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第一章 異界からの姫君
第八話
しおりを挟む美しいチャイナドレスに、里奈は感激の笑みを浮かべていた。桃色のチャイナドレスは、金糸で花の形を刺繍されている。太ももまで大胆に入ったスリットが、里奈の気持ちを高揚させた。ピタリと身体に張り付くデザインもいい。ふくよかな胸に、くびれた腰。自分の長所を、余すことなく美しく見せてくれる。きっと、今から訪れるという王子も、自分を見て褒めてくれるはずだ。
里奈は、手鏡で自分の顔を確認した。優秀な侍女による手腕で、小さかった目はハッキリとしたものに。凹凸のない顔は、メリハリのあるものに。この世界にもつけまつ毛は存在するらしく、里奈がまばたきをするたびに、ふさふさと揺れるそれは、里奈のパッとしない黒目を愛らしくさせる。どこから見ても、可愛らしい女の子だと、里奈は心の中で自画自賛した。
「それにしても、遅いわね……」
侍女が言うには、王子はもうすぐ訪れるそうなのだが。里奈は椅子にちょこんと腰掛けて、ため息を吐いた。机の上は、王子とのお茶会用のティーカップや、菓子が用意されている。その菓子は見たところ、月餅という中国の菓子だった。里奈の着ているチャイナドレスも、王子が用意してくれたものだと聞く。きっと、その王子とは、中国っぽい国の王子なのだろう。元の世界の国々が入り交じったこの異世界は、里奈を大いに楽しませてくれそうだ。
「早く来ないかしら」
きっと、王子は里奈を気に入ってくれる。そんな自信が、彼女にはあった。これから始まる、漫画のような逆ハーレムストーリーに、胸が踊る。一人、にやにやとだらしなく口元を緩めていると、コンコンと窓を叩く音がした。ビクリと肩を跳ねさせて窓を見れば、美しい銀の髪をした男がこちらを見つめている。
「え……え、え?ここ4階……っ」
戸惑う里奈だったが、男の整った顔にふらふらと体は引き寄せられた。まるで、美しい花に群がる虫のように、里奈はぎこちない動きで足を動かす。髪の色と同じ銀色の瞳が里奈を射止めた時……里奈の頬が林檎のように赤く染まった。
「……かっこいい」
元の世界では、出会わなかったレベルのイケメン。里奈は急いで窓を開けた。男は幼さの残る顔に笑みを浮かべて、部屋の中に入って来た。青いチャイナ服の、似合うこと。里奈はポーっとした顔で、ぼんやりと彼……晧月を見た。
「やぁ。待たせたね。俺が君に会う予定になっていた皇子だけど……」
晧月は、立ったままの里奈を放って、机の上の月餅を一つ手に取った。それを一口齧りながら、どかりと椅子に腰掛ける。立ち尽くす里奈を横目に、長い足を組んで、ポットに用意されていた湯に茶葉を放り込んだ。本来なら里奈の侍女がする仕事なのだが、彼女は外で晧月が来るのを待っている。窓から入って来た晧月の存在を、知るはずもない。晧月はマイペースに、ジャスミンティーを作って、自分の分だけをカップに注いだ。
「……座れば?」
「あ、うん」
里奈は、慌てて椅子に腰掛ける。その際、チャイナドレスから太ももがあらわになったが、彼女は気にせずに、足を組んだ。晧月は頬杖をついて、月餅をもぐもぐと咀嚼している。ジャスミンティーを一口飲んで、また皿の上にある月餅に手を伸ばす。その一挙一動を、里奈は瞬きもせずに見つめた。
ーーなんて、カッコイイの。絶対、私の虜にしてみせる……!
