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第二章 藍と学校
114. 人は皆死んだほうがいい Why Don't We all just Die for Now?
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「お前も本気で俺をぶっ飛ばしに来てただろうが。こんな洞窟を使ったきたねぇ手まで使いやがってよぉ!」
「おれの尊敬するお兄様が言ってたんだよ。
『自分より遥かに強い敵と戦わなければならない時は、絶対に相手の得意分野で戦うな、自分の得意分野に相手を引きずり込め。』
ってなぁ……。」
「ゲアーター・エレクトラーヴナ・ミルヒシュトラーセか……やつぁ……強かったなぁ……。」
「……!……お兄様と戦って生きてんのか?
じゃあ今度はおれが褒めてやるよ。
ザミールくんは偉いでちゅね~。」
「クククッ……うるせーよ、ぶっとばすぞ……。」
「……なぁザミール……。」
「なんだ?」
「おれと……腹ぁ割って“対話”しねぇか……?」
◇◆◇
「……いいぜ、俺もあの日のお母様とエレクトラみてぇにはなりたくねぇと思ってたところだ。」
「……ありがとう。おれぁ思うんだ。いっときは誰より信頼する戦友だった。
……友達だったおれのおかあさまとお前のお母様があぁなっちまったのは……“対話”が足りなかったんじゃあねぇかってな。」
「……“対話”……。」
「まだおれの聖別の儀前で、おれの性別が決まる前の話だ。
“おれの大好きな友達のお父さん”が教えてくれたんだ。いや、違うな……“おれの大好きな友達”の、“おれの大好きなお父さん”が、教えてくれたんだ。
……ん?……余計意味分かりずらくなってるか?」
「いいや、わかるぜ。お前はその友達の親父さんも……そして、“その友達も大好きだ”ってことが言いたかったたんだろ?」
「そう!まさにそれだよ!その娘には非道いことしたしされたんだけどさ……なんでか嫌えないんだ。なんでだろうなぁ……?」
「ダチってのはそういうもんだ。」
「……そうか……そう、だな。……さすが“年寄り”の言葉は違うなぁ?」
「ぶっとばすぞケツの青い“クソガキ”。」
「……話が飛んだな。そうそう、そのお父さんが言ってたんだ。
『“対話”は心をぶつけ合うよりもいい、相手を理解する方法だ。』ってな。
……まぁ……先刻まで殴り合ってたおれらが言えたことじゃねぇが。」
「殴り合いはお得意だろ?
ミルヒシュトラーセ家なんだし、どいつもこいつも殴って黙らせてきただろう?」
「まぁ、殴られるのは得意だな。生まれたときからお父様に殴られて、元お母様に蹴られて育ったからな。
……まぁそういうときは反応しねぇのが一番だぜ?反応すると余計相手を苛立たせるからな。
まぁ反応がないと今度は
『なにか言えよ!舐めてんのか!』
ってキレられるからしようがねぇんだが。」
「家庭でいい教育を受けてたみてぇだなあ?
それに、リンチする奴らにも反応しないのがいいぜ?アイツラにとっちゃあ俺らみたいなもんは人間じゃなくてただのオモチャだからな。
反応しなけりゃぁ壊れたオモチャみてぇにほっといてくれる。」
「お前も、スラムでいい育てられかたをしたみてぇだな?
……ゲロの味しってっか?よく食わされたもんだぜ。」
「毒の味しらねぇだろ?
よく使用人に仕込まれたもんだぜ。」
「「クククッ……!」」
◇◆◇
「で?アイ……神聖ロイヤル帝国から得た情報によると、お前はミルヒシュトラーセの名を持つことをいいことに、金や物をばら撒いて与えてやって、マンソンジュ軍士官学校でいろんな奴らを無理矢理手下にして、“学園の天使お姫さま”なんて名乗ってるらしいが?」
「げっ……その恥ずかしい通り名は国外にまで漏れてんのかよ。
このおれが自分で天使を……ってか同じ学園にラアル・ファンタジアさまってホンモンのお姫さまがいるのに名乗ると思うかぁ?」
「……まぁ、話してみれば全くそんな感じはしないな。」
「だろ?
