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第一章 異界からの姫君
第二話
しおりを挟む「いいから、私を早くお家に帰してよ!!」
男共が居なくなると、娘が老人に向かって喚き出した。立ち上がると、頼りない短い衣がフワリと揺れて、白い太ももを剥き出しにする。
ーーなんと、下品な振る舞いか。
市は、目が飛び出すほどに驚いた。あんなにも、女の大切な部分に近い肌を、大胆にさらけ出す者は初めてだ。小さい頃から城の中で大切にされ、育った市は、のびのびとお転婆に成長したものの、娘のような人種とは関わったことがない。農民の娘ですら、太ももの部分は奥ゆかしく隠すものだ。
「明日は、トシ君とデートなのよ!?こんな所にいる場合じゃないのよ!」
どうやら娘には、想い人がいるらしい。市には、デートというものが何なのかわからなかったが、そばに居たもう一人の女は、なるほどと頷いた。娘はなかなか気が強いらしく、老人に唾を飛ばす勢いで声を荒らげている。
破廉恥な格好以外は、平凡な小娘だと市は思った。大きくもなく、小さくもない瞳。丸い輪郭。小さな鼻に、薄い唇。少し茶の混じった黒髪は、高い位置でひとつに結ばれている。華美というよりも質素な外見の娘は、今にも老人に掴みかかろうとしていた。
「まぁまぁ、落ち着きなさい。まずは、このおじいさんの話を聞いてみましょうよ」
娘の肩に手を置いて、落ち着かせるように言ったのは、もう一人の黒髪の女だった。美しいというよりも、可愛らしい顔立ちだ。大きな丸い瞳に、下がり気味の短い眉。山型の唇。シュッとした顎。女でありながら、何故か肩までしかない黒髪。もしや、出家しているのだろうか……。平成では当たり前の女性のショートヘアも、市にとっては出家した尼か、ならず者の女かだ。きっと前者だろうと、市は考えている。
女に言われて少し落ち着いたのか、娘は肩で息をしながら唇を噛んだ。興奮直後の充血した瞳で、恨めしげに老人を睨んでいる。
「混乱してしまうのも、仕方がないでしょうな。私の名前は、レイムホップ。この白薔薇宮殿の、管理者であり、異界からの姫君の相談役でございます」
深々と頭を下げる老人……否、レイムホップに、市は静かに声をかけた。
「れい……なんとか、とやら。そなた、もっとわかりやすく説明いたせ。ここは、何処で、私達は何のために、連れてこられたのじゃ」
「……レイムホップでございます。そうですな。まず、ここは、貴女方の居られた世界ではありません。そしてこの宮殿は、ヘンタドリム大陸と呼ばれる、最も大きな大陸のど真ん中に位置します」
「へんたどりむ……?」
なんと言いにくい呼び名だろう。それに、世界が違うだと?何とも非現実的な話に、市は唇を歪めた。まさか。そんなこと、ありえない。そうだとしても、すんなりと認められない。
「戯れ言を……。信じられると思うてか」
「私は事実しか言いません。姫君には絶対に、嘘をつけない体にされておりますゆえ……」
コツコツと杖を鳴らしながら、レイムホップは壁際まで歩いて行く。
「先程……様々な色合いの髪をした男性が、居たのを覚えていますかね?あの方々は、この宮殿を取り囲む国々の王子なのです」
レイムホップは壁の一部を覆う布を、シャッと取り除いた。すると窓の外に広がる風景に、誰もが唖然とする。
「な、何よあれ……」
娘が、震える声で呟いた。女が、呆気に取られて口をパカッと開く。市は、目が珠のように飛び出すのではないかというくらい、目を見開いた。三人揃って、異なる表情といえど、その色は驚嘆に染まっている。それほどまでに、外に広がる風景が、見慣れないものだったのだ。
桜色の空を漂う、浅葱色の雲。その真上に、金色に光り輝く太陽が二つ。白薔薇宮殿というこの建物は、その名の通り真っ白な造りなのだと、風景に写る城壁で理解出来た。その城壁には、緑色の蔦が這い、市が目にした事の無い白い花を咲かせている。
「美しい真っ白な薔薇でございましょう?気に入ったのなら、ブーケにして差し上げましょうか?」
レイムホップの言葉に、誰も答えなかった。ただただ、目の前に広がる風景に目を奪われていた。
ーーあのような色の空など、私は知らぬ……。兄上様、本当にここは私のいた世では無いのでしょうか……?
