すきなひと。

転倒

いつもより早く教室につく
変わらない毎日そう思ってた
のもつかのま
机を見ると

《ﾌﾞｽ》
《近づくなきもい》
など
書かれている。


大きなため息をつき
いつのまにか涙がこぼれていた
「とりあえず屋上に行こう
ここにいるのも嫌だし」

【ガチャ】

広がる青空
眺めながら
ため息をつく。

「凛！大丈夫か？生徒から聞いた」
先生だ、なんで私の名前、、
疲れて前がはっきりしない

「先生？」
抱きしめてくれた。
なんだか懐かしい匂い
心地よい腕の中。

「あ、おきた」
保健室の先生が前に立っていた

「え？なんでここ、、」
「先生が連れてきてくれたのよ」
先生が、、さっきのことは思い出せない
屋上に行って気づいたら
ここにいて。

走ってくる音が聞こえる。
「大丈夫か？？」
先生だ。息を切らしながら

「先生ありがとう」

先生は大きなため息をつき
微笑んだ。
頭をポンポンとしてくれて、

「先生の匂い懐かしい」
はっ、とした。
無意識のうちに言ってしまったのだ。

先生は驚きもせず
すごく優しい微笑みでこちらを向いた。
「立花、もうちょっと休んでいけ」

「はい」


もう疲れたし 教室に戻りたくない。


「凛！！」
珍しく真由香が
真剣な表情だ。
「凛だいじょうぶ？
あいつらなんてほっときなよ」
そういって笑ってくれた

「凛！大丈夫だった
少しは落ち着いた？」

「うん」

ほんと二人のおかげで
私がいれるよ。

「凛これ、」
彩が授業ノートを貸してくれた。

「ありがとう。二人共大好き。」
ふたりは笑ってくれた。


嫌がらせがもう終わりを迎えるとは
思えない明日から
気合入れていかないと。