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「ミカエル…一体、どういうことなの?
ローランは仕事を休んでどこかに行ってしまうし、まだ村に帰らないなんて……」
「アニエス、たまには良いじゃないか。
なに、ほんの少しこっちでゆっくりするだけだよ。
いつもはとんぼ返りばかりだったからね。
さて、と…僕はひさしぶりに床屋に行って来るよ。
君もどこか行きたい所があったら行って来ると良い。」
そう言って、家を後にするミカエルの後ろ姿を目で追いながら、アニエスは彼になんらかの変化があったことを感じていた。
ミカエルの髪は、いつもアニエスが整え、そのことに一度たりとも不満を言うことのなかったミカエルが、突然、床屋に行く等と言ったのだから。
心に鬱々としたものを抱えながら、それを忘れようとするかのようにアニエスは家の掃除に取り掛かった。
「ミカエル…一体、どういうことなの?
ローランは仕事を休んでどこかに行ってしまうし、まだ村に帰らないなんて……」
「アニエス、たまには良いじゃないか。
なに、ほんの少しこっちでゆっくりするだけだよ。
いつもはとんぼ返りばかりだったからね。
さて、と…僕はひさしぶりに床屋に行って来るよ。
君もどこか行きたい所があったら行って来ると良い。」
そう言って、家を後にするミカエルの後ろ姿を目で追いながら、アニエスは彼になんらかの変化があったことを感じていた。
ミカエルの髪は、いつもアニエスが整え、そのことに一度たりとも不満を言うことのなかったミカエルが、突然、床屋に行く等と言ったのだから。
心に鬱々としたものを抱えながら、それを忘れようとするかのようにアニエスは家の掃除に取り掛かった。
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