神聖ロイヤル帝国の情報は終わってんぜ、気ぃつけな。それがアイツラが真剣に言ってんのか、お前を騙すためにあえて間違った情報を与えてんのかは知んねぇがな。」
「警告感謝するよ。
……アガ・ハナシュも裏切り者だったし、スラムのゴロツキしかいねぇ反政府組織じゃあミルヒシュトラーセ家の勢力に敵わねぇから、ロイヤルと手を組もうって話を持ちかけてきたのもアイツだったしな。
……ロイヤルが信じられるかどうかもう怪しいもんだぜ。」
「あとその情報には重大な間違いが一つある。」
アイが指を1つ立てて付け加える。わざわざ人差し指じゃなくて中指を立てて。
「何がだ?」
ザミールも中指を立てかえす。
「……わたくしは確かに学園で多くの友に恵まれた。
アルちゃん、クレくん、ラアルさま……そしてイダくん……。他にも多くの人がよくしてくれた、生徒会の先輩方や風紀委員の方々も……。
だが……わたくしが彼らに与えたものは何もありません。わたくしがあの学園で生み出したものなどありません。彼らが、わたくしにお与え下さったんです。
……それになりより。
――“わたくしが彼らに”仲間にしてもらったんです、決して“わたくしが彼らを”仲間にしてやったなどとは言えません。」
「……!……そうかよ……俺も部下に対して同じような考えを持ってる……。」
「そうかぁ……それは殊勝な考えだなぁ大事にしろよぉ?」
「……自分で言うな。
……でアイ、お前は俺とどんな話をしてぇ?」
◇◆◇
「ザミール……お前は“人間”とは何だと思う?」
「……醜い……死んだほうがいい塵糞ばかりだ……だが……全員がそうだとも思えねぇ……。
もちろん地球人共は全員死んだほうがいいと思うが……文学界の人間は……きっともっとうつくしく生きれるはずだ……。
それこそ原罪がなかったときのように。
アイ……お前はどうなんだ?
お前の思う人間とは?“人間の條件”とは……?」
「地獄人が全員死んだほうがいい……か。……おれは地球人にもうつくしいところはあると思うが……まぁいい。
おれぁ……人間は“九穴の糞袋”だと思ってる。耳だの鼻だのの、穴が九つ空いた糞の詰まった袋……塵糞だ。
だけどもわたくしは……わたくしも、人間はもっと“うつくしく”生きられるはずだと思います。
わたくしを友達と……こんなわたくしを友達と呼んでくださる方々をみていると……そう、思うのです。皆が彼らのようなこころを持っていたらいいのに、と。」
「また俺と同じような考えだな。」
今度はザミールが相手を知ろうと問いかける。
「じゃあ……後悔してることは?」
「産まれてきたこと。」
「得意なことは?」
「人をイラつかせることだな。」
「……そうか。」
◇◆◇
「ザミール……おれがお前の人生を垣間見たように、お前もおれの人生を見ただろう?
……何か分かったか?」
「……あぁ、みたぜ。お前が俺と同じようにクソみてぇな人生を押し付けられて来たこと。
……あとお前は、俺が大嫌いな地獄哲学や、文学が大好きみてぇだなあ。」
「……なんで嫌いなんだ?
……やっぱりそれらこそが“原罪”だからか?」
「あぁ……それもある。
……だがそもそも哲学や宗教が好きじゃあねぇ……それが文学界産のものであってもな。」
「何故だ……?」
「だってそうだろう?
哲学者たちや宗教家どもは訳知り顔で人生の指針を押し付けてきやがる。自分たちの人生をろくに生きもしてねぇクセに他人の人生に介入してくる。
哲学者たちのいう。宗教家が講釈たれる……
幸福すぎるということがあるか?
愛しすぎるということが、信じすぎるということが、金がありすぎるということが、敬意を払いすぎるということが……哲学者たちと宗教家たちを殺すべきだ。
奴らは“原罪”振りまく一旦を担っていることに気づいちゃあいねぇ……。」
「確かに……自分たちは何でも知ってると思い上がって……“無知の知”の欠片もねぇ奴らも多いよ。
だが、哲学者はやはり……いや知を愛する者、“愛知者”は必要だと思う。」
「俺にとってはそれが“誠実であること”だ。
すべてを失った俺を、父も妹たちも死んで……自分も大量虐殺者になった……そんな俺を救ってくれたのは……“人生に対して、人に対して誠実であること”だった……ただ“人間であること”だった。
神もそうだ。地獄産の神なんてクソの役にもたたねぇ……神がいるならなぜ苦しむ人がいる?
それもアイツラの言う“より高い所へ行くために神がお与えになった試練”だとでも?
