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終章・らすとぱーと編
#36・寄食家になるとどうなるのか?
しおりを挟む「――ハッ!?」
俺は放課後の教室にて目が覚めた。
夕陽に染まったその場に居るのは、第1班の面子。
おそらく放課後の時間。
俺に付き合わされて居残りしてくれたのだろう。
「どうですかサユキちゃん。
心から女の子になってみた感想は?」
あぁ……思い出した。
お菓子の家での一件。
俺の精神が急激に女性化し、
地獄のような頭痛に襲われたんだ。
解決の為、この事を第1班に相談したら
ソノハにこう提案されたんだ。
一度、心から女の子になってみません?
そしたら治るかもです。……と。
そうして始まったソノハによる幻術治療。
結果、治ったという実感は
イマイチ湧かないが心は軽くなった。
なんか触れてはいけない人物と会話した
記憶があるけど、曖昧だ。たか……ク?
きっと俺の気のせいだろう。
まーそんなかんやで。
俺はサユキ・オリバーティアという
美少女にTS赤子転生した男。
川越・佐雪である。
しつこい事を承知で言うが、
川越・佐雪という記憶を持った少女。
サユキ・オリバーティアではない。
これはどこまでいっても変わらない事実なんだ。
「ありがとうねソノハちゃん。
おかげで私自身を見直せた気がするよ。」
「いやぁ~、それほどでもぉ~。」
照れるソノハを置いて、
不機嫌そうにアックスが声をかける。
「どんだけ待たせんだよサユ。
こっちは腹減ってしょーがねぇんだよ。
ほら、帰るぞ。」
「う……うん。」
俺は差し伸べてくる手を取った。
あれ? 手を繋いだだけなのに
何で俺鼓動が早くなってんだ。
顔も心なしが熱い気が……
「黙り込んでどうした……サユ?」
「――っ、何でもありませんっ!
私っ、1人でも立てますから!!」
何か嫌な予感がしたので手を離した。
「ソノハちゃん、ミミアちゃん!
みんなで帰りましょう!!」
「あー、その件なんだけど
ごめんねサユキちゃん。私これから
ミミっちと取材に行かなきゃいけないんだ。」
「僕も出来ればみんなと帰りたいんだけどね。」
今日は2人ともノリが悪いなぁ。
まぁ、元はと言えば変な相談して
時間を食った俺の責任でもある。
ここは大人しくアックスと帰宅しよう。
大人気百合漫画家のソノハ師匠は多忙なのだ。
「アック、行きましょう。」
「お、今日のサユ素直だな。」
「ウダウダ言っても変わらないでしょ。」
「……だな!」
軽く解散の合図をソノハ、ミミアに告げたのち。
それぞれの帰路へと歩み出す。
5分ほど無言で歩いてたら、
アックスが口を開いた。
「なぁサユ。
幻術世界の俺ってどんな感じだった?」
あー、やっぱそうゆうの気になるよな。
「私が女になっても相変わらずの
ベタベタマンでしたよ。
あの言葉、嘘じゃなかったのね。」
「へーそうか……そうかそうかぁ!」
「何でそんなに嬉しそうなんですか。」
「サユが嬉しそうにしてるからに
決まってるだろ!! うぇーい!!」
うぇーいじゃねぇんだよ。
馬鹿にしやがって。
「は、はぁ!? 私が嬉しいって一言でも
言いましたかこの変態っ!!」
「ごの゛バン゛チ゛は理不尽でずザユ゛様ァ゛」
少しは反省しやがれ。
*
こうしていつも通りのいざこざを終え。
お待ちかねの夕食が並ぶ卓へ座る。
「恋愛音痴ーズ。今日は遅めですね。
私達に内緒でパコって来た?」
「おぉキュピネ。わかるのか!
そうなんだよ!
サユがヤりたくてしょーがねーとか
言ってくるから……」
それを言ったのは、お菓子の件の時だけだ。
今日の遅れとは一切関係ない。
「アック~?」
「イッツジョークっ! ノットビリビリぃ!!」
ったく、なんて油断も隙もねー変態だ。
マジでみんな一瞬信じかけてたぞ。
「食後に第2ラウンドしても構わないつらよ。」
「鶴ちゃんまで悪ノリしないでよ!!」
鶴も鶴で俺らを全力でくっつけたいらしい。
キュピネやマサ兄、アイリャもそうだ。
*
「「「「「「――ご馳走様でした!」」」」」」
食後の挨拶で各自解散。
歯磨き、風呂、勉強会も終え。
夜中のプライベート時間が始まろうと
した所でアックスが俺を引き留める。
「サユ、元の家に戻って結構経つけどよぉ。
もう俺と女体化セックスしなくていいのか?」
「何か勘違いしてないアック。
アレは切羽詰まって行動に起こしただけよ。
私は男のままで居られるようだし、
する必要ないでしょ。」
俺とイチャイチャしたい
気持ちは分からんでもない。
俺も男のまま美少女な婚約者が出来たら
毎日のようにパコリたくなるだろう。
だが、今告げた言葉が全てだ。
冷たく突き放すようで悪いけど、
アックスが嫌いな訳じゃない。
それはあちらも理解してるようだ。
「……まぁ、サユがそう言うんならいいぜ。
無理矢理レイプされて不快になる
サユなんかみたくねーしな。
ヤりたくなったらいつでも言えよ。」
「……ごめんね。」
「サユが謝る必要ねーって。
俺の単なるワガママだよ。」
変に弁えてる所があるから怒るに怒れねー。
アックスも了承してくれた事だし、行くか。
「分かったわ。アックのワガママって
事でこの話は終わりにしましょう。
そんじゃ、コンビニ行ってくるんで
邪魔しないでねー。」
「おうよ。」
こっからは俺の時間。
いつもの如く寝間着にモコモココートを
装着してコンビニに駆ける。
コンビニの扉前に立ったら、
軽快な来店BGMと共に自動ドアが開く。
それを合図に入店。
先ず3メートル歩き、右に向く。
続けて5メートル程歩けば
例の氷菓コーナーへと辿り着く。
ここにはコンビニ製とは思えない
立派なモンを作るかき氷メーカーさんの
氷菓子が陳列している。
その実力は、俺の好きなデザートランキングを
更新するレベルだ。
さぁて、今日は苺味のかき氷でキメて……ん?
梨味だって?
おいおい。苺、抹茶、レモンの3種類しか
なかったのに
いつの間に新フレーバー加わったんよ。
……やべぇ。めっちゃ食いてぇ。
無意識に手が伸びたが、
その瞬間誰かと手が重なる。
「あっ、ごめんなさい!」
くっ、夢中になって周りの配慮が足らんかった。
下げた頭を上げると、気にしないでとその人は
優しい笑顔で返してくれた。
色白で美人の女性。
そしてこの冷たい魔力……俺と同じ雪女だ。
「お嬢ちゃん。私の方こそ悪い事をしたね。
お礼にかき氷1つ奢ってあげようか?」
「い、いいですよそんな。」
「いいかいお嬢ちゃん。
こうゆう時は大人のお姉さんに
甘えるのも大事なんだよ。」
意味がわからない。
普通取り合いになって揉める場面だぞ。
「わ、分かりました。」
――ぽんっ。
何で俺は頭を撫でられてるんだ?
「よしよ~し。それでいいんだよ~。」
お姉さんは朗らかな表情と声音で言う。
もしかしてこの人実はヤバいんじゃ……
俺は彼女に流されるままコンビニを後にする。
少しお話がしたいと言われ、
近場の公園のベンチで2人して座る。
万が一何かあっても、
麒麟由来の移動速度があれば彼女は撒けるだろう。
話を早いとこ聞き終えて我が家に帰ろう。
「あのぅ、お話って何ですか?」
「お嬢ちゃん。かき氷好きだよね。」
「えぇ。今では1番好きなスイーツです。」
「お嬢ちゃんが良かったらでいいんだけど、
私が運営してるかき氷研究会に入らないか。」
「会員制で金毟り取られるの分かって
私が入ると思います?」
へっ。
怪しい勧誘の回避方法なんか分かってんだよ。
美人局だからって騙されると思ったのが
運のツキだったな。
俺よりランク高い美少女に転生して出直して来い。
「安心して、これは趣味の集まり。
お金とかの関係は特にない。」
「そ、そうですか~。あはは。」
やっべ。どうやって切り抜けよう。
「私から逃げる事考えないでくれるかな。
こう見えても気付いてるんだよ?」
「ごっ、ごめんなさい!
名前も正体も知らない人が怖くって……」
ダメだ。
心を読まれてるんなら下手に逃げらんねぇ。
「確かに、自己紹介が遅れたわね。
私は魔王軍幹部〈凍月〉のフィエルナ。
〈面吊るし人〉とは仲の良い同僚だ。
あっちはそう思ってないようだが……」
世界って狭いな。
心読まれんのも、魔王軍上層部で
あるなら納得がいく。
ん、待てよ。鶴の同僚なんだろ?
「って事は、私を知ってたりします?」
「あぁ、吊るし人ちゃんから腐る程聞いたよ。
だから気になって遥々会いに来たのさ。」
「私の妹がすいません。」
「いいよいいよ。……サユキちゃんだっけ。
貴女みたいな絶世の美女だったら自慢したく
なるのも無理ないわ。それが姉なら尚更よ。」
そろそろフィエルナさんの目付きが危ないな。
話を逸らそう。
「あのー、かき氷研究会って
具体的に何するんですか?」
「吊るし人ちゃんも可愛くて食べたいけど、
サユキちゃんもめちゃめちゃ可愛い。
あぁ^~、食べたいわ♡♡
FTM属性もいいアクセントねぇ♡」
「………………」
「吊るし人ちゃん……愛の貢物を送っても
全然振り向いてくれないし、愛を猛アピールしても
冷たいしなぁ……この際、乗り換えも視野に……」
鶴に好かれない理由が何となく分かってきたぞ。
俺で言うアックス的な存在だな。
可哀想に……
高級蟹を送ってきそうなヤバいヤンデレに
狙われてしまったのか。
もしかして俺らの家に住み着いたのって
この女から逃げる為か?
我妹ながら中々に策士だな。
いや、そんな事より!
この状態じゃ話が通じないまま襲われっぞ俺。
一か八かだ。
コンビニ袋から例のかき氷を取り出し、
プラスチック製スプーン越しに放り込む。
勿論ターゲットは彼女だ。
「もぐもぐ……ハッ!!」
おし! 何とか自我は取り戻したようだな。
「ようやく正気に戻りましたか。
いいですよ。入会してあげます。
その代わり、妹にセクハラするのやめて下さい。」
「うっはぁーっ♡♡ 妹想い! 私と同じ雪女!
もうこれは運命……ぐぬっ!?」
もう一発口にかき氷を放り込む。
俺はこの下りを後何回繰り返せばいいんだ?
「ごほんごほん……つい舞い上がってしまった
私を許して欲しい。受け取って頂戴。」
最初からその入会契約書を渡せよ。
少しで済むはずの話が大分長引いたぞ。
「気が向いたら、記載されてる場所に来てね。
私達はいつでも待ってるわ。」
言って彼女はベンチから立ち上がり、
徒歩で去っていく。
残されたかき氷は受け取っていいよな?
そんな俺の心を読んでか。
フィエルナは手を掲げてグッドサインを見せる。
オッケーらしい。
「そんじゃ、私も帰りますか。」
*
帰宅し自室に着いた。
ここまでくればもう、俺の自由時間。
マイ夜会である。
新フレーバーの梨味かき氷。
キンキンに冷え白く煌めく豆乳。
準備は万端である。
後は両手を重ね。
「――いただきます!!」
いざ、実食に参る!!
「んはぁ~♡ うまうまですぅ~♪」
流石俺を夢中にさせるかき氷メーカー。
菓子会社の新フレーバーは
大抵コケるものなのだが、
その期待を裏切る素晴らしいクオリティだ。
かき氷なのに、梨特有のみずみずしさと
仄かな甘味を演出する後味。
その全てが完全再現されている。
気が付けばカップは空になっていた。
そして、追い討ちの如く豆乳をがぶ飲みする。
「っかぁー! たまんないわコレ!
新フレーバー最高っ! 神っ!!」
「姉たん?」
あ、鶴に恥ずかしい所見られた。
「ちっ、違うのよ鶴ちゃん!
これはね。そう! 演技なの!!
SNSで食レポブームが来てるのよ!!」
「……言い訳が苦しいつら。」
「ごべぇぇえん!
お願いだから誰にも言わないでぇぇえ!」
「分かった。何も見なかった事にするつら。」
*
――ある日。
予定が空いた日を狙って、
例の組織が根城とする基地へお邪魔した。
「やぁ、サユキちゃん。
やっぱり来てくれたんだね。……嬉しいわ。」
「約束はしっかり守って貰いますよ。」
「いやー、抜け目ないお姉ちゃんだねー。
安心して。私、約束守るタイプの女だから。」
それを自分で言うタイプは
大体信用ならんのがお約束だ。
細心の注意は払っておこう。
「今の所は信じてあげます。はいこれ。」
俺は記述や判子を済ませた
入会契約書を差し出す。
「オーケーオーケー。完璧だよ。
では、本題に移ろうか。
サユキちゃん。
かき氷のフレーバーをどこまで知ってるかな?」
「んー、フルーツ系統ならおおよそ……」
「甘いっ! 甘いよサユキちゃんっ!
かき氷の可能性は無限なの!!」
無限なのか?
削った氷にシロップかけるだけのおやつだろ。
「ついてきなさい。」
見せてくれるのか、無限の可能性をやらと。
俺は少しだけ期待し
彼女の背中を追う事にした。
……そして歩く事7分。
大きな扉の前で立ち止まる。
「この先さ。覚悟はいいかい。」
「はい。」
「――開けゴマ!」
「セキュリティガバガバですよ
フィエルナさん!?」
俺の心配の叫びも虚しく、
その扉は開かれる。
中には、大量の種類のシロップがあった。
それも、俺の想像を遥かに越えた
フレーバーばかりだ。
「見たまえ。……凄いだろう。
これでも可能性のほんの一部に過ぎない。
鰻味、ブリの照り焼き味、たこ焼き味。
他にも色々……良かったら試食してみないか?」
オワタ。
ここ、軽い気持ちで入っちゃいけない奴や。
「あ、あのぅ。フィエルナさん?
今からでも契約破棄って可能でしょうか……?」
「だーめ♡
さ、私と一緒に美味しく食べましょ♡」
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