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4章 求められる英雄、欲しない英雄
39話 宣戦布告、しかと男は受け取った
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「とりあえず、まずは立ってください」
「いや、立てねぇ! 俺はコーハイに酷い事をしてるのに、その上、面の皮が厚い事を頼もうとしてるんだ!」
「何の話ですか? 説明してくれないと俺には分かりませんよ」
額を床に擦りつけるモヒンの肩に手を置くが顔を上げない。
ガンとして動かないとばかりにするモヒンを見て困る俺の肩を叩かれる。
振り返るとターニャが眉を寄せ、口を真一文字に絞り、口にし辛そうにボソッと言ってくる。
「多分、酷い事ってのは、ルイーダさんの事だと思う。モヒンさん、ルイーダさんに告白したから……」
「それが何が酷いんだ?」
「こういう時、シーナの価値観がずれてるな、と思わされる。そうだな……」
ターニャの横に立つパメラが「どう言ったらいいやら」と悩む顔が弟を見る姉のような優しげな表情を俺に向ける。
「私はロッカクに行ってないので、聞いた限りで言わせてもらう。明日も知れない状態で手を差し出され、病気の子供まで救いの手を差し伸べた。ルイーダはシーナの事をどう思うと考える?」
「……有難うって感謝するんじゃないか?」
「そうね、この時点では大きな恩を感じるでしょうね。世間を知らない右も左も分からない子であれば、愛したり、崇拝するような子もいるでしょうけど、ルイーダさんは違う、子供も2人もいて冷静に判断したはず」
やれやれと女心の機微が分からないヤツ、と言いたげな目でパメラの説明を引き継いだターニャが見てくる。
「この時点でもシーナがルイーダさんを求めたら、夜伽には応じたとでしょうけど……要求してないわよね?」
「してない、してない」
俺の瞳を覗きこんでくるターニャが「本当に?」と言ってくるにガクガクと頷いてみせる。
そんな俺とターニャを見ているパメラが眉尻を柔らかくして笑う。
「ターニャ、シーナを虐めてやるな。ルイーダの様子を見てる限り、それはないだろう?」
「まあ、そうなんだけどね、シーナって時々、ビックリする事するし、約束は守らないしで……もうっ!」
何やら色々と思い出して腹が立ってきたらしいターニャがヘソを曲げたようで、頬を可愛らしく膨らませて、サイドテールの髪を揺らして背を向ける。
むぅ、どうしてこんなにターニャは不機嫌になってるんだ? 約束? ああ、無茶しないってヤツか……
あれはあれだ、俺は頷いたりはしてないから無効でいいんじゃないだろうか!
……無理なんだろうな、ターニャは納得してくれない気がする。
弁護士を呼んで!
来たらどうしようと思っている俺と背を向けて不貞腐れるターニャを見て、クスクスと笑うパメラが俺に顔を向ける。
「ここまでなら、モヒンも特に問題なく酷い事をしなくても解決出来た……金があればな」
パメラがそう告げるとモヒンの肩が跳ねる。
えっ? マジで2人が言ってる内容ってここまで的を射てるの?
悔しそうに地面に付けた手を握り締めるモヒンを見てパメラが「私はそれほど酷い事をしてるとは思わないよ」と声をかけて、再び、俺に瞳を向ける。
「なぁ、シーナ、どうしてルイーダに田んぼなどをして貰おうと思ったんだ?」
「それは俺の為、コメの安定供給……」
「今、言ってるのは表の理由だろう? シーナの事だから言い訳がましく考えた理由があったはずだ」
えっ? 言い訳がましく? ちょっと酷くねぇ?