そんなのは……糞食らえだ。」
「おれは哲学者で、尚且つ神を愛する、お前は哲学を嫌う無神論者……やっぱり相容れねぇな……。
――でもじゃあなんでおれは、こんなにもお前のことが大好きなんだろうなぁ――?」
「おれの尊敬するお兄様が言ってたんだよ。
『自分より遥かに強い敵と戦わなければならない時は、絶対に相手の得意分野で戦うな、自分の得意分野に相手を引きずり込め。』
ってなぁ……。」
「ゲアーター・エレクトラーヴナ・ミルヒシュトラーセか……やつぁ……強かったなぁ……。」
「……!……お兄様と戦って生きてんのか?
じゃあ今度はおれが褒めてやるよ。
ザミールくんは偉いでちゅね~。」
「クククッ……うるせーよ、ぶっとばすぞ……。」
「……なぁザミール……。」
「なんだ?」
「おれと……腹ぁ割って“対話”しねぇか……?」
◇◆◇
「……いいぜ、俺もあの日のお母様とエレクトラみてぇにはなりたくねぇと思ってたところだ。」
「……ありがとう。おれぁ思うんだ。いっときは誰より信頼する戦友だった。
……友達だったおれのおかあさまとお前のお母様があぁなっちまったのは……“対話”が足りなかったんじゃあねぇかってな。」
「……“対話”……。」
「まだおれの聖別の儀前で、おれの性別が決まる前の話だ。
“おれの大好きな友達のお父さん”が教えてくれたんだ。いや、違うな……“おれの大好きな友達”の、“おれの大好きなお父さん”が、教えてくれたんだ。
……ん?……余計意味分かりずらくなってるか?」
「いいや、わかるぜ。お前はその友達の親父さんも……そして、“その友達も大好きだ”ってことが言いたかったたんだろ?」
「そう!まさにそれだよ!その娘には非道いことしたしされたんだけどさ……なんでか嫌えないんだ。なんでだろうなぁ……?」
「ダチってのはそういうもんだ。」
「……そうか……そう、だな。……さすが“年寄り”の言葉は違うなぁ?」
「ぶっとばすぞケツの青い“クソガキ”。」
「……話が飛んだな。そうそう、そのお父さんが言ってたんだ。
『“対話”は心をぶつけ合うよりもいい、相手を理解する方法だ。』ってな。
……まぁ……先刻まで殴り合ってたおれらが言えたことじゃねぇが。」
「殴り合いはお得意だろ?
ミルヒシュトラーセ家なんだし、どいつもこいつも殴って黙らせてきただろう?」
「まぁ、殴られるのは得意だな。生まれたときからお父様に殴られて、元お母様に蹴られて育ったからな。
……まぁそういうときは反応しねぇのが一番だぜ?反応すると余計相手を苛立たせるからな。
まぁ反応がないと今度は
『なにか言えよ!舐めてんのか!』
ってキレられるからしようがねぇんだが。」
「家庭でいい教育を受けてたみてぇだなあ?
それに、リンチする奴らにも反応しないのがいいぜ?アイツラにとっちゃあ俺らみたいなもんは人間じゃなくてただのオモチャだからな。
反応しなけりゃぁ壊れたオモチャみてぇにほっといてくれる。」
「お前も、スラムでいい育てられかたをしたみてぇだな?
……ゲロの味しってっか?よく食わされたもんだぜ。」
「毒の味しらねぇだろ?
よく使用人に仕込まれたもんだぜ。」
「「クククッ……!」」
◇◆◇
「で?アイ……神聖ロイヤル帝国から得た情報によると、お前はミルヒシュトラーセの名を持つことをいいことに、金や物をばら撒いて与えてやって、マンソンジュ軍士官学校でいろんな奴らを無理矢理手下にして、“学園の天使お姫さま”なんて名乗ってるらしいが?」
「げっ……その恥ずかしい通り名は国外にまで漏れてんのかよ。
このおれが自分で天使を……ってか同じ学園にラアル・ファンタジアさまってホンモンのお姫さまがいるのに名乗ると思うかぁ?」
「……まぁ、話してみれば全くそんな感じはしないな。」
「だろ?
