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四幕 静かに関わっていた者達
二 孤立の女性・沼田 雪子
しおりを挟む奇妙だと実感したのは十日前である。
初めは周辺住民の嫌がらせと思える、不自然なまでの愛想のない挨拶や受け答え。何度思い返しても、自分が周りの住民の気に障るようなことはしていない。
沼田雪子は、人間関係の悩みを夫の正三郎に打ち明けても、何一つ解決にも至らない、曖昧な気休めの言葉しか返ってこなかった。
気のせい、思い込み、見間違い。
それは自身でも何度も言い聞かせた言葉。しかしそれを完全否定しうる事態に陥った。
四日後。雪子が他者へかける声の返答が、一言も返ってこなくなった。
とうとう雪子も気が滅入り、不安と恐怖から一日中、布団に潜り込んで体を丸くして籠った。
雪子は幼い頃から嫌なことがあればこのような行動をとり、寝て起きればすべて夢のように忘れられる。
祖父母の気休めの呪いも、昔から効き目に確たる証拠は無いが、何故か目覚めた頃には不思議と落ち着き、問題事にも向き合えた。
夕方、見事に落ち着いた気分で夕餉の準備を済ませ、夫、息子、娘と共に食事したが、異変はそこでも起きた。
家族の誰一人として雪子を見ない。見ないどころか会話も無く、黙々と食事を済ませ、すぐさま床に就いた。
雪子が何度呼びかけても誰一人として返事をしない。
周辺住民の嫌がらせが家族にも影響を及ぼしたのかとも思ったが、冷静に向き合うとそれにしては不自然すぎた。
正三郎は、雪子に怖気づいて何も言えない様な小心者ではない。むしろ厳しめであり、頑なすぎる亭主関白ではないが、指摘は何でも出来る人物である。
町の住民の異変。それは雪子が原因だと知れば、当然雪子に説教するのは目に見えている。
子供達も不自然である。
長男四歳。長女二歳。二人とも両親ともに懐いている。何より長男が雪子に懐きすぎ、先行きの不安さえ覚える程なのに、二人ともその日はどちらにも寄り付かない。
操り人形のように黙々と無表情で行動している。
翌日、雪子は意を決し、周辺住民に声をかけて回った。
案の定、誰一人返事をする者はいない。自身がもしかしたら幽霊になったのかという不安も抱いたが、雪子にぶつからないように体を反らせたり、避けたりの姿勢はとってくれる。同時に、あからさまにぶつかる人たちがいない事から、敵意むき出しの嫌がらせも無いと分かる。
間もなく、それを確信に至らせる現象起きている事に気づいた。
今まで自分が被害者だという思い込みから周りが見えていなかったのだが、冷静に周囲を見回すと、皆が無言のまま生活を送っている。
衣擦れ、足音、商品を受け取り、銭を渡す音まで。
今まで聞こえもしなかった音まで聞こえるほど、人間が口から発する音が無い。
奇妙な光景に恐れ、気を紛らわせるかのように畑へ向かい、会話の無い夫と共に作業を熟した。
子供達が黙って一点を集中して眺める不気味な畑で、どうにか作業を終えると、四人で帰宅し、さっさと夕餉を済ませ、夫、息子、娘同様早く床に就いた。
この時あることを思い出し、明日はそこへ向かう決心を抱かせた。
町外れの小さな森を抜けると、ススキ畑に囲まれた小高い山があり、その山の上の寺の和尚は変わった御方である。
噂では、皆が嫌う特殊な人間を好む人物だという。
元々この町の住民は、人には見えないモノが見えたり、特殊な言語を話す海を渡った大陸から来た人間。ひどい人は二つ隣の国から来た人物、方言が全く違う人物まで嫌う、嫌悪体質がひどく根付いていた。
雪子はこの異変を打ち明ける場所はもう、その寺しかないと断定した。
翌朝、夫と子供達を見送った雪子は、その足で寺へと向かった。
正三郎には伝えていない。何より返事が無いなら伝えても意味が無い。
早く解決したい一心から足早になり、一刻と経たないうちに寺へと到着した。
大声で和尚を呼ぶと、三度叫んだ後に境内の横からするりと現れた。
「あの、こんなこと言うのも変なのですが、町の人達が変なのです」
「おやぁ、変とはまた。町の住人達を嫌っているのですかな?」
何日ぶりだろう。ようやくまともに受け答えをしてくれた。
しかし喜ばしい反面、どこか不気味さが漂う笑顔の住職で大丈夫だろうかと抱き、不安は払拭されない。
「決して嫌がらせではありません。皆、操り人形みたいに同じ行動を繰り返し、言葉も無くしました。ここの住職様は奇妙な人を解決に導くと聞いております。和尚様。私は変になったのでしょうか?」
