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The Resurgent Double Reich(蘇る二重帝国)
才覚
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この1年の間に普通の人間では気がおかしくなる程の事件が起きた。後世の歴史家が見ても「なんだこれ」と言うくらいにはな。この1年で、フールル帝国はフェスタニア帝国とチェロバキア連合国とレルマニア王国を併合。そして今、最後の旧領、イェーゴスラビアに攻め込む。我々の北東に位置するウェークランド王国(ウェブルス王国)やフレンシア共和国は我々の軍事行動を酷く非難。国際社会から孤立する…
かにも思えたが、我々は多民族国家。色々な国が私達の国と交流したいと、彼ら2つの国だけでは国際社会からの孤立を実現させるのは不可能であった。
「そういえば、今年は何年なのだろう…」
カレンダーを見ると今年は1936年
史実通りならば1939年に第二次世界大戦は開戦する。それまでの間、国力を蓄え無ければ。その為には…やるか。
1936年4月1日
エイプリルフールに我々はイェーゴスラビアに宣戦布告
イェーゴスラビアは「国家ぐるみの嘘は良くない」と言ってきた。全く、おめでたい頭だ。何故エイプリルフールの宣戦布告は嘘になるのだ?構わん。相手がその気なら我々は一気に攻略する!
我々偵察攻撃大隊は3機ずつに分散しつつ敵情を視察。現在、対空砲の準備をしている。まあ、対空砲といってもただの重機関銃だが。
「本当におめでたいな。機関銃如きで鉄塊を堕とせるわけなかろう」
エヴァが軽口を叩く。それに中隊長が少し叱る
「エヴァ少尉、最近貴官の作戦が上手く行き機嫌が良いのは分かるがそこまでにしておけ。慢心は死の元だぞ」
「中隊長殿、すいません…」
「構わん。私も機嫌がすこぶる良い。だが、降伏させるまでが戦争。忘れるなよ」
「了解致しました中隊殿!」
談笑していた。本来、戦争はこうあってはいけないが、ここまで事が上手く進むとそりゃあ気分も良くなる。このまま旧領奪還して、世界を屈服させてやる
「…っ!!」
(なんだ…?今何か通信が荒れたような…)
エヴァが地上偵察の手を止め周りを見る。すると遠くで僚機が機体から火を吹いていた
「なっ…対空砲か!?いや、ここまでは届かないはず…そんな…まさかこの空に何かいるのか?」
「さぁな」
残った僚機と無線で会話しながら、コックピット内に体を戻し、操縦桿を握りしめたその時。
「うわっ!!」
右隣を飛んでいた僚機が羽を折られ、機体から火を吹きながら地面に落ちていく。
(一瞬だったがコックピットは血に濡れていた。一応通話を試みてみるか)
「こちら第3偵察小隊エヴァ カラビナー少尉。近辺に僚機はいるか?」
その時、先程撃墜されたであろう戦闘機から返答が来た
「あぁ!だがこの空域には敵が居る…腕をやられた。捕虜になるかもしれんが帝国の勝利を信z」
最後まで言い終える前に無線が途絶。その直後真横に敵の戦闘機が編隊を組んで現れた
「嘘だろ!?」
慌てたら死ぬ。その思いが頭をよぎり、咄嗟に急降下を始める
「逃げられると思うな」
イェーゴも私を喰らい尽くそうと必死に追いかけてくる
「まさか単葉機開発にイェーゴも成功してたのかよ!」
困惑と不安が駆け巡る中、冷静に判断しながら戦う。敵の編隊は小隊規模…援護を求めるべきか
「こちら第3偵察小隊!こちら第3偵察小隊!敵の編隊と不意に接敵した!編隊規模は中隊!奴らは単葉機を持っている!増援を!」
大隊内無線で各小隊に連絡をとる。何とか増援が来れば良いが…
「了解、こちら第1偵察小隊と第2偵察小隊は即座に支援にまわる。200だけ待たれよ」
(2分か…ならその間にどうにか数を減らさないとな…)
イェーゴスラビアは12機 対してこちらはエヴァの1機のみ。
「死ぬなら戦って死んでやる!」
12:1の地獄の始まりだった。
「あんな1機如きに何ができる!」
「加速して仕留める…!」
急速にヘッドオンの形となる
「あいつ!?へ、ヘッドオンを狙ってるのか!?」
(なんだ!?何が目的だ…!?)
