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プロローグ 勇者召喚
第十三話 困惑と密談と
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今回の模擬戦で、武に関してほぼ素人と言っても過言ではない筈の良輔に対して、既にそれぞれ空手道、剣道で全国レベルの綾乃と大輝の二人が本気を出してしまった。
挑発されたからとはいえ、これは非常にまずい状況だ。
颯太は飛びついてきた二人の身体を少し離して言った。
「とはいえ、今回の一件で二人は完全にこの国の重鎮達に目をつけられる事になった。お前二人は今後、今まで以上に行動を慎め。極力俺とも接触するな」
「そんな!…でも当たり前よね…」
「…そうだな…」
「理由は、言わなくても分かるよな?」
「おう」
「…ええ」
「??」
政人は理解出来ていない様子だ。
しかし政人はこの世界に来てから仲良くなったため、颯太の事をほとんど何も知らないし、今回颯太が仕掛けようとしている事も言っていないのだ。
その様子を見た颯太は、一瞬説明するか悩んだが、口で説明しても説得力はないだろう。
政人は周りやこの国の人達に言いふらしたりするような奴ではないと、颯太は見抜いていた。
颯太は立ち上がって政人に向き直る。
「政人、俺はこの国の意向には従わない」
「!?それ…どういう事だよ…?」
「俺は奴らに利用されるだけの傀儡にはならない」
「利用?傀儡?何言って…」
「…お前みたいな良い奴をあいつ等のいいように使われるのも癪だしな…時間も丁度良いし教えてやるよ、この国の奴らの本性」
颯太はついて来い、と顎で部屋の扉を指した。
政人は頭に大量のクエスチョンマークを浮かべていたが、綾乃と大輝が素直にそれに従っているのを見て、ゆっくりと颯太達についていった。
颯太達が部屋を出て最初に向かったのは図書館だ。
前回利用した時に気付いた事だが、ここはとても広く人目につきにくい所が多いため、国の重鎮が内緒話や情報交換など、公には出来ない話をするにはもってこいの場所だ。
現に今朝方通りかかった時、何人かの大臣らしき男達が集まって利用者が少ない一角で話をしていた。
颯太は何かあると踏み、気配を消してその話を盗み聞きした。
そこで今後の三人の勇者と異世界人達の処遇、国王陛下の意向、魔族の動きなどを知る事が出来た。
だが十分もしない内に、男達は「十二時半にまたここで」という言葉を残してバラバラに解散したのだ。
今は十二時十七分。
今から行けば次の男達の密談には十分間に合う。
図書館に入ると、受付にはオリビアが居て読書に没頭している。
こちらにはまだ気付いていないようだ。
初めて入館し、図書館の広さに圧倒されキョロキョロと辺りを見渡している綾乃、大輝、政人の三人を放って、颯太はオリビアに話しかけた。
「こんにちは」
「はい?って、ソータ君!今朝ぶりね」
「「「!?」」」
「あ、蔵書の件ごめんなさいね。文字の事気にせず選んじゃって。難しかったでしょう?」
「いえ全く。俺達の世界だったらあれ位読めて当然のレベルですから」
「あらそうなの?ソータ君の世界の人達は賢いのね。あれ?その子達はソータ君のお友達?」
綾乃達に気付いたオリビアはにこやかに会釈した。
三人は戸惑ったようだったが、慌ててオリビアに礼を返した。
綾乃は、いきなり自分の知らない綺麗な女性と颯太が仲良く話し初めたので困惑していた。
(…誰この人…)
「皆はこの図書館を利用するのは初めて?」
「え、あ、はい」
大輝が吃りながらも返事を返す。
オリビアは優しい微笑みを浮かべて一礼と自己紹介をした。
