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ep.13※
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コンコンとアダムの部屋の扉をノックする。
「…夏樹?どうしたの?」
アダムは自室に招き入れてくれた。
なんだかんだ初めて入るな。
思ったよりも無骨で無趣味な男の部屋という感じだった。
「もっと絵とかいっぱい飾ってあるのかと思ってた」
「それ用の部屋は別にあるからね」
「ふうん?」
「もう体調は平気?」
「うん、おかげさまで」
夏樹は机の上にあるボールペンを意味もなくいじる。
「……」
「……」
「最終確認だけど、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるなんて流石に思ってないよな?」
「夏樹…俺だって男だよ。何するかなんてわかるよ…何しに来たのかも」
後ろから抱きしめられ、夏樹は初めてこんな恋人のような抱きしめられ方をされた事に気がついた。
肩に鼻先を当てられ…吸われている…。
アダムの硬い髪がチクチクと首や肩に当たってくすぐったい。
これは、僕を好きだ…って事でいいんだよな?この空気で改めて聞くのってやっぱムード壊しちゃうかな?
「ねぇ、アダ…んっ…」
唇を合わせ次第に舌を入れ、アダムの分厚い舌が夏樹の中に入りきらず唾液が溢れそうになる。
無邪気にベッドまで引っ張る夏樹にアダムは欲情を隠しきれず勢いに任せ押し倒した。
画材を扱う荒れた指でしっとりと柔らかい夏樹の肌を撫でると二人とも急くように服を脱ぎ捨てた。
お互いの目に宿る劣情は周りなんか見えてなどいない。
だけどそれでいい。
ここには二人しかいないのだから。
淫らに濡れた後孔も、透けるような肌も、赤く滲む唇も今は全てお前のものだ。
だから恥も外聞もなく僕を愛して求めて欲しい。
タガが外れたかのように貪るようなキスをされ身体は歓喜に満ちた。
「はっ…んっ、んんっ」
「はぁ…夏樹、もう…」
アダムの硬く大きい陰茎は夏樹が自身で解す様子を見て更に硬く大きくそり上がっていた。
でっか…。
グロテスクに張り出した雁首の下はくっきりと血管が浮き上がり、思わずギョッとする。
相手は初めてなんだし自分がリードしないといけないとは思いつつ、このデカさ…怖気付くのも仕方ないんじゃないだろうか。
だけどフーフーと興奮しきったこいつをこれ以上待たせるのも可哀想だし…。
「ん…いれて」
向かい合わせになり、秘孔にそれを押し当てられめりめりと割り入ってくる。
中々進まず引っかかる雁首を強引に捩じ込まれ、快感よりも違和感が勝った。
「うっ…」
固く閉じていた入り口を抜けた瞬間、ずるっと勢いよく入って来たので少しひやりとした。
不慣れな動きは決して気持ちいい訳じゃないけれど、快楽よりも初めて繋がれた幸福感に二人は満たされていった。
「あっ、ああっ…はぁ、おっき…い、はぁ、は…あぁ」
思った通り大きい。
気をつけないと流血沙汰になりかねない…。
生理的な涙がを流すとそれをアダムが目を細めながら拭ってくれた。
「夏樹、綺麗だ」
汗ばむ髪を撫でつけながら愛おしそうにキスをされる。
「僕は男だし胸もないし、綺麗って言われると…」
イケメン、格好いい、可愛いならあるけど、綺麗は言われ慣れていなくて恥ずかしい。
耐性がないから上手く流せないのだ。
「夏樹は綺麗だよ、初めて会った時からずっと」
「子供だって勘違いしたくせに…」
口を塞がれながら力強く奥へ奥へと進めてくる。
だめだ…!そこは、それ以上は…!