「困惑は死の切符だ!堕ちろ!」
敵戦闘機が戸惑い、幸いにも機銃を撃たなかったのでそのまま撃墜。羽を折られ、エンジンから火を吹き、円を描きながら堕ちていく
11:1
「くそ!あれ程新兵は出しゃばるなと言ったのに!」
「大尉!文句を言っている暇はありませんよ!一機如き、落とせないと祖国に合わせる顔がありませんよ!」
「そうだな!お前ら!警戒して戦え!」
イェーゴスラビア勢が無線越しに会話する
「あぁクソ!何か話してるな…」
エヴァも聞こうとはするが無線が違うので聞く術は無い。だから口の動きで何とか特定しようとするが、そこまでの技術は持ち合わせていない。
「総員!突破せよ!」
イェーゴスラビアの中隊長が叫ぶ。しかしそれはエヴァにも聞こえた。
「突破するなら…ヘッドオンを避けるべきか。」
そう言うと単葉機ならではの急加速をし、敵の不意を突き急上昇する。
「いきなり!?」
敵部隊の困惑する声が聞こえていなくとも聞こえる…そうだろう。お前達が開発したその戦闘機は我々の戦闘機を鹵獲したものだろう…そして開発も最近。何年も前から開発していた我々と知っていることの差が激しすぎるんだよ!
「堕ちろ!!」
エヴァが叫びながら、ある程度の高度に達すると反転。垂直に降下し、敵の戦闘機を2機、正確にコックピットを射抜いて撃墜する。
「貴様よくも!!」
(復讐心に駆られては死ぬのにな)
仲間を殺されて激昂した1機がエヴァの機体へ向かう。
「新兵か…若い芽を摘むのは性にあわないが…」
真っ直ぐ向かってきた敵機に対して機銃をばら撒き翼を折り、撃墜する
「うわ!た、助けてくれ!!」
堕ちていく最中、最後の抵抗かのように回転しながら機銃をばら撒く
「くそ!あの新兵何しやがる!」
8:1
中隊長がそう叫ぶ。彼の翼には被弾痕があり、先程の新兵がばら撒いた弾に運悪く命中してしまったのだ
しかし、数々の実戦を、訓練を受けてきた中隊長機は一筋縄では行かない。恐らく、エヴァの小隊2機を撃墜したのも奴だろう。
機体には撃墜マークがズラリと並べられ、見る者を恐怖に陥れる様な見た目だった
「まずは中隊長の周りのヤツらをやるか」
エヴァは機体を反転させ、そのまま降下。Gを最大限減らしつつ、逃げる姿勢を見せる。
「へっ!恐れを成して逃げたか!この腰抜けめ!」
1小隊が引っかかる
(やるしかない…やるしかないんだ!)
3機の敵機が機銃を放ってくる。エヴァはそれを右に移動しながら回転し何とか避ける。
「後ろを取らせたは良いものの…あぁ…やってみるか」
端から、12対1なんかに持ち込まれた時点で負けていたのだ。ならば1つ、やってみたかったことをやろう
「えっと…一気に機首を上げて…うわっ!!」
彼女がやろうとしていたのはそう、「コブラ機動」
レシプロ機では木の葉落としと言われる機動だ。
「機体を保て!!」
操縦桿を必死に握りしめ、何とか安定させる。
どこまで落ちたのか周りを見るや前方には敵の戦闘機が3機あった
「何ボケっとしてんだ私!やるぞ!」
そう言うと彼女は機銃を掃射。正確な狙いでまずは小隊の右を飛ぶ敵の垂直尾翼を粉砕し、その後エンジンに命中。火を吹きながら堕ちていく
「後ろ!?」
「どうやってやったんだ!?」
敵は驚愕しつつも旋回してこちらを狙おうとする。
「させるか!」
中央の小隊長らしき機体の垂直尾翼をこれまた粉砕。さらに集中的に攻撃することにより敵の機体後部を粉砕。敵は抗うことすら出来ずに回転しながら堕ちていく
「小隊長!!」
残った1機も落とそう。
残り1機となった敵機は逃げ惑うばかりだった。
「手応えねぇな。堕ちろ!!」
機銃を掃射し、敵機を撃墜。これにより一気に差は埋まり、
5:1となる
「次!」
その時だった。敵はこちらへ旋回し、5機同時で相手取る事になりそうだった。
(このままじゃ…ジリ貧だ…)
「くそ!旋回時をぶち抜く!」
旋回し、無抵抗の敵に弾をばら撒く。まずは、最後方にいた敵に命中。コックピットに命中し、急速に減速。そのまま垂直に落ちていく
次に、後ろからもう1機撃墜。
3:1になる
「総員展開!」
「くそ!」
勝てるかと思われたが敵は恐らくこの世界の第一次世界大戦を生き抜いた猛者だ。部隊員も恐らくかなりの強者だろう。正確に取れた連携でエヴァの正面で3つに散開。まずは右の敵機を撃墜しようと動いた。
「堕ちろ野郎!!」
機銃をばら撒く…が当たらない。急減速したり、急加速したり、全く1つも当たらない。
「貰った!!」
(しまった…!)
