26 / 36
第26話 世界で一番好きな人
しおりを挟む
「すまん、遅くなった」
部屋に入るとぼたんはベッドに横になって漫画を読んでいた。
……相変わらずライダーかよ。というかマガ○ンZ版とかチョイスが渋いな。
壁に立てかけてあった小さなテーブルをセットして、コップとお菓子を置き、ジュースを注ぎ始める。
氷を入れ忘れてしまったが、そんな事で文句を言うヤツではないので構わないだろう。
「あのさー、蒼司……」
ぼたんが漫画から目を離さないまま俺に話しかけてくる。
何を言われるのか、その先は容易に想像がついた。
「なんだ?」
「理由聞かないで欲しいって言われてもさ……。あれじゃ言わなくても分かるよ……」
そもそも蒼乃に付き合ってるって言って欲しいと頼んだ時点で何となく察せるだろうが、それ以上に蒼乃のあの目つきや態度はあからさま過ぎた。
俺と一緒に居るぼたんに嫉妬をして敵意を向ける。誰に対して、どのような感情を持っているのか子どもでも分かる話だ。
「変な事に巻き込んで、ホントにすまん」
「……いいけどね。親友が困ってるのに力になれないとか、親友の意味ないじゃん」
うわっ、かっこいい。ぼたんさんマジで男前。これは惚れますわ。
「でも、こんな一時しのぎの手じゃなくてもっと別の、根本的な解決方法を探さないとね」
「そうだなぁ……」
嫌いにさせる、なんて早々できないだろうし、諦めさせるってのも難しい。
人の心を変えるなんてよほどのことがない限りは不可能に近いのだ。
ぼたんの言う事はもっともなのだが、いかんせん何も具体的な手段が思い浮かばなかった。
「いっそのこと本当に付き合っちゃう?」
ぼたんのいたずらめいた言葉に、思わず心臓が大きく跳ねる。
「……お前は俺の事が好きなのか? もちろん男女としてだぞ」
「だよね~……。私そういうのって考えたことなかったんだよねぇ」
しみじみといった感じでされた告白は、予想通りのものだった。そんな事考えないから平気で男に抱き着いたり肩組んだり胸を当てても平然として居られるのだ。
……胸が当たって平静じゃいられないのはこっちに問題があるか。
「好きでもないのに付き合うとかダメだろ」
「蒼司はそういうとこ真面目なんだ」
「じゃなかったら悩んでねえよ」
ぼたんは確かに、と頷きながらキシシと意地の悪い笑い方をして……それを納めた後、急に真剣な顔になった。
眺めて居るだけになっていたであろう漫画の本を閉じて、顔の横に置く。
「……昔さ、蒼乃ちゃんが言ってたよね。兄と結婚するって。覚えてる?」
「……忘れた」
これは本当だ。俺と蒼乃の仲が良かった期間は、喧嘩をしていた時間より短い。印象として上書きされるのには十分だった。
「蒼司と蒼乃ちゃんが喧嘩するようになったのって、私達が小学二年生くらいになった時だったよね、確か」
「よく覚えてないな」
蒼乃は、俺の事を嫌いなふりしていた期間の方が長いのだ。
長いというのに俺を好きだという気持ちをひと時たりとも忘れてこなかった。俺は全く意識などしてこなかったのに。
報われない気持ちを抱き続け、わざと嫌われようとして好きな人に罵声を浴びせ続け、仕返しに罵倒され続ける。それがどれだけ辛い事だったのか想像もつかない。
でも蒼乃はそれをずっと続けて来たのだ。嘘が本当になるまで続けようとして、結局嘘にすることは出来なかったけれど。
「すっごく根が深いね」
「ああ」
「多分、蒼司の事を世界で一番好きなの、蒼乃ちゃんじゃないかなぁ」
「世界で一番好きになっちゃいけない相手だけどな」
だよねぇ、とぼたんがぼやく。
それが普通の反応で、常識的な判断だ。
兄妹は好きになっちゃいけない。誰でも分かっている事で誰でも教えられる事だけど、蒼乃は絶対に理解したくない事。
「ねえ、ぶっちゃけ蒼司はどう思ってるの?」
「俺は……」
俺は蒼乃の事をどう思っているのだろう。
二週間前なら間違いなくノーだ。一秒と悩むことなく嫌いだと断言できた。
一週間前だともう少し緩んで兄としては憎からず思っている、ってくらいだろうか。
今は……今はどうなんだろう。性欲の対象として見てしまったのは事実だし、心の底からこいつが欲しいって思ってしまったのも事実だ。
だがそれはイコール好きという感情なのだろうか。
多分、動物的に見たら好きでいいんだと思うけれど、人間の心はそういうのとは少し違う。
周りからどう見られるとか、これから先の事とか、いろいろある。恋愛は感情だけじゃ成り立たない、自分と相手だけじゃないのだ。
……いや、これは俺の『逃げ』か。
冷静な部分が下した判断で、もっと素直な俺の感情だけで見れば……。
「俺は多分、蒼乃の事が……」
この言葉を吐き出すのに、俺はためらってためらって、どれだけ嘘を付こうと、自分を騙そうとしても……。
それでも――できなかった。
「好き、なんだと思う」
その言葉を言った途端、心の中で何かがストンと落ちて、今までずっと空洞だった場所にピッタリと当てはまる。
ああそうだ。これはもう諦めるしか、認めるしかない。
「うん、好きだったんだ、俺。蒼乃の事が好きだったんだよ。だから俺は蒼乃と喧嘩して、本気で切れてたんだよ」
人間本当はプラスの反応が欲しいに決まっている。でもどう望んでもそれが手に入らなければ、人間の感情は反転してしまう。
例えマイナスの反応でもいいから欲しいと歪んでしまうのだ。
だから俺は飽きもせずに蒼乃と喧嘩をし続けたし、わざと喧嘩の原因を作るような事をしていた。
蒼乃と少しでも触れ合っていたかったから。
蒼乃の事が好きだったから、俺はそれ以外の女にそういう感情を抱かなかった。
俺はずっと昔から、ずっとずっと蒼乃だけに夢中だったんだ。
「クソッ! 好きだったんだ……。好きだったんだよ……!」
ああ、クソっ。いやな事を想い出しちまった。俺と蒼乃が初めて喧嘩した時の事だ。
俺は、蒼乃が兄妹は結婚しちゃいけないって話を聞いて、ショックを受けて強がって……人前という事もあって酷い事を言ったんだ。
蒼乃となんて結婚しなくていいって。
別に好きじゃないしって言ってしまったんだ。
それで蒼乃と喧嘩して、それから毎日のように喧嘩するようになったんだった。
「でもさ、こんなのおかしいよな。こんな事想うヤツ気持ち悪いよな」
ぼたんは肯定も否定もしなかった。
体を起こし、ただまっすぐ俺の目を無言で見つめ続ける。
「俺は……兄……なんだからさ」
「……泣きたかったらさ、泣いてもいいんだよ」
言われた瞬間に意味もなく涙がこぼれそうになって、俺は思わず奥歯を噛み締めた。
こんな感情の高ぶり程度で涙を流す訳にはいかない。全てを忘れて封印していた俺と違って、蒼乃はこの感情に耐え続けたのだから。
無責任な俺が、そうやってぼたんに甘えるなんて、これ以上迷惑をかけるなんて、やっていいはずがなかった。
「ああ、そうだよ。俺が兄で、蒼乃は妹……なんだよな」
この世界で唯一、俺だけが絶対に手にしてはいけない宝玉がある。
なんでこんなにも世界は……残酷なんだろう。
部屋に入るとぼたんはベッドに横になって漫画を読んでいた。
……相変わらずライダーかよ。というかマガ○ンZ版とかチョイスが渋いな。
壁に立てかけてあった小さなテーブルをセットして、コップとお菓子を置き、ジュースを注ぎ始める。
氷を入れ忘れてしまったが、そんな事で文句を言うヤツではないので構わないだろう。
「あのさー、蒼司……」
ぼたんが漫画から目を離さないまま俺に話しかけてくる。
何を言われるのか、その先は容易に想像がついた。
「なんだ?」
「理由聞かないで欲しいって言われてもさ……。あれじゃ言わなくても分かるよ……」
そもそも蒼乃に付き合ってるって言って欲しいと頼んだ時点で何となく察せるだろうが、それ以上に蒼乃のあの目つきや態度はあからさま過ぎた。
俺と一緒に居るぼたんに嫉妬をして敵意を向ける。誰に対して、どのような感情を持っているのか子どもでも分かる話だ。
「変な事に巻き込んで、ホントにすまん」
「……いいけどね。親友が困ってるのに力になれないとか、親友の意味ないじゃん」
うわっ、かっこいい。ぼたんさんマジで男前。これは惚れますわ。
「でも、こんな一時しのぎの手じゃなくてもっと別の、根本的な解決方法を探さないとね」
「そうだなぁ……」
嫌いにさせる、なんて早々できないだろうし、諦めさせるってのも難しい。
人の心を変えるなんてよほどのことがない限りは不可能に近いのだ。
ぼたんの言う事はもっともなのだが、いかんせん何も具体的な手段が思い浮かばなかった。
「いっそのこと本当に付き合っちゃう?」
ぼたんのいたずらめいた言葉に、思わず心臓が大きく跳ねる。
「……お前は俺の事が好きなのか? もちろん男女としてだぞ」
「だよね~……。私そういうのって考えたことなかったんだよねぇ」
しみじみといった感じでされた告白は、予想通りのものだった。そんな事考えないから平気で男に抱き着いたり肩組んだり胸を当てても平然として居られるのだ。
……胸が当たって平静じゃいられないのはこっちに問題があるか。
「好きでもないのに付き合うとかダメだろ」
「蒼司はそういうとこ真面目なんだ」
「じゃなかったら悩んでねえよ」
ぼたんは確かに、と頷きながらキシシと意地の悪い笑い方をして……それを納めた後、急に真剣な顔になった。
眺めて居るだけになっていたであろう漫画の本を閉じて、顔の横に置く。