里奈の瞳が媚びた色を宿して、晧月を見上げる。
「私の名前は、品川里奈っていうの。あなたの名前は何ていうのかしら?」
「ザァブリオだよ」
晧月は、息を吐くように嘘をついた。にこりと笑う彼の顔に、里奈は頬を赤らめる。
「そう。ザァブリオっていうのね。でも、名前が長くて……少し言い難いわ」
このイケメンの名を愛称で呼びたい……!里奈はハイエナのような表情で、獲物を見つめた。そして平成の時代で、爆発的に男子からの支持を得ていたあの顔をしてみせる。きゅるんと甘えた瞳に、唇を半開きにさせてーー……そう、アヒル口というやつだ。この得意な顔によって、今まで何人の男が堕ちて行ったことか。しかし、アヒル口の需要のないこの世界で、それは無謀とも言えた。
ーー変な顔。
晧月は、思わず引いた目でそれを見た。いきなり不自然に口を半開きにしたかと思えば、若干それを窄めるものだから反応に困る。しかも目が潤んでいる。もしかして、餅でも喉に詰まらせたんだろうか。そう自己完結させて、晧月はマイペースにジャスミンティーを口に含んだ。良い香りと、その味わいに心が癒される。
「呼びにくいなら、ザブって呼べば?」
「ザブね!それなら、呼びやすいわ!」
嬉しそうな顔をする里奈に、晧月は笑みを返す。さて、どうしようか。晧月は、一瞬にして顔を無表情に変えた。この女は、つまらない。それが、晧月の里奈への印象だ。瞳の力を使わなくてもわかる、晧月へ向ける下心。自分の顔しか見ていなさそうな、媚びた瞳が何とも煩わしい。もう、帰ってやろうか。一度この姫の前に姿を出したのだからいいだろう。必ず一度はやるべき顔合わせは、済ませたことになるはずだ。
「決めた」
ぽつりと呟くと、晧月はガタリと立ち上がる。その際に、月餅を何個かくすねるところは、ちゃっかりとしている。お土産も貰えたことだしと、晧月は上機嫌に窓を開けた。
「え、ちょっと……え?ザブ?」
いきなりのことに驚く里奈に背を向けて、窓枠に手をかける。
「俺、忙しいからもう行くね。ばいばい」
「え、ちょっと待ちなさいよ!」
呼び止める声を無視して、晧月は窓から飛び降りた。里奈は呆然と立ち尽くすが、ハッとして窓の下を見下ろす。晧月の姿は、もはやどこにもない。
「もうザブったら!」
悔しげに地団駄を踏む里奈。しかし、その顔は暫くすると、嬉しげなものへと変わる。もしかしたら、彼は自分の美しさに照れていたのかも……。里奈の見当違いな自惚れた考えは、とどまることを知らずに膨れ上がる。
「密室に二人っきりだと、理性を抑えられなくなったのね!私を犯しそうになったから、ザブは逃げるように去って行ったんだわ!なんて、優しいのかしら!」
一人部屋で叫ぶ里奈の声を、晧月は聞かずにすんで良かったのかもしれない。もし聞いていたら、姫殺しという罪を背負わなければならなくなるところだった。
晧月は、突然ぞくりと背中が寒くなり、首を傾げた。どこかで誰かが、大変不本意な事を宣っているような気がする。ベランダの下に身を隠していた彼は、ひょっこりと顔を出して上を見上げた。どうやら、里奈は諦めて部屋の中へと引っ込んだようだ。やれやれとため息をつく。
それにしても、あれは本当に姫なのだろうか。晧月の母親も異界からの姫君だが、とても上品な女性だ。あのように大きな声を出したり、初対面の人間に馴れ馴れしく接したりはしない。ましてや、足の見えるチャイナドレスとはいえ、動作には充分に気をつけるのが、高貴な女性の所作である。それなのに、里奈は太ももが丸見えになるのを気にもしないで、足を組んでいた。女の肌のチラ見えは、ふとした瞬間に見えるから燃えるのだ。里奈のように丸出しにしては、あまりの品の無さに萎えるというもの。はたしてあんな下品な姫に、他の王子達は靡くだろうか?