正面の敵に集中しすぎた…
「うわぁああ!!」
悲鳴が聞こえたのは敵機の方だった
「遅れてすまない!カラビナー少尉!」
「クローフォード中尉!?」
その時、中隊長が来るかと思われたが、先に到着したのはクローフォード中尉と僚機4機だった。
「くそ!先の大戦の生き残りか!」
「中隊長!しかもエースですよ!?」
敵側が大きく狼狽える。
「くそ!総員撤退だ!被害が多すぎる!」
敵の中隊長はムキになることも無く冷静な判断を取り、距離がある内に反転。逃亡を図る
「追いかけないと!」
エヴァは機体をフルスロットルにして追いかけようとする。
しかし、そんなエヴァをクローフォード中尉は止める
「エヴァ!上官命令だ!撤退だ!繰り返す!撤退だ!」
エヴァが振り返ればそこには中隊長含めた9機の味方機もいる。
「了解しました…あの!中隊長!」
「どうした?カラビナー少尉」
「撃墜された者の遺骨を…」
「構わん。集めてこい」
「ありがとうございます!」
エヴァは機首を大地に向けて真っ直ぐ、矢が落ちるように素早く降りていく。そして、機体から車輪を出して着陸。そのまま機体から飛び降り、撃墜された仲間を回収する
「冥土でも私の活躍を見ててくれよ…」
そういうと仲間を戦闘機に載せ、重くなった機体ながらも持ち前の飛行技術を活かして飛行。そしてそのまま帰還に成功する
今回の突発的な遭遇戦だが、単騎で9機を撃墜したことにより彼女はエースパイロットとなり、さらにフールル リ メット勲章を受賞し、大尉となる。
9機も撃墜したのだから少佐でも良いのではと思った人。彼女はまだ幼い。
かにも思えたが、我々は多民族国家。色々な国が私達の国と交流したいと、彼ら2つの国だけでは国際社会からの孤立を実現させるのは不可能であった。
「そういえば、今年は何年なのだろう…」
カレンダーを見ると今年は1936年
史実通りならば1939年に第二次世界大戦は開戦する。それまでの間、国力を蓄え無ければ。その為には…やるか。
1936年4月1日
エイプリルフールに我々はイェーゴスラビアに宣戦布告
イェーゴスラビアは「国家ぐるみの嘘は良くない」と言ってきた。全く、おめでたい頭だ。何故エイプリルフールの宣戦布告は嘘になるのだ?構わん。相手がその気なら我々は一気に攻略する!
