主人公の幼馴染みの俺だが、俺自身は振られまくる

希望

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戸定邸で勉強は気持ちいい

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「わぁー門からして、すごい立派なのが分かりますねぇー。徳川家の屋敷ってだけはありますねぇー」

徳川家の屋敷で、唯一後悔されてる屋敷だ。戦後の資産押収で、手放せざるおえなかったらしい。それを誰かが買う前に松戸市が買って今がある。もし個人で買っていたら、もうつぶれていたかもしれないと思うと、松戸市には感謝しないとな。

「中はもっとすごいぞ。高級な木を使ってるからな。いかにも高級感が溢れている感じだ」

そんなことを言っていると、観光スポットなだけあって、外国人がちらほら見える。そして楓を見ている。外国人の中でも楓は可愛い部類に入るらしいな。

俺達は早速中に入った。するといきなりお屋敷が見えるが、まず無料開放されている庭に行くことにした。

その庭はシンプルな草原と、木がちょっと生えてる感じだった。シンプルなものこそ美しさを感じるものである。自然を感じれていい気分だ。

「あそこの机で勉強するか」

「そうですね、自然の中で勉強するのは心が落ち着きそうです」

「自販機で何か買ってくるが、何がいい?」

「緑茶ですねをやっぱらこういった和の場所には緑茶が1番ですからね」

確かにそうかもしれないな。緑茶なら他の場所で飲むよりも美味しく感じれるかもな。まぁ俺は甘いものにするが、やっぱり勉強するときは甘いものに限る。

「分かったそれじゃ行ってくるわ」

俺は戸定邸の外にでて、近くの自販機で、緑茶とカフェオレを買った。それにしても観光客が多い。特に外国人のな。外国人はすぐにナンパするから、少し急ぐか。楓がナンパされる可能性があるし。俺は急ぎ戸定邸に入ると、楓が外国人に囲まれていた。やっぱりナンパされていたか。楓も一緒に連れていけばよかったな。ナンパを撃退するのに英語を話せないし、どうするか。

「私待っている人がいるんで、他当たってください」

「ソノヒトヨリワタシノホウガタノシメマスヨ」

どうやら日本語は通じるらしい。それなら彼氏の振りをして、追い返すか。日本のナンパ師じゃないから、彼氏がいると分かれば追い出せるだろう。

「待ったか楓。楓は俺の彼女なんで、引いてくれませんかね?」

俺は一応目を腐らせる睨みも効かせる。すると外国人は俺の目を見て、フッとわらったが、カレシガイルナラシカタアリマセンネーと言って、どっか行った。しつこくなくて助かった。外国人は可愛い子を見つけると、すぐにナンパをしだす。日本人は周囲の目を気にして、ナンパするやつは自信家ぐらいである。外国人はナンパ師よりもすぐ引いてくれるから楽っちゃ落だ。でもなんで、あの腐らせた目を見てらフッ笑ったんだろうか。

「理先輩あの目はどうやってできるようになったんですかぁー?」

「あれは疲れたときに自然になったんたが、お父さんがそれをコントロールしろと言われて、それをコントロールすることを意識したら、できるようになったんだ」

まぁその前は疲れすぎると、めちゃくちゃ怖いヤクザの目付きにもなったりすることもあったが、なんとかコントロールできるようになった。あのときの優花の怯えた目は忘れられない。ちゃんとコントロールできるようにしようと思ったものだ。これは何段階かある。今使っていたのが、二段階め。4段階めが完全にヤクザの目である。

「そうなんですか、それじゃ勉強始めましょうか」

「そうだな、はいこれ緑茶な」

「ありがとうございます」

そう言って楓は受けとり飲んだ。

「やっぱり自然の中で、飲む緑茶は最高ですね」

そうだなと思いながら、勉強を始める。そして俺もカフェオレを飲む。数学は頭を使うから、糖分は必至である。それにしても、教えられる前に比べて、ずいぶんと数学が理解できるようになってきた。やれば俺もできるもんだな。まぁ楓の教え方がうまいからだらうけど。

「これはこうで合っているか?」

「合ってますよぉー。スポンジのように数学を理解していきますねぇー。いっそのこと理系目指したら、どうです?」

「そんなことしたら、糖分過多になって、糖尿病になるわ。数学は糖分がないとできる気がしないしな」

数IIIとか難易度がかなり上がるし無理だ。中堅大学の理系ならいけるかもしれないが、難関大学は無理だろう。それなら俺は私立文系の難関大学を目指す。それに早稲田とかのほうが自由があって、憧れるし。理系だと勉強漬けの毎日なるしな。それは嫌だ。

「まぁそれもそうですねぇー。大学数学は数学が得意じゃないと確かにきついですねぇー」

だが高校数学なら、楓に教えてもらえるから、なんとかなりそうだ。段々応用問題も解けるようになってきたし。これなら黄色チャートなら、いけるんじゃないだろうか。ここまで分かりやすく説明してくれるのは先生以上だ。

それから数学を解いていって、途中途中カフェオレを飲みながら、勉強していった。そして一時間経った。集中すると、あっという間に時間が過ぎるな。

「そろそろ休憩にしないか?戸定邸の中も見たいし」

「そうですね。休憩にしますか」

俺達は参考書を閉じて、リュックにしまい、戸定邸の屋敷に向かった。最高級の木を使っていて、高級感溢れるような屋敷なんだなぁー。作りとしては完全に和風建築である。明治時代に作られたものだが。庭はフランスをモデルにしたらしいけど。俺達はお金を払って、中に入った。
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