織田信長の妹姫お市は、異世界でも姫になる

猫パンダ

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第一章 異界からの姫君

第九話

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 「ハッハッハ。いやぁ、初日の顔合わせが、こんなに綺麗な姫とだなんて。オレもなかなか運がいい!」

 形の良い唇から、白い前歯が覗く。キラーンと効果音がなったような気がして、市は首を傾げた。彼の白い歯は効果音だけでなく、光り輝く効果もあるようで、笑う度にキラキラと光っている。

 市とザァブリオは向かい合って席に着いた。ラビアが出来たての紅茶をカップに注ぐ。市にとって、嗅いだことの無い良い香りが鼻先を擽る。すかさず、紅茶を一口飲んでみれば、深みのある味わいが広がった。抹茶とは違う、あっさりとした味に、市はほっこりと口元を緩める。

 「さて、姫君。あなたの名前をお伺いしても?」

 「ええ。市と申しまする」

 「エッチ?それはまた、何とも卑猥な……いや、魅力的な名前だね!」

 エッチとはどういう意味なのか、市にはわからなかったが、とても不愉快な響きだと思った。爛々と目を輝かせたザァブリオを、キッと睨み付ける。

 「市でございます!い・ち!」

 「い……ち?エッチじゃなくて?」

 キョトンとするザァブリオに、またもや、どこからか殺気が突き刺さった。言うまでもなく、晧月のものである。衣装棚の中に隠れながら、彼はイライラと頭を掻きむしった。

 ーーなんなの、あいつ!

 ザァブリオのセクハラとも言える言葉に、晧月はビシビシと間抜け面に殺気を突き刺すのだが、当の本人は鈍いのか、まったく気付いていない。挙句の果てには、頬がむず痒いとポリポリ掻き出す始末。これには、晧月も呆れた。一国の王子が殺気に気付けなくて、よくこれまで生きてこれたものだ。

 「イチ姫だね!いやー、すまないね。オレとしたことが、とんでもない聞き間違いをしてしまったようだ!」

 全くだ。晧月とラビアは、心の中で大きく突っ込みを入れた。

 「もう、二度と間違えないで下さいませ」

 「ああ。すまない。もう間違えたりしないよ……美しいレディ」 

 ぱちんと、ウインクを決めるザァブリオ。その心中では、決まった!と格好付けて微笑むのだが、市は寒気を覚えた。肩を抱いて青ざめる市に、どう解釈したのか、ザァブリオは笑みを深める。

 ーーふん、この姫……オレのカッコ良さに照れているな。

 何とも見当違いな思い込みである。しかし、ザァブリオの心の声にまで、突っ込む者はいない。

 「ハッハッハ!一呼吸置いたら、腹が減ってきたな。どれ、美味そうなカップケーキじゃないか!」

 ザァブリオは両手を擦り合わせて、目の前にあるカップケーキを手に取った。それは先程、晧月が入れ替えたものである。あまりにも真っ赤すぎるカップケーキに、市は思わず晧月のいる衣装棚へと目を向けた。カップケーキというものが、本来どんな色が普通なのか、市にはわからない。だが、市の皿にあるカップケーキは、薄い茶色だ。一体晧月は何のつもりで、カップケーキを入れ替えたのだろう。

