動物好きだとは言いましたが、犬に転生させろとは言ってません! ~チートフェンリルさんによる101匹ワンワン領地運営&軍団形成~

白石新

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巨大なカメさんをやっつけました!

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 そう、つまり……2メートル四方の物体であればいつでも、どこでも、出し入れできるんだよ。



 ――それが空中であろうとね。



 そうして巨大亀の後頭部に大岩が落ちてきて――


「ガアアアアアっ!」


 良し、効いてる。
 一番尖ってたやつだったから、皮膚も裂けて血も出てる。

 けれど、致命傷には遠く及ばないようで、ただ亀を怒らせただけって感じだね。

 案の定、バタバタと手足を動かし、私に向けて突進しようとしてきた。

 だが、動きが遅い! サラリとかわして、走って走って背後を取る。

 そしてええええええええええ、いくぞ、今……必殺のおおおおお!


 ――大岩20連打!


 次々と降り注ぐ大岩。
 顔面に、右足に、左足に振っていく。
 ドガンドガンズゴションとばかりに大音量が響き渡る。

 しかし、その大部分は甲羅に落ちていったみたいだね。

 アイテムボックスの位置を移動させてるんだけど、UFOキャッチャー的な感じの落下地点操作なので精度は低い。
 この辺りは練習が必要だ。

 ちなみに甲羅に落ちた分は、ほとんどダメージはないみたいね。
 うーんと、みたとこ20発放って、有効打はせいぜいが4発くらいかな。

 と、そこで私は巨大亀に鑑定を行使してみた。



職業:ヒュージストーンタートル(進化段階4)

HP97/135

MP:0/0

攻撃力:59

防御力:103

敏捷 :2



うん、HPはそれほど減ってない。全然元気みたいだね。
まあ、このまま残弾ゼロまで打ち込んでもHPを削り切れる気はしない感じだ。



けれど、これでいい。




何故なら、大量の大岩で今……巨大亀は埋もれて身動きが取れないんだから。

そうして私は、半ば岩の山と化した一角から覗く、巨大亀の尻尾に向けてガブリと一噛み。


【スキル:毒牙が発動しました】

更に一噛み。

【スキル:毒牙が発動しました】

続けて、一噛み。

【スキル:毒牙が発動しました】

そして、噛んで、噛んで、噛みまくるっ!

【スキル:毒牙が発動しました】

【スキル:毒牙が発動しました】

【スキル:毒牙が発動しました】

【スキル:毒牙が発動しました】

【熟練度が規定値に到達。毒牙のスキルレベルが上がりました】

 よっし、予定通りスキルレベルも上がった!

 実は毒系のスキルレベルをあげるのは私の急務だった。
 何でかって言うと、搦め手で敵を倒す場合に一番役に立つのは明らかだからね。
 それで、スキル取った時に「レベル上げどうしよー」と困ってたんだ。
 と、いうのもこの前の狩りで、積極的に攻撃スキル使ってたのに……スキルレベルが全然上がらなかったんだよね。
 で、唯一私に手傷をつけることができたのは牛だったわけさ。
 そして、その時に使った噛み付きだけがスキルレベルが上がったので、そこで私は閃いたのだ。

 これって、スキルレベルを稼ぐには強い敵じゃないとダメなんじゃね? 

 まあ、どうやら予想どおりだったようなので……ふふふ、さあ、巨大亀よ!
 残りのHP……我が毒牙のスキルレベルの糧になると良い!

 そうして、私は渾身の力を込めて亀に噛みついた。

 すると、巨大亀は「グガアアアアアアアアアっ!」と終末を告げるラッパのような大音響の悲鳴をあげたのだった。



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