まったく考えなかった訳じゃないけど、それがどうしたんだろうと前を見ると母性的な笑みを浮かべるパメラがいる。
いつものオタオタとしている通常はポンコツなパメラじゃない。
その笑みに促されるようにして俺は答える。
「田んぼとか、それに味噌や醤油も出来るって言ってたから、慣れない仕事をするぐらいならって」
「そうだ、これなら私は出来るという仕事をルイーダに提供したんだ。じゃ、どうして家を城外、農場の中に建てたんだ?」
俺に頷いてみせるパメラが続きを促す。
「あそこに家があるなら、子供達を目に届く範囲でルイーダさんが仕事出来るんじゃないかなって」
「それだけか、他にもあるだろう?」
にこりと笑うパメラと拗ねた顔をしたターニャが首だけ回して見てくる。
くぅ……そこまでバレてるの? そんなに俺って分かり易いヤツなのか。
「ルイーダさんさ、ロッカクで異国人だからって酷く邪険に扱われてた。初めて会った日、俺達にすら怯えているように見えたんだ。でさ、プリットに連れてきたのはいいけど、ルイーダさんにとったらロッカクの人と区別が付かないと思うんだ」
うわぁ……改めて口にすると恥ずかしいぃ!
もう、いい? と目配せを2人の嫁に送るが『続行』を言い渡される。
なるようになれだ!
「魔物や獣に対する安全の確保は出来るから、離れた所で生活した方が心穏やかにいられるだろうなと思った」
「お父さんも言ってた。宿で泊ってる間も他のお客は勿論、お父さんやお母さんと接する時ですら、手に震えがあったって」
拗ねてるというより、悔しそうな顔をするターニャが言ってくる。
えっ? 農場で他の人達と接してるのを見た事あるけど震えてたか?
記憶を漁るように思い出そうとしている俺に笑いかけるパメラ。
「シーナが知らないのは当然だ。目に届く範囲にシーナがいると安心するらしい。最近は農場に居る限り、震えなくなったようだ。これは大変な事を意味するんだぞ?」
「えっ?」
「綺麗な衣服、飢えを心配しなくていい食事、安心出来る家、衣食住を用意して、何より、シーナはルイーダさんの心を癒した……こんな事をされたら女なら……」
「惚れる。こんな男の甲斐性を見せつけられたらな、勿論、シーナがそう考えてした事じゃない。分かっている、そういう所が価値観がずれてると思わされるのだがな」
分かってないとばかりにプイっとソッポ向くターニャと苦笑いするパメラを交互に俺は見る。
分かってないとターニャは思ってるみたいだが、さすがの俺でもここまで説明されて、ルイーダさんも同じように考えているなら分かる。
マジでそんなつもりはなかったけど、子供の事を心配して必死なルイーダさんにとって良かれと思ったに過ぎないんだけどな……
「だいたいは分かった。でも、酷い事をってのは?」
「それは……」
「その先は俺に言わせてくれ」
終始、額を押し付けていたモヒンが顔を上げる。
むぅ、本当にどうしたんだ、まだイケ顔だが……
「俺がルイーダさんを口説き落とすという事はお前が築き上げてきたものを掻っ攫うという事を意味する」
「そんな……」
そんな事は思わない、と言おうとするがモヒンを俺に向かって掌を向けて話すのを止める。
「コーハイは良いヤツだ、きっと構わないとか言おうって思ってんだろ? だが、その優しさは戸棚にでも仕舞っといてくれ」
ジッと見つめてくるモヒンの瞳は真剣そのものだった。
ごくり、俺は女の子にここまで真剣になった事があるか……自信がない。
「俺と勝負してくれ、頼む、俺が男である為に……頷いてくれ!」
額を床に叩きつけるモヒンは、ゴンという音を鳴らす。
モヒンを見ていたが、ふと、周りを見ると冒険者達が一杯いる。だが、誰一人として口を開かない。
ベアさんは仁王立ちしながら涙を流していた。
再び、モヒンに目を向けると考える。
ターニャとパメラの考えが正しければ、モヒン先輩に勝ち目はない。それはきっとモヒン先輩も分かってるはずだ。
それでも全力でぶつかって、その結果が玉砕でも構わないと……
漢だな、モヒン先輩!