「あ…まって、後ろ、久しぶりだから、ゆっくり…うあ゛っ」
誰にも許した事のない場所まで一気に押し込まれると夏樹の意思に反して中が痙攣するかのように収縮した。
「い゛っ!」
「っぐ」
その刺激に耐えかね、アダムは吐精したようだ。
挿れただけで出すとは…ゴム越しでも熱く、量が多いのがわかる。
「はあ、はあ、ゆっくりって…言った、のに」
「ごめん…」
「そこ、初めてだったのに」
「初めて…」
アダムが心なしか赤くなる。
「貸して」
処理にもたつくアダムに夏樹が手を貸した。
「夏樹…」
当然これだけで終わるはずがない。
キスや体の重ね方を本能で知っているかのように甘く吸い付いてくる。
最初の頃のキスされてガチガチだったアダムなんて別人のようだ。
獣のように貪欲に身体を食いつくさんと言わんばかりに激しく求められ、先程の悩みもとうに消えていた。
もう一度、奥まで突き上げられた。
「あ゛っ!あん…だからおっきいってば!」
「痛くない?」
「んっ…今度はへーき。奥まで、入ってる感じする」
「はあ…俺は気持ちいいよ。気持ちいいし嬉しい」
腰の律動を再開し奥を抉るように広げられ、違和感を逃すように必死に前を弄った。
「あっ…はあ、はあ、イケない…」
やっぱり、後ろだけじゃ無理かも。
「夏樹を壊してしまうんじゃないかと不安になる」
「だからって、お前はゆっくりできないだろ?」
「ふふっ…そうだね」
何でこいつの方が余裕そうなんだ。
「ねぇ夏樹、俺を覚えておいて。今日を忘れないで…俺はずっとずっと、忘れないから」
そう言いながらアダムは夏樹の首筋から胸にキスを落としていく。
「は…そ、んな事っ、言わなくたって、忘れる訳な…んっ、んぁ!もう!そこばっかり」
覚えたばかりの場所を擦り付けられ、夏樹は腰が跳ねた。
「は、はぁ…あっ…」
不器用で乱暴なピストンも慣れてくれば快感を伴い始める。
「あっ…あぅ、んあっ、あっ…」
「背中、掴まって」
「ん…」
いつの間にか形勢は逆転し、泣きながら善がる夏樹をアダムが宥めていた。
やっぱり気持ちいいとまではいかなくて、中がヒリヒリして辛いけど。
でも…幸せ、かもしれない。
「…夏樹?どうしたの?」
アダムは自室に招き入れてくれた。
なんだかんだ初めて入るな。
思ったよりも無骨で無趣味な男の部屋という感じだった。
「もっと絵とかいっぱい飾ってあるのかと思ってた」
「それ用の部屋は別にあるからね」
「ふうん?」
「もう体調は平気?」
「うん、おかげさまで」
夏樹は机の上にあるボールペンを意味もなくいじる。
「……」
「……」
「最終確認だけど、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるなんて流石に思ってないよな?」
「夏樹…俺だって男だよ。何するかなんてわかるよ…何しに来たのかも」
後ろから抱きしめられ、夏樹は初めてこんな恋人のような抱きしめられ方をされた事に気がついた。
肩に鼻先を当てられ…吸われている…。
アダムの硬い髪がチクチクと首や肩に当たってくすぐったい。
これは、僕を好きだ…って事でいいんだよな?この空気で改めて聞くのってやっぱムード壊しちゃうかな?
