された。
「ねぇ一宮さん。さっき立花、だっけ?なんで話しかけてたの?アイツ、一宮さんと話す事ないよね?」
「…」
(話しかけんなゴミが)
「あんな根暗そうな奴足手まといだし、下手したらこの世界で死ぬかもね」
「「‼」」
ニヤニヤ笑っているので多分冗談なのだろうが、これは二人には絶対に言ってはいけないことだった。
その瞬間に、二人の心が一字一句違えることなくが一致した。
((…アイツ、殺っちゃって良い?))
後の記憶は二人にはない。
良輔を吹き飛ばして空中に跳ね上げ、二人で滅多打ちにしていたことなんて颯太に聞いてから知った程だ。
殺気も出ていて、ジョンや周りのクラスメイト達が二人の動きに驚愕していた。
地面に叩きつけた良輔に、追撃で上から木刀を突き立てようとする二人を止めたのはジョンだそうだ。
この会話が聞こえていない颯太は内心、何故か出すなと言っていた本気を初っ端で出しているのか怒りながらも、本当にヤバいと思えばそこの騎士団長様が止めるだろうと分かっていたので敢えて自分では止めなかった。
後の説教はその場で確定していたが。
ちなみに突然割り込んできたジョンの事も敵と認識して、まるで戦闘ロボかのように息ぴったりで攻撃を繰り出していた。
だがジョンは、曲がりなりにもこの国の騎士団長だ。
たかだか高校生の子ども相手に負けるような人ではない。
すぐさま二人の背後に回り込み、手刀を首筋に打ち込んで二人の無力化を図った。
大輝の気絶には成功したが、その攻撃でも綾乃は沈まなかった。
背後に回り込んだジョンを追って身体を反転し薙ぎ払う。
だが普通の女子高生より少し強いぐらいの綾乃の腕力では毎日二十四時間鍛えている筋肉ダルマのジョンを吹き飛ばすことは出来ず、木刀を掴まれ投げ飛ばされた。
地面に叩きつけられ流石の綾乃も気絶。
一同騒然。
ジョンは更に驚いていたそうな。
「この二人の将来は期待出来るぞ」と。
良輔はボロ雑巾のようになってその場で失神していた所を友達の正岡と中島に拾われて、ジョンの案内で医務室に連れて行かれていったそうな。
二人を運んだのは颯太と、颯太に運ぶ手伝いを頼まれた政人だ。
クラスメイト達を説き伏せるのが大変だったが、なんとかあの場を逃げ出してきて二人が目を覚ますのを待った。
そして目が覚めた二人に、颯太が速やかに正座するように命令して、今この何とも言えない状況になっている。
~~
「政人に礼言っとけよ」
「「ありがとうございました」」
平伏したまま政人の方を向き、二人同時に礼を言った。
政人は少し気の毒そうに二人を見て、可哀相だろ、と言おうとしたが颯太の顔を見て、ただ会釈するだけしか出来なかった。
政人は怒った時の颯太を見るのは初めてだ。
そりゃあ恐ろしいだろう。
これに慣れれば、多分どんなヤバい状況に陥っても怖くないだろう。
例えそれが、魔王と一騎打ちの時であろうとしても。
「で、説明は?」
(((怖い怖い怖い怖い!)))
「…おい綾乃、覚悟を決めよう」
「え、でも…」
「大丈夫、死にはしないさ。嘘ついても颯太にはすぐ分かるんだから意味ねぇよ」
「…うん。そうだね」
二人は顔を上げて颯太の目を真っ直ぐ見て、事のあらましを嘘偽りなく白状した。
颯太は二人の事情を聞き、暫く黙り込んだ。
内容を整理しているのは分かるが、それを彼がどう感じているかは表情では読み取れない。
考えが纏まったのか、やがて颯太はゆっくりと口を開いた。
「…そういう事か。事情は分かった。…だがな、二人共…」
綾乃と大輝、そして何故か政人も一緒になって生唾を飲み込み、颯太の次の言葉を待った。
「割り切れ」
「「「え?」」」
ただ一言そう言った颯太に、三人とも驚きが隠せずに思わず間抜けな声が出た。
「割り切れって言ったんだよ。俺がそんな風に言われるのなんて、いつもの事だろうが」
「「……」」
「?」
綾乃と大輝は黙り込み俯く。
政人はまだ颯太との付き合いが浅いためピンとこないようだが、小学校時代から基本的陰キャラを貫き通してきた颯太が、学年一の美少女の綾乃とイケメンでクラスの人気者の大輝とよく一緒に居るという事は、周りからの反感や嫉妬などの負の念を嫌でも受けるのだ。
持ち物を隠されたり大きな声で言われもない嘲笑をされたりするのは序の口で、時には直接暴力行為に及ぼうとする輩も居た。
颯太は全く気にしないし、暴力はすべて躱して相手にも自分にも怪我を負わせないようにして何の害もなかったが、綾乃と大輝は大事な親友がそういう目に合うというだけで嫌だった。
本当は俺達なんかより、颯太の方が凄いのに。
側に置いてくれているのは彼の方なのに。
何も分かっていないお前らが、手を出すな!
高校は出身の中学より遠い所に来たので、そういう事は減ったがなくなったわけではない。
颯太に迷惑をかけてばかりな自分達が嫌になる。
綾乃の目には涙が溜まり、大輝も唇を引き結び言葉を詰まらせていた。
良輔に言われて、想像してしまったのだ。
自分達を庇って傷つく颯太の姿を。
だからこそ怒りが沸いた。
殺してやりたいと、本気で思った。
「綾乃、大輝」
不意に呼ばれて見上げると、颯太が椅子から降りて自分達の側に膝をついてこちらを見据えていた。
「あまり俺を舐めるなよ」
言葉の意味が分からない。
途方に暮れたような顔をする二人に颯太は威圧を解いてニヤッと笑った。
「お前らを庇った所で俺は死なないし、お前らも今更俺が庇うまでもないだろ?」
「「……あ……」」
「もう昔のお前らじゃない。それは俺が保証してやるよ」
「「…颯太!」」
「!おいおい、重いって…」
パッと顔を輝かせた二人は、二人して同時に颯太に飛びついた。
流石の颯太も突然の事に驚いたが、二人があまりにも嬉しそうだったので避けずに受け止めた。
政人は感動して目から滝のような涙を流し号泣していた。
颯太はそんな三人の様子がおかしくて、つい笑ってしまう。
綾乃と大輝は改めて心から思った。
この人と対等な立場で有りたいと。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる