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第67話 蜂の一刺し
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≪力よ・満ちよ 力よ・増えよ 我は願い 我は乞う 大地の威光が我が敵を滅ぼさんことを≫
俺は斥力の魔術を発動させるために詠唱を行う。
選んだのは三重の基礎魔術。制御補助の呪文を挟むことで何とか完成させる。
狙うは――正面。壁の向こうに迫る、コキュートス。
俺は右手の剣を逆手に持ち、魔術を維持したまま、小部屋の中でじっと奴が俺に喰らいつくのを待つ。
チラリと横に目を向けて――。
≪リペル・スピア≫
壁向こうに居るはずのコキュートス目掛けて、斥力の短槍を撃ち込んだ。
壁に拳大の穴が空き、突き進んだ不可視の槍は、狙い過たずコキュートスの心臓を抉り取る。
だが、イフリータと同じく熱の塊のような存在である彼女にとって、形骸の喪失が必ずしも致命傷になるとは限らない。
コキュートスはよろめきながらも瞬時に傷を修復させ、突っ込んで来た。
壁が裂け、そこからコキュートスの指先が顔を覗かせる。
後ろに下がるべきだと本能が叫ぶ。
だが、俺は剣を腰だめに構え、左の掌を柄に押し当てると――。
「おおおぉぉぉっ!!」
気炎を上げて逆に踏み込んだ。
壁に使われていた木片や壁材のつぶてが体にバチバチと当たるが、守護天使の加護に守られた俺にダメージなどない。そのまま、壁を壊して勢いが多少削がれたコキュートスの胸元――先ほど穴が空いたばかりの位置に、剣を突き立てる。
魔族が万全な状態ならば、ただの鋼で出来た剣などものの役にも立たない。だが、先ほど魔術によって一度穿たれたばかりならば、違う。
コキュートスの力と、俺の勢いが合わさり、剣は魔力の守りと頑強な骨を食い破って突き刺さった。
「あああぁぁぁぁぁあああっ!!」
そのまま全身の筋肉を総動員して体を捻り、コキュートスの体を横に流していく。
前に出ようとする勢いを無理やり曲げられたコキュートスはバランスを崩し、自らが割った壁の残りを破壊しながら転がっていった。
――まだ、だ。
俺は左手に持っていたプレート――剣の柄と俺の掌に挟まれて中心から曲がってしまった――をその場に落とすと、右足を一歩大きく踏み出す。
その足元には、俺が前もって置いてあったプレートが存在する。
練習用にとライドが作ってくれた、補助の魔術式が組み込まれた、2重の魔術式。属性はもちろん――。
≪アイス・ボルト!≫
俺の眼前に生み出された氷の短矢が、俺の意志に従って突き進み、床に伏しているコキュートスの首に喰らいつく。
――まだ、まだ!
≪アイス・ボルト≫
二回、三回、四回……何度も何度も同じ魔術名を唱え、氷の矢をコキュートス目掛けて撃ち続ける。
彼女の背中には二桁に達しようかと言うほど氷の短矢が突き刺さった――が、所詮は2重魔術。コキュートスにとってはいくら弱点であろうと水滴の一撃に過ぎない。
コキュートスが身を震わせるだけで、俺の魔術が瞬時に蒸発してしまう。
「こざかしぃっ!」
コキュートスが立ち上がりざまに腕を振るうと、それだけで大きな気流が生まれ、俺の体は少し後方へと流されてしまう。
「お前なんかがっ」
怯んだ俺に向け、コキュートスが腕に纏いつかせた氷の剣を振りかぶって襲い来る。
魔族の力と速度でもって繰り出された攻撃は、俺には避けようがない――このままでは。
「ナオヤっ!」
小部屋の暗がりに潜んでいたアウロラが、スマホをタップする。
それは奇しくもイフリータに大ダメージを与えたのと同じ魔術、同じ方法。
その方法でもって、千載一遇とも思える復讐のチャンスを潰されるのは、どれだけの皮肉なのだろう。
「なっ……!?」
連続で投射された冷気の網は、コキュートスの疑問事、彼女の体に幾重にも絡みついていく。
たちまちのうちに真っ白な霜がコキュートスの体を覆い、更にその霜すら凍りついて結晶となっていった。
「アウロラ!」
俺は氷の彫像の横を素通りし、朦朧としているアウロラへと駆け寄った。
アウロラがこんな状態になっているのは、大量の魔力を一度に消費したからだけではない。
俺はすっかり冷たくなり、真っ青になってしまったアウロラを抱き寄せる。
そう、彼女は熱で探知するコキュートスを欺くため、あえて防寒具を脱ぎ捨て、冷たい壁を使って極限まで体温を下げていた。
低体温症寸前になりながらも、アウロラは必殺の一撃を叩き込むために潜伏を続け、そして見事成功したのだ。間違いなく、コキュートスの保持している熱エネルギーは大きく削れただろう。――トドメを刺せるほどに。
もちろんこの方法は俺が頼んだわけではない。アウロラ自身が提案してきたのだ。
俺の役に立ちたいと。
「アウロラ。俺の服の中に手を突っ込め」
俺はアウロラからスマホを受け取ってポケットに滑り込ませると、アウロラの防寒着を拾い、彼女の体に巻きつけながらその場から走り出す。
コキュートスは未だ止まっているが、いずれ動き出すだろう。それまでに少しでも距離を稼いでおきたかった。
アウロラの悴んだ手が、俺の首筋に当てられる。
背筋がゾクッと震えるが、アウロラの辛さに比べれば大したことはない。俺は少しでも俺の体温がアウロラに伝わるよう、きつく抱きしめた。
「あった……かい……」
「待ってろ。もう少し離れたらもっと温めてやる」
「……ん」
かすかに頷くアウロラを胸に、俺は無言で走る。
先ほどまでひっきりなしに聞こえていた破砕音は、まだ聞こえない。
コキュートスでも多少は時間がかかるだろうと思われるほど離れてから、俺はアウロラを冷たい床に下ろす。
彼女の防寒着の前を開け、そこに俺の首からぶら下がっている樽を突っ込む。この中には固体になった大気が布に包まれ、熱の真言が刻まれたコップの中に入れられている。つまり、呪文を唱えて魔力を注ぎ込めば――。
≪熱よ≫
じゅわぁっと音がして、防寒着の隙間からモクモクと煙が上がる。
「ふわぁっ」
暖かい空気が防寒着の中で爆発して全身が急激に温められたからだろう。アウロラの口から大きな吐息が漏れた。
俺は防寒着の上からアウロラの体をグシグシとこする。
微妙にセクハラっぽい行動かもしれないなと思わなくもないが、医療行為なので勘弁してもらおう。
「アウロラ、何か体におかしい所はないか?」
「ない……よ」
そう言って震える唇は、回復してきている証に、紫色から青色に変わってきている。頬も少しずつ赤みが戻ってきていた。
もう少し温め続ければきっと元に戻るだろう。
そう考えた俺は、樽に魔力を注ぎ続けた。
「ふぅ……」
しばらくそうしていると、アウロラの顔にようやく生気が戻って来た。
恐らくもう自分で歩けるはずだ。
念のためにと何時でも抱えあげられる様に、アウロラの背中に回していた腕を戻そうとして……。
「まだ動けない~……」
ちょっと鼻にかかった声で甘えられてしまう。
本来は殊勲賞ものの活躍をしたのだから、この程度は安いものかもしれなかった。
「はいはい」
「はい、は一回でいいの」
アウロラは冗談めかしてそう言いながら、あろうことか冷たい手を俺の背中に突っ込んでくる。
思わず悲鳴が漏れそうになるが、何とか奥歯でかみ殺すと復讐に、少しだけ樽に注ぎ込む魔力の量を増やす。それに伴い、沸き上がる湯気の量も増え、アウロラの首筋からは莫大な湯気が噴き出してきて、長い黒髪をくすぐる。
「もう、ナオヤってば……」
「それは俺の台詞だ」
戦闘中である事を忘れてしまいそうになるほど平和なやり取りを交わす。
殺し合いという殺伐な空気によってささくれ立った心が、おかげで和らいだ気がする。
ああ、戻りたい。
この優しい人たちに囲まれた世界に。
その為には……。
「あ」
アウロラが耳をピクリと動かす。俺には聞こえなかったのだが、アウロラの鋭敏な耳は拾い上げたのだろう。最終決戦の鐘の音を。
「終わらせよう……なあ?」
俺は窓の外に視線を向ける。
そこには、翼を羽ばたかせて空中に浮かぶ、ヴァイダの姿があった。
俺は斥力の魔術を発動させるために詠唱を行う。
選んだのは三重の基礎魔術。制御補助の呪文を挟むことで何とか完成させる。
狙うは――正面。壁の向こうに迫る、コキュートス。
俺は右手の剣を逆手に持ち、魔術を維持したまま、小部屋の中でじっと奴が俺に喰らいつくのを待つ。
チラリと横に目を向けて――。
≪リペル・スピア≫
壁向こうに居るはずのコキュートス目掛けて、斥力の短槍を撃ち込んだ。
壁に拳大の穴が空き、突き進んだ不可視の槍は、狙い過たずコキュートスの心臓を抉り取る。
だが、イフリータと同じく熱の塊のような存在である彼女にとって、形骸の喪失が必ずしも致命傷になるとは限らない。
コキュートスはよろめきながらも瞬時に傷を修復させ、突っ込んで来た。
壁が裂け、そこからコキュートスの指先が顔を覗かせる。
後ろに下がるべきだと本能が叫ぶ。
だが、俺は剣を腰だめに構え、左の掌を柄に押し当てると――。
「おおおぉぉぉっ!!」
気炎を上げて逆に踏み込んだ。
壁に使われていた木片や壁材のつぶてが体にバチバチと当たるが、守護天使の加護に守られた俺にダメージなどない。そのまま、壁を壊して勢いが多少削がれたコキュートスの胸元――先ほど穴が空いたばかりの位置に、剣を突き立てる。
魔族が万全な状態ならば、ただの鋼で出来た剣などものの役にも立たない。だが、先ほど魔術によって一度穿たれたばかりならば、違う。
コキュートスの力と、俺の勢いが合わさり、剣は魔力の守りと頑強な骨を食い破って突き刺さった。
「あああぁぁぁぁぁあああっ!!」
そのまま全身の筋肉を総動員して体を捻り、コキュートスの体を横に流していく。
前に出ようとする勢いを無理やり曲げられたコキュートスはバランスを崩し、自らが割った壁の残りを破壊しながら転がっていった。
――まだ、だ。
俺は左手に持っていたプレート――剣の柄と俺の掌に挟まれて中心から曲がってしまった――をその場に落とすと、右足を一歩大きく踏み出す。
その足元には、俺が前もって置いてあったプレートが存在する。
練習用にとライドが作ってくれた、補助の魔術式が組み込まれた、2重の魔術式。属性はもちろん――。
≪アイス・ボルト!≫
俺の眼前に生み出された氷の短矢が、俺の意志に従って突き進み、床に伏しているコキュートスの首に喰らいつく。
――まだ、まだ!
≪アイス・ボルト≫
二回、三回、四回……何度も何度も同じ魔術名を唱え、氷の矢をコキュートス目掛けて撃ち続ける。
彼女の背中には二桁に達しようかと言うほど氷の短矢が突き刺さった――が、所詮は2重魔術。コキュートスにとってはいくら弱点であろうと水滴の一撃に過ぎない。
コキュートスが身を震わせるだけで、俺の魔術が瞬時に蒸発してしまう。
「こざかしぃっ!」
コキュートスが立ち上がりざまに腕を振るうと、それだけで大きな気流が生まれ、俺の体は少し後方へと流されてしまう。
「お前なんかがっ」
怯んだ俺に向け、コキュートスが腕に纏いつかせた氷の剣を振りかぶって襲い来る。
魔族の力と速度でもって繰り出された攻撃は、俺には避けようがない――このままでは。
「ナオヤっ!」
小部屋の暗がりに潜んでいたアウロラが、スマホをタップする。
それは奇しくもイフリータに大ダメージを与えたのと同じ魔術、同じ方法。
その方法でもって、千載一遇とも思える復讐のチャンスを潰されるのは、どれだけの皮肉なのだろう。
「なっ……!?」
連続で投射された冷気の網は、コキュートスの疑問事、彼女の体に幾重にも絡みついていく。
たちまちのうちに真っ白な霜がコキュートスの体を覆い、更にその霜すら凍りついて結晶となっていった。
「アウロラ!」
俺は氷の彫像の横を素通りし、朦朧としているアウロラへと駆け寄った。
アウロラがこんな状態になっているのは、大量の魔力を一度に消費したからだけではない。
俺はすっかり冷たくなり、真っ青になってしまったアウロラを抱き寄せる。
そう、彼女は熱で探知するコキュートスを欺くため、あえて防寒具を脱ぎ捨て、冷たい壁を使って極限まで体温を下げていた。
低体温症寸前になりながらも、アウロラは必殺の一撃を叩き込むために潜伏を続け、そして見事成功したのだ。間違いなく、コキュートスの保持している熱エネルギーは大きく削れただろう。――トドメを刺せるほどに。
もちろんこの方法は俺が頼んだわけではない。アウロラ自身が提案してきたのだ。
俺の役に立ちたいと。
「アウロラ。俺の服の中に手を突っ込め」
俺はアウロラからスマホを受け取ってポケットに滑り込ませると、アウロラの防寒着を拾い、彼女の体に巻きつけながらその場から走り出す。
コキュートスは未だ止まっているが、いずれ動き出すだろう。それまでに少しでも距離を稼いでおきたかった。
アウロラの悴んだ手が、俺の首筋に当てられる。
背筋がゾクッと震えるが、アウロラの辛さに比べれば大したことはない。俺は少しでも俺の体温がアウロラに伝わるよう、きつく抱きしめた。
「あった……かい……」
「待ってろ。もう少し離れたらもっと温めてやる」
「……ん」
かすかに頷くアウロラを胸に、俺は無言で走る。
先ほどまでひっきりなしに聞こえていた破砕音は、まだ聞こえない。
コキュートスでも多少は時間がかかるだろうと思われるほど離れてから、俺はアウロラを冷たい床に下ろす。
彼女の防寒着の前を開け、そこに俺の首からぶら下がっている樽を突っ込む。この中には固体になった大気が布に包まれ、熱の真言が刻まれたコップの中に入れられている。つまり、呪文を唱えて魔力を注ぎ込めば――。
≪熱よ≫
じゅわぁっと音がして、防寒着の隙間からモクモクと煙が上がる。
「ふわぁっ」
暖かい空気が防寒着の中で爆発して全身が急激に温められたからだろう。アウロラの口から大きな吐息が漏れた。
俺は防寒着の上からアウロラの体をグシグシとこする。
微妙にセクハラっぽい行動かもしれないなと思わなくもないが、医療行為なので勘弁してもらおう。
「アウロラ、何か体におかしい所はないか?」
「ない……よ」
そう言って震える唇は、回復してきている証に、紫色から青色に変わってきている。頬も少しずつ赤みが戻ってきていた。
もう少し温め続ければきっと元に戻るだろう。
そう考えた俺は、樽に魔力を注ぎ続けた。
「ふぅ……」
しばらくそうしていると、アウロラの顔にようやく生気が戻って来た。
恐らくもう自分で歩けるはずだ。
念のためにと何時でも抱えあげられる様に、アウロラの背中に回していた腕を戻そうとして……。
「まだ動けない~……」
ちょっと鼻にかかった声で甘えられてしまう。
本来は殊勲賞ものの活躍をしたのだから、この程度は安いものかもしれなかった。
「はいはい」
「はい、は一回でいいの」
アウロラは冗談めかしてそう言いながら、あろうことか冷たい手を俺の背中に突っ込んでくる。
思わず悲鳴が漏れそうになるが、何とか奥歯でかみ殺すと復讐に、少しだけ樽に注ぎ込む魔力の量を増やす。それに伴い、沸き上がる湯気の量も増え、アウロラの首筋からは莫大な湯気が噴き出してきて、長い黒髪をくすぐる。
「もう、ナオヤってば……」
「それは俺の台詞だ」
戦闘中である事を忘れてしまいそうになるほど平和なやり取りを交わす。
殺し合いという殺伐な空気によってささくれ立った心が、おかげで和らいだ気がする。
ああ、戻りたい。
この優しい人たちに囲まれた世界に。
その為には……。
「あ」
アウロラが耳をピクリと動かす。俺には聞こえなかったのだが、アウロラの鋭敏な耳は拾い上げたのだろう。最終決戦の鐘の音を。
「終わらせよう……なあ?」
俺は窓の外に視線を向ける。
そこには、翼を羽ばたかせて空中に浮かぶ、ヴァイダの姿があった。
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