機龍世紀3rdC:暗黒時代~黒髪の騎狼猟兵

武無由乃

文字の大きさ
17 / 58
Episode 1 始まりの冒険

Chapter 9 討伐士組合

しおりを挟む
「お兄ちゃん……」

 その時、リディアは困惑していた。
 兄であるアストがなぜか目前のある男と喧嘩を始めてしまったのだ。
 いや――もはやこれは喧嘩とは呼べないかもしれない。お互いの武器を出してしまっているのだから。

「お兄ちゃん……」

 リックルの方を見ても、なぜかアストと男のやり合いを眺めているだけで口を出さない。兄を止めようとしても、アストは頭に血が上っているようで、いうことを聞いてはくれない。
 リディアは考える、なぜこうなったのか――その理由を。
 それは、あの野盗どもを退治して、フォーレーンの警備隊に届け出た後、目的の場所へ出向いた直後に起こったのだ。
 この場所――討伐士組合で――。


◆◇◆


 フォーレーン――それは、カディルナの地でも上から二番目に大きな都市国家である。
 歴史はかなり古く、周囲の各国家同士を結ぶ、交易の中間点として発展してきたカディルナ東部最大の都市であった。その歴史ある街も、海賊艦隊に襲われた影響で、多くの建物が改修中であった。街の至る所に焼けた廃墟があり、海賊艦隊の襲撃の凄さを思い浮かべることが出来た。
 アスト達は、野盗どもを警備隊に届けたあと、討伐士組合を探して街を回った。しかし、それはかなりたやすく見つかった。街の人々にとって彼らは英雄であり、誰しもがその拠点を知っていたからである。

「すみません。ここが討伐士組合ですか?」

 アストはさっそく討伐士組合に顔を出す。そこは一見すると酒場のような場所であった。
 突然の訪問に、組合の建物にいる六人ほどがアスト達を見る。そのうちの一人、酒場のマスターの様な男がアスト達に声をかける。

「どうしたのかな? 仕事の依頼なのかな?」

 そう言ってにこやかに話しかけてくる酒場のマスター。

「あ……いえ俺たちは、父であるゲルダに言われて。ここにくれば仲間に会えると聞いてきたのですが……」
「ゲルダ? それって黒の部族の疾風のゲルダかい?」
「知っているんですか? そうです……俺はその息子であるアストと言います。こっちは妹のリディア……」

 そのアストの言葉にリディアが酒場のマスターに頭を下げる。
 マスターは言う。

「これは御丁寧に……。私の名はジェレミー。元討伐士で今はこのフォーレーン支部の支部長をしているんだ」
「ジェレミーさんですね。よろしくお願いします」

 そのアストの言葉にジェレミーはにこやかに笑顔で返す。

「しかし、あのゲルダさんの息子さんと娘さんとは……。あいつとは同じチームで戦ったこともある。かなりの使い手だった」
「へえ……そうなんですか? 父は昔のことをそんなに話さなかったので……」
「そうなのか……。それは、彼なりの考えがあるんだろうから俺からは何とも言えないが……。それで、君たちは討伐士組合に登録に来たと見ていいんだね?」
「ええ……討伐士組合の話はこのリックルからいろいろ聞いてるんで……。組合に登録すればいろいろ手助けを受けられると……」

 ジェレミーはリックルの方を見る。

「ほう……そこに居るのはリックルか久しぶりだね?」
「は~い!! ジェレミー!! この子たちのことよろしく!!」
「わかったよ……それじゃあ、ある程度走は知っているらしいが、改めて討伐士組合について説明しよう」
「お願いします」

 アストとリディアはジェレミーに頭を下げた。

『討伐士組合』
 それは希少なる魔龍討伐士たちがお互いの力を補完し合い、旅を助け合うための組織である。
 その活動は多岐にわたり、弱い人々を救っている英雄たちの支援は無論、彼らの旅先の宿を手配したり、仕事を斡旋して報酬を出したり。さらには、討伐士を語って無法を働く偽物の退治なども行っている。
 組合の協力を得るには、討伐士登録が必要になる。これは、絶対数の少ない討伐士をむやみな戦いで使い潰さないようにする措置であり、登録された討伐士の実力評価をもとにチームを結成して大陸の各所に討伐士を派遣しているのである。
 