神聖ロイヤル帝国の情報は終わってんぜ、気ぃつけな。それがアイツラが真剣に言ってんのか、お前を騙すためにあえて間違った情報を与えてんのかは知んねぇがな。」
「警告感謝するよ。
……アガ・ハナシュも裏切り者だったし、スラムのゴロツキしかいねぇ反政府組織じゃあミルヒシュトラーセ家の勢力に敵わねぇから、ロイヤルと手を組もうって話を持ちかけてきたのもアイツだったしな。
……ロイヤルが信じられるかどうかもう怪しいもんだぜ。」
「あとその情報には重大な間違いが一つある。」
アイが指を1つ立てて付け加える。わざわざ人差し指じゃなくて中指を立てて。
「何がだ?」
ザミールも中指を立てかえす。
「……わたくしは確かに学園で多くの友に恵まれた。
アルちゃん、クレくん、ラアルさま……そしてイダくん……。他にも多くの人がよくしてくれた、生徒会の先輩方や風紀委員の方々も……。
だが……わたくしが彼らに与えたものは何もありません。わたくしがあの学園で生み出したものなどありません。彼らが、わたくしにお与え下さったんです。
……それになりより。
――“わたくしが彼らに”仲間にしてもらったんです、決して“わたくしが彼らを”仲間にしてやったなどとは言えません。」
「……!……そうかよ……俺も部下に対して同じような考えを持ってる……。」
「そうかぁ……それは殊勝な考えだなぁ大事にしろよぉ?」
「……自分で言うな。
……でアイ、お前は俺とどんな話をしてぇ?」
◇◆◇
「ザミール……お前は“人間”とは何だと思う?」
「……醜い……死んだほうがいい塵糞ばかりだ……だが……全員がそうだとも思えねぇ……。
もちろん地球人共は全員死んだほうがいいと思うが……文学界の人間は……きっともっとうつくしく生きれるはずだ……。
それこそ原罪がなかったときのように。
アイ……お前はどうなんだ?
お前の思う人間とは?“人間の條件”とは……?」
「地獄人が全員死んだほうがいい……か。……おれは地球人にもうつくしいところはあると思うが……まぁいい。
おれぁ……人間は“九穴の糞袋”だと思ってる。耳だの鼻だのの、穴が九つ空いた糞の詰まった袋……塵糞だ。
だけどもわたくしは……わたくしも、人間はもっと“うつくしく”生きられるはずだと思います。
わたくしを友達と……こんなわたくしを友達と呼んでくださる方々をみていると……そう、思うのです。皆が彼らのようなこころを持っていたらいいのに、と。」
「また俺と同じような考えだな。」
今度はザミールが相手を知ろうと問いかける。
「じゃあ……後悔してることは?」
「産まれてきたこと。」
「得意なことは?」
「人をイラつかせることだな。」
「……そうか。」
◇◆◇
「ザミール……おれがお前の人生を垣間見たように、お前もおれの人生を見ただろう?
……何か分かったか?」
「……あぁ、みたぜ。お前が俺と同じようにクソみてぇな人生を押し付けられて来たこと。
……あとお前は、俺が大嫌いな地獄哲学や、文学が大好きみてぇだなあ。」
「……なんで嫌いなんだ?
……やっぱりそれらこそが“原罪”だからか?」
「あぁ……それもある。
……だがそもそも哲学や宗教が好きじゃあねぇ……それが文学界産のものであってもな。」
「何故だ……?」
「だってそうだろう?
哲学者たちや宗教家どもは訳知り顔で人生の指針を押し付けてきやがる。自分たちの人生をろくに生きもしてねぇクセに他人の人生に介入してくる。
哲学者たちのいう。宗教家が講釈たれる……
幸福すぎるということがあるか?
愛しすぎるということが、信じすぎるということが、金がありすぎるということが、敬意を払いすぎるということが……哲学者たちと宗教家たちを殺すべきだ。
奴らは“原罪”振りまく一旦を担っていることに気づいちゃあいねぇ……。」
「確かに……自分たちは何でも知ってると思い上がって……“無知の知”の欠片もねぇ奴らも多いよ。
だが、哲学者はやはり……いや知を愛する者、“愛知者”は必要だと思う。」
「俺にとってはそれが“誠実であること”だ。
すべてを失った俺を、父も妹たちも死んで……自分も大量虐殺者になった……そんな俺を救ってくれたのは……“人生に対して、人に対して誠実であること”だった……ただ“人間であること”だった。
神もそうだ。地獄産の神なんてクソの役にもたたねぇ……神がいるならなぜ苦しむ人がいる?
それもアイツラの言う“より高い所へ行くために神がお与えになった試練”だとでも?
そんなのは……糞食らえだ。」
「おれは哲学者で、尚且つ神を愛する、お前は哲学を嫌う無神論者……やっぱり相容れねぇな……。
――でもじゃあなんでおれは、こんなにもお前のことが大好きなんだろうなぁ――?」
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