「私は、ここで司書を務めさせて頂いているオリビア・サリヴァンよ。よろしくね」
「えっと、ダイキ・エガワです」
「ま、マサト・イグチ、です」
「……」
「綾乃?」
「アヤノ・イチミヤです。よろしくお願いします、オリビアさん」
「こちらこそ」
綾乃は自分から手を差し出してオリビアと握手した。
その目が若干好戦的に光っていたことに気付いたのは隣に居た大輝だけで、彼は謎の悪寒を感じた。
明らかに恋敵(?)を値踏みする視線でオリビアを見る綾乃。
しかし恋愛方面では凄まじい程の鈍さを発揮する颯太は、綾乃の視線に全く気付かずにオリビアと談笑を交わしている。
「今朝はごめんなさい。本を片付けずに出てしまって」
「いえいえ。イヴァンさんに捕まっていたでしょう?仕方ないわよ」
「うわ、見られてたんですか?」
「ごめんなさいね、盗み見するつもりはなかったんだけど、見えちゃって。それで、今度はどうしたの?また必要な資料がある?」
「いえ、今回は三人にこの場所の事教えようと思って」
「優しいのね、ソータ君は。あ、そうだ」
「!?」
突然オリビアが顔をズイッと颯太に近づけてきた。
綾乃はそのいきなりの大胆な行動に驚愕し目を白黒させていた。
だがオリビアの顔は真剣そのもので、とてもラブコメ展開の雰囲気ではなかったのだが、綾乃にはそんな二人が、恋人同士のラブラブなシーンに見えていた。
そんな綾乃の様子に気付かないオリビアは、小声で颯太に助言した。
「本当は君達に教えちゃ駄目な事だから大きな声では言えないけど、ここ、よく偉い人達が大事な話とかしにくるから気をつけてね」
「…分かりました、気をつけます。教えてくれてありがとうございます」
今回はそれが目的で来た、なんて言えるわけがない。
何に気をつけるかの解釈が、オリビアと颯太は違う。
オリビアは多分近寄らない、間違ってもそこには行かないようにしろという事を伝えたかったのだろうが、颯太の場合はそこで交換される情報が欲しい。
だから彼らにバレないように慎重に行動するのだ。
本気で心配してくれているオリビアには悪いが、今は良い子ちゃんをしているつもりも余裕もない。
「じゃあ俺は三人にここを案内するので行きます」
「気をつけてね。三人も何か調べたい事があったら、いつでも私に言ってね。おすすめの本を探しておくわ」
時計を見て無理矢理話を切り上げた颯太は、三人に着いてくるように手招きして奥へ進んだ。
現在の時刻は十二時二十八分。
思ったより話し込んでしまって、かなり時間が迫っていた。
少し小走りで奥へと進み、前回重鎮達の密談を目撃した区画まで来た所で後ろの三人に止まるよう声を出さずに指示をした。
こんな所まで来た理由が分からず、困惑する三人の様子が気配から感じ取れたが、生憎と細かい説明をしている暇はない。
自分達が来た方向から死角になる位置にある本棚に三人を押し込んで、バレないようにそっと様子を伺う。
暫くすると、数人の男達が周囲に誰も居ないか確認しながら、颯太が見張っている列に入っていった。
(来たな)
話し声が聞こえる範囲に移動しようとした時、とうとう堪えきれなくなった政人が遠慮がちに颯太の肩を叩いてきた。
「な、なあ颯太。結局この国の本性って何なんだよ?」
「静かに。いいから黙って着いて来い」
颯太は短くそれだけ言って、男達が入っていった列の一つ手前の列に素早く体を滑り込ませて三人に手招きした。
綾乃と大輝は黙ってそれに従う。
政人は今まで聞いたことない颯太の冷たい言葉に驚きながらも着いてくる。
三人が来た所で、颯太は声を出さずに耳を澄ますよう、ジェスチャーで指示すると自分も意識を本棚の反対側に向けた。
