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前略、剣士と銃士と魔術師と孤高なる暗黒騎士と
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「随分と早かったですね」
酒場へと引き返してきたあたしたちは、とりあえず、何かを飲んでいるリリアンに状況の説明をした。
ミルク……?可愛いな!
というか、リリアンならあの岩を壊せるんじゃない?
思い立って聞いてみる、いつものあたしに対する、理不尽な仕打ちをそういうところにいかしてほしい。
「残念ながら、話しを聞く限り今の私では無理です」
これがあるので、リリアンは両手を掲げる。リリアンができないとなると、う~ん。
「やはり他の冒険者達に、依頼するしかないのでしょうか…」
うつむくラルム君、ただ、諦められている学問だと言うなら。
その遺跡に対する対応、つまり岩の撤去は、当分先になるだろう。
なにか手段はないか、あたしはない頭をフル回転させ方法を探す。
当たり前の事だが、男だろうと女だろうと悲しむ顔は見たくない。
様々なアイデアが考えては消え、考えては消え……
ダメだ!わっかんない!少し諦めかけたあたしたちに背後から。
「ならば我がいこう」
この声…低く重いけど、どこか思いやりを感じるこの声は…
振り返ればそこに孤高なる暗黒騎士が立っていた音もなく。
残念ながら、身体が大きいので扉の外から。
「孤高なる暗黒騎士!」
「「ぎゃあぁぁあああーー!!」」
再会を喜ぶあたしとは対象的にリッカとラルム君は絶叫。
あ、そういえばリッカに至っては、恐怖のあまり賞金稼ぎやめたんだっけ。
かくかくしかじか、怯える2人にあたしは孤高なる暗黒騎士が、子供思いの優しい人であること、一緒に買い物に行ったことなどを話し。理解を求める。
「そっか!いい人なんだね!」
すぐに馴染み、近寄るリッカ。
「そ、そうですか……よろしく…お願いします…」
まだ少し警戒ぎみのラルム君、ちょっとずつ仲良くなれればいいな。
「でもいいの?孤高なる暗黒騎士。子供たちが待ってるんじゃない?」
「まだなんの礼もしてない故な。安心しろ、ぷりんはくーる便で送ったからな」
「ありがとう、心強いよ!」
クール便?もうツッコまない
「孤高なる暗黒騎士さん」
ミルクを飲み終えたリリアンが立ちふさがる、 まさか戦うつもり!?
予想は裏切られ、いつもの蛮行とはかけ離れた、優雅な仕草で頭をさげて。
「私の弟子の引率、ありがとうございます。ですができる限り経験を積ませたいので、最低限のフォローを努めてほしいのです」
「承知した」
なるほど、楽をするなってことね。
こういった、普通の対応をしているリリアンは可愛らしい。
「では僕はクエストの再設定をしておきますね」
また明日集まりましょう。ラルムの声にて解散。
「ではミルクをもう一杯」
「あたしもなんか飲む~~」
みんな散り散りに時間を潰す。あたしは…
「ねぇ、今時間があるならさ、歩き方教えてくれない?」
「承知した」
いい機会なので、特訓をすることにした。
「ほっ、ほっ」
しばらく足音を立てない歩き方の特訓をする。なるほど重心が大事なんだね。
「歩き方も戦闘の基礎、これを習得すればできることも増えよう」
孤高なる暗黒騎士はその人柄に反さず、丁寧に教えてくれた。
リリアンのスパルタになれた身体に優しさが染み渡る。
「あとはひたすらに反復練習するまでだ」
「うん、ありがとう。じゃあそろそろ今日は終わろうか。」
あと1歩で掴めそうだけど……なにかきっかけが、これができるようになれば速く走れそうだし、ジャンプ力とかも上がりそうだけど……
「う~~ん…」
唸りながら歩く、なにかきっかけが…
「は~~い、『ラックベル』名物のケバブどうですか~~」
なんで街の名物がケバブなのかはおいといて、この声……なんか聞いたことあるような……
「そこの9999ポイントのお姉さんどうですか~~」
9999ポイント?美味しそうな匂いと、知ってる人の少ないはずの情報、それとどことなく胡散臭い声に振り返る。
「やっほ~~セツナン」
「このエセ天使が!」
瞬間、剣を抜いて飛ぶ。あ、できた。
いつもより静かで格段に高いジャンプ。その高さのまま!斬る!