思わず、ベアさんと同じように漢泣きしそうになったけど、グッと堪える。
俺はモヒン先輩に手を差し出す。
「手加減しませんよ、俺もルイーダさんに好かれる男を目指しますから!」
「俺もだ、コーハイには負けねぇ!」
俺が差し出したままの手を握ると立ち上がるモヒン。
俺達のやり取りを見てた冒険者達が一斉に息を吹き返したかのように声を上げ、拍手を鳴らす。
なんか照れ臭くなった俺が頭を掻いていると、モヒンも頬を掻きながら照れ臭そうに言ってくる。
「格好付けたところで情けない話なんだがよ。最初に言ってた頼みの方もいいだろうか?」
「いいっすよ! 今の俺だったら大抵、OKっすよ」
「助かる。おめえ等、こっちにこい」
後ろを向いてモヒンが手招きすると来た時から気になっていた少女2人がやってくる。
来た少女達をモヒンが紹介していく。
「こっちの大きいのがエルで、こっちの小生意気なのがレティアだ」
「よ、よろしくお願いします」
「ふんっ、スケベそうな顔した男ね」
2人を見て、思い出す。この子達はモヒン先輩が受け持っている冒険者見習いだ。
栗色の髪を短く刈っているのがエルで、顔だけ見れば可愛い男の子だが女の子だ。胸もそれなりにあり身長があるので、俺と年が近いかと思ったが顔の幼さからマロン達とそう変わらなさそうだ。
ふむ、なめし皮の鎧に盾、盾職希望なのかな?
金髪の髪をポニーテールにしてるのがレティアで、色白で可愛らしい顔立ちをしているが気の強そうな雰囲気がプンプンしている。
スタイルはまるでマロンの生き移し、身長も良い勝負で130cmを切ってるかもしれない。
先程、耳が尖ってるように見えたが近くで見て、尖ってるのを確信した。まず間違いなくエルフだろう。
「この2人を頼まれてくれないか?」
「はいぃ?」
悪戯小僧のように笑うモヒン先輩を見つめて、アホの子のような声を出して目をパチクリさせた。
「いや、立てねぇ! 俺はコーハイに酷い事をしてるのに、その上、面の皮が厚い事を頼もうとしてるんだ!」
「何の話ですか? 説明してくれないと俺には分かりませんよ」
額を床に擦りつけるモヒンの肩に手を置くが顔を上げない。
ガンとして動かないとばかりにするモヒンを見て困る俺の肩を叩かれる。
振り返るとターニャが眉を寄せ、口を真一文字に絞り、口にし辛そうにボソッと言ってくる。
「多分、酷い事ってのは、ルイーダさんの事だと思う。モヒンさん、ルイーダさんに告白したから……」
「それが何が酷いんだ?」
「こういう時、シーナの価値観がずれてるな、と思わされる。そうだな……」
ターニャの横に立つパメラが「どう言ったらいいやら」と悩む顔が弟を見る姉のような優しげな表情を俺に向ける。
「私はロッカクに行ってないので、聞いた限りで言わせてもらう。明日も知れない状態で手を差し出され、病気の子供まで救いの手を差し伸べた。ルイーダはシーナの事をどう思うと考える?」
「……有難うって感謝するんじゃないか?」
「そうね、この時点では大きな恩を感じるでしょうね。世間を知らない右も左も分からない子であれば、愛したり、崇拝するような子もいるでしょうけど、ルイーダさんは違う、子供も2人もいて冷静に判断したはず」
やれやれと女心の機微が分からないヤツ、と言いたげな目でパメラの説明を引き継いだターニャが見てくる。
「この時点でもシーナがルイーダさんを求めたら、夜伽には応じたとでしょうけど……要求してないわよね?」
「してない、してない」
俺の瞳を覗きこんでくるターニャが「本当に?」と言ってくるにガクガクと頷いてみせる。
そんな俺とターニャを見ているパメラが眉尻を柔らかくして笑う。
「ターニャ、シーナを虐めてやるな。ルイーダの様子を見てる限り、それはないだろう?」
「まあ、そうなんだけどね、シーナって時々、ビックリする事するし、約束は守らないしで……もうっ!」
何やら色々と思い出して腹が立ってきたらしいターニャがヘソを曲げたようで、頬を可愛らしく膨らませて、サイドテールの髪を揺らして背を向ける。
むぅ、どうしてこんなにターニャは不機嫌になってるんだ? 約束? ああ、無茶しないってヤツか……
あれはあれだ、俺は頷いたりはしてないから無効でいいんじゃないだろうか!
