レイニー・ザ・ウィザード〜魔法使いレイニーと犬になった僕〜

メカラウロ子

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エピローグ

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「おい、あの流れは俺と幸せなキスをして終了だっただろ」

「でもさ、いきなり死んだはずの元生徒が現れたらみんなびっくりするかなって……」

そう言うのはぴこぴこ尻尾ふりふりな黒ポメだ。

僕の特技がもう一つ増えた。
任意で僕の身体とポメの身体とで入れ替えが出来るようになったのだ。

レイニーにはまだ学園生活があるし、僕も人間の体に慣れなきゃいけない。

僕につきっきりというわけにはいかないし、やっぱりレイニーには楽しく学園生活を謳歌してもらいたい。

「僕ね、前世でレイニー・ザ・ウィザードの作者に手紙を送ったんだ。頑張って、英語で書いて。そしたらさ、返事くれたんだよね。すっごく嬉しかった。その手紙にはね、"レイニー・ザ・ウィザードにはまだたくさんの物語や結末があります。いつかあなたをその世界へ招待してあげたい"そう書いてあったんだ。これってきっと、レイニー・ザ・ウィザード~エピソード:ノア~初恋の人はポメラニアン!?編だよね!」

「おぉそうか。お前が楽しそうだからもう何も言わねえよ」

「ねえレイニー。僕、一つだけやらなきゃいけない事があるんだけど、手伝ってくれる?」


***


「先生、この本お返しします」

僕は人間の姿になってクラウズリー先生の元を訪れた。

歩き慣れていないから、レイニーに支えてもらいつつ、僕がこっそりくすねておいた、閲覧禁止の本を手渡した。

「全く。前にも言いましたが、返却期限は二週間ですよ。それで?時空間旅行はいかがでしたか?」

「全てが楽しい事ばかりじゃないし、どこに行っても辛い事と向き合わなければいけないけれど、とても良い勉強になりました」

「そうですか」

先生には、セオドアから嫌がらせを受けていた時からお世話になっているから本当に頭が上がらないよ。

「ノア・ブラックウェル。以前もお伝えしましたが、貴方の能力は非常に珍しいものです。だから特訓を怠らないように」

「はい!善処します……」

先生は少し笑っているように見える。レアだ。厳格で滅多に笑わないと評判の先生なのに。

「では先生、今日はありがとうございました。失礼します……っと!」

慣れない動きのせいで体がよろける。咄嗟にレイニーが支えてくれたが、ガバッと胸の中に抱きしめられるような体制になった。

うわー。しっかりした体してんなぁ。
それに比べて僕の貧弱な体ときたら……。

「……っ、ノア」

「ふぇ?」

見上げるとレイニーの顔が真っ赤だ。
つられて僕も赤くなった。

「貴方達」

クラウズリー先生がオホンと咳払いをする。

「はい!」

「言い忘れていましたが、不純正行為は当学園では禁止ですよ」

fin


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