「あぶなぁ!」
白刃取り!?ちぃ!腐っても天使か!
「いきなりなにすんですか!」
「絶対に殺す、そう言ったはずだ」
言われて出てきた方が悪い、あたしは精一杯、冷たく吐き捨てる。
「言われてませんけど!?」
あ、リストに書いただけだった。
「見事な跳躍だ」
後ろの孤高なる暗黒騎士。うん、お陰様でね。
「あ、孤高なる暗黒騎士さん、お疲れ様です」
軽く会釈。礼儀正しい天使だった。
「セツナンも乙~~」
手をひらひら、失礼な天使だった。
「てか前から思ってたけど、なんであたしにはそんなにテキトーなの?もっと大事に扱って?」
物騒なハンマーで殴られたり、電話を2秒で切られたり、そもそも勘違いで消されたり。
「ほら、セツナンはマブじゃん?」
「えぇ……やだなぁ……」
親指を立て、笑うエセ天使。
唐突なマブ宣言に、あたしはこれ以上の関わりは不要と、今日の宿へ急ぐのだった。
「2つ貰おうか」
「毎度あり~~」
奢ってもらったケバブは悔しいけど美味しかった。
翌日の朝、酒場に再集結、そしてメンバー確認。
「えっと…剣士のあたしと」
「銃士のあたしと!」
「魔術師の僕と」
「孤高なる暗黒騎士である」
成り行きで剣士を名乗ったけどこれでいいのだろうか。
「孤高なる暗黒騎士ってかっこいいな~~あたしも二つ名とかほしい!」
はしゃぐリッカに、わかる、と同意。
やはり異世界なら、二つ名で名を轟かせたい。
「あなたには立派な二つ名があるじゃないですか」
突然のリリアン。あたしに二つ名???
「悪魔の弟子と」
「絶対に嫌だ!!!」
どうやらリリアンの中であたしは弟子に決まったらしい。
酒場へと引き返してきたあたしたちは、とりあえず、何かを飲んでいるリリアンに状況の説明をした。
ミルク……?可愛いな!
というか、リリアンならあの岩を壊せるんじゃない?
思い立って聞いてみる、いつものあたしに対する、理不尽な仕打ちをそういうところにいかしてほしい。
「残念ながら、話しを聞く限り今の私では無理です」
これがあるので、リリアンは両手を掲げる。リリアンができないとなると、う~ん。
「やはり他の冒険者達に、依頼するしかないのでしょうか…」
うつむくラルム君、ただ、諦められている学問だと言うなら。
その遺跡に対する対応、つまり岩の撤去は、当分先になるだろう。
なにか手段はないか、あたしはない頭をフル回転させ方法を探す。
当たり前の事だが、男だろうと女だろうと悲しむ顔は見たくない。
様々なアイデアが考えては消え、考えては消え……
ダメだ!わっかんない!少し諦めかけたあたしたちに背後から。
「ならば我がいこう」
この声…低く重いけど、どこか思いやりを感じるこの声は…
振り返ればそこに孤高なる暗黒騎士が立っていた音もなく。
残念ながら、身体が大きいので扉の外から。
「孤高なる暗黒騎士!」
「「ぎゃあぁぁあああーー!!」」
再会を喜ぶあたしとは対象的にリッカとラルム君は絶叫。
あ、そういえばリッカに至っては、恐怖のあまり賞金稼ぎやめたんだっけ。
かくかくしかじか、怯える2人にあたしは孤高なる暗黒騎士が、子供思いの優しい人であること、一緒に買い物に行ったことなどを話し。理解を求める。
「そっか!いい人なんだね!」
すぐに馴染み、近寄るリッカ。
「そ、そうですか……よろしく…お願いします…」
まだ少し警戒ぎみのラルム君、ちょっとずつ仲良くなれればいいな。
「でもいいの?孤高なる暗黒騎士。子供たちが待ってるんじゃない?」
「まだなんの礼もしてない故な。安心しろ、ぷりんはくーる便で送ったからな」
「ありがとう、心強いよ!」
クール便?もうツッコまない
「孤高なる暗黒騎士さん」
ミルクを飲み終えたリリアンが立ちふさがる、 まさか戦うつもり!?
