PROJECT10People

19話 本音と建前…

時刻は深夜2時…


俺は目を覚ました…


夏のむしむしした暑さで目を覚ました俺はふと何かを思い川へ行った…


月が綺麗…


この合宿で少しでもチームワークがまとまることを願う。


のぞみちゃんだって一生懸命尽くしてくれてるし俺も出来ることをしたい。


のぞみちゃんを見てると不思議と勇気を貰える。


もっと今まで以上に頑張ろうとかユニットのために尽くそうとか思える。


のぞみちゃんには様々な刺激を与えられた分自分にはないものがあって羨ましいと思うこともある。


人間楽な仕事はないし、思い通りになんかいくはずなくて空回ることもある…


それが劣等感に変わると人は狂う…


俺は自分が大嫌い…


アイドルやろうとした理由だって…


「さくやか？」


？

ふと呼ばれた方を向くと…


さく「あ、はるひ…」


はるひ「おう、なにしてるんだ？」


Shinesのはるひだった…


さく「目が覚めたから…」


はるひ「だからってこんなとこに来たのか？」


だってと言ったあとに言葉が出なくて思わず発してしまった言葉…


さく「つ、月綺麗だな…」


はるひ「なんだ、告白か？でホントは？」


さく「ち、違うわ！ ホントは、また頭がもやもやし始めて…」


自分で口走ってしまった言葉に困惑しつつ軽くスルーしてくれたはるひに言った。


はるひ「またあの癖出そうなのか？最近は大丈夫だったしきっかけとかないだろ？考えすぎだ」


さく「そうだね、でもなんでだろう…」


はるひ「まぁ、ダメそうなら頼れよ？」


さく「おう、ありがと」


俺が私だった時を知っているのは社長兄弟にReviveの2人とはるひだけ…


過去を引きずって来た俺は過去に関係した出来事があると記憶が蘇る時がある…


ある感情のせいで記憶が蘇った時一時的に精神面が崩れるのだ…


それは過去を引きずるから…


忘れたいのに忘れられない記憶が俺を縛り続ける…


そんな俺を気遣って周りは対応してくれる。


しかし、変わりたいと思う半面変われない自分がいるのだ。


はるひ「とりあえず戻るか」


さく「だな」


はるひ「まぁ無理すんなよ」


はるひはお兄ちゃんみたいで頼りになる。


だからいつも心配してくれる。


そして俺を照らしてくれる。


なんだか光と闇みたいだ…


俺はネガティブな気持ちを奥に押し込み、テントに戻った。