「では……君は討伐士登録を行いたいんだね?」

 そのジェレミーの言葉にアストは頷く。

「はい、お願いしていいですか?」
「それじゃあ……君の実力を見てみたいんだけど……」

 そう言ってジェレミーはその場を見回す。
 すると、近くに座って酒を飲んでいた一人の男が手を上げる。それは紫の髪に緑の目をした、二十代前半ぐらいの黄の民であった。

「俺でいいかい?」
「ああ……ラギルス……頼めるかい?」
「フン……任せておけよ」

 そう言ってラギルスと呼ばれた男はアストの前にやってきた。
 その腰には刃の短めの長剣が二振り下がっている。アストは少し困惑気味に言った。

「あの……これから何をするんでしょうか?」

 それにラギルスが答える。

「ははは!! 馬鹿かお前!! ひよっこがどれだけやるのか、俺様がみてやるんだよ!!」

 そう言ってアストを見下ろす。

「……」

 アストはその男のものいいにムッとする。

「ボケてんなよ小僧? 討伐士はお子様のお遊びじゃないんだ。実力がなきゃなれねえよ?!」
「俺は……小僧じゃない……アストだ」

 そのラギルスのあからさまな挑発に、なんとか心を落ち着けようとするアスト。

「フン……アストねえ?」

 ラギルスは値踏みするようにアストを見る。
 そして、突然笑い出した。

「ははははは!! おまえさっきゲルダの息子だって言ったよな?!」
「……」
「黒の部族でもない奴がゲルダの息子だと? 笑わせるなよ?」

 アストは黙ってラギルスを睨む。

「なんだその目は? 言われて傷ついちゃったか小僧? そんな脆い心じゃ討伐士は無理だな? 戦うまでもないよ……そっちにいる妹ちゃんのおっぱいでも吸って大人しくしてるんだな」
「……俺は」

 アストは歯を食いしばってラギルスを見る。

「俺は? なんだよ? 大人しく帰る気になったか? 自称ゲルダの息子さん?」

 そう言って嘲り笑うラギルス。それを睨んでアストは言った。

「俺はゲルダの息子アストだ!! お前みたいなやつには負けない!!」

 その言葉に笑いを深くしてラギルスは言った。

「やって見ろよひよっこ!! もし俺が勝ったら、そっちの妹ちゃんをもらうからな!! 俺の三番目の愛人にぴったりだぜ!!」

 そのラギルスの言葉についにアストはブチ切れた。

「リディアを変な目で見るな!!」

 アストは腰の刀をすらりと抜く。それに反応するようにラギルスも双剣を構えた。
 こうして、アストとラギルスの打ち合いが始まったのである。


◆◇◆


 ガキン!!

 アストの十数回目の斬撃がラギルスの双剣に払われる。
 それは一見すると、一方的にアストに押されるラギルスのように見える。
 しかし、アスト自身はこの目の前の男の恐ろしさを実感し始めていた。

「クソ!!」

 アストはラギルスとの間合いを取りつつ、左右に身を振ってラギルスの隙を見つけようとする。しかし、

「クソ!!」

 何度打ち込んでもその刀はラギルスへと到達しない。
 それだけではなく――。

「はは!!」

 ラギルスがフェイントのように明後日の方向に剣を振って笑う。
 それは、実はフェイントではない。

(さっきの一撃も……正確に打たれていたら俺は死んでいた……)

 そう、明確にラギルスに手加減されているのである。
 その物言いはともかく、目前のラギルスは恐ろしいほどの達人であった。

(……こうなったら!!)

 アストは覚悟を決める。相手に必殺の一撃を加えることを。
 そんなことする必要ないと分かるハズなのに、その時のアストは完全に頭に血が上っていた。

 ガキン!!

