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第一章 異界からの姫君
第三話
しおりを挟む「えーと、まずは自己紹介しましょうよ!」
パンと手の平を合わせて言ったのは、中身が50歳だという女だった。相変わらず、眉が垂れており、いつも困ったような顔をしていて、加護欲をそそられる。市と目が合うと、彼女はにっこりと笑みを浮かべた。
「私の名前は、森山久実。本当の年齢は50歳なんだけど、たぶんこの体は25、6歳頃の体だと思う。何だか大変なことになっちゃったけど、同じ境遇の者同士、仲良くしましょ!よろしくね!」
明るく自己紹介を終えた彼女は、娘の肩をポンと叩いた。娘は可愛げなく鬱陶しそうに振り向くと、またもや髪の毛を弄り始める。
「何よオバサン」
「な……、オバサンって……!まぁ、いいわ。今度はあなたの番よ」
「は?私はあなた達と、よろしくするつもりないし」
「いいから!自己紹介ぐらいしなさい!」
まるで母親のように叱り付けると、久実は娘をじろりと睨み付けた。その視線に「クソババア……」とボソリと呟くと、娘は渋々といった様子で小さく言葉を紡ぎ出す。
「品川里奈。18歳。高校三年生。……言っとくけど、私はあんた達に負けないから。イケメンをゲットするのは、私なんだからね」
言いたいことだけ言うと、里奈はぷいとそっぽを向いた。その感じの悪い自己紹介に、市はますます表情を曇らせる。そもそも、先程から言っている〝いけめん〟とやらは、何なのだ。市は、娘が嫌いだと思った。昔から好き嫌いのハッキリしている市は、娘とは相容れないと完全に思ってしまったらしい。下品で破廉恥で、感じの悪い小娘……それが、市の里奈に対する印象である。
里奈は、市の眼差しに気付かないまま、ブラシで髪の毛をとき出した。今から市が自己紹介をするというのに、なんという無礼だろうと憤りを覚える。
「織田信秀が娘、市と申しまする。歳は二十。どうぞ、よしなに」
里奈に対する不満を押さえ込んで、簡潔に自己紹介を終わらせると、何故か久実が「えー!?」と大きな声を出した。不思議そうに見返す市に対して、久実は驚きに目を丸くする。異世界にトリップしたのも驚きなのに、今度は織田信秀の娘だなんて。
久実は、実はなかなかの歴史好きであった。先程から、戦国時代の姫のような着物を着た市のことが気になってはいたのだ。江戸時代のものとは違う作りのそれは、紅色の着物に、金色に紅い刺繍の入った細帯をしていた。打掛けという、紅色の美しい羽織りを纏った姿は、まさに時代劇でよく見る戦国の姫の姿である。
「織田信秀の娘って……あの織田信長の妹である、お市の方のことよね?」
確認するように、久実は聞いた。市はキョトンとした顔で見返す。その顔の、なんと美しいことだろう。久実は思わず、ほぉと見蕩れた。サラリとした黒髪は、姫らしくパツンと切りそろえられ、腰の位置で緩く結ばれている。その漆黒の髪とは対称的な白い肌は、滑らかで真珠のような輝かしさがある。濡れた大きな瞳に、果実のような唇。花に喩えるなら、八重桜の君だろうか。桜色に染まった頬が愛らしい。久実は、自然と市に惹かれた。この子には、人を惹き付けるような魅力がある。中身を知らないのに、何故か保護欲が湧く。
「私はまだ嫁になど行っておらぬゆえ、〝方〟などと、そのような呼び方では、呼ばれてないのですが……確かに、信長の妹の市でございまする」
静かに答えた市の声は、銀のように澄んだ美しいものだ。久実は、姿形だけでなく声までも美しいなんて、得だろうなと考えた。元の世界でお世話になっていた八百屋や魚屋の主人なら、鼻の下を伸ばしながら、喜んで品物を安く提供しただろう。
市の純な瞳を見つめて、嫁入り前だというのも納得した。〝お市の方 〟といえば、浅井長政の元に嫁いでからというもの、なかなか波乱万丈な人生を歩むことになる。兄と夫の対立。夫の戦死。元家臣との再婚。そして、最終的には自害にて生涯を終えるのだ。久実は、この子が戦国の波に揉まれずに済んでよかったと思った。息子と同じ年齢の……この美しい子が、そんな悲しい思いをするなんて、あまりに可哀想だ。
「胡散くさ。一人だけ着物なんて着ちゃって。信長の妹?本当は、歴史マニアのコスプレイヤーなんじゃないの?それに……市って変な名前。犬の名前みたい」
割って入るように声を上げたのは、里奈だった。突然の物言いにポカンとする久実。市は眉を吊り上げて、里奈を睨め付けた。
「犬じゃと……?無礼な!そなた……命が惜しければ、それ以上の言葉を口にせぬことじゃ。誤って、その細い首を突いてしまうかもしれぬ」
市が懐に隠していた短刀を見せれば、里奈は貝のように口を閉ざした。しおらしくしなりながらも、その心中で、信じられないと市のことを罵る。銃刀法違反だなんて!と平成での法律を頭に浮かべる里奈。しかし、戦国の世で生きる市には、そんな法律など関係ない。いつでも目の前の無礼な娘を、切って捨ててやるつもりでいた。