 「では、いただこう!」

 大きな声でそう言うと、ザァブリオは豪快にカップケーキを頬張った。

 「うん、なかなか美味い!ハッハッハ、うま……ブフォッ!」

 盛大に吹き出したザァブリオは、王子らしからぬ動作で机に頭をぶつけた。彼の口から飛んだケーキの残骸をよけつつ、市は恐る恐る様子を窺う。

 「ぐ、ぐぁぁああ!辛っ、辛いィイイ!ぬぅん!」

 ゴロンゴロンとのたうち回るザァブリオは、まるで陸に打ち上げられた魚のようだ。ビクビクと手足を震わせて、ラビアに救いの手を求める。

 「す、すまないが……こ、紅茶を……っ!」

 「どうぞ」

 ラビアの渡した紅茶を、ザァブリオは勢いよく飲み干した。ハァハァと荒い息を繰り返す彼に、市はそっと声をかける。

 「大丈夫でございまするか?」

 「む、ぅん!心配ご無用!」

 前髪をかき上げ、スクリと立ち上がった彼の顔を見て、市は我慢出来ずに笑い声を上げた。

 「なんと、ざぶ殿!唇が、見たことないくらいに、腫れておりまする!」

 「……へ?」

 ふさふさの赤い前髪が、たらりと額に落ちた。ザァブリオは間抜けな顔で一瞬呆けるも、慌てて胸元から手鏡を取り出す。そして、自分の顔を見て悲鳴を上げた。

 端正な顔立ちに不釣り合いなほどに、腫れ上がった唇。まるで、二つのタラコが上下に重なってくっ付いているかのよう。ザァブリオの顔が、羞恥に赤く染まる。そうなると、もはや唇の赤と混じって、なんとも妙な顔になる。市は我慢出来ずに、豪快に吹き出した。

 「あははっ!まるで、タコのようでございまするなぁ!とても、面白い顔です!」

 悪気のない、真っ直ぐで無邪気な声が、ザァブリオの胸にグサリと突き刺さる。しかし、市の晴れやかな笑顔のなんと魅力的なことか。ザァブリオは暫くの間、見蕩れた。ポケーっと間抜け面を晒すザァブリオに、衣装棚から舌打ちが響く。晧月だ。彼はイライラしながら、さっさと出て行けと、ザァブリオに念を送っていた。

 晧月の邪念を受けたからなのか、ザァブリオは意識を戻すと、しおらしい様子で手鏡をしまう。そして、自身の唇の具合にちょっぴり涙しながら市を見やった。

 「すまん。せっかくの顔合わせだったんだが……今日はこれで失礼させてもらうぞ」

 話しづらいのか、ぼそぼそと呟くように言うと、ザァブリオは慌てた様子で部屋を出て行った。彼を良く知る晧月は、きっと今から侍女に頼んで唇ケアをして貰うのだろうと予想を立てる。

 「なんだか、気の毒じゃの。唇があのように、腫れ上がってしまうとは」

 「ラビアは、見ていて胸がすく思いでしたが……」

 ラビアにとって、渼帝国の同盟国であるブロリンド王国も、敵国同然である。実際に戦の時、渼帝国の援軍にも来ていたし、ザァブリオはなかなかの怪力持ちで、エイサフを手こずらせてくれた。あの腕力によって、どれだけのシュッタイト兵が殺られただろう。ラビアはぎりぎりと歯噛みすると、ザァブリオが転がしたティーカップを拾う。

 「片付けてきます」

 「うむ」

 ガチャガチャと食器をワゴンに乗せて、ラビアは部屋をあとにした。パタンと扉が閉まると同時に、衣装棚から晧月が飛び出てくる。

 「あー、息苦しかった」

 そう言う割には、ピンピンしてそうな顔で、彼はふぅと息を吐いた。そして、ザァブリオの腫れ上がった唇を思い出して、笑いを零す。

 「激辛唐辛子ケーキは、効果的面だったみたいだね」

 「やはり、何か仕組んでいたのですね!」

 口元に手を当てて笑いを噛み締める晧月に、市は眉を吊り上げた。その顔に、晧月は咎められるのかと思ったが、市はにんまりと唇をカーブさせる。

 「こう言っては、あの方が気の毒ですが……とっても、面白うございました!」

 予想と反して良い笑顔を向けられ、晧月は擽ったいような気持ちになった。悪戯をして、女に面白いと言われたのは、初めてかもしれない。面白いこと好きの彼にとって、悪戯は趣味のようなもの。彼の母親はそれを咎め、妹や侍女達も良い顔をしなかったので、女とはみんな冗談が通じないものなのだと思っていた。……まぁ、彼の冗談という名の悪戯は、なかなかハードなものが多いからなのだが。