 再びアストの上段からの斬撃が打ち払われる。それはアストにとってわかっていたことであった。
 アストは一気にラギルスの元へと駆けると、その懐へと一気に踏み込む。
 そして、はじかれた斬撃を速攻で返して、打ち上げの斬撃へと一瞬で変化させた。

「!!」

 ラギルスの表情が一気に緊張する。そのままいけばラギルスの脚を飛ばせるはずだ。
 ――と、その時、

「だめええ!!」

 突然、背後からリディアが掴みかかってくる。そのままアストはリディアと共に床に転がった。

「はいはい!! そこまでだよ二人とも!!」

 そうジェレミーが二人の間に割って入る。

「危ない危ない……。大丈夫かいラギルス?」
「ははは!! 少しヒヤッとしたが……な。ぶっちゃけ、あのままいったら脚をやられてた……」
「そうかい……それは本当に危なかった……。それで? 評価のところは?」
「ああ……実行力……戦術評価共に★4以上でなかなかの強者だぜ……。ただ、頭に血が上りやすくて、それで評価を落として、判断力は★2と言ったところか?」
「そうか……それは即戦力になりうるねえ?」
「そうだな……アスト」

 ラギルスはアストに向かって手のひらを向ける。

「……」

 アストはそのラギルスの手を黙って見つめる。

「すまねえなアスト。お前の本気を見たくて、あんなこと言っちまった。この通りだ……」

 そう言って頭を深く下げるラギルス。アストはその段になってやっと自分が試されたのだと気づいた。
 アストは気恥ずかし気に、ラギルスの手を握る。

「いや……こちらこそ……ちょっと挑発されただけで頭に血が上って、申し訳ない」

 アストもまたそう言って頭を下げる。
 そして――、

「よろしく。……そしてようこそ討伐士組合へ! 歓迎するぜアスト!!」

 ラギルスはそう言って歯を見せて笑った。
 そんな二人の周りに、それまで黙って見守っていた他の4人が集まってくる。

「なかなか面白い芝居だったぞ……」

 そう言って笑うのは緑の民の男である。

「かかか!! 若いもんはいいのう! 青春って感じだ!!」

 そう言って笑うのは、髭面のオヤジであった。

「このまま足が切れればラギルスも多少は大人しくなったろうに、惜しかったね?」

 そう言って笑うのは金髪碧眼の女性である。

「大丈夫です。そんな事になったら私が治療しますから。元通りですよ?」

 そう言って最後に笑ったのは黄の民らしき少女であった。

「うるせ~! お前ら勝手なこと言いやがって!! 特にジェラ!!」

 そう言って金髪碧眼の女性を指さすラギルス。
 彼らの騒がしさにアストは毒気を抜かれて笑った。

 これが、討伐士組合フォーレーン支部の仲間たちとの初めての出会いであった。


◆◇◆


 フォーレーンの討伐士組合。そこからにぎやかな声が響いてくる。
 新たな仲間を皆で歓迎しているのである。
 アストとリディアに向かってジェレミーが言う。

「アスト君……君は、クラスはライダーで登録させてもらうよ? 討伐士ランクは新人の通例としてイニシエイト。三要素の評価は、暫定として判断力★2、実行力★4、戦術評価は★4とする」
「はい……」

 ジェレミーのその言葉にアストは頷いた。

「そしてリディア君……君の方はクラスはウィザードで登録。討伐士ランクは無論イニシエイト。三要素評価は、暫定として判断力★4、実行力★2、戦術評価は★3とする」
「わかりました」

 リディアもそう言って頷いた。

「では……改めてようこそ討伐士組合へ。君たちは新たな討伐士として登録された。これからは、行く先の宿の手配や、食料の確保、必要な情報収集は我々に任せてくれ。無論、相互扶助だから君たちにもある程度、他の討伐士のために働いてもらうことになるけど……」

 アストはジェレミーの言葉に大きく頷く。

「はい理解しています。俺たちの力で良ければ、必要ならいつでもお貸ししますよ」
「それは頼もしいな。現状、討伐士の人員が足りなくて困っているんだ」
「そうなんですね……」

