主人公の幼馴染みの俺だが、俺自身は振られまくる

希望

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楓はやはり可愛い

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 俺は選んだ服に着替えて、髪の毛をセットする。少しでもイケメンに近づきたいからな。本物のイケメンになれなくても、雰囲気イケメンくらいにはなれるから、努力はする。雰囲気イケメンでも隣にいればナンパされる率は低くなるからな。しつこいナンパをされると、無傷で解決するのは主人公じゃなければ難しい。

 俺は家を出ると、鍵を閉めて、馬橋駅に向かった。勉強会は図書館で、やるから、もしかしたら肩と肩がふれあってしまうかもしれない。きっとドキドキしちゃうだろうなぁー。めちゃくちゃいい匂いがしそうだ。桃井先輩もいい匂いだったし、なんで女子って人間という意味では同じ生き物なのに、あんなにいい匂いがするんだろうか。

 いやいまは違う女子のことを考えるの止めよう。楓に失礼だ。そう思っていると、俺は馬橋駅に着いた。そして電車に乗ると、あっという間に松戸駅に着いた。まぁ2駅だからだけど。

 松戸駅の改札を出ると、注目を集めている楓がいた。何人かの男は話しかけようとしている。早く出て正解だったな、早く行かないと、ナンパをされるな。俺は周期の目を気にしないで、楓の下に行った。

 「よう楓」

 「遅いですよぉー。もう少しでナンパされるところだったじゃないですかぁー。彼氏なんですから、早く来るのは当たり前ですよね」

 彼氏って所を強調して言った。付き合っている設定で、ナンパしようとしている男にナンパをされないようにするためか。それなら、それに乗ろう。ここでナンパされるのは面倒だしな。

 「すまんな、ちょっとジュースを迷っていたら、遅れた。こんな可愛い彼女を待たせるのはナンパしろと言っているようなものだよな」

 俺も彼女というところを強調して言った。周囲の男達は彼氏持ちかよと文句を垂れながら、散らばっていった。思ったより男が多かったな。そして改めて、俺は楓の服を見る。ミニスカートにニットという男の理想を詰め込んだ格好をしている。足が眩しい。白い太ももをは見るものを目に焼き付ける。やはりミニスカートから、見える足は最高だな。

 「理先輩助けてくれありがとうございます!颯爽と現れたのはカッコよかったですよー。それに彼氏役柔軟に対応してくれて、よかったです」

 「まぁあの状況なら、すぐに気づいて、機転を利かせられるだろう。ナンパを撃退するにはあれが1番安全な解決方法だからな」

 ナンパ師は彼氏がいてもナンパする場合はあるが、大体は彼氏がいたら、諦める。相当な自信家は分からないが。もしやばいのに当たったときのリスクが高いしな。そのくらい全くの他人とヤろうとすることはハイリスクだ。

 「それじゃ行くか、図書館でマッカンでも買うかね」

 あの暴力的な甘さのマッカンを飲んでいると、集中力が増すからな。ひとつ飲むだけでも集中力が違う。飲んだ後ののみものは次はお茶だが。だが俺はお茶も好きで、よく旅行とか行くと、茶葉を買ってくる。それくらい地域の名産のお茶は美味しいのだ。

 「マッカン好きですねぇー。甘さの暴力って感じですが」

 「それがいいんだろ。甘いものは正義なんだよ」

 とくに頭を使っているときは糖分を欲している。甘いものを接種すると、疲れが取れる気がするんだよなぁー。それくらい甘いものは脳に効く。いやだ麻薬みたいだわ。まぁある意味糖尿病が近づくから、まやくほどひどくなくとも接種しすぎると危ないが。

 そんなことを話ながら、図書館に向かう。二人で歩いていると、なんで芸能人並みのイケメンじゃないやつが、あんな美少女と歩いているんだよという視線を受ける。まぁ義孝のいるせいで、こういった視線には慣れているが。あいつのとなりにいると、大体美少女が側にいるから、こんな感じだからな。 

 図書館に着くと、俺達はエレベータに乗った。自習室に着くと、俺達はエレベータを降りて、扉を開けて自習室に入った。すると何人なの視線が楓にいく。それから俺を見て、がっくりする。彼氏とでも思われたんだろうな。一人だったら、話しかけようとでもしているんだろうか?勉強教えてあげるよーといった感じで。まぁ楓なら、分からない問題はないから、そうはならないだろう。俺達は空いている席に座った。近くにいる男は羨ましそうにこっちを見ている。いや勉強しろよ。

 「楓図書館に来ると、いっつもこんな感じなのか?」

 「そうですね。たまに東葛高校の人がナンパしにきますね。勉強教えてやろうかみたいな感じで。まぁ分からないところはないので、断ってますけど」

 「そうか、これから図書館行くときは俺を呼べよ。ナンパ対策ぐらいにはなるはずだ」

 そして理由をつけて、一緒にいれるという方が主な理由だが。楓も好きな人と一緒にいれて、ナンパ対策にもなるなら、そっちの方がいいだろう。

 「そうですねぇー、それならこれから図書館に来るときはお願いしますね」

「ああ任せておけ。誰も楓には触れさせやしねーよ」

「なんか用心棒みたいですね」

そこは彼氏みたいですねと言ってほしかったんだが。まぁまだ付き合ってないのにそれはないか。そして俺達は参考書を開き勉強し始めた。

「ここはこうして、この公式をいれるんですよぉー」

「なるほどこれはこうでこうか。合っているか?」
 
「合ってますよぉー。やっぱりやればできますね」

「まぁ一応高校受験で、数学はやっているからな」

数学でこれくらいの難易度の高い問題を解けるようになるなんて、楓は教え方うまいな。俺人一人だったら、全然分からなかったぞ。そうやって教えてもらいながら、俺はどんどん問題が解けるようになっていった。




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