「ねぇ、アダ…んっ…」
唇を合わせ次第に舌を入れ、アダムの分厚い舌が夏樹の中に入りきらず唾液が溢れそうになる。
無邪気にベッドまで引っ張る夏樹にアダムは欲情を隠しきれず勢いに任せ押し倒した。
画材を扱う荒れた指でしっとりと柔らかい夏樹の肌を撫でると二人とも急くように服を脱ぎ捨てた。
お互いの目に宿る劣情は周りなんか見えてなどいない。
だけどそれでいい。
ここには二人しかいないのだから。
淫らに濡れた後孔も、透けるような肌も、赤く滲む唇も今は全てお前のものだ。
だから恥も外聞もなく僕を愛して求めて欲しい。
タガが外れたかのように貪るようなキスをされ身体は歓喜に満ちた。
「はっ…んっ、んんっ」
「はぁ…夏樹、もう…」
アダムの硬く大きい陰茎は夏樹が自身で解す様子を見て更に硬く大きくそり上がっていた。
でっか…。
グロテスクに張り出した雁首の下はくっきりと血管が浮き上がり、思わずギョッとする。
相手は初めてなんだし自分がリードしないといけないとは思いつつ、このデカさ…怖気付くのも仕方ないんじゃないだろうか。
だけどフーフーと興奮しきったこいつをこれ以上待たせるのも可哀想だし…。
「ん…いれて」
向かい合わせになり、秘孔にそれを押し当てられめりめりと割り入ってくる。
中々進まず引っかかる雁首を強引に捩じ込まれ、快感よりも違和感が勝った。
「うっ…」
固く閉じていた入り口を抜けた瞬間、ずるっと勢いよく入って来たので少しひやりとした。
不慣れな動きは決して気持ちいい訳じゃないけれど、快楽よりも初めて繋がれた幸福感に二人は満たされていった。
「あっ、ああっ…はぁ、おっき…い、はぁ、は…あぁ」
思った通り大きい。
気をつけないと流血沙汰になりかねない…。
生理的な涙がを流すとそれをアダムが目を細めながら拭ってくれた。
「夏樹、綺麗だ」
汗ばむ髪を撫でつけながら愛おしそうにキスをされる。
「僕は男だし胸もないし、綺麗って言われると…」
イケメン、格好いい、可愛いならあるけど、綺麗は言われ慣れていなくて恥ずかしい。
耐性がないから上手く流せないのだ。
「夏樹は綺麗だよ、初めて会った時からずっと」
「子供だって勘違いしたくせに…」
口を塞がれながら力強く奥へ奥へと進めてくる。
だめだ…!そこは、それ以上は…!
「あ…まって、後ろ、久しぶりだから、ゆっくり…うあ゛っ」
誰にも許した事のない場所まで一気に押し込まれると夏樹の意思に反して中が痙攣するかのように収縮した。
「い゛っ!」
「っぐ」
その刺激に耐えかね、アダムは吐精したようだ。
挿れただけで出すとは…ゴム越しでも熱く、量が多いのがわかる。
「はあ、はあ、ゆっくりって…言った、のに」
「ごめん…」
「そこ、初めてだったのに」
「初めて…」
アダムが心なしか赤くなる。
「貸して」
処理にもたつくアダムに夏樹が手を貸した。
「夏樹…」
当然これだけで終わるはずがない。
キスや体の重ね方を本能で知っているかのように甘く吸い付いてくる。
最初の頃のキスされてガチガチだったアダムなんて別人のようだ。
獣のように貪欲に身体を食いつくさんと言わんばかりに激しく求められ、先程の悩みもとうに消えていた。
もう一度、奥まで突き上げられた。
「あ゛っ!あん…だからおっきいってば!」
「痛くない?」
「んっ…今度はへーき。奥まで、入ってる感じする」
「はあ…俺は気持ちいいよ。気持ちいいし嬉しい」
腰の律動を再開し奥を抉るように広げられ、違和感を逃すように必死に前を弄った。
「あっ…はあ、はあ、イケない…」
やっぱり、後ろだけじゃ無理かも。
「夏樹を壊してしまうんじゃないかと不安になる」
「だからって、お前はゆっくりできないだろ?」
「ふふっ…そうだね」
何でこいつの方が余裕そうなんだ。
「ねぇ夏樹、俺を覚えておいて。今日を忘れないで…俺はずっとずっと、忘れないから」
そう言いながらアダムは夏樹の首筋から胸にキスを落としていく。
「は…そ、んな事っ、言わなくたって、忘れる訳な…んっ、んぁ!もう!そこばっかり」
覚えたばかりの場所を擦り付けられ、夏樹は腰が跳ねた。
「は、はぁ…あっ…」
不器用で乱暴なピストンも慣れてくれば快感を伴い始める。
「あっ…あぅ、んあっ、あっ…」
「背中、掴まって」
「ん…」
いつの間にか形勢は逆転し、泣きながら善がる夏樹をアダムが宥めていた。
やっぱり気持ちいいとまではいかなくて、中がヒリヒリして辛いけど。
でも…幸せ、かもしれない。
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