ーーザァブリオなら、手を出しそう。
だって、彼は好色で有名だ。その弟のキティーリオもバカだから、里奈の品の無い色気にコロッと騙されそうだ。そうなると、バカ兄弟とあの女を合わせて、三バカと呼べるな。晧月はひっそりと笑った。
さて、いつまでもベランダの下にぶらがる訳にもいかない。ふと晧月の瞳に、綺麗な黒髪が映りこんだ。晧月のいるベランダの斜め下の窓から、小さな頭が顔を出している。
「天使?」
昨日出会った姫の、名前ではない呼び名を、彼は思わず口にしていた。何となくで付けた呼び名。天使のように白い顔をした綺麗な彼女に似合う、可愛らしい音と響き。かつて晧月の父も、母に対して、女神と呼んで口説いたという。本当の名で呼んでくれと懇願された時こそ、姫の心が自分に向いた瞬間なのだとか。父の口説き技を真似するつもりはなかったが……やはり、親子なのだろう。気が付けばあの姫を、ついつい天使と呼んでしまっていた。
「……銀色の若君?」
晧月の声に反応した市は、上を見上げて目を丸くした。昨日、市の頬に口付けて行った男が、何故かベランダに張り付いている。
「なぜに、そのようなところに……?」
「色々と深い事情があってね」
晧月はバランスよく壁をつたって、市の部屋に入った。再び窓から侵入した市の部屋は、顔合わせの為の準備が整えられている。晧月はそのまま、市に目線を移して、ハッと目を見張った。
ブロリンド王国のドレスに身を包んだ市が、晧月を見つめて立っている。くるくると巻かれた黒髪によって、美しさよりも可愛らしさが際立ち、薄く化粧された顔は睡蓮のように可憐だ。淡い黄色のドレスは、市の形の良い胸にぴたりとフィットし、キュッとくびれた腰からは、ふんわりとしたスカートが広がっている。まるで妖精のようだと、晧月は柄にも無く頬を染めた。
「ドレス……似合うね。ブロリンド産っていうのは、癪だけど」
「似合いまするか?変わった衣装ゆえ、よくわかりませぬ……」
裾を摘んで照れ笑いする市に、晧月は自然と目元を優しく緩ませる。
「俺、お世辞言うの苦手なんだよ。だから、本当のことしか言わない。似合ってるよ、ホントに」
素直な称賛とともに、優しく微笑まれて、市はむず痒い気持ちになる。そもそも、この男は勝手に頬に口付けをしたのだ。何を馴れ合ってしまっているのだろう。しかし、いざ、晧月を前にすると、文句のひとつも出てこない。市は、もやもやするやら、照れ臭いやらで、眉を上げたり下げたりを繰り返す。そんな市の唇に、晧月は先程くすねて来た月餅を押し付けた。
「むぐっ!」
「これ、なかなか美味いよ。食べてみて」
そう言いつつ、テーブルにあるカップケーキを物色する。晧月は、今から市の元を訪れるであろうザァブリオのカップケーキを、二つほど手に取った。おかげで、ザァブリオの皿には、何も乗っていない状態になるのだが、代わりに胸元から真っ赤なカップケーキを取り出して置いておく。そして、にやりと悪そうな笑みを浮かべるのだが、市の恨めしそうな目線に気付いて、首を傾げた。
「どうしたの?」
「どうしたの?ではありませぬ!いきなり口に甘味を、突っ込まないで下さいませ!危うく窒息するかと……!」
「美味しかった?」
「それはもう、美味しゅうございました!……って、そうではなくて……!」
ぷんぷんと怒る市の可愛らしい様子に、晧月は肩を震わせる。それを見て唇をへの字に曲げた市に、ついに笑いが我慢できなくなった。
「はははっ」
「なぜに、笑うのですか!?」
「だって、君の反応があまりにも可愛いから」
サラッと言ってのけた恥ずかしい言葉に、市の顔はみるみる熱を帯びる。
「お戯れは……よして下さいませ」
小ぶりな耳までも赤い。晧月は、沢山いる生意気な妹よりも、市を妹にしたいと思った。反抗期を迎えた妹達は、全くと言っていいほど可愛げが無い。よしよしと、その小さな頭を撫でていると、コンコンとノックの音がした。
「イチ様。ザァブリオ王子が来られました」
ラビアの声だ。市は、咄嗟に晧月を見上げる。晧月は、ニヤリと唇を吊り上げると、衣装棚の中に身を隠した。てっきり窓から出て行くのかと思えば、部屋に隠れた晧月に、市は暫くの間硬直する。
「イチ様?」
返事のない市に、ラビアの怪しむ声が聞こえた。市はハッとして、慌てて返事を返す。
「大丈夫じゃ。入ってよい」
「失礼致します」
ガチャリと扉が開いて、赤い髪の男が部屋に入って来る。その後ろで、ラビアが静かに扉を閉めた。男は市の姿を認めると、大袈裟に驚いてみせる。
「ややっ!これは、これは……なんとお美しい姫君だろう」
芝居がかった男の仕草に、市は思わず一歩引いた。
「オレは、ブロリンド王国の第一王子、ザァブリオ・フォイ・ブローリー。ぜひ、ザブとお呼びください。姫よ」
大きな動作で市の前に跪き、礼をするザァブリオ。白魚のような手をとり口付けた瞬間ーーザァブリオの肌を、何者かの殺気が突き刺さった。その何者かとは晧月なのだが、ザァブリオは一瞬固まって、気のせいかと再び動き出す。その背後で、ラビアがひっそりとため息を漏らした。
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