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プロローグ 勇者召喚
第十八話 パーティーと認識と
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「今日から三日後に実地訓練をする」
この世界に来てからの戦闘訓練や魔法の授業がある程度進んだある日の昼下がり、戦闘訓練の総監督をしていた騎士団長のジョンが言い出したことである。
ここに来る前にイヴァンの研究室で、いつも通り魔法の修行やステータスの鑑定に没頭しすぎて遅れた颯太は、今の状況を掴むのに他のクラスメイト達より数秒かかった。
(実地訓練?)
それが何を指すのかイマイチ理解出来ないようで、周りの皆はそれぞれ友達と顔を見合わせたり意見を交わし合ったりしている。
勇者ということで常にジョンの側に居るように言われていて、颯太とは離れた場所に居る綾乃も大輝も、そして良輔も首を傾げている。
だが颯太は状況を掴むのは遅れたが、ジョンが言う「実地訓練」が何を指すのかは数日前のイヴァンとの会話を思い出したことで理解出来た。
~数日前~
いつも通り魔力制御の修行に明け暮れていた颯太は、不意に思い浮かんだ問いをそのままイヴァンに投げかけた。
「師匠、俺達って何相手に戦うんですか?」
「え?」
この一ヶ月間、勇者三人とクラスメイト達と共に主に剣術の戦闘訓練を受けてきたが、一対一や五人ずつに分かれての模擬戦ばかりで、何かを相手に戦うという実感が湧かないのだ。
戦う相手が見えないというのは、颯太にとってかなり不味い状況だ。
「敵を見失ってはいつしか自分自身を見失うことになる」
武術の師匠として、祖父がいつも颯太に言っていた言葉。
颯太もその意図を汲み取っていつも状況確認は怠らなかったが、今現在新しく魔法の修行に没頭して、倒すべき敵の姿が見えないことに気が付いたのはついさっきだった。
「私達人類は魔王を倒そうとしているけど、きっと魔王は勇者君達に任せるだろうね」
「ええ。それは分かってます。でも勇者ではない俺達は、何を相手にする為に戦闘訓練をしているんですか?」
「……」
イヴァンは言葉を詰まらせる。
この世界に来て、国の重鎮が裏で話しているのをこっそり聞いている颯太は訊ねながら薄々感じ取っていた。
この国の敵は魔王だけじゃない、と。
敵が本当に魔王だけなら、こんな大人数の子どもを勇者と共に鍛えるなどしない筈だ。
戦いの「た」の字も知らない、平和な世界から来た唯の子どもを一から鍛えるよりも、元から居た国の騎士達を鍛え直した方がよっぽど手間がかからない。
一人でも使えそうな戦士を作る、という国の姿勢が颯太に大きな違和感を感じさせていた。
「戦争、ですか?」
「…そうだろうね」
詳しい事は、元は平民で一介の冒険者にすぎなかったイヴァンにも知らされていない。
しかし颯太もイヴァンも人より聡いが故に気が付いていた。
二人の間に沈黙が落ちる。
が、そんな重苦しい空気をかき消すように颯太は口を開く。
「戦争をするにしても、彼らは平和ボケした唯の子どもですよ?いくら訓練で強くなろうが、覚悟なんて微塵もない奴らをいきなりの実戦で使えると思えませんが?」
「その点に関しては、近い内に経験を積ませる為にダンジョン攻略にいくと思うよ」
「ダンジョン攻略?」
RPGゲームなどでよく聞く、冒険の醍醐味と言っても過言ではない王道中の王道。
この世界に実在していたとは。
颯太は自分の気持ちが僅かに高ぶるのを感じながら、表では平静を保ちつつ聞き返す。
「ああ。ダンジョンは知ってるかな?」
「はい。少し前に図書館で調べました」
「なら話は早い。実はこの城の近くにも一つ小さなダンジョンが有ってね。そこは見習い騎士達を育てる為によく使われるんだけど、多分今回も同じじゃないかな」
「へぇ」
面白そうだな、とほぼ無意識の内に口の中で小さく呟いた声がイヴァンの耳に届くことはない。
~~~
思ったより早かったな。
理解してすぐの感想はそれだけだった。