 不意にラギルスが話に割り込んでくる。

「そうだぜ……。海賊艦隊の襲撃からこっち、フォーレーンの守備隊は街の中で手いっぱいで、外の野盗騒ぎは俺たちがたまに出動して対応しているんだ」
「そうなんですか?」

 アストがラギルスに聞く。

「それでも、手が回り切っていない感じでしたね? 北の野盗たちは結構好き放題していましたし」

 そのアストの言葉にラギルスは辛そうな顔をする。

「それは何とも、ふがいない話だが……。俺らの身も限られてるから、ほぼ後手後手に回ってるのが現状だぜ。特に討伐士は、その強さが世間に知らされているから、奴らは俺らを見たとたんに逃げの一手で、結局大半を逃がすことになっちまう」
「なるほど……。今この支部にいるのは、此処にいる人で全員なんですか?」
「ああ……それ以外はたいていはノービスクラスの雑用係だ……。この五人がこの支部のメインメンバーだと思ってくれ」

 アストは周囲にいるラギルスを含めた五人を見回す。

 緑の民――エルフ族である男が言う。

「ようこそ。新人君……。私はこのラギルスの相棒で、アーチャーのマーマデュークだ。見てのとおりエルフ族で、しかしアークエルフ化は行っていない。見ての通りの年齢だ……」

 メンバー最年長と思われる男が言う。

「わしの名はグウィリム……古き神々・カルストを信仰するウィザードだ」

 次に、金髪碧眼の女性が言う。

「あたしの名はジェラ……遊撃兵のジェラだ……。戦闘もあたしに任せてくれていいぜ……」

 最後に、黄の民の少女が言う。

「私はフラウのウィッチで薬草士でもあるヒーラーのソーニャです。戦いでは役立たずですが、失った手足でも元通り直すことが出来るので、必要なら言ってくださいね?」

 アストとリディアは皆に頭を下げる。
 するとラギルスが言った。

「それで、俺がここの暫定パーティリーダー。双剣士ラギルスだ……だいたいの実力は、先の戦いで見せた通りだ」
「はい……そうですね」

 そのラギルスの言葉にアストは申し訳なさそうに答える。

「ははは!! まだ気にしているのか?! 俺も結構言い過ぎたから、此処はおあいことしておいてくれよ!!」

 そのラギルスの言葉にジェラが笑う。

「そうだよね……言うに事欠いて、そこの娘を『俺の三番目の愛人にする』なんて大ウソを言ったしね! あんた、愛人なんて一人もいないし、モテたこともないだろうに!!」

「く……余計なことを言うなジェラ……。俺にだって討伐士としてのファンぐらいはいるぞ!!」
「はは!! それに手を出して幻滅されて振られるのが定番のラギルスが何か言ってるよ!!」
「うぐ……俺の過去の傷を抉りやがって……」

 ラギルスはそう言ってうつむいて悔しげな表情をする。
 アストはその様子を苦笑いして見つめた。
 ジェレミーが言う。

「……と、まあここにいるのがうちのメインメンバーだよ。少ないけどね」
「そうなんですね。もう少し多いと思っていたのですが」
「フム……。今の世の中、自分の命をかけて他人を救おうとする人は結構少ないんだよ。それに、討伐士の多くは旅をしながら大陸を回っていて、根無し草だから一所に留まる者は少ない」
「なるほど……」

 アストはそう言ってから少し考える。

「ジェレミーさん。もしよかったら、俺たちにも此処の手伝いをさせてもらえませんか?」
「いいのかい? 君には優先すべき旅の目的があるだろう?」
「もちろん姉を探すのは優先すべきものですが。いまさら慌てても仕方がないのも事実なんです。討伐士組合は相互扶助……、俺にもみんなの手伝いをさせてください」

 そのアストの言葉にジェレミーは感動した様子で言った。

「そうか……ならば頼もうかな。無論、君の姉の探索に支障のない範囲で……。そして、うちのノービスを動かして、君の姉の探索もさせてみよう」
「え? 本当ですか?」
「ああ……君が手助けしてくれるなら。我々も君の手助けをする。これこそが討伐士組合の存在意義なんだから」