兄の姿を思い浮かべて、無性に会いたくなった。心細い気持ちに、市は弓形の眉を悩ましげに下げる。いつも城で、気心の知れた侍女や家臣に囲まれ、敬愛する兄に守られていた。お忍びで城下へ遊びに行くこともあったが、それも慣れ親しんだ地だ。見ず知らずの人間に囲まれ、見知らぬ場所で加護のない状態は、丸裸にされたような気分になり、心細い。ましては、ここは世界すら違う場所だという。市の中にある凛と気丈な姫でありたいという誇りが、弱気になりそうな彼女を奮い立たせていた。
ーー兄上様なら、きっと……今のこの状況を楽しむに違いない。なら、私も楽しむとまではいかなくとも、取り乱すことなく気丈でいよう。織田の名に恥じぬ姫でなければ。
家に返してと……娘がしていたように、叫び出したい衝動を抑えながら、市は背筋をしゃんと伸ばしてレイムホップを見据えた。
「して……れい、なんとやら。私達をこちらに呼んだわけを申せ」
市の黒曜石のような瞳がキラリと光り、ナイフのようにレイムホップを刺す。生まれた時から、侍女や家臣に頭を下げられて生きてきた彼女は、上に立つものとしての、自信と威厳に満ちていた。その姿は、彼女の兄である信長によく似ていた。レイムホップは意図せず、自然と彼女に頭を下げた。
「は……。姫君方をお呼びしたのは、先程いらした王子達の、花嫁候補となっていただくためでございます」
「何ですって!?」
市よりも早く反応したのは、娘だった。何故か、頬を赤らめて興奮したようにレイムホップに詰め寄っている。市の目の前で、また短い衣がフワリと揺れ、白い太ももがあらわになった。
「王子達って……さっきのイケメンよね?私があの人達のお嫁さんになるの?」
「はい。お互いに心を通わせ、王子の求婚を受けた姫には、その国の王妃となっていただきます」
「国の……王妃?マジやばい。それって玉の輿ってやつ?」
聞きなれない言葉を混じえながら、ブツブツと呟き出した娘を、市は不思議そうに見る。さっきまで、帰りたいと言っていた癖に、急に乗り気になったようだ。どうやら、破廉恥な外見通りの性格らしい。そもそも、想い人のことはどうなったのだろう。
「ちょっと待って!あの男の子達と結婚なんて変だわ!だって私、今年で50歳なのよ!?」
今まで静かに話を聞いていた女の爆弾発言に、その場がしんと静まり返る。
ーー50歳などと、兄上様よりも年上ではないか!あの顔で……!?
小動物のような顔立ちで、垂れた眉をそのままに、焦った表情を作る様子は、なかなか愛らしい。しかし、その肌はつやつやと輝いており、とても50歳を迎えた女には見えない。山型の唇をへの字に曲げて、女は困惑したようにレイムホップに言った。
「見たところ、あの子達は私の息子と変わらない年齢に見えるし……。そもそも、私既婚者だし……色々とアウトよ!」
「姫に選ばれた魂が、あなただったのです。王子に見合う肉体に、若返らせましたから、心配には及びません」
都合よく、既婚者で子供もいるという発言を流して、レイムホップは女に手鏡を渡した。その瞬間、女の絶叫が木霊する。
「若返ってる!?」
驚きに目を丸くした女は、さわさわと肌を撫でると、少し嬉しそうな顔をした。その後に、自身の腹の肉を摘んで、またもや嬉しそうに目をキラキラと光らせる。しかし、その表情はすぐに困り顔へと変化した。そんな女を横目に、娘がフンと鼻を鳴らす。
「ライバルは、オバサンとコスプレ女ってわけね。なんだ、楽勝じゃない」
娘は鼻歌でも歌いそうなくらい、上機嫌だった。市と女を交互に見やって、見下げたような表情で口角を上げる。その人を下に見るような眼差しに、市は眉を寄せた。今まで不躾な目で見られたことの無い市は、娘に対する印象を悪くした。……最初から、よくは無かったが。
「肉体が若返ったとしても、こんなの困ります!今すぐ家に帰して下さい!」
女の訴えに、レイムホップは何処吹く風だ。
「それは出来ませんな。何故なら、王子達の妃選びには、異界からの姫君をと昔から決まっているのです。神に選ばれたからには、従って貰わなくては」