あれ以上詳しく聞くことは時間の関係上無理だったが、元の世界のゲームで培った知識を掘り起こしていけば問題はないだろう。
幸い記憶力には自信がある。
物思いに耽っている内にジョンの話は大体終わっていて、ほとんど聞き逃してしまった。
「…という事で、今からお前達にパーティーを作ってもらう。ヘタな制限はかけない。自由に作ってくれ」
「あのー」
「なんだ?」
やけに堂々とした態度の生徒達数人の内の一人が、ニヤニヤしながら手を上げてジョンに質問をしている。
「制限ないってことはソロでも良いんすか?」
(ソロ…一人か)
どうやらクラスメイトの中には自分の力を過信している馬鹿がいたようだ。
確かに現代ではソロプレイでゲームを進めていく人も多い。
彼らに理由を聞いたところ、大抵は「カッコいいから」らしい。
颯太はこの質問をした男子生徒…名前が分からないのでAとする…に呆れを隠せなかった。
自分以上に話を聞いていない。
ジョンは“パーティー”を組めと言ったのだ。
ジョンも颯太と同じような感想なのだろうか、一瞬顔を顰めたが平静を保ってゆっくりと答える。
「駄目だ。最低でも五人以上のパーティーを作れ。さっきは制限をかけないと言ったが、これだけは守って欲しい」
そう言われると男子生徒Aとその他仲間達はしかめ面でジョンを睨んでいた。
自分達の思い通りにいかなかった事が、余程気に食わなかったらしい。
人数を数えると、丁度彼らは五人。
多分あれで組んでくるだろう。
(アイツらは要注意だな)
その後は滞りなく話が進み、パーティー申請はジョンにしにいく事、申請がなければ残った者達で騎士団の人達とパーティーを組むことになるなどの説明を受け解散となった。
解散の号令と同時に、一斉に皆パーティーをどうするか話し始めた。
すぐに何人かは決まったようで、ジョンの所に申請に行くのも見られる。
颯太はその様子をぼんやりと眺めながら、自分もどうするか考えた。
この場合のベストは、綾乃、大輝、政人の三人と組む事だ。
だが政人はともかく、勇者の二人と組むのは無理があるだろうし、一ヶ月前の出来事からすっかり国に目をつけられてしまったあの二人と迂闊に接触する事は、目立たないようにいつも陰キャラに徹してきた颯太には致命的と言える。
取り敢えず政人と合流しようと思い辺りを見渡そうとした時、後ろから政人の声が聞こえてきた。
「おーい颯太ー!一緒に組もうぜー!」
「ああ」
政人の側に行くと、すでに何人かのクラスメイトが居た。
状況から考えるに、彼らは他のパーティーメンバー候補なのだろう。
「あ、悪ぃ。誰か探してたか?」
「いや。探してたのは政人だから問題ない」
「そっか。なら良かった」
「ね、ねぇ…」
候補の中に居た女子の一人が、仲良さげに会話する二人におずおずと声をかけてくる。
颯太にも見覚えはあるが、名前が思い出せない。
確かサッカー部のマネージャーをしていた子で、こっちに来てから最近火属性の中級魔法が扱えるようになっていた。
「井口君とた、たちばな君?って仲良かったの?」
名前を覚えていないのはあちらも同じだったようだ。
その他の周りに居たクラスメイト達も、あからさまに不安げな顔で颯太の方を見てくる。
どうやらクラスメイトの力量もある程度は把握している颯太と違って、彼らは颯太の事なんてほとんど知らないようだ。
政人は、何故皆が不安そうな表情をしているのか分からないと言った顔で颯太を見て答えた。
「颯太は俺と同室で、そこで仲良くなったんだ。友達って言えるようになったの、こっち来てからだよな?」
「そうだな。なあ政人、パーティーメンバーはこれで全員なのか?」
「ああ。一応な」
颯太は改めて周りに居るクラスメイトの顔を確かめた。
この世界に来てからの戦闘訓練や魔法の授業がある程度進んだある日の昼下がり、戦闘訓練の総監督をしていた騎士団長のジョンが言い出したことである。
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(実地訓練?)