「えーと、お市ちゃんって呼んでもいいかな?」
空気を変えようと、久実が市に声をかけた。すると、市は何事も無かったかのように笑みを浮かべる。
「そのような呼び方をされるのは、初めてじゃ……」
「ごめん、嫌だった?」
「構いませぬ。では、私もお久実殿と呼びましょう」
「そんな、殿なんていらないわよ。そうね……私もちゃん付けで呼んでもらおうかしら」
久実の申し出に、市は思わず目をぱちぱちと瞬かせる。誰かのことを、ちゃん付けなどで呼んだことはない。何故なら、そんな相手がいなかったからだ。
市は少し照れ臭く感じながら、もごもごと口を動かした。
「では……お久実ちゃん」
ここに来て、初めて口元を綻ばせる市。大きな瞳は細まり、赤い唇が緩やかな弧を描く。先程よりも、頬を火照らせ、まるで林檎のよう。久実は、外見だけでなく中身も可愛らしいもんだと好感を持った。
「あなた、私の息子と同じ歳なのよ。だから、つい気になっちゃうのかもしれないわね。笑った顔……とってもチャーミングよ」
「ちゃあみんぐ?」
聞いたことの無い言葉に首を傾げる市に、久実は「可愛いって意味よ」と片目を瞑った。市は、ポっと頬をさらに赤く染め上げる。自分を可愛いと言うのは、兄くらいだと思っていたのに。中身が50歳の彼女にとって、市など、子供に見えるらしい。
「何が、お久実ちゃんよ……オバサンのくせして。キモイんだけど。せいぜいコスプレ女と仲良く群れてれば?」
里奈が、またもや懲りずに噛み付いてきた。言っている意味は、半分しか分からなかったが、下品な言葉使いに眉を寄せる市。久実も、そろそろ堪忍袋の緒が切れそうだと、こめかみに青筋を浮かべ……一言言ってやろうとした時だった。
「黙りや!そなたも物好きじゃの……そんなに刀の錆となりたいか?品のないその口を、今すぐに削ぎ落としてやってもよいのじゃぞ?」
市の凛とした声が、静かな怒気を含んでムチのようにしなる。形相は美しいながらも、修羅を思わせるように殺気立ち、その瞳はまるで子うさぎを掴む鷲の瞳のように鋭く、里奈を見据えてた。美人が怒ると怖いとはまさにこのこと。久実は、言い出そうとした言葉を呑み込んで、先程とは違う眼差しを里奈に向けた。ーー気の毒に。
「な、何よ!私をどうする気?何かしたら、さっきのおじいさんに、言い付けてやるんだから!」
部屋の隅に寄って縮こまった里奈を、市はふんと鼻で笑った。自分のことが怖いのだろうか。市は、片唇だけ器用に上げて見せた。怒った顔は兄そっくりと言われたことがあるが、今のは少しばかりキツく注意しただけだ。そこまで怖がる必要は無いというのに。
「あのように部屋の隅で……まるで小動物のようじゃ。弱い犬ほど、よく吠えるとはまさにこのこと」
ほほほと高らかに笑う市。氷のように冷たい色を瞳に宿して、部屋の室温を五度ほど下げた。
「どうしたのです?お久実ちゃん」
そして、またもや何事も無かったかのように振り向くものだから、久実も苦笑いを返すしかない。儚げな容姿に反して、なかなか強からしい。流石、織田信長の妹と言ったところか。
「いやぁ、その……凄い迫力だったなと思って」
「私など、兄上様に比べたら恐るるに足らず……まさに、鬼と猫でございます」
もちろん、信長が鬼で、市が猫である。それほどまでに、信長は一度怒ると烈火のごとく……火を噴きながら、収まることを知らない。まさに、炎を纏う鬼と言えよう。そんな兄の前では、流石の市も猫のように大人しくなってしまうというわけだ。
「そういえば、ちょっと疑問に思ったんだけど……」
「何でございましょう」
「どうして、私には丁寧な口調なのかなって思って……」
久美は、ずっと不思議に思っていた。里奈の態度を見れば、仕方が無いのかもしれないが、レイムホップにまで口調を崩しているのに、なぜ自分にだけ敬語なのか。市は不思議そうな顔をした。市からすれば、久実に敬語を使うのは当たり前だった。
「だって、お久実ちゃんも姫なのでしょう?私が言葉を崩すのは、自分よりも身分が下のものだけでございまする」
家臣や侍従に丁寧な対応をしていては、示しがつかない上に、舐められてしまう。当たり前の事だと答えると、久実は目を泳がせた。なんせ、本来なら平成の時代を生きる平凡な主婦であったはずなのだ。……50歳の。
「いや、私は姫というか……ただの主婦というか。でも、ここでは姫扱いになっちゃうんだっけ……あれ、でも、品川さんも姫だよね?」
「お久実ちゃん。私は無礼な者と、下品な者は好みませぬ。あの女は嫌いです」
嫌いな者に対して、丁寧にする必要も、敬う必要もない。市はきっぱりと言い切り、人差し指で里奈をビシッと指差した。里奈がムッとした顔でこちらを睨むが、無視をする。すると、久実は納得したと言わんばかりの顔で、大きく頷いた。
「なぁんだ。気が合うわね。私も嫌いよ」
この瞬間ーー。里奈と市達の間に、ビシリと亀裂が走ったのは、気の所為ではないだろう……。
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