「そんな……横暴だわ!」
「ここは、王子が姫君へ愛を乞う神聖な宮殿。姫君方には、今日からここで暮らしてもらいます。この城で、どの王子の愛を受け入れるか……よく見極めなされ。何かあれば、この相談役のレイムホップを頼って下さい」
言いたいことだけ言って、レイムホップは「何か質問はありますかな?」と、片眉を上げてみせた。気の毒に、女の訴えは全て無視をされている。なるほど、なかなか図太い性格をしているようだ。市は、まるで兄の御目付け役をしていた『平井のじい』のようだと思った。幼かった頃のため、朧気にしか覚えていないが、じいもなかなか図太く兄の教育をしていたように思う。そして、このレイムホップという老人のように、頑固でもあった。
「そちらの言いたいことは、よく分かった。だが、私も自分の城へ帰りたい。そなたが帰してくれぬのなら、その方法を自分で探すまでじゃ……そなたには頼らぬ」
市は、きっぱりと言い切った。この手の老人には、いくら帰して欲しいと言っても、聞き入れてもらえないだろう。なら、自分でその方法を探すしかない。せっかく、兄の役に立ちたいと決心出来たのだ。早く帰って、敬愛する兄の為に浅井との婚姻を進めなければ。市は、複雑な思いで目尻を下げた。望まない結婚も、兄の為ならば喜んで受け入れよう。だから、一刻も早く城へ帰らなければ。
レイムホップの皺のある目元がすぅっと細まり、値踏みするような眼差しが肌を刺す。
「確か、あなたは本当に、生まれながらの姫君でしたな。なるほど。なかなか、凛として、美しく……気丈な方だ」
女の元の年齢だけでなく、市の身分についても知っているらしい。一体何者なのだろう。じっと見つめてみるも、その瞳からは何も読み取れない。まるで、訓練された忍の瞳を見ているようだった。しかし、兄のじいにどこか似ていることもあり、怖いとは思わなかった。
「れい……なんとやらよ。そなたの名は、言いにくいので、れいと呼ばせてもらう事にしたぞ」
「は……?」
突拍子もなく切り出した市の言葉に、レイムホップはポカンと口を開けた。出会ってからずっと、堅苦しい顔をしていた老人の、初めて見せた間抜けな顔である。
「異論は認めぬ。そなたはれいで決まりじゃ!」
ビシッと人差し指で顔を差せば、今度は豆鉄砲でもくらったかのような顔になる。思わず市は、ニンマリと口角を上げた。ここに市の侍女であるマツが居れば、人を指差すなと、叱っていただろう。だが、ここには居ないので、誰も市の行動を咎める者は居ない。ふふんと鼻を鳴らして、市は満足げに腰に手を当てた。よく考えてみれば、五月蝿かったマツが傍に居ないのは、嬉しい。のびのびと羽を伸ばせるのでは?マツが知ったら、悔し泣きをするであろう事を考えながら、市は城に帰るまでの自由に夢を見た。ここには、知っている者は居ないが、逆に自分を制限する者も居ないのだ。市の黒曜石のような瞳がキラリと光る。
「これは、これは……凛とした一面もあれば、お転婆な一面もあると見える。姫でありながら、随分とのびのびと育ったようですな」
「れい。そなた……またその仏頂面か?先程の顔の方が、ずっと面白かったぞ」
「……そして、なんとハキハキとものを言うお方だ」
何やらブツブツと呟くと、レイムホップはため息と共に杖を握り直した。
「今から専属のメイドを連れて参りますゆえ、待っていて下さい。その間に、姫君同士……親睦を深めるとよろしいでしょう」
コツコツと杖の音が遠ざかり、三人の間に何とも言えない空気が漂う。娘の方は、もはや馴れ合う気などないのか、髪の毛を弄り出す始末。市はその失礼な態度に、ムッと唇を尖らせた。向こうがその気なら、わざわざ仲良くする必要もないだろう。城にいる同年代の女達はみんな、市の下に仕えるものだったため、友という存在に憧れていたのも事実。しかしあんな無礼な女はお断りだと、市は顰めっ面で娘を睨んだ。
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