聞かれる事を警戒しているのか声はかなり小さかったが、さして分厚くない本棚を挟んだだけ上に、棚の間の幅の限界ギリギリまでであろう人数の男達が一箇所に小さくなって話している為、颯太の耳は、はっきりとその内容が拾えていた。
挑発されたからとはいえ、これは非常にまずい状況だ。
颯太は飛びついてきた二人の身体を少し離して言った。
「とはいえ、今回の一件で二人は完全にこの国の重鎮達に目をつけられる事になった。お前二人は今後、今まで以上に行動を慎め。極力俺とも接触するな」
「そんな!…でも当たり前よね…」
「…そうだな…」
「理由は、言わなくても分かるよな?」
「おう」
「…ええ」
「??」
政人は理解出来ていない様子だ。
しかし政人はこの世界に来てから仲良くなったため、颯太の事をほとんど何も知らないし、今回颯太が仕掛けようとしている事も言っていないのだ。
その様子を見た颯太は、一瞬説明するか悩んだが、口で説明しても説得力はないだろう。
政人は周りやこの国の人達に言いふらしたりするような奴ではないと、颯太は見抜いていた。
颯太は立ち上がって政人に向き直る。
「政人、俺はこの国の意向には従わない」
「!?それ…どういう事だよ…?」
「俺は奴らに利用されるだけの傀儡にはならない」
「利用?傀儡?何言って…」
「…お前みたいな良い奴をあいつ等のいいように使われるのも癪だしな…時間も丁度良いし教えてやるよ、この国の奴らの本性」
颯太はついて来い、と顎で部屋の扉を指した。
政人は頭に大量のクエスチョンマークを浮かべていたが、綾乃と大輝が素直にそれに従っているのを見て、ゆっくりと颯太達についていった。
颯太達が部屋を出て最初に向かったのは図書館だ。
前回利用した時に気付いた事だが、ここはとても広く人目につきにくい所が多いため、国の重鎮が内緒話や情報交換など、公には出来ない話をするにはもってこいの場所だ。
現に今朝方通りかかった時、何人かの大臣らしき男達が集まって利用者が少ない一角で話をしていた。
颯太は何かあると踏み、気配を消してその話を盗み聞きした。
そこで今後の三人の勇者と異世界人達の処遇、国王陛下の意向、魔族の動きなどを知る事が出来た。
だが十分もしない内に、男達は「十二時半にまたここで」という言葉を残してバラバラに解散したのだ。
今は十二時十七分。
今から行けば次の男達の密談には十分間に合う。
図書館に入ると、受付にはオリビアが居て読書に没頭している。
こちらにはまだ気付いていないようだ。
初めて入館し、図書館の広さに圧倒されキョロキョロと辺りを見渡している綾乃、大輝、政人の三人を放って、颯太はオリビアに話しかけた。
「こんにちは」
「はい?って、ソータ君!今朝ぶりね」
「「「!?」」」
「あ、蔵書の件ごめんなさいね。文字の事気にせず選んじゃって。難しかったでしょう?」
「いえ全く。俺達の世界だったらあれ位読めて当然のレベルですから」
「あらそうなの?ソータ君の世界の人達は賢いのね。あれ?その子達はソータ君のお友達?」
綾乃達に気付いたオリビアはにこやかに会釈した。
三人は戸惑ったようだったが、慌ててオリビアに礼を返した。
綾乃は、いきなり自分の知らない綺麗な女性と颯太が仲良く話し初めたので困惑していた。
(…誰この人…)
「皆はこの図書館を利用するのは初めて?」
「え、あ、はい」
大輝が吃りながらも返事を返す。
オリビアは優しい微笑みを浮かべて一礼と自己紹介をした。
「私は、ここで司書を務めさせて頂いているオリビア・サリヴァンよ。よろしくね」
「えっと、ダイキ・エガワです」
「ま、マサト・イグチ、です」
「……」
「綾乃?」
「アヤノ・イチミヤです。よろしくお願いします、オリビアさん」
「こちらこそ」
綾乃は自分から手を差し出してオリビアと握手した。
