告白から始まる恋

希望

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修羅場

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そして俺の胸元に頭を埋めて嗚咽を漏らしていた。俺はそんな桃井さんの頭を撫でていた。

「心配かけたな。まぁ桃井さんが無事でよかったわ」

桃井さんがあのまま轢かれてたと思うとゾッとする。霊気を体に纏ってたから骨折と打撲だけですんだし。それよりあの運転手は捕まったのか?多分あれは居眠り運転だろう。

「あの運転手はどうなったんだ?」

すると美幸が怒気のオーラを撒き散らした。まさか不起訴処分とかか?

「あの男親が議員と社長で、今回のことを揉み消して不起訴処分になったんですよ。示談に応じなければ取引を中止するとまで言って脅してきたんです。だから示談にしてお金はもらったんですが、あの男全く反省のいろが見えなかったんですよ。私をみたときにいやらしい視線で見てきましたし」

権力者だから揉み消したのか。明かりめにでると不味いからな。それに美幸をいやらしい目で見るのは許せない。美幸になにかをしてきたら俺は社会的に抹殺する。親ごとな。

「それで幾らもらったんだ?」

「6000000です。このお金は全額お兄様が受け取るようにお父様から言われました」

俺別にお金に困ってないんだが。まぁ受け取れるものは受け取っておくが。それよりも美幸さんや腕を強くホールドしないでくれませんかねぇー。めちゃくちゃ痛いのだが。

「美幸腕がさらに折れそうなんだが」

すると光のない目で俺を見た後桃井さんを見る。

「なんで私のお兄様に頭を優しく撫でられてるんですか?ズルイデスヨ。オニイサマノナデナデワタシノデス」

「なに言ってるの?九条くんは誰ものでもないよ。彼女いないし」

それは悪手だ。美幸は無表情で桃井さんのことをみつめる。確かに俺は誰のものでもないが。今の美幸にそれは火に油を注ぐようなものだ。

「私とお兄様はいづれ付き合うからいいんですよ。それとも桃井さんはお兄様のことを好きになったんですか?ソンナノユルサナイデス」

「私と九条くんは友達だけど束縛するのはよくないよ」

「束縛ですか?これは他の女に騙されないようにするためですよ」

だからって今までの女子とお話しして敬遠させるのは違うと思うが。桃井さんとは他の女子と違って離れさせないぞ。何があっても俺は桃井さんが好きだ。

「話しても平行線だね。それで美幸ちゃんは九条くんのことが好きなんだよね?」

「愛してるって言っても過言じゃないほどに好きですよ」

愛が重すぎるがな。それに俺達は兄妹だ。義理とはいえな。だからそんなよこしまかな感情は抱かない。妹は妹しか見れない。

「お兄様は別に好きな人がいるようですが、私は諦めません。これからも色仕掛けをしていくつもりです。私は自分の物にしないと気がすまないですので」

恐らく誰に好意を抱いているかもばれてるだろう。彼氏になりそうな奴を紹介するべきなんだろうがあいにくぼっちで相手がいないんだよな。幼馴染みがいるがそいつは彼女持ちだ。

「ふうーんまぁ思うのは勝手だからなにも言わないけど」

「負けませんから」

そう言うと目に光か戻った。ていうかよくあれにびびらなかったな。行きなりあれを見たら恐怖を感じると思うのだか。俺は妹だから少ししか感じなかったが。

暫く話をしていると、面会時間が終わり、桃井さん達は病室をまた明日ーと言ってでていった。

結局美幸は敵視したまんまだったな。仲良くしてもらいたいものだが。まぁ美幸が俺のことを好きならそれは無理か。何て俺なんかを好きになったんだ?なにもやってないと思うぞ。せいぜいいじめから助けたくらいだ。

なんというか、美幸を何とかしないとな。もし桃井さんと付き合ったらどうなるか分かったもんじゃない。

とんとんドアを叩かれた。


「どうぞー」


「ご飯持ってきましたよー」

「ありごとうございます」

病院食は味が薄いと聞くが、実際どうなんだろうか?ラーメンばっか食べている俺からしたら濃い味じゃないと満足できないんだが。

「いただきます」

うっす。なにこれ味がしないんだが。やばいラーメンが食べたくなってきた。美幸にカップラーメン買ってくるのとマッカンを頼もう。

そしてなんとか食べ終わり、味噌汁はそこそこ美味しかったな。はぁーこれが何週間続くのやら。退院したらまずラーメンを食べに行こう。

参考書はいつ起きてもいいように置いておいてくれたら暇潰しはできる。フランス語の勉強を進めよう。語学は継続することが大切だ。

二時間ぐらい勉強して、そのあと携帯でユニゾンエアーをやり寝た。

朝起きると自分の部屋じゃないことに違和感を感じながらも朝起きて注射を打って、朝御飯を食べた。うちは進学校だから休むと勉強についていけなくなるから勉強をする。

そして四時頃になると今近くにきてるから行くねと桃井さんからラインが来た。美幸は友達と遊ぶらしい。俺のお見舞いに毎日きてたからそろそろ遊ばないと陰口を言われる可能性があるからだ。友達を持つのも大変だな。
 
コンコンドアがノックされる。

「どうぞー」

「来たよー九条くん」

やっぱり制服姿の桃井さんは天使だ。特に足がたまらん。すべすべそうでふともまは柔かそうだ。いつか触ってみたいものだ。 

「足を凝視するなんて変態だよ」

気付かれていたか。やっぱり視線に女子は敏感なんだな。

「すまん足フェチもんでな。桃井さんの足が理想の足なんだ」

「足を誉められたのははじめてだよ」

そんなに私の足いいかなおいいながら足を眺めている。白く透明感のある足は最高です。あ、そうだと言って桃井さんは紙の束を渡してきた。











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