間髪入れず、返答があった。
「いいや。波が外れてしまい、馴染めてないだけの事」
即答されても意味は不明。雪子は説明を求めた。
「人の一生は波と同じ。歓喜する高い波もあればどん底に落とされたような深みの部分もある。貴女様の波は、町の住民から少し外れただけ。皆が高い波を立てている中、貴方様は極端に低い波を起こしている。反する二つの波が重なれば停滞し、変化の起きない現象へ至る」
「よくわかりませんが。どのようにすれば私の波は戻るのですか?」
「慣れなさい。同じ行動を続ければおのずと同じ波のうねりになるのです。そして、度々この寺へ訪れなさい。日々祈れば、貴女様を元の生活へと導いてくれるでしょう」
雪子は安堵した。話せる人間がいたことも、自身が変でなかったことも、そして解決の糸口も見つかった。
帰宅し、昼には畑仕事に励んだ。相変わらず子供達は一点を見つめ、夫は無言で仕事を熟す。雪子も奇妙な現象に負けじと笑顔で励む。
翌日から寺へのお参りが日課となり、銭が無い分、少量の米を備えて祈った。
帰宅し、畑仕事。夕餉を済ませ、寝る。
また翌日も同じことを繰り返す。
その日、町で人の数が減ったことに気付くが、気にしない。まだ自分が波に乗れていない証拠。
翌日、娘が消えた。まだ馴染めていない証拠。
翌日、夫が消えた。まだ馴染めていないのである。
何度も何度も言い聞かせ、何度も何度も参り、時々和尚の教えを説いて頂いた。
波に馴染めるように一心に生活に励んだ。
何時しか、誰もいなくなっていても、雪子は日常生活に励んだ。
◇◇◇◇◇
「どうか。お願いします」男性が頭を下げて懇願した。
「頭を挙げてくださいませ」
その日、永最の師匠であり育ての親・蓬清は、一心に土下座する男性の奇妙な悩みを聴いていた。
懇願の声、疲れ切った表情。長い時間苦しみ、延々悩み続け、それでも子供達の面倒を看続けてきたのだろう。
男性の苦労と苦悩は容易に伺え、蓬清は彼の肩に手を乗せた。
「あの町じゃあ、変わった者や変わった病を患った者は非難されます。もう頼れるところはここしかないのです。どうか、妻を助けてくださいませ」
必死の懇願にどうしたものかと、蓬清は頭を摩る。
沼田正三郎は、妻の雪子が時折一点を眺め呆然とすることに悩んでいた。
それがここ数日の間に急変し、まるで生き人形とでも例えれそうなまでに、焦点の合わない虚ろ眼のまま無気力に横たわってしまった。
息はしており脈もある。水を口に少しずつ注げば飲み、少量の飯やおかずも口に入れれば数回咀嚼して飲みこむ。
まだ命に支障をきたすほどではないが、このままいくと窶れて死んでしまう。
正三郎は、馴染みの知人の伝手を頼りに蓬清の元まで辿り着いた。
大仏が置かれている仏間へ布団を敷き、雪子を寝かせて修行僧たちが看病している。
奇妙な悪霊などに憑かれているなら、経で祓われるだろうと思い、仏間で寝かせる手段に出ている。しかし一向に改善の兆しが見えない。
「正三郎殿は存じておられぬようだが、この国以外の国にはああいった奇病……とでも言いましょうか。どうにかしてくれる者もおります。この国は嫌悪体質が抜けておらぬが故に知らないでしょうが。……まあ、一時に比べれば、緩和されたほうでございましょう」
「なら、妻は治りますか!?」
「今から私の伝手を頼り、文を出すことも出来ますが、それ――」
「お願いします!」
蓬清の説明は、必死な態度が見事に遮った。
「私はどうなっても構いません。何度も頭を下げて、ようやく私の元に来てくれた妻なんです。子供達も雪子がいないと駄目なんです!」
正三郎の涙ながらの訴えを聞き入れたいが、文を出しても届くのに五日、その人物が来るのに約五日。それなら何とか解決に至るが、その祓い手や導師が易々と辺境な寺に来てくれるだろうかが心配であった。
噂では面倒な鬼が現れ、そちらに専念せねばならない情報も聞き入れており、それでさらに引き延ばすとなると雪子の命が危うい。
八方塞がりの中、弟子の一人が襖を開け丁寧に挨拶して入ってきた。
蓬清に報せを告げると、諸々の悩みが瞬く間に解決した。
「私が悪いんです。今まで散々人に迷惑ばかりかけて」
正三郎は弟子の存在にも気づいておらず、懺悔を始めた。
「強い者の言いなりになって他者を傷つけました。親に黙って畑の作物も盗み、売った金を自分のために使いました。だから、もし祟るなら私を祟ってください。雪子も子供達も関係ないんです!」
