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くはは鈍亀! アイテムボックス雲隠れだけがアイテムボックス戦闘術ではないのだよ!
しおりを挟む「グルルルーっ!」
うおお、こりゃまた凄い迫力だねこの亀さん。
私の10倍じゃ効かない体格だし、カミツキガメとかそっち系の見た目でとにかく圧が凄い。
で、亀は茂みから姿を見せた私に向かってきたんだ。
続けざま、右手を大きく振り上げて――踏みつぶしを仕掛けてきた。
ふふ、しかし、所詮は≪敏捷2≫の動きなのだよ。
どっちかっていうとスピード寄りの私であれば避けるのはわけはない。
で、私は亀の踏みつぶしを避けて、距離を取った。
そして発動するのが、我が――孔明の罠だ。
さあ、食らうが良い!
アイテムボックスを呼び出し、出現範囲ギリギリの空中で待機させる。
ちなみにアイテムボックスの出現射程は15メートル程度ってところだね。
で、空中7メートルくらいのアイテムボックスから降り注ぐのは――尖った大岩だ。
ここでアイテムボックスについておさらいしておこうか。
・【アイテムボックス】解説
説明不要の神スキル。
構造は2段階となっており、いつでも取り出し可能な第一階層(2メートル四方)と倉庫スペースの第二階層(10メートル四方)に分かれる。
収納対象は有機物・無機物を問わず、所有権があるものであれば生死も問わない。
なお、命ある者をアイテムボックスに入れた場合、30秒経過後に第二階層に強制的に送られ死に至る。
そう、つまり……2メートル四方の物体であればいつでも、どこでも、出し入れできるんだよ。
――それが空中であろうとね。
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