予想は裏切られ、いつもの蛮行とはかけ離れた、優雅な仕草で頭をさげて。
「私の弟子の引率、ありがとうございます。ですができる限り経験を積ませたいので、最低限のフォローを努めてほしいのです」
「承知した」
なるほど、楽をするなってことね。
こういった、普通の対応をしているリリアンは可愛らしい。
「では僕はクエストの再設定をしておきますね」
また明日集まりましょう。ラルムの声にて解散。
「ではミルクをもう一杯」
「あたしもなんか飲む~~」
みんな散り散りに時間を潰す。あたしは…
「ねぇ、今時間があるならさ、歩き方教えてくれない?」
「承知した」
いい機会なので、特訓をすることにした。
「ほっ、ほっ」
しばらく足音を立てない歩き方の特訓をする。なるほど重心が大事なんだね。
「歩き方も戦闘の基礎、これを習得すればできることも増えよう」
孤高なる暗黒騎士はその人柄に反さず、丁寧に教えてくれた。
リリアンのスパルタになれた身体に優しさが染み渡る。
「あとはひたすらに反復練習するまでだ」
「うん、ありがとう。じゃあそろそろ今日は終わろうか。」
あと1歩で掴めそうだけど……なにかきっかけが、これができるようになれば速く走れそうだし、ジャンプ力とかも上がりそうだけど……
「う~~ん…」
唸りながら歩く、なにかきっかけが…
「は~~い、『ラックベル』名物のケバブどうですか~~」
なんで街の名物がケバブなのかはおいといて、この声……なんか聞いたことあるような……
「そこの9999ポイントのお姉さんどうですか~~」
9999ポイント?美味しそうな匂いと、知ってる人の少ないはずの情報、それとどことなく胡散臭い声に振り返る。
「やっほ~~セツナン」
「このエセ天使が!」
瞬間、剣を抜いて飛ぶ。あ、できた。
いつもより静かで格段に高いジャンプ。その高さのまま!斬る!
「あぶなぁ!」
白刃取り!?ちぃ!腐っても天使か!
「いきなりなにすんですか!」
「絶対に殺す、そう言ったはずだ」
言われて出てきた方が悪い、あたしは精一杯、冷たく吐き捨てる。
「言われてませんけど!?」
あ、リストに書いただけだった。
「見事な跳躍だ」
後ろの孤高なる暗黒騎士。うん、お陰様でね。
「あ、孤高なる暗黒騎士さん、お疲れ様です」
軽く会釈。礼儀正しい天使だった。
「セツナンも乙~~」
手をひらひら、失礼な天使だった。
「てか前から思ってたけど、なんであたしにはそんなにテキトーなの?もっと大事に扱って?」
物騒なハンマーで殴られたり、電話を2秒で切られたり、そもそも勘違いで消されたり。
「ほら、セツナンはマブじゃん?」
「えぇ……やだなぁ……」
親指を立て、笑うエセ天使。
唐突なマブ宣言に、あたしはこれ以上の関わりは不要と、今日の宿へ急ぐのだった。
「2つ貰おうか」
「毎度あり~~」
奢ってもらったケバブは悔しいけど美味しかった。
翌日の朝、酒場に再集結、そしてメンバー確認。
「えっと…剣士のあたしと」
「銃士のあたしと!」
「魔術師の僕と」
「孤高なる暗黒騎士である」
成り行きで剣士を名乗ったけどこれでいいのだろうか。
「孤高なる暗黒騎士ってかっこいいな~~あたしも二つ名とかほしい!」
はしゃぐリッカに、わかる、と同意。
やはり異世界なら、二つ名で名を轟かせたい。
「あなたには立派な二つ名があるじゃないですか」
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「絶対に嫌だ!!!」
どうやらリリアンの中であたしは弟子に決まったらしい。
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