 「兄上様のように面白い殿方とは、出会ったことがなかったのですが……若君は、とても面白い事をなさるお方ですね」

 市は漆黒の瞳を、キラキラと宝石のように輝かせた。この人といると、毎日がワクワクしそうだ。まるで兄といて、いつもワクワクしていた日々のように……。

 自然と、二人は見つめ合っていた。まるで吸い込まれるように、瞳を合わせた。互いの瞳の輝きに、視線を逸らせないまま……。晧月の手が、そっと市の頬に触れる。甘く、擽ったいようなものが、胸を締め付ける。これは、何?この、言い表せない、初めて味わう気持ちは何なのだろう。市の頬に赤が差した。潤んだ瞳は、男の衝動を刺激する。晧月は、たまらなく胸が苦しくなった。そして、何故だろう。無性に市の体を、きつく抱き締めてしまいたくなる。

 「天使ティエンシー……」

 彼の声は、甘く、掠れていた。ドクドクとうるさくらいに鳴る心音は、どちらのものだろう。晧月の顔がそっと近付くのを、市は自然に受け入れる。そして、互いの吐息が混ざり合うほど……二人は唇を寄せ合った。

 「若君……」

 このまま、唇が合わされば、うるさい心臓も大人しくなるだろうか。はしたないと思うのに、早くと思ってしまう自分がいる。市は、目を閉じた。気が付けば、彼の服をギュッと握り締めていた。晧月のサラサラな銀髪が、市のおでこに触れる。お互いの唇の熱を……存在を感じてしまうほど、顔が近づいた時ーー。

 「イチ様。ラビアです。入ってもよろしいでしょうか」

 ノックの音と共に、ラビアの声がした。市は咄嗟に晧月から体を離す。

 ーー私は……なんということを。

 我に返って、全身が熱く燃える。まるで、火がついたかのように顔が熱い。それは、晧月も同じだった。らしくもなく、動揺したように目を泳がせて、何も話せずにいる。

 市は、おずおずと彼に目を向けた。すると、銀色の瞳と目が合って、慌てて顔を伏せる。そんな市の反応に、晧月は何だか気分が良くなった。照れているらしい市の様子が、何故だかとても愛おしい。これは、妹達に向ける愛おしさとはまた違う。愛おしさの中に、胸を焦がすような切なさと、蜂蜜のようにトロリとした甘さがあった。感じたことの無い感情ーーけれど、嫌じゃない。育ち始めた暖かい想い。晧月も馬鹿ではない。この気持ちが何なのか、薄々気付き始めていた。

 ーーこれが、恋か。

 市の頭に触れてみた。ぴくりと肩を跳ねさせる彼女の顔は、ずっと赤いままだ。そのままそっと頭を撫でると、彼女は戸惑ったように顔を上げる。果実のような唇が目に入り、口付け出来なかったことを悔やんだ。無性に、その唇に食らいついてやりたい。そんな男としての欲求が頭を占めるも、優しく抱き締めて慈しみたいという、穏やかな想いも芽生える。

 ーー恋って、なんて不思議なんだろう。

 認めてしまえばもう……止められないくらいに、気持ちが溢れた。だって、目が合うだけで、周りが透明になり、時間が止まる。血液が沸騰し、全ての細胞が、とてつもなく市を欲した。晧月は、初めての恋に震え……そして、緩やかに微笑んだ。

 「俺の天使ティエンシー

 ーーきっと、君を……。

 「俺だけのイーにしてみせる」

 今まで生きてきた中で、彼は初めての表情を浮かべた。それは、愛しいと思う女に向ける、甘やかな笑み。市の心臓がドキリと跳ねる。晧月の手が市から離れ、彼は素早い動きで窓から出て行った。

 「イチ様?どうなされました?大丈夫ですか?」

 ラビアの心配する声が、聞こえてくる。早く答えなければ。そう思うのに、市の足は縫い付けられたかのように動かない。晧月の去った窓を見つめて、彼女は立ち尽くしていた。何故だか、帰らないでと思う自分がいた。晧月が居なくなったこの空感が、たまらなく寂しい。

 「そんなの……おかしい。初対面も同然なのに。なぜ?」

 困惑した市の呟きが、小さく響いた。彼女は、この感情の変化に気付けるほど、大人ではなかった。兄にずっと、大切にされて守られてきた姫。胸に芽生えた甘い想いに、いつになれば気付けるだろうか。
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