「……昔さ、蒼乃ちゃんが言ってたよね。兄と結婚するって。覚えてる?」
「……忘れた」
これは本当だ。俺と蒼乃の仲が良かった期間は、喧嘩をしていた時間より短い。印象として上書きされるのには十分だった。
「蒼司と蒼乃ちゃんが喧嘩するようになったのって、私達が小学二年生くらいになった時だったよね、確か」
「よく覚えてないな」
蒼乃は、俺の事を嫌いなふりしていた期間の方が長いのだ。
長いというのに俺を好きだという気持ちをひと時たりとも忘れてこなかった。俺は全く意識などしてこなかったのに。
報われない気持ちを抱き続け、わざと嫌われようとして好きな人に罵声を浴びせ続け、仕返しに罵倒され続ける。それがどれだけ辛い事だったのか想像もつかない。
でも蒼乃はそれをずっと続けて来たのだ。嘘が本当になるまで続けようとして、結局嘘にすることは出来なかったけれど。
「すっごく根が深いね」
「ああ」
「多分、蒼司の事を世界で一番好きなの、蒼乃ちゃんじゃないかなぁ」
「世界で一番好きになっちゃいけない相手だけどな」
だよねぇ、とぼたんがぼやく。
それが普通の反応で、常識的な判断だ。
兄妹は好きになっちゃいけない。誰でも分かっている事で誰でも教えられる事だけど、蒼乃は絶対に理解したくない事。
「ねえ、ぶっちゃけ蒼司はどう思ってるの?」
「俺は……」
俺は蒼乃の事をどう思っているのだろう。
二週間前なら間違いなくノーだ。一秒と悩むことなく嫌いだと断言できた。
一週間前だともう少し緩んで兄としては憎からず思っている、ってくらいだろうか。
今は……今はどうなんだろう。性欲の対象として見てしまったのは事実だし、心の底からこいつが欲しいって思ってしまったのも事実だ。
だがそれはイコール好きという感情なのだろうか。
多分、動物的に見たら好きでいいんだと思うけれど、人間の心はそういうのとは少し違う。
周りからどう見られるとか、これから先の事とか、いろいろある。恋愛は感情だけじゃ成り立たない、自分と相手だけじゃないのだ。
……いや、これは俺の『逃げ』か。
冷静な部分が下した判断で、もっと素直な俺の感情だけで見れば……。
「俺は多分、蒼乃の事が……」
この言葉を吐き出すのに、俺はためらってためらって、どれだけ嘘を付こうと、自分を騙そうとしても……。
それでも――できなかった。
「好き、なんだと思う」
その言葉を言った途端、心の中で何かがストンと落ちて、今までずっと空洞だった場所にピッタリと当てはまる。
ああそうだ。これはもう諦めるしか、認めるしかない。
「うん、好きだったんだ、俺。蒼乃の事が好きだったんだよ。だから俺は蒼乃と喧嘩して、本気で切れてたんだよ」
人間本当はプラスの反応が欲しいに決まっている。でもどう望んでもそれが手に入らなければ、人間の感情は反転してしまう。
例えマイナスの反応でもいいから欲しいと歪んでしまうのだ。
だから俺は飽きもせずに蒼乃と喧嘩をし続けたし、わざと喧嘩の原因を作るような事をしていた。
蒼乃と少しでも触れ合っていたかったから。
蒼乃の事が好きだったから、俺はそれ以外の女にそういう感情を抱かなかった。
俺はずっと昔から、ずっとずっと蒼乃だけに夢中だったんだ。
「クソッ! 好きだったんだ……。好きだったんだよ……!」
ああ、クソっ。いやな事を想い出しちまった。俺と蒼乃が初めて喧嘩した時の事だ。
俺は、蒼乃が兄妹は結婚しちゃいけないって話を聞いて、ショックを受けて強がって……人前という事もあって酷い事を言ったんだ。
蒼乃となんて結婚しなくていいって。
別に好きじゃないしって言ってしまったんだ。
それで蒼乃と喧嘩して、それから毎日のように喧嘩するようになったんだった。
「でもさ、こんなのおかしいよな。こんな事想うヤツ気持ち悪いよな」
ぼたんは肯定も否定もしなかった。
体を起こし、ただまっすぐ俺の目を無言で見つめ続ける。
「俺は……兄……なんだからさ」
「……泣きたかったらさ、泣いてもいいんだよ」
言われた瞬間に意味もなく涙がこぼれそうになって、俺は思わず奥歯を噛み締めた。
こんな感情の高ぶり程度で涙を流す訳にはいかない。全てを忘れて封印していた俺と違って、蒼乃はこの感情に耐え続けたのだから。
無責任な俺が、そうやってぼたんに甘えるなんて、これ以上迷惑をかけるなんて、やっていいはずがなかった。
「ああ、そうだよ。俺が兄で、蒼乃は妹……なんだよな」
この世界で唯一、俺だけが絶対に手にしてはいけない宝玉がある。
なんでこんなにも世界は……残酷なんだろう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる