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第一章
第十六話 オーガ襲来
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――どくん、と。私の心臓が大きく波打った。
長年の誼で直感したのだ。たった今シェーナが放った一言に込められた、彼女の強い警戒心を。
「何よシェーナ、どうしたってのよ?」
カティアさんは元より、デイアンさんとミレーネさんも急な停止を命じたシェーナの意図を汲みかねているようだ。
私達が今居るこの部屋は、ダンジョンの中では珍しく特に戦闘用の設備など置かれていない平坦な部屋だった。地面も壁も均等に均され、一部が隆起したり落とし穴が掘られていたりすることも無い。一層目の半ばくらいに位置する場所ということもあって、骨休めの為に用意された部屋なのだろうとブロム団長さんは言っていた。
障害物も床の起伏も無いこの部屋では、当然ながら隠れられる場所は無い。こうして見渡してみても全体像は一目瞭然だ。壁の魔灯石が生み出す青い光の中から浮かび上がってくるのは、ただただ虚ろに広がった大きな空洞だけ。何も怪しいところなど、あろうはずも無い。
だと言うのに、なんだろうこの感覚。毛虫に這い回られるような、全身が総毛立つような怖気と寒気を感じる。シェーナの言葉に引っ張られて殊更にそう感じているだけかも知れないが、とにかく息苦しい。
目に見えないところに、何かがある。あるいは、居る。
それはまるで幻術のような――幻術?
「っ……!?」
「わっ!? 急になに!?」
突然、部屋の空気が動いた。強い風が肌に吹き付けて、私の髪をさらってゆく。
「風……!? 一体何処から……?」
ある筈の無い風の発生に、私は戸惑って一瞬目を瞑った。
「ねえ、あれ見て!」
カティアさんの声だ。そのすっかり余裕を失った甲高い響きに導かれるように、薄目を開けて前を見る。
「――え!? 何あれ!?」
途端に、全身を乱暴に撫で付ける風の存在が頭から消し飛んだ。
虚空に、歪みが生じている。
がらんどうに開いた空間の、中央よりいくらか奥よりの位置で、まるでノイズが可視化したかのような捻じれが起きていた。
回転する風車に巻き取られた白い糸が、螺旋を描きながら白い線を軌跡として残していくように、捻じれた空気の向こうで部屋の景色が長く伸びて奥へと吸いこまれてゆく。見えいると自分の意識までもが一緒に絡め取られてしまうかのようだ。
バチバチ! と、何かが爆ぜるような音がした。歪みきった空間の周りで、小さな雷のような蒼白い光がいくつも迸っては消えた。
そして、小さく折りたたまれた布を一気に押し広げるように――
歪みの中心から、眩い光のベールが出現した。
「あれは……オーロラ!?」
シェーナの言葉に応えるように、白銀色に染まった光のベールが大きくはためく。見紛えようもない。虚空を泳ぐようにうねうねとのたうつ様は、私達がいつもアヌルーンの街の彼方に見る景色と驚くほど似ていた。
カーテンのように連なって蠢く光の白銀。その神秘的な光景は、しかしこのダンジョンでは酷く不釣り合いだ。
「あ、あれです! 僕達が見た光は!!」
デイアンさんが叫ぶ。途端に私の背筋をヒヤリと冷たいものが撫でた。戸惑いの感情に押しやられていた警戒心が再び膨れ上がる。
声を上げようとした。皆に注意を促そうと。
そして、私は見た。――不気味なはためきを繰り返すオーロラの背後から、人型の巨大な影がよぎったのを。
――グァァ……!
淀んだ風景の中で妖しく光る双眸。そいつが身を屈めたのが、辛うじて分かった。
「カティア!」
「ッ!? “魔断斗氣”!!」
シェーナとカティアさんが一緒に【聖なる護り石】を翳したのと、そいつがオーロラから飛び出したのはほぼ同時だった。
ガキィィン!! と、凄まじい轟音が耳を聾す勢いで走り抜ける。展開する守護のオーラに激しく打ち付けられたのは、巨木の幹程もある極太の腕。ひとつひとつが大振りのナイフのように生え揃った鋭利な爪が、ガリガリガリとオーラの表面を乱暴に引っ掻く。
その凶悪極まる武器の持ち主。それは――
「お、オーガ!!?」
守護のオーラを挟んで私達を相対する巨大な黒い影。それはまさしくあの魔界からやって来た侵略者、オーガだった。
――ゴアアアア!!!
全身を露わにしたオーガが、赤い光を放つ双眸で私達を見据えながら野獣の咆哮を放つ。それひとつで、私達を守る聖なるオーラすらも粉々に破砕されそうだ。
「冗談でしょ!? オーガは二層に居るんじゃなかったの!? なんでこんなところに!?」
懸命にオーラを展開しながらカティアさんが切羽詰まった声を上げる。既に相当の力を聖術に注ぎ込んでいるようだ。隣でシェーナも苦しそうな表情を浮かべている。
――ギィッ! アギッ!
短い奇声を発しながら、オーガが何度も何度も腕を振り回して自分を遮る聖術の壁に叩きつける。二人の守護聖騎士団員が全力を振り絞っているにも関わらず、守護のオーラは辛うじてオーガの攻撃を撥ねつけているだけで、あの魔物を蒸発させる神聖な斥力を発揮していない。
「もしかして、オーラの力が効いてないの!?」
「そう……みたいね、シッスル! “魔断斗氣”は正常に作動してる、のに……! こいつは、全然何とも無いって、顔……してるっ……!」
シェーナはまともに答える余裕も無さそうだ。オーガの爪が振り下ろされる度に、彼女の額に浮かぶ脂汗の玉が増えてゆく。
「このままじゃ、やられる……! あんた、どうにか……しなさい、よっ……!」
「ど、どうにかって言ったって……!」
条件反射的にカティアさんに抗弁しようとして、すぐに首を振る。この状況、動けるのは私しかいない。デイアンさんはミレーネさんを背負ったまま状況に呑まれているし、仮に我を保ったとしても動けない妹の傍を離れるワケにはいかないだろう。
私が、なんとかするしかないんだ。光の魔法と幻術しか取り柄の無い、私が……!
私は腹を括って眼前のオーガを見た。姿形は、昨夜のスリ相手に見せた幻影にそっくり生き写しだ。師匠の授業で彼女から本物の姿を教えられてものにしたが、いざ生身の実体を目の当たりにすると、その迫力や威圧感は幻影の比ではない。荒い息を吐きながら狂ったように攻撃を繰り返す様は、どんな幻よりも雄弁にその存在を主張していた。
人型であっても人間ではない、異形の存在。魔界の住人にして地上を狙う【魔族】の一体。
正直言って、勝てる気はしない。だけど、このまま諦める気はもっとしない!
「――!? シッスルさん!?」
私は地を蹴って横に飛び、オーラの範囲から外に出た。対魔法特化と言える聖術の効果範囲内では魔法は使えない。危険だがこうするしかない。
私の行動に気付いたデイアンさんが制止の声を上げるが、それを振り切って私はオーガの側面に回り込む。
――グァァ……!
私に気付いたオーガが一瞬攻撃の手を止め、こちらに顔を向けた。深夜にけぶる街並みの影より尚暗い闇色の眼が、他者への共感性などまるで感じさせない冷酷さを湛えて私に注がれる。半開きになった口から牙の隙間を通って放出される生暖かい息が、数メートルの間合いを瞬時に詰めて届いてきたような気がした。
「――“幻影召喚”、【黒犬】!」
こちらに向けられた感情無き眼に向かって、私は幻光をぶつけた。俄に生まれた光の眩しさに、オーガが反射的に手を上げて目を守る。
その手がどけられた時、オーガの無感情な目にほんの僅か困惑するような色が浮かんだ。
その隙を衝くように、私が喚んだ四頭の黒犬がオーガへと迫る。牙をむき出し、よだれを垂らした四つの黒い流星が滑るように地を奔り、主人と対峙する敵へ喰らいつかんと直進する。
これは私の得意魔法のひとつ。敵に抵抗を許さずその動きを羈束する幻の黒い犬達。幻術とは言え、はまってしまえばオーガであろうと逃れられない。昨夜のスリは抵抗する術もなくこの洗礼を受けた。だから、今度もきっと――!
そう考えたのが間違いだった。
「えっ!?」
黒犬達の牙がその丸太のような足首に到達せんとする直前、オーガが僅かに膝を屈めた。
次の瞬間、全身の像がぶれて、消えた。全く一瞬の出来事だった。
「なん、何が……!?」
余りに予想外だった為に、私の思考も時を止める。それは、戦いの最中にあってはならない意識の空白。
「シッスル、上!!」
シェーナの叫びが耳に届くのと殆ど同時に、私の周りに影が落ちた。
長年の誼で直感したのだ。たった今シェーナが放った一言に込められた、彼女の強い警戒心を。
「何よシェーナ、どうしたってのよ?」
カティアさんは元より、デイアンさんとミレーネさんも急な停止を命じたシェーナの意図を汲みかねているようだ。
私達が今居るこの部屋は、ダンジョンの中では珍しく特に戦闘用の設備など置かれていない平坦な部屋だった。地面も壁も均等に均され、一部が隆起したり落とし穴が掘られていたりすることも無い。一層目の半ばくらいに位置する場所ということもあって、骨休めの為に用意された部屋なのだろうとブロム団長さんは言っていた。
障害物も床の起伏も無いこの部屋では、当然ながら隠れられる場所は無い。こうして見渡してみても全体像は一目瞭然だ。壁の魔灯石が生み出す青い光の中から浮かび上がってくるのは、ただただ虚ろに広がった大きな空洞だけ。何も怪しいところなど、あろうはずも無い。
だと言うのに、なんだろうこの感覚。毛虫に這い回られるような、全身が総毛立つような怖気と寒気を感じる。シェーナの言葉に引っ張られて殊更にそう感じているだけかも知れないが、とにかく息苦しい。
目に見えないところに、何かがある。あるいは、居る。
それはまるで幻術のような――幻術?
「っ……!?」
「わっ!? 急になに!?」
突然、部屋の空気が動いた。強い風が肌に吹き付けて、私の髪をさらってゆく。
「風……!? 一体何処から……?」
ある筈の無い風の発生に、私は戸惑って一瞬目を瞑った。
「ねえ、あれ見て!」
カティアさんの声だ。そのすっかり余裕を失った甲高い響きに導かれるように、薄目を開けて前を見る。
「――え!? 何あれ!?」
途端に、全身を乱暴に撫で付ける風の存在が頭から消し飛んだ。
虚空に、歪みが生じている。
がらんどうに開いた空間の、中央よりいくらか奥よりの位置で、まるでノイズが可視化したかのような捻じれが起きていた。
回転する風車に巻き取られた白い糸が、螺旋を描きながら白い線を軌跡として残していくように、捻じれた空気の向こうで部屋の景色が長く伸びて奥へと吸いこまれてゆく。見えいると自分の意識までもが一緒に絡め取られてしまうかのようだ。
バチバチ! と、何かが爆ぜるような音がした。歪みきった空間の周りで、小さな雷のような蒼白い光がいくつも迸っては消えた。
そして、小さく折りたたまれた布を一気に押し広げるように――
歪みの中心から、眩い光のベールが出現した。
「あれは……オーロラ!?」
シェーナの言葉に応えるように、白銀色に染まった光のベールが大きくはためく。見紛えようもない。虚空を泳ぐようにうねうねとのたうつ様は、私達がいつもアヌルーンの街の彼方に見る景色と驚くほど似ていた。
カーテンのように連なって蠢く光の白銀。その神秘的な光景は、しかしこのダンジョンでは酷く不釣り合いだ。
「あ、あれです! 僕達が見た光は!!」
デイアンさんが叫ぶ。途端に私の背筋をヒヤリと冷たいものが撫でた。戸惑いの感情に押しやられていた警戒心が再び膨れ上がる。
声を上げようとした。皆に注意を促そうと。
そして、私は見た。――不気味なはためきを繰り返すオーロラの背後から、人型の巨大な影がよぎったのを。
――グァァ……!
淀んだ風景の中で妖しく光る双眸。そいつが身を屈めたのが、辛うじて分かった。
「カティア!」
「ッ!? “魔断斗氣”!!」
シェーナとカティアさんが一緒に【聖なる護り石】を翳したのと、そいつがオーロラから飛び出したのはほぼ同時だった。
ガキィィン!! と、凄まじい轟音が耳を聾す勢いで走り抜ける。展開する守護のオーラに激しく打ち付けられたのは、巨木の幹程もある極太の腕。ひとつひとつが大振りのナイフのように生え揃った鋭利な爪が、ガリガリガリとオーラの表面を乱暴に引っ掻く。
その凶悪極まる武器の持ち主。それは――
「お、オーガ!!?」
守護のオーラを挟んで私達を相対する巨大な黒い影。それはまさしくあの魔界からやって来た侵略者、オーガだった。
――ゴアアアア!!!
全身を露わにしたオーガが、赤い光を放つ双眸で私達を見据えながら野獣の咆哮を放つ。それひとつで、私達を守る聖なるオーラすらも粉々に破砕されそうだ。
「冗談でしょ!? オーガは二層に居るんじゃなかったの!? なんでこんなところに!?」
懸命にオーラを展開しながらカティアさんが切羽詰まった声を上げる。既に相当の力を聖術に注ぎ込んでいるようだ。隣でシェーナも苦しそうな表情を浮かべている。
――ギィッ! アギッ!
短い奇声を発しながら、オーガが何度も何度も腕を振り回して自分を遮る聖術の壁に叩きつける。二人の守護聖騎士団員が全力を振り絞っているにも関わらず、守護のオーラは辛うじてオーガの攻撃を撥ねつけているだけで、あの魔物を蒸発させる神聖な斥力を発揮していない。
「もしかして、オーラの力が効いてないの!?」
「そう……みたいね、シッスル! “魔断斗氣”は正常に作動してる、のに……! こいつは、全然何とも無いって、顔……してるっ……!」
シェーナはまともに答える余裕も無さそうだ。オーガの爪が振り下ろされる度に、彼女の額に浮かぶ脂汗の玉が増えてゆく。
「このままじゃ、やられる……! あんた、どうにか……しなさい、よっ……!」
「ど、どうにかって言ったって……!」
条件反射的にカティアさんに抗弁しようとして、すぐに首を振る。この状況、動けるのは私しかいない。デイアンさんはミレーネさんを背負ったまま状況に呑まれているし、仮に我を保ったとしても動けない妹の傍を離れるワケにはいかないだろう。
私が、なんとかするしかないんだ。光の魔法と幻術しか取り柄の無い、私が……!
私は腹を括って眼前のオーガを見た。姿形は、昨夜のスリ相手に見せた幻影にそっくり生き写しだ。師匠の授業で彼女から本物の姿を教えられてものにしたが、いざ生身の実体を目の当たりにすると、その迫力や威圧感は幻影の比ではない。荒い息を吐きながら狂ったように攻撃を繰り返す様は、どんな幻よりも雄弁にその存在を主張していた。
人型であっても人間ではない、異形の存在。魔界の住人にして地上を狙う【魔族】の一体。
正直言って、勝てる気はしない。だけど、このまま諦める気はもっとしない!
「――!? シッスルさん!?」
私は地を蹴って横に飛び、オーラの範囲から外に出た。対魔法特化と言える聖術の効果範囲内では魔法は使えない。危険だがこうするしかない。
私の行動に気付いたデイアンさんが制止の声を上げるが、それを振り切って私はオーガの側面に回り込む。
――グァァ……!
私に気付いたオーガが一瞬攻撃の手を止め、こちらに顔を向けた。深夜にけぶる街並みの影より尚暗い闇色の眼が、他者への共感性などまるで感じさせない冷酷さを湛えて私に注がれる。半開きになった口から牙の隙間を通って放出される生暖かい息が、数メートルの間合いを瞬時に詰めて届いてきたような気がした。
「――“幻影召喚”、【黒犬】!」
こちらに向けられた感情無き眼に向かって、私は幻光をぶつけた。俄に生まれた光の眩しさに、オーガが反射的に手を上げて目を守る。
その手がどけられた時、オーガの無感情な目にほんの僅か困惑するような色が浮かんだ。
その隙を衝くように、私が喚んだ四頭の黒犬がオーガへと迫る。牙をむき出し、よだれを垂らした四つの黒い流星が滑るように地を奔り、主人と対峙する敵へ喰らいつかんと直進する。
これは私の得意魔法のひとつ。敵に抵抗を許さずその動きを羈束する幻の黒い犬達。幻術とは言え、はまってしまえばオーガであろうと逃れられない。昨夜のスリは抵抗する術もなくこの洗礼を受けた。だから、今度もきっと――!
そう考えたのが間違いだった。
「えっ!?」
黒犬達の牙がその丸太のような足首に到達せんとする直前、オーガが僅かに膝を屈めた。
次の瞬間、全身の像がぶれて、消えた。全く一瞬の出来事だった。
「なん、何が……!?」
余りに予想外だった為に、私の思考も時を止める。それは、戦いの最中にあってはならない意識の空白。
「シッスル、上!!」
シェーナの叫びが耳に届くのと殆ど同時に、私の周りに影が落ちた。
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