 アストは笑顔でジェレミーを見る。ジェレミーだけでなくその場の支部メンバー全員がアストを笑顔で見つめていた。


◆◇◆


 それから数日は、討伐士組合の仕事に大忙しになった。
 無論、イニシエイトとして最低限の仕事である、町の警備・けんかの仲裁・犯罪者の摘発などがメインだったが。その中で、アストとリディアの能力評価はほぼ確定し、正式な討伐士として『インターミディエイト』クラスへと昇進することになった。

「さて……君たちもこれからは普通の討伐士として働いてもらうわけだが……」

 その日、ジェレミーに召集された、アストとリディア、リックル、そしてラギルスとマーマデュークは討伐士組合で次の仕事の説明を受けていた。

「アスト君? 君たちが退治した北の野盗の事なんだが……」
「はい、あいつらは一人残らず守備隊に引き渡しましたが」
「それが……どうやら残党がいたらしくてな……。再び北の街道で略奪を再開しているらしいんだ」
「え? それは本当ですか? あの首領の男は今いるので全員だと言っていましたが……」
「それは当然嘘だろうね……。それで……その残党が厄介な所はリーダー格の者が魔法使いらしいということだ」
「魔法使い……」
「その魔法使いというのも……、妖魔族とも行動を共にしていることから、ほぼ魔龍崇拝者で間違いない……」

 その言葉にアスト達はルソンを思い出す。

「魔龍崇拝者……、それはかなり厄介ですね」
「ああ……。だから、今日集まってもらったこのメンバーで、その野盗どもアジトを強襲して殲滅してきてもらいたい」
「アジトの場所はわかってるんだな?」

 ラギルスがそうジェレミーに聞く。ジェレミーは頷いて言う。

「ああ……こちらの情報網で補足済みだ。だいたいの規模もわかっている、人類種の野盗20人前後、妖魔族30人前後、首領は魔龍崇拝者。ただ、巨大なサイクロプスクラスの人影を見たという情報もあるので気をつけてくれ」
「わかった……」

 ラギルスはそう言って頷いた。
 アストは少し驚いてジェレミーに聞く。

「その規模の敵をこの数名で殲滅するんですか?」

 そのアストの言葉にジェレミーではなくラギルスが答える。

「このくらいは標準だぞ? 真正面から潰しに行くわけでもないし。大丈夫さ……俺たちもいるから……」

 そのラギルスの言葉にアストは頷く。

「わかりました。俺は俺の役割を果たして見せます」

 その言葉にラギルスは満足げに頷いた。

「ああ!! よろしく頼むぜ。頼りにしてるからな!!」

 ラギルスはそう言ってアストの手を握って硬い握手を交わした。

 アストの正式な討伐士としての初めての戦いが始まる。


◆◇◆


●ジェレミーによるアスト達の能力評価:
◇アスト(男、18歳)。主人公。人間族の騎狼猟兵。
クラス:ライダー
討伐士ランク:インターミディエイト
判断力:★★★(66)
実行力:★★★★★(87)
戦術評価:★★★★(74)
査定について:
 肉体面戦術面共に高レベルのライダーであり、すぐにエキスパートランクへの昇格もありうる逸材。
 精神面は、多少頭に血が上りやすい傾向があるものの、戦場における頭の回転の速さを考慮して★3とした。

◇リディア(女、16歳)。アストの妹。黒の部族。雷鳴の魔女。
クラス:ウィザード
討伐士ランク:インターミディエイト
判断力:★★★★★(85)
実行力:★★★(69)
戦術評価:★★★(61)
査定について:
 短槍を扱う戦闘術に関しては、ほぼ普通の討伐士のレベルに到達している。
 特筆すべきはその頭の回転の速さであり、さすが雷鳴の魔女と呼ばれることはある天才。

◇リックル(女、年齢不詳)。無色の民。
クラス:レンジャー
討伐士ランク:インターミディエイト
判断力:★★★★(79)
実行力:★★★★(77)
戦術評価:★★★(62)
査定について:
 上記の能力評価は過去のデータであるが現状もほぼ変わりない。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

処理中です...