それが何を指すのかイマイチ理解出来ないようで、周りの皆はそれぞれ友達と顔を見合わせたり意見を交わし合ったりしている。
勇者ということで常にジョンの側に居るように言われていて、颯太とは離れた場所に居る綾乃も大輝も、そして良輔も首を傾げている。
だが颯太は状況を掴むのは遅れたが、ジョンが言う「実地訓練」が何を指すのかは数日前のイヴァンとの会話を思い出したことで理解出来た。
~数日前~
いつも通り魔力制御の修行に明け暮れていた颯太は、不意に思い浮かんだ問いをそのままイヴァンに投げかけた。
「師匠、俺達って何相手に戦うんですか?」
「え?」
この一ヶ月間、勇者三人とクラスメイト達と共に主に剣術の戦闘訓練を受けてきたが、一対一や五人ずつに分かれての模擬戦ばかりで、何かを相手に戦うという実感が湧かないのだ。
戦う相手が見えないというのは、颯太にとってかなり不味い状況だ。
「敵を見失ってはいつしか自分自身を見失うことになる」
武術の師匠として、祖父がいつも颯太に言っていた言葉。
颯太もその意図を汲み取っていつも状況確認は怠らなかったが、今現在新しく魔法の修行に没頭して、倒すべき敵の姿が見えないことに気が付いたのはついさっきだった。
「私達人類は魔王を倒そうとしているけど、きっと魔王は勇者君達に任せるだろうね」
「ええ。それは分かってます。でも勇者ではない俺達は、何を相手にする為に戦闘訓練をしているんですか?」
「……」
イヴァンは言葉を詰まらせる。
この世界に来て、国の重鎮が裏で話しているのをこっそり聞いている颯太は訊ねながら薄々感じ取っていた。
この国の敵は魔王だけじゃない、と。
敵が本当に魔王だけなら、こんな大人数の子どもを勇者と共に鍛えるなどしない筈だ。
戦いの「た」の字も知らない、平和な世界から来た唯の子どもを一から鍛えるよりも、元から居た国の騎士達を鍛え直した方がよっぽど手間がかからない。
一人でも使えそうな戦士を作る、という国の姿勢が颯太に大きな違和感を感じさせていた。
「戦争、ですか?」
「…そうだろうね」
詳しい事は、元は平民で一介の冒険者にすぎなかったイヴァンにも知らされていない。
しかし颯太もイヴァンも人より聡いが故に気が付いていた。
二人の間に沈黙が落ちる。
が、そんな重苦しい空気をかき消すように颯太は口を開く。
「戦争をするにしても、彼らは平和ボケした唯の子どもですよ?いくら訓練で強くなろうが、覚悟なんて微塵もない奴らをいきなりの実戦で使えると思えませんが?」
「その点に関しては、近い内に経験を積ませる為にダンジョン攻略にいくと思うよ」
「ダンジョン攻略?」
RPGゲームなどでよく聞く、冒険の醍醐味と言っても過言ではない王道中の王道。
この世界に実在していたとは。
颯太は自分の気持ちが僅かに高ぶるのを感じながら、表では平静を保ちつつ聞き返す。
「ああ。ダンジョンは知ってるかな?」
「はい。少し前に図書館で調べました」
「なら話は早い。実はこの城の近くにも一つ小さなダンジョンが有ってね。そこは見習い騎士達を育てる為によく使われるんだけど、多分今回も同じじゃないかな」
「へぇ」
面白そうだな、とほぼ無意識の内に口の中で小さく呟いた声がイヴァンの耳に届くことはない。
~~~
思ったより早かったな。
理解してすぐの感想はそれだけだった。
あれ以上詳しく聞くことは時間の関係上無理だったが、元の世界のゲームで培った知識を掘り起こしていけば問題はないだろう。
幸い記憶力には自信がある。