「落ち着きなされ正三郎殿。祟るなど物騒な。仮にも不可思議な事を拒む町の者であろう。祟られた者を見たことがあるのかな?」
本来、こんな問いかけに対する返答は、無い。と、答えて気持ちを落ち着かせるのだが、正三郎はそうではなかった。
「……二人……幼少に虐めた奴と……そいつを助けた奴」小声で震えた返答。
不安と奇病を前に、正三郎が危害を与えた者が異常に見えたのだろうと蓬清は想い、溜息を吐いた。
「なら、その者達に詫びればよい。それに、”助けた者”と言ったのなら、二人とも死んではおらんでしょう。生きている内の恨み節など、奇病を起こしはしない。まして幼少の頃なら、会って酒でも酌み交わし笑い話にするのが良い。それに」
「――違います!」
早く本題に入りたくとも、正三郎が見た光景はそんな生易しいものでは無かった。その訴えを聞いてほしい一心で叫んだ。
「あの眼は、あの顔は、……子供じゃない力を振るった……アレは」
思い出された記憶に恐れ、視界の焦点が合わない。
両手で両目を押さえて震えながらも、妻の奇病に関していると思い込み、恐怖を増幅させた。
「……今でも覚えてます。雪子がこうなって、あれが原因だと思ってしまい、夜、何度も目覚めてしまいます」
「ですから、会いに行って詫びれば宜しい」
「一人は見ず知らずのため、何処にいるか分かりません。もう一人は一家で夜逃げして死んだと思います。山道で落ち武者に殺されたと噂を聞きました! だから、あの二人は今も私を恨んでいるのです」
恐怖でしかない。今まで現実とはかけ離れた呪いなどを信じなかった者が、現にその恐怖の権化が露わになると、不明瞭な原因に怯え、後悔し、泣き苦しむ。
正三郎の懺悔の途中、ある男が強引に襖を開け、中へと入ってきた。
「その話、よく聞かせてもらおうか!」
溌剌と豪快に入室してきた男へ目を向けた蓬清はため息を吐いた。
「幾蔵。長いこと会わなかった者への、その藪から棒な態度が礼儀か?」
「すまんな」幾蔵は蓬清と歳が近いと思しき顔立ちである。
正三郎の隣へ寄ると、ドンと胡坐を掻いた。
「仏間で寝ていたのはお主の妻なのだろ? アレは儂が祓って治してやろう。その代り、今の話を詳しく、事細かに教えてくれ」
「本当ですか………本当に雪子を元に戻してくれるのですか!」
丈夫で頑丈な印象を与える太い腕。
大きな手で正三郎の背叩くと、勝ち誇ったかのような笑みで、任せろ。と幾蔵は言い切った。
(暑苦しい男じゃの………相変わらず)蓬清は呆れている。
◇◇◇◇◇
何日経っただろう。
人のいなくなった町で買い物するのも虚しい。
一人の畑は耕す意味があるのか分からなくなるほど呆気ない。
誰もいない家で食事するのは寂しい。
ようやく雪子は気づいた。
自分は取り残されたんだ。何か分からないけど、”何か”に自分一人にされてしまい、置いて行かれた。あの寺の住職も人ではない。
泉の水が湧くように至った結論、自責の念、懺悔の言葉が口から溢れ出た。
気が狂いそうなほど叫びたおし、物にもあたった。
家具を倒し、投げ、壊し、何か液体がかかって囲炉裏の火が消えると、ようやく突発的な衝動は治まった。
「……ああ……あああ………ああああ。――――あああああああああああ!!!!!!」
涙も叫び声も止まらない。
不甲斐なく言いなりになっていた自分を責めに責めた。
誰も気遣ってくれない虚しさの中、部屋中に響く雪子の声。
一頻り泣いても昂る悲哀の感情が治まらない雪子は、何かを耳にした。
「 子 だ」
確かに声である。
微かに聞こえる声を探り、家を出た。
「どこ! 誰だい!」
「 だ ませ 雪 」
声は聞こえる。正三郎の声だと理解した。
「助けて! あなた! ここから出してよぉぉぉぉ!」
途端、ばああぁぁぁん!! と大きな音がした。
それが何かは分からないが、床に箪笥を倒した音を何倍にも膨れ上がらせたような音であった。
視界が真っ白に変わった。
暫く続いた白色の視界が、ゆっくり彩りを戻していくと、手を強く握られた感覚を戻し、やがて鮮明になった光景の中、真っ先に捕らえたのは正三郎の泣きながら喜ぶ顔である。
「あなた……あなた」
雪子は縋るように強く抱きしめた。
「大丈夫だ。もう大丈夫だからな」
何度も雪子の背を摩り、正三郎も抱きしめた。
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