我々偵察攻撃大隊は3機ずつに分散しつつ敵情を視察。現在、対空砲の準備をしている。まあ、対空砲といってもただの重機関銃だが。
「本当におめでたいな。機関銃如きで鉄塊を堕とせるわけなかろう」
エヴァが軽口を叩く。それに中隊長が少し叱る
「エヴァ少尉、最近貴官の作戦が上手く行き機嫌が良いのは分かるがそこまでにしておけ。慢心は死の元だぞ」
「中隊長殿、すいません…」
「構わん。私も機嫌がすこぶる良い。だが、降伏させるまでが戦争。忘れるなよ」
「了解致しました中隊殿!」
談笑していた。本来、戦争はこうあってはいけないが、ここまで事が上手く進むとそりゃあ気分も良くなる。このまま旧領奪還して、世界を屈服させてやる
「…っ!!」
(なんだ…?今何か通信が荒れたような…)
エヴァが地上偵察の手を止め周りを見る。すると遠くで僚機が機体から火を吹いていた
「なっ…対空砲か!?いや、ここまでは届かないはず…そんな…まさかこの空に何かいるのか?」
「さぁな」
残った僚機と無線で会話しながら、コックピット内に体を戻し、操縦桿を握りしめたその時。
「うわっ!!」
右隣を飛んでいた僚機が羽を折られ、機体から火を吹きながら地面に落ちていく。
(一瞬だったがコックピットは血に濡れていた。一応通話を試みてみるか)
「こちら第3偵察小隊エヴァ カラビナー少尉。近辺に僚機はいるか?」
その時、先程撃墜されたであろう戦闘機から返答が来た
「あぁ!だがこの空域には敵が居る…腕をやられた。捕虜になるかもしれんが帝国の勝利を信z」
最後まで言い終える前に無線が途絶。その直後真横に敵の戦闘機が編隊を組んで現れた
「嘘だろ!?」
慌てたら死ぬ。その思いが頭をよぎり、咄嗟に急降下を始める
「逃げられると思うな」
イェーゴも私を喰らい尽くそうと必死に追いかけてくる
「まさか単葉機開発にイェーゴも成功してたのかよ!」
困惑と不安が駆け巡る中、冷静に判断しながら戦う。敵の編隊は小隊規模…援護を求めるべきか
「こちら第3偵察小隊!こちら第3偵察小隊!敵の編隊と不意に接敵した!編隊規模は中隊!奴らは単葉機を持っている!増援を!」
大隊内無線で各小隊に連絡をとる。何とか増援が来れば良いが…
「了解、こちら第1偵察小隊と第2偵察小隊は即座に支援にまわる。200だけ待たれよ」
(2分か…ならその間にどうにか数を減らさないとな…)
イェーゴスラビアは12機 対してこちらはエヴァの1機のみ。
「死ぬなら戦って死んでやる!」
12:1の地獄の始まりだった。
「あんな1機如きに何ができる!」
「加速して仕留める…!」
急速にヘッドオンの形となる
「あいつ!?へ、ヘッドオンを狙ってるのか!?」
(なんだ!?何が目的だ…!?)
「困惑は死の切符だ!堕ちろ!」
敵戦闘機が戸惑い、幸いにも機銃を撃たなかったのでそのまま撃墜。羽を折られ、エンジンから火を吹き、円を描きながら堕ちていく
11:1
「くそ!あれ程新兵は出しゃばるなと言ったのに!」
「大尉!文句を言っている暇はありませんよ!一機如き、落とせないと祖国に合わせる顔がありませんよ!」
「そうだな!お前ら!警戒して戦え!」
イェーゴスラビア勢が無線越しに会話する
「あぁクソ!何か話してるな…」
エヴァも聞こうとはするが無線が違うので聞く術は無い。だから口の動きで何とか特定しようとするが、そこまでの技術は持ち合わせていない。
「総員!突破せよ!」
イェーゴスラビアの中隊長が叫ぶ。しかしそれはエヴァにも聞こえた。
「突破するなら…ヘッドオンを避けるべきか。」
そう言うと単葉機ならではの急加速をし、敵の不意を突き急上昇する。
「いきなり!?」
敵部隊の困惑する声が聞こえていなくとも聞こえる…そうだろう。お前達が開発したその戦闘機は我々の戦闘機を鹵獲したものだろう…そして開発も最近。何年も前から開発していた我々と知っていることの差が激しすぎるんだよ!
「堕ちろ!!」
エヴァが叫びながら、ある程度の高度に達すると反転。垂直に降下し、敵の戦闘機を2機、正確にコックピットを射抜いて撃墜する。
「貴様よくも!!」
(復讐心に駆られては死ぬのにな)
仲間を殺されて激昂した1機がエヴァの機体へ向かう。
「新兵か…若い芽を摘むのは性にあわないが…」
真っ直ぐ向かってきた敵機に対して機銃をばら撒き翼を折り、撃墜する
「うわ!た、助けてくれ!!」
堕ちていく最中、最後の抵抗かのように回転しながら機銃をばら撒く
「くそ!あの新兵何しやがる!」
8:1
中隊長がそう叫ぶ。彼の翼には被弾痕があり、先程の新兵がばら撒いた弾に運悪く命中してしまったのだ
しかし、数々の実戦を、訓練を受けてきた中隊長機は一筋縄では行かない。恐らく、エヴァの小隊2機を撃墜したのも奴だろう。
機体には撃墜マークがズラリと並べられ、見る者を恐怖に陥れる様な見た目だった
「まずは中隊長の周りのヤツらをやるか」
エヴァは機体を反転させ、そのまま降下。Gを最大限減らしつつ、逃げる姿勢を見せる。
「へっ!恐れを成して逃げたか!この腰抜けめ!」
1小隊が引っかかる
(やるしかない…やるしかないんだ!)