その目が若干好戦的に光っていたことに気付いたのは隣に居た大輝だけで、彼は謎の悪寒を感じた。
明らかに恋敵(?)を値踏みする視線でオリビアを見る綾乃。
しかし恋愛方面では凄まじい程の鈍さを発揮する颯太は、綾乃の視線に全く気付かずにオリビアと談笑を交わしている。
「今朝はごめんなさい。本を片付けずに出てしまって」
「いえいえ。イヴァンさんに捕まっていたでしょう?仕方ないわよ」
「うわ、見られてたんですか?」
「ごめんなさいね、盗み見するつもりはなかったんだけど、見えちゃって。それで、今度はどうしたの?また必要な資料がある?」
「いえ、今回は三人にこの場所の事教えようと思って」
「優しいのね、ソータ君は。あ、そうだ」
「!?」
突然オリビアが顔をズイッと颯太に近づけてきた。
綾乃はそのいきなりの大胆な行動に驚愕し目を白黒させていた。
だがオリビアの顔は真剣そのもので、とてもラブコメ展開の雰囲気ではなかったのだが、綾乃にはそんな二人が、恋人同士のラブラブなシーンに見えていた。
そんな綾乃の様子に気付かないオリビアは、小声で颯太に助言した。
「本当は君達に教えちゃ駄目な事だから大きな声では言えないけど、ここ、よく偉い人達が大事な話とかしにくるから気をつけてね」
「…分かりました、気をつけます。教えてくれてありがとうございます」
今回はそれが目的で来た、なんて言えるわけがない。
何に気をつけるかの解釈が、オリビアと颯太は違う。
オリビアは多分近寄らない、間違ってもそこには行かないようにしろという事を伝えたかったのだろうが、颯太の場合はそこで交換される情報が欲しい。
だから彼らにバレないように慎重に行動するのだ。
本気で心配してくれているオリビアには悪いが、今は良い子ちゃんをしているつもりも余裕もない。
「じゃあ俺は三人にここを案内するので行きます」
「気をつけてね。三人も何か調べたい事があったら、いつでも私に言ってね。おすすめの本を探しておくわ」
時計を見て無理矢理話を切り上げた颯太は、三人に着いてくるように手招きして奥へ進んだ。
現在の時刻は十二時二十八分。
思ったより話し込んでしまって、かなり時間が迫っていた。
少し小走りで奥へと進み、前回重鎮達の密談を目撃した区画まで来た所で後ろの三人に止まるよう声を出さずに指示をした。
こんな所まで来た理由が分からず、困惑する三人の様子が気配から感じ取れたが、生憎と細かい説明をしている暇はない。
自分達が来た方向から死角になる位置にある本棚に三人を押し込んで、バレないようにそっと様子を伺う。
暫くすると、数人の男達が周囲に誰も居ないか確認しながら、颯太が見張っている列に入っていった。
(来たな)
話し声が聞こえる範囲に移動しようとした時、とうとう堪えきれなくなった政人が遠慮がちに颯太の肩を叩いてきた。
「な、なあ颯太。結局この国の本性って何なんだよ?」
「静かに。いいから黙って着いて来い」
颯太は短くそれだけ言って、男達が入っていった列の一つ手前の列に素早く体を滑り込ませて三人に手招きした。
綾乃と大輝は黙ってそれに従う。
政人は今まで聞いたことない颯太の冷たい言葉に驚きながらも着いてくる。
三人が来た所で、颯太は声を出さずに耳を澄ますよう、ジェスチャーで指示すると自分も意識を本棚の反対側に向けた。
聞かれる事を警戒しているのか声はかなり小さかったが、さして分厚くない本棚を挟んだだけ上に、棚の間の幅の限界ギリギリまでであろう人数の男達が一箇所に小さくなって話している為、颯太の耳は、はっきりとその内容が拾えていた。
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