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発覚
しおりを挟む〇朝
机の上の落書きはなくなってた
すると横の席から声が聞こえる
「おはよう 悪かったな」
ゆうくんだ
「おはよう。ゆうくんは悪くないよ」
先生が朝の回まで時間があるのに
走ってきた。
「大丈夫か!!?」
先生の焦りぶりに私は
笑ってしまった。
「大丈夫ですよ。ありがとう」
「何笑ってんだ」
頭をくしゃくしゃされる。
少し恥ずかしいなこれ、
とっさに下を向いた私に
ゆうくんは
そっぽ向いた。
「先生に何でも言えよ。」
返事をしようとした瞬間
「お前じゃ何も出来ねーじゃん」
ゆうくんが思ってもみないことを言ったので
私達は呆然とした。
するとゆうくんははっとした顔をして
「い、いや何も無い」
先生は、ははっと笑い
ゆうくんの耳元で何かを言ってる
なんのことかわからない私は
呆然としているだけだ。
「ほら一時間目は数学だぞ
小テストしよっかな~」
悪戯する子供のような顔で笑ってる。
数学の小テストを終え
あっという間にお昼休みが終わり
次は体育だ。
「ゆうくん違うそれ左!右からだって」
なんて言いながら笑ってたら
【ドンッ】
「痛っ」
誰かに後ろから当たられたのだ。
少し泣きそうになると
その時ふわっと体が持ち上がった。
「え?」
「ほんと凛はあぶなっかしい」
優しい声優しい匂い
「僕が凛を守るから。」
そう言って微笑んだ。
待って、それって
「え?」
「やっと見つけた。」
頭の中が混乱する。
「少し人のいないところへ行こう。」
そう言って 誰もいない
準備室連れて行かれた。
【ガチャッ】
「ほんとは隠しとくつもりだった。
でも、今の凛見てたら、言わずには
いられなくなって、」
申し訳なさそうにいう先生。
いや、先生じゃない
この人はゆうだ。
やっと会えた。
泣き出しそうになった私は
「ゆう 会いたかったずっと」
そう言って抱きついた。
ゆうの耳が赤くなってる。
「ありがとう忘れないでくれて」
「私はずっとゆうのことが、、」
はっ、とする。
勢い余って告白しそうに
なった。
すると
唇に何か柔らかいものが
触れた。
「続きは?」
だめだずるい、
自然に顔が赤くなる。
「いじわる、」
ゆうは微笑み
「俺はずっと凛が好きだった。
今だって。」
ドキドキする。
「凛は俺のこと好き?」
黙って頷く。
「これからはもう離さない。
今日はもう何もないし
送ってってあげる。」
私はただ微笑んだ。
待てよ、この状況すごく
恥ずかしい密室で
距離はこぶし一つ分くらいだし
キスし終わったところで。
考えただけで頭が爆発しそう。
「ね、たまにこうやって二人で会いたい」
ゆうが切り出す。
「私も。会いたい」
素直にそう思った。
今日は大好きなゆうを見つけた
巡り会えた、もう離さないと誓ってくれた。
私はゆうに家まで送ってもらい。
家に着いた。
だいすきなゆうに巡り会えた日
私にとってとても大きな1日に
なった。
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