3機の敵機が機銃を放ってくる。エヴァはそれを右に移動しながら回転し何とか避ける。
「後ろを取らせたは良いものの…あぁ…やってみるか」
端から、12対1なんかに持ち込まれた時点で負けていたのだ。ならば1つ、やってみたかったことをやろう
「えっと…一気に機首を上げて…うわっ!!」
彼女がやろうとしていたのはそう、「コブラ機動」
レシプロ機では木の葉落としと言われる機動だ。
「機体を保て!!」
操縦桿を必死に握りしめ、何とか安定させる。
どこまで落ちたのか周りを見るや前方には敵の戦闘機が3機あった
「何ボケっとしてんだ私!やるぞ!」
そう言うと彼女は機銃を掃射。正確な狙いでまずは小隊の右を飛ぶ敵の垂直尾翼を粉砕し、その後エンジンに命中。火を吹きながら堕ちていく
「後ろ!?」
「どうやってやったんだ!?」
敵は驚愕しつつも旋回してこちらを狙おうとする。
「させるか!」
中央の小隊長らしき機体の垂直尾翼をこれまた粉砕。さらに集中的に攻撃することにより敵の機体後部を粉砕。敵は抗うことすら出来ずに回転しながら堕ちていく
「小隊長!!」
残った1機も落とそう。
残り1機となった敵機は逃げ惑うばかりだった。
「手応えねぇな。堕ちろ!!」
機銃を掃射し、敵機を撃墜。これにより一気に差は埋まり、
5:1となる
「次!」
その時だった。敵はこちらへ旋回し、5機同時で相手取る事になりそうだった。
(このままじゃ…ジリ貧だ…)
「くそ!旋回時をぶち抜く!」
旋回し、無抵抗の敵に弾をばら撒く。まずは、最後方にいた敵に命中。コックピットに命中し、急速に減速。そのまま垂直に落ちていく
次に、後ろからもう1機撃墜。
3:1になる
「総員展開!」
「くそ!」
勝てるかと思われたが敵は恐らくこの世界の第一次世界大戦を生き抜いた猛者だ。部隊員も恐らくかなりの強者だろう。正確に取れた連携でエヴァの正面で3つに散開。まずは右の敵機を撃墜しようと動いた。
「堕ちろ野郎!!」
機銃をばら撒く…が当たらない。急減速したり、急加速したり、全く1つも当たらない。
「貰った!!」
(しまった…!)
正面の敵に集中しすぎた…
「うわぁああ!!」
悲鳴が聞こえたのは敵機の方だった
「遅れてすまない!カラビナー少尉!」
「クローフォード中尉!?」
その時、中隊長が来るかと思われたが、先に到着したのはクローフォード中尉と僚機4機だった。
「くそ!先の大戦の生き残りか!」
「中隊長!しかもエースですよ!?」
敵側が大きく狼狽える。
「くそ!総員撤退だ!被害が多すぎる!」
敵の中隊長はムキになることも無く冷静な判断を取り、距離がある内に反転。逃亡を図る
「追いかけないと!」
エヴァは機体をフルスロットルにして追いかけようとする。
しかし、そんなエヴァをクローフォード中尉は止める
「エヴァ!上官命令だ!撤退だ!繰り返す!撤退だ!」
エヴァが振り返ればそこには中隊長含めた9機の味方機もいる。
「了解しました…あの!中隊長!」
「どうした?カラビナー少尉」
「撃墜された者の遺骨を…」
「構わん。集めてこい」
「ありがとうございます!」
エヴァは機首を大地に向けて真っ直ぐ、矢が落ちるように素早く降りていく。そして、機体から車輪を出して着陸。そのまま機体から飛び降り、撃墜された仲間を回収する
「冥土でも私の活躍を見ててくれよ…」
そういうと仲間を戦闘機に載せ、重くなった機体ながらも持ち前の飛行技術を活かして飛行。そしてそのまま帰還に成功する
今回の突発的な遭遇戦だが、単騎で9機を撃墜したことにより彼女はエースパイロットとなり、さらにフールル リ メット勲章を受賞し、大尉となる。
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