物思いに耽っている内にジョンの話は大体終わっていて、ほとんど聞き逃してしまった。
「…という事で、今からお前達にパーティーを作ってもらう。ヘタな制限はかけない。自由に作ってくれ」
「あのー」
「なんだ?」
やけに堂々とした態度の生徒達数人の内の一人が、ニヤニヤしながら手を上げてジョンに質問をしている。
「制限ないってことはソロでも良いんすか?」
(ソロ…一人か)
どうやらクラスメイトの中には自分の力を過信している馬鹿がいたようだ。
確かに現代ではソロプレイでゲームを進めていく人も多い。
彼らに理由を聞いたところ、大抵は「カッコいいから」らしい。
颯太はこの質問をした男子生徒…名前が分からないのでAとする…に呆れを隠せなかった。
自分以上に話を聞いていない。
ジョンは“パーティー”を組めと言ったのだ。
ジョンも颯太と同じような感想なのだろうか、一瞬顔を顰めたが平静を保ってゆっくりと答える。
「駄目だ。最低でも五人以上のパーティーを作れ。さっきは制限をかけないと言ったが、これだけは守って欲しい」
そう言われると男子生徒Aとその他仲間達はしかめ面でジョンを睨んでいた。
自分達の思い通りにいかなかった事が、余程気に食わなかったらしい。
人数を数えると、丁度彼らは五人。
多分あれで組んでくるだろう。
(アイツらは要注意だな)
その後は滞りなく話が進み、パーティー申請はジョンにしにいく事、申請がなければ残った者達で騎士団の人達とパーティーを組むことになるなどの説明を受け解散となった。
解散の号令と同時に、一斉に皆パーティーをどうするか話し始めた。
すぐに何人かは決まったようで、ジョンの所に申請に行くのも見られる。
颯太はその様子をぼんやりと眺めながら、自分もどうするか考えた。
この場合のベストは、綾乃、大輝、政人の三人と組む事だ。
だが政人はともかく、勇者の二人と組むのは無理があるだろうし、一ヶ月前の出来事からすっかり国に目をつけられてしまったあの二人と迂闊に接触する事は、目立たないようにいつも陰キャラに徹してきた颯太には致命的と言える。
取り敢えず政人と合流しようと思い辺りを見渡そうとした時、後ろから政人の声が聞こえてきた。
「おーい颯太ー!一緒に組もうぜー!」
「ああ」
政人の側に行くと、すでに何人かのクラスメイトが居た。
状況から考えるに、彼らは他のパーティーメンバー候補なのだろう。
「あ、悪ぃ。誰か探してたか?」
「いや。探してたのは政人だから問題ない」
「そっか。なら良かった」
「ね、ねぇ…」
候補の中に居た女子の一人が、仲良さげに会話する二人におずおずと声をかけてくる。
颯太にも見覚えはあるが、名前が思い出せない。
確かサッカー部のマネージャーをしていた子で、こっちに来てから最近火属性の中級魔法が扱えるようになっていた。
「井口君とた、たちばな君?って仲良かったの?」
名前を覚えていないのはあちらも同じだったようだ。
その他の周りに居たクラスメイト達も、あからさまに不安げな顔で颯太の方を見てくる。
どうやらクラスメイトの力量もある程度は把握している颯太と違って、彼らは颯太の事なんてほとんど知らないようだ。
政人は、何故皆が不安そうな表情をしているのか分からないと言った顔で颯太を見て答えた。
「颯太は俺と同室で、そこで仲良くなったんだ。友達って言えるようになったの、こっち来てからだよな?」
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