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学園
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「ふぁあ……よく寝た……ファ!?」
朝食のアナウンスが流れると同時に僕は目を覚ました。
すると目の前にはとんでもなく美しい男が寝息を立てている。
なんとレイニーが僕に抱きついて寝ているではないか。
どういう状況?
僕は確かに愛くるしいふわぽわな黒ポメだ。鼻先が白いから遠くから見たら一つ目に見えない事もないけれど、非常に愛嬌があると自分でも思う。
抱きしめたくなる気持ちも分かる。
だけど僕、人間だって言ったよね……?
まさか信じてないなんて事ないか。
まつ毛バッサバサ。寝癖もついてないの何で?
僕なんてよだれ垂らして寝てたのに……。
「んー?メシ?」
寝起きでボーっとしているレイニーの破壊力たるや。
気を抜いているからか年相応で可愛い。しかし着ていた服がずれて胸元がはだけていて色っぽい。こんなオフショットを見せられた日にゃ、ファン垂涎ものだが、エッチすぎて直視できない。
「れ、れ、れ……レイニー。早くしないと朝ごはんなくなっちゃうよ」
「ん……ああ、そうだな」
レイニーはパシャパシャと備え付けのバスルームに顔を洗いに行った。
***
適当に朝食をピックアップし、自室へ持ち帰る。昼過ぎには到着するとアナウンスがあったから、のんびり食べる事にした。
それにしても、ベーコン美味いな。
僕は犬だけど、使い魔だから、玉ねぎが食べられないとか、しょっぱいモノはNGなんて事はない。
むしゃむしゃと食べる僕を見てレイニーが呆れた顔をしていたが無視した。
「ところでさ、学園生活どうするの?」
正直もう学ぶ事もないし、友人達と切磋琢磨するには力の差がありすぎる。
親友キャラも出てくるはずなんだけど、お互い助け合って友情を育んでいたから、果たしてどうなる事やら。
「俺は在学中はセオドアについて調べるつもりだ。本当に戦うかは置いておいて、どっちにしろ放っておけないだろう?」
恋人作ってイチャイチャします!とか言い出さなくて安心した。ツンツンだけど、根は真面目で優しいレイニーなんだよね。
「それなら僕も手伝うよ!一年生ってイベント事が多いから、実はそんなに調べる時間ないと思うんだ。その点、僕は自由に動き回れるからね」
なんて言っておきながら、実は聖地巡礼な気持ちでいっぱいなのだ。
あの試合のシーンとか、図書室とか、滅多に開いていない天文学クラスをこの目で見てみたいのだ。
「それは結構な事だが、俺は基礎はクリアしてるから飛び級して半年くらいはそんなに授業がないらしいぞ」
「なっ……!」
えっ、じゃあ親友とのイベントも、校外学習も、ライバルキャラとの勝負も全部ないって事……?
「レイニーには、親友キャラが居るんだ……」
「ま、クラスも違えば関わる事はないだろうな」
「レイニーは一年で、スポーツチームに抜擢されるんだ……」
「俺、運動嫌いなんだよ」
「えー!そんなぁ……」
「セオドアの事をどうにかするのが先だろ?」
「う……」
ど正論すぎて言葉にならない。
「あ、そうだ。相部屋ってどうなるの?」
レイニーは親友と相部屋だった。そこで夜は友情を語り合ったり、テスト勉強をしたり……大親友とまではいかなくても、仲良くはなれるはずだ。
「学園側が"配慮"して下さって、俺は一人部屋だそうだ」
「うがー!!」
「唸ってないで、メシ食い終わったんなら片付けるぞ」
レイニーは魔法でひょいひょい片付けていった。
朝食のアナウンスが流れると同時に僕は目を覚ました。
すると目の前にはとんでもなく美しい男が寝息を立てている。
なんとレイニーが僕に抱きついて寝ているではないか。
どういう状況?
僕は確かに愛くるしいふわぽわな黒ポメだ。鼻先が白いから遠くから見たら一つ目に見えない事もないけれど、非常に愛嬌があると自分でも思う。
抱きしめたくなる気持ちも分かる。
だけど僕、人間だって言ったよね……?
まさか信じてないなんて事ないか。
まつ毛バッサバサ。寝癖もついてないの何で?
僕なんてよだれ垂らして寝てたのに……。
「んー?メシ?」
寝起きでボーっとしているレイニーの破壊力たるや。
気を抜いているからか年相応で可愛い。しかし着ていた服がずれて胸元がはだけていて色っぽい。こんなオフショットを見せられた日にゃ、ファン垂涎ものだが、エッチすぎて直視できない。
「れ、れ、れ……レイニー。早くしないと朝ごはんなくなっちゃうよ」
「ん……ああ、そうだな」
レイニーはパシャパシャと備え付けのバスルームに顔を洗いに行った。
***
適当に朝食をピックアップし、自室へ持ち帰る。昼過ぎには到着するとアナウンスがあったから、のんびり食べる事にした。
それにしても、ベーコン美味いな。
僕は犬だけど、使い魔だから、玉ねぎが食べられないとか、しょっぱいモノはNGなんて事はない。
むしゃむしゃと食べる僕を見てレイニーが呆れた顔をしていたが無視した。
「ところでさ、学園生活どうするの?」
正直もう学ぶ事もないし、友人達と切磋琢磨するには力の差がありすぎる。
親友キャラも出てくるはずなんだけど、お互い助け合って友情を育んでいたから、果たしてどうなる事やら。
「俺は在学中はセオドアについて調べるつもりだ。本当に戦うかは置いておいて、どっちにしろ放っておけないだろう?」
恋人作ってイチャイチャします!とか言い出さなくて安心した。ツンツンだけど、根は真面目で優しいレイニーなんだよね。
「それなら僕も手伝うよ!一年生ってイベント事が多いから、実はそんなに調べる時間ないと思うんだ。その点、僕は自由に動き回れるからね」
なんて言っておきながら、実は聖地巡礼な気持ちでいっぱいなのだ。
あの試合のシーンとか、図書室とか、滅多に開いていない天文学クラスをこの目で見てみたいのだ。
「それは結構な事だが、俺は基礎はクリアしてるから飛び級して半年くらいはそんなに授業がないらしいぞ」
「なっ……!」
えっ、じゃあ親友とのイベントも、校外学習も、ライバルキャラとの勝負も全部ないって事……?
「レイニーには、親友キャラが居るんだ……」
「ま、クラスも違えば関わる事はないだろうな」
「レイニーは一年で、スポーツチームに抜擢されるんだ……」
「俺、運動嫌いなんだよ」
「えー!そんなぁ……」
「セオドアの事をどうにかするのが先だろ?」
「う……」
ど正論すぎて言葉にならない。
「あ、そうだ。相部屋ってどうなるの?」
レイニーは親友と相部屋だった。そこで夜は友情を語り合ったり、テスト勉強をしたり……大親友とまではいかなくても、仲良くはなれるはずだ。
「学園側が"配慮"して下さって、俺は一人部屋だそうだ」
「うがー!!」
「唸ってないで、メシ食い終わったんなら片付けるぞ」
レイニーは魔法でひょいひょい片付けていった。
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