初色に囲われた秘書は、蜜色の秘処を暴かれる

ささゆき細雪

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 スーツを脱がされながら樹理は考える。はじめてのキスの相手は誰だっけ。唇にちょこんとキスしてきたのは。
 紡は婚約者の樹理をお姫様扱いしてくれた。それこそおとぎ話に出てくる王子さまのように、手の甲へたびたびキスしてくれた。
 そのことを言おうとしただけなのに、貴糸は『兄貴ともキスしただろう?』って怒りだして、樹理の唇を容易く奪う。
 莫迦だなあ、はじめてはキートだけだよ。
 そう言いたくても、彼は樹理の身体を愛撫するので精一杯。

「ひゃっ」
「んだよ。スーツのしたにこんな可愛い下着つけやがって。他に男でもいるのか?」
「いるわけないじゃない! 仕事の日はいつだって勝負下着つけてるだけ」
「ふーん。毎日が勝負服、か。なんかいいな、それ」
「あっ」

 グレイベージュのスーツを脱がされ、オフホワイトのブラウスのボタンをはずされ、顔をだしたラズベリーピンクのブラジャーを前に、貴糸の鼻息が荒くなる。樹理の身体を寝台のうえに縫い付けたまま、彼は彼女を愛撫する。胸の突起は貴糸にふれられたからか、レース越しでもわかるくらいに硬く勃ちあがっていた。胸だけでなく、ショーツをはいたままの下半身にも彼の手はのびている。すでに濡れて甘い蜜の香りを発していたそこへ、貴糸は容赦なく顔を埋める。布越しの秘処に彼の鼻があたる。匂いをかがれた樹理はか細い声で甘く囀ずる。

「キート、やだっ、恥ずかしいっ」
「濡れてる、かわいい。ようやくジュリちゃんが俺だけのモノになるんだな。ぜんぶ脱がせる前に、この下着姿でいっかい達ってごらん」
「ぁあっ、ンっ――!」

 そのまま布ごと敏感な場所を齧られて、樹理は身体を弾ませる。
 手と口でショーツを脱がされ、あらわになった秘処に今度は指が挿入される。ごつごつとした男の指に蜜洞を耕され、樹理は声にならない喘ぎをつづけた。

「きっつ……ジュリちゃんのナカ、俺のでいっぱいにしてやるからな」
「あ……キート、それ、へんっ」
「イイんだな」
「ッ! あぁ、あぅっ」

 貴糸の指が二本に増える。指をいれてない方の手で蜜口から垂れた愛液を掬って、彼は樹理の秘芽を苛めだす。
 胸元のブラジャーははずされないまま、レース越しに彼の舌が乳首を弄る。彼の唾液に濡れたランジェリーは官能的で、視覚的にも淫猥に映っていた。

「エロいなぁ、ジュリちゃん。胸もおおきくなったし、このまま閉じ込めておきたいくらいだ」
「そ、それはだめ……っ!」
「兄貴は乳臭いガキだなんて言ってたけど、いまのジュリちゃんなら美味しく食べちゃうんじゃないかな……って、俺がそんなことさせねーけどっ」
「――ふぁああんっ!」

 蜜襞を収斂させながら樹理が貴糸の指で絶頂を迎える。あふれでる蜜で濡れた手で、貴糸はようやくブラジャーをベッドの下へ落として、一糸まとわぬ姿になった樹理の身体を抱き締める。

「キート……?」
「すきだ」
「いまさらなに言ってるの。すきだよ」

 きょとんとする樹理に、貴糸が微笑みを返す。
 樹理にとっての初恋は紡だとばかり思っていた。婚約破棄を言い渡されたときに彼女が紡に言い放った捨て台詞にも半信半疑だった。

 十年前にこの気持ちをぶつけていたら、彼女は応えてくれただろうか。青臭い高校生だった貴糸は、それができなかったからいま、こうして彼女を囲い混むような形で、手にいれようとしている。
 けれども欲しい気持ちだけは十年前のあのときから変わらない。

「会社のしがらみとかなにも関係なく、俺はジュリが欲しかったんだよ」

 ――ようやく、言える。
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