……無理なんだろうな、ターニャは納得してくれない気がする。
弁護士を呼んで!
来たらどうしようと思っている俺と背を向けて不貞腐れるターニャを見て、クスクスと笑うパメラが俺に顔を向ける。
「ここまでなら、モヒンも特に問題なく酷い事をしなくても解決出来た……金があればな」
パメラがそう告げるとモヒンの肩が跳ねる。
えっ? マジで2人が言ってる内容ってここまで的を射てるの?
悔しそうに地面に付けた手を握り締めるモヒンを見てパメラが「私はそれほど酷い事をしてるとは思わないよ」と声をかけて、再び、俺に瞳を向ける。
「なぁ、シーナ、どうしてルイーダに田んぼなどをして貰おうと思ったんだ?」
「それは俺の為、コメの安定供給……」
「今、言ってるのは表の理由だろう? シーナの事だから言い訳がましく考えた理由があったはずだ」
えっ? 言い訳がましく? ちょっと酷くねぇ?
まったく考えなかった訳じゃないけど、それがどうしたんだろうと前を見ると母性的な笑みを浮かべるパメラがいる。
いつものオタオタとしている通常はポンコツなパメラじゃない。
その笑みに促されるようにして俺は答える。
「田んぼとか、それに味噌や醤油も出来るって言ってたから、慣れない仕事をするぐらいならって」
「そうだ、これなら私は出来るという仕事をルイーダに提供したんだ。じゃ、どうして家を城外、農場の中に建てたんだ?」
俺に頷いてみせるパメラが続きを促す。
「あそこに家があるなら、子供達を目に届く範囲でルイーダさんが仕事出来るんじゃないかなって」
「それだけか、他にもあるだろう?」
にこりと笑うパメラと拗ねた顔をしたターニャが首だけ回して見てくる。
くぅ……そこまでバレてるの? そんなに俺って分かり易いヤツなのか。
「ルイーダさんさ、ロッカクで異国人だからって酷く邪険に扱われてた。初めて会った日、俺達にすら怯えているように見えたんだ。でさ、プリットに連れてきたのはいいけど、ルイーダさんにとったらロッカクの人と区別が付かないと思うんだ」
うわぁ……改めて口にすると恥ずかしいぃ!
もう、いい? と目配せを2人の嫁に送るが『続行』を言い渡される。
なるようになれだ!
「魔物や獣に対する安全の確保は出来るから、離れた所で生活した方が心穏やかにいられるだろうなと思った」
「お父さんも言ってた。宿で泊ってる間も他のお客は勿論、お父さんやお母さんと接する時ですら、手に震えがあったって」
拗ねてるというより、悔しそうな顔をするターニャが言ってくる。
えっ? 農場で他の人達と接してるのを見た事あるけど震えてたか?
