青空と少女

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感情と澄んだ空

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少女は高校生。大人しくおしとやかで普段は読書をして過ごしているが同じ日常に少し飽きてきたようで…。そんな時窓の外を眺めてみた。いつも通りの風景。住宅街があり、店があり、自然があり。そしてその町の上、世界には空が果てしなくどこまでも続いていて澄んでいる青空。でも空は形がないし、広いし、雲しか浮かばない。 
だから結局自分の周りはつまらないものしかないと少女は思った。そして、昼が過ぎ、夕方が過ぎ、夜になり。そうやって少女の何の変わりもない日々がまた過ぎては始まって終わるの繰り返し。
そんなある日〔今日〕もその日常は続いた。だけどこのままでも同じ日々は続くし、たまには…と思い、何かを変えて見ることにした。読書はやめてに校庭に出て、ベンチに座った。風を感じ、太陽の光を感じる。
そんな風に普段の自分が思わないようなことを自らで感じてみる。そういう小さいことから始めてみた。人ともっと関わるようにした。何かに熱中してみた。そしてまた、時々空を眺めるようになって。今までつまらないとしか思わなかったけど、今から始まる日々できっと何かを感じ見ることが出来るような気がした。なんとなく始まって終わる1日を少女は「空の下で私たちは生きていて24時間もの1日が始まってる」そんなドラマにあるようなセリフでも思うようになってきた。毎日、どんな表情でどんな風な雲の形で、どんな色か。同じなのか変化していくのか。空も人と同じで晴れやかな気分だったり、曇った気分だったり、そうやって天気も変えて生きている。空も人間と同じ。
少女の考え方がだんだん変わってきた。何かに気づくようになった。その美しさや、まっすぐなところ、澄んでいる空や曇り空とか。色々な見方をして感じるようになる。人はそうやって成長していくのだと少女は知った。学んだ。そこから得たものはこれからの人生でもきっと見つけていきたい、知りたい。少女は思う。
たかが、空を見ただけで別にそんなこと思わないし、つまらない。そう思う人もいる。少女もその一人だった。
だけど人間はそのように生きている。感情をもち何かを感じ何かを得て学び、人から得るもの、人に与える優しさや人との関わり。これらの全てがあるからこその人間かもしれない。
それに1人1人の生き方は違う、それが個性だし、例えどんな人でも生きる価値はある。そう信じている。
人生を歩いてる途中でそのまま進めて成功したり、立ち止まって失敗したり。繰り返し成功したり失敗したりというのがそのものかもしれない。そして、だからこそ面白くて生きる力や自分の個性も伸ばしながら成長できる。これが、”人生”だと私は考えているし、時間を1分1秒大切にしたい。出来るだけ悔いのない日々を過ごしたい。自分らしく生きていきたい。そう思った。
「少女のように。なるようになってみる」
たった一つの空から学んだ少女のように自分の殻をやぶり新しいことをしてみる、見つける。勉強を自らしてみる。
私も少女のようになってみるのもありかと思った。
    ~あとがき~
”私”はなぜ少女を知っているのか。これがわからないかと思う。正体を秘密にした方がストーリー的には面白いのかなと思うけど私はあえて言う。単純に自分自身の実体験をストーリーにしたもので、最近の出来事から書こうと思いました。その実体験というのも本当に些細な出来事で。綺麗な空を見るとつい写真を撮りたくなってしまうもので…。そこからこういう色々な空を見てからストーリーを考え始めてました。始めて書く小説なので今回は短いですね。時間がある時に読んでください。
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