記憶を漁るように思い出そうとしている俺に笑いかけるパメラ。
「シーナが知らないのは当然だ。目に届く範囲にシーナがいると安心するらしい。最近は農場に居る限り、震えなくなったようだ。これは大変な事を意味するんだぞ?」
「えっ?」
「綺麗な衣服、飢えを心配しなくていい食事、安心出来る家、衣食住を用意して、何より、シーナはルイーダさんの心を癒した……こんな事をされたら女なら……」
「惚れる。こんな男の甲斐性を見せつけられたらな、勿論、シーナがそう考えてした事じゃない。分かっている、そういう所が価値観がずれてると思わされるのだがな」
分かってないとばかりにプイっとソッポ向くターニャと苦笑いするパメラを交互に俺は見る。
分かってないとターニャは思ってるみたいだが、さすがの俺でもここまで説明されて、ルイーダさんも同じように考えているなら分かる。
マジでそんなつもりはなかったけど、子供の事を心配して必死なルイーダさんにとって良かれと思ったに過ぎないんだけどな……
「だいたいは分かった。でも、酷い事をってのは?」
「それは……」
「その先は俺に言わせてくれ」
終始、額を押し付けていたモヒンが顔を上げる。
むぅ、本当にどうしたんだ、まだイケ顔だが……
「俺がルイーダさんを口説き落とすという事はお前が築き上げてきたものを掻っ攫うという事を意味する」
「そんな……」
そんな事は思わない、と言おうとするがモヒンを俺に向かって掌を向けて話すのを止める。
「コーハイは良いヤツだ、きっと構わないとか言おうって思ってんだろ? だが、その優しさは戸棚にでも仕舞っといてくれ」
ジッと見つめてくるモヒンの瞳は真剣そのものだった。
ごくり、俺は女の子にここまで真剣になった事があるか……自信がない。
「俺と勝負してくれ、頼む、俺が男である為に……頷いてくれ!」
額を床に叩きつけるモヒンは、ゴンという音を鳴らす。
モヒンを見ていたが、ふと、周りを見ると冒険者達が一杯いる。だが、誰一人として口を開かない。
ベアさんは仁王立ちしながら涙を流していた。
再び、モヒンに目を向けると考える。
ターニャとパメラの考えが正しければ、モヒン先輩に勝ち目はない。それはきっとモヒン先輩も分かってるはずだ。
それでも全力でぶつかって、その結果が玉砕でも構わないと……
漢だな、モヒン先輩!
思わず、ベアさんと同じように漢泣きしそうになったけど、グッと堪える。
俺はモヒン先輩に手を差し出す。
「手加減しませんよ、俺もルイーダさんに好かれる男を目指しますから!」
「俺もだ、コーハイには負けねぇ!」
俺が差し出したままの手を握ると立ち上がるモヒン。
俺達のやり取りを見てた冒険者達が一斉に息を吹き返したかのように声を上げ、拍手を鳴らす。
なんか照れ臭くなった俺が頭を掻いていると、モヒンも頬を掻きながら照れ臭そうに言ってくる。
「格好付けたところで情けない話なんだがよ。最初に言ってた頼みの方もいいだろうか?」
「いいっすよ! 今の俺だったら大抵、OKっすよ」
「助かる。おめえ等、こっちにこい」
後ろを向いてモヒンが手招きすると来た時から気になっていた少女2人がやってくる。
来た少女達をモヒンが紹介していく。
「こっちの大きいのがエルで、こっちの小生意気なのがレティアだ」
「よ、よろしくお願いします」
「ふんっ、スケベそうな顔した男ね」
2人を見て、思い出す。この子達はモヒン先輩が受け持っている冒険者見習いだ。
栗色の髪を短く刈っているのがエルで、顔だけ見れば可愛い男の子だが女の子だ。胸もそれなりにあり身長があるので、俺と年が近いかと思ったが顔の幼さからマロン達とそう変わらなさそうだ。
ふむ、なめし皮の鎧に盾、盾職希望なのかな?
金髪の髪をポニーテールにしてるのがレティアで、色白で可愛らしい顔立ちをしているが気の強そうな雰囲気がプンプンしている。
スタイルはまるでマロンの生き移し、身長も良い勝負で130cmを切ってるかもしれない。
先程、耳が尖ってるように見えたが近くで見て、尖ってるのを確信した。まず間違いなくエルフだろう。
「この2人を頼